佐藤優のレビュー一覧

  • 交渉術

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    私達が気軽に使える交渉術を披露する、という本では決してない。ただ、人間というのは、特にインテリ層はどういう生き物で何を考えているのか、ということを知るには最適な書籍。いつもながらではあるが、著作の、読む人をグイグイ引き寄せる文章力はさすが。
    人間を知るには、司馬遼太郎か佐藤優か、というのは確実に言い過ぎだろうが、そのように感じてしまった。

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    2021年02月15日
  • 本は3冊同時に読みなさい

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    「本は3冊同時に読みなさい」
    →ひとつの分野について奇数冊読むことで、満場一致なら確立した分野、そうでなければ、まだ議論を含む分野であることが分かるから。

    あとは佐藤さんの本棚です。速読を実践してみようと思います。



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    2021年02月15日
  • 菅政権と米中危機 「大中華圏」と「日米豪印同盟」のはざまで

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    FOIPを主導した安倍外交を肯定的に評価しつつ、米ソ冷戦を振り返り、現在の米中対立とどのような文脈で異なっているのかについて議論。米国政治に詳しい手嶋氏とロシア外交に精通した佐藤氏の対談の形をとる。

    朝鮮半島を除き、台湾を含む新アチソンラインと台湾が今後の焦点となるという話、中ロは一枚岩ではないという指摘など、今の安全保障環境を理解し、読み解くために非常に参考になる一冊。

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    2021年02月13日
  • いま、公明党が考えていること

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    立党精神「大衆とともに」の捉え方
    自民党は「国民」と呼ぶが、日本国籍を持たない在日外国人や無国籍者への排除が思想の根底にある。

    現実に今ともに暮らす「大衆」という言葉を使っていることで、グローバル化を見越している鋭き洞察力と、誰も置き去りにしない思想性が感じられる立党精神だと気付かされる。

    公明党は、自民党が掲げる「憲法改正」のような最終ゴールを設けていない。現代の価値観に合わせ、困っている声を政治に反映させる。流動する政策立案こそ公明党らしさ。「大衆とともに」と動き続けることが究極のゴール。

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    2021年02月09日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    いま自分のインプットが仕事に直結するかどうかと改めて考えてみた。半分くらいが、ただただインプットしている状態になっていると気づいた。無駄ではないとは思うが、生産性は落ちる。新鮮なままアウトプットにつなげて、正しい理解をしていきたい。
    「SNSを使うか、使わないかで、生涯所得と出世が左右される」
    ネットニュースでわかった気になったり、作業中にメッセージアプリを見てしまったり、自分にとってマイナスになっていることが明らかになった。完全に依存してしまっている。まずは、正しく情報を得ること。そして、SNSとの付き合い方を考えることが今の自分に必要だと分かった。

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    2021年01月31日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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    【私が伝えたいのは、世界で最も嘘をつく必要に迫られているであろうCIAの諜報員でさえ、なるべく嘘をつかないようにしているという事実だ。真実をいっても問題ないときに、わざわざ嘘をいって状況を複雑にするのは危険だからである】(文中より引用)

    CIAで用いられる諜報や組織運営の手法が、ビジネスの分野にも応用できるとして紹介していく作品。一見すると共通項がないように思える二つの分野をつなぐ架け橋とは......。著者は、スターバックスなどの民間企業でのキャリアも有するJ・C・カールソン。訳者は、システムエンジニアとしての経験を持つ夏目大。原題は、『Work Like a Spy: Business

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    2021年01月28日
  • 未来のエリートのための最強の学び方

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    なぜ大学の履修に般教が必要であるかがわかった
    学問の必要性が改めてわかり、今からでも残りの大学生活を勉強に費やそうと思えた

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    2021年01月18日
  • メンタルの強化書

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    「努力を続けて成功することが正しい」「努力しなかった人間が貧困にあえぐのは自己責任」といった近年の風潮を否定し、他人を労働力として扱いのしあがっていく人は「下品」であると喝破する。
    新自由主義が蔓延する世の中というのは、繊細な人達にとって生きづらい。そういう人達のために、心が折れないための考え方や行動についていくつか紹介されている。特に、一番最後に述べられた「媚態」「意気地」「諦め」の3つは、自分の経験からも、非常に有効的な考え方だと思う。

    また、自分が常々、社会の不条理と感じていておりながら上手く表現できなかった事象を、「属性排除」「脅迫としての教養」「責任転嫁論」といったワードで言語化さ

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    2021年01月16日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    今さらながら。
    鈴木宗男氏と佐藤優氏については当時のワイドショーレベルの知識しかなく興味もなかった。
    ふと対ロシア外交と佐藤優氏に興味があり読んでみたところ…
    何だこの内容の濃さは、ほとんど小説ではないかと驚愕。いろんな驚きと学びが去来する異様な読者体験となった。
    ロシア外交とインテリジェンスの世界、政争と国策操作、拘置所と刑事訴訟手続きなど、それぞれ1テーマで出せそうな内容が出るわ出るわ。しかも内容が具体的かつ理論構成が整理されているので、素人にも分かるように書かれている。
    佐藤優氏の怪人ぶり(驚異的記憶力と博覧強記)とストイックな人生観に妙な感動を覚えます。
    戦争と平和があるのではなく、戦

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    2021年01月09日
  • 長期政権のあと

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    2020/12/24「安倍長期政権のあと」山口二郎・佐藤優☆☆☆
    「名著」知の巨人お二人の共著 クオリティ高い 単行本数冊分 佐藤優氏☆
    課題は整理された いかに取り組むか コロナ禍を口実に逡巡している
    先送りすると、失われた時代が続き、「資産の焼け野原」

    Ⅰ.安倍長期政権 2012.12-2020.08
    1.安倍一強 過度な権力集中 官房1200  府2400 内閣人事局'14年
    2.行政権の絶対優位 立法・司法の軽視 ファシズムの手法
      アカウンタビリティー説明責任なし 民主主義の否定
    3.支持率第一主義 短期施策に集中 長期ビジョンも戦略も無い
      もともと安倍氏には政権構

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    2020年12月31日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    鈴木宗男氏絡みの事件で実刑判決を下された、元外交官がその顛末を書いた本。

    誰かからの指示で、国策捜査として鈴木宗男氏を逮捕することが決まり、それに捲き込まれてしまった著者。ちょっと信じがたいのだが、この本を読む限り恐らく事実だと思う。なんとも恐ろしい世界。

    北方領土の返還を実現させるべく、高い知性と熱い情熱を持って仕事をされていた著者が、このような顛末になるとはなんともやるせない気持ちになる。

    ロシア要人たちとの外交や拘置所ないでの生活など、知らない世界を知る意味でも面白い。

    面白いしためになる、誰にでも一度は読んでもらいたい素晴らしい本でした。

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    2020年12月24日
  • いま生きる「資本論」(新潮文庫)

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    初めて読んだ「資本論」。難しかった!
    でも世の中の仕組みについて勉強になることがたくさん書いてあった。
    しばらくしてからもう一度読みたい。

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    2020年12月13日
  • ゴルゴ13×佐藤優 Gのインテリジェンス

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    50年以上の連載が続くゴルゴ13。人気の秘密は
    そのリアルな世界情勢がストーリーに組み込ま
    れていて、まるでゴルゴ13が実在するかのよう
    に錯覚してしまう点でしょう。

    ただそれだけではありません。

    絶対に約束を破らないプロとしての姿勢、情報
    収集能力の高さなど、普通のビジネスマンが
    お手本とするべきポイントが数多くあります。

    そんなゴルゴの「プロ論」を佐藤優氏の考察で
    読み解く一冊です。

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    2020年12月01日
  • 世界史の極意

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    著名な歴史学者、民俗学者らの主張をつなぎ合わせるかたちで国際社会の紛争や経済、宗教上の問題・課題を読み解く一冊。世界史で学んだ過去やニュースで取り上げられる表層の事象が本書の解きほぐす土台、骨組みの上で起こっていると理解できる。

    国際情勢の専門家として信頼する佐藤優さんが15年の出版当時、クリミア編入したロシアと、米国に現在も脈々と続く合理主義信奉のパワーバランスが第一次世界大戦直前に酷似していると本書で指摘(92%辺り)しているのが印象に残った。20年現在も米中間の対立が紛争に発展する可能性について警笛を鳴らしている。

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    2020年11月18日
  • 長期政権のあと

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     途中から敢えて読むのを、中断していた。本当に政権が交代したから。
     今ようやく読む。本質的な前進を全く感じられない毎日ゆえ。
     読んで良かったと、特に後半部分。

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    2020年11月09日
  • 交渉術

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    交渉術という直接的な言葉に惹かれて読み始めたが、意識は別方向へと飛ばされていった。
    佐藤氏の置かれた立場の当時の隣人として立ち会っているような錯覚にとらわれていた。
    また、エッセイを読んでいるような思いも覚えていた。
    佐藤氏も書かれていたがこれは失敗が記された書であると‥
    この書から交渉術を身につけようと思ったら何度も熟読せねばならないような気がする。
    しかし、面白い!

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    2020年11月01日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    佐藤優氏のインプット量、アウトプット量
    は常人のレベルをはるかに超えていて、と
    ても真似できそうにないと思えます。

    しかし佐藤氏は「私はこういう方法だけれ
    ど、皆さん向けに別の方法もありますよ」
    と実践的な内容を提示してくれます。

    なぜ今、知的生産力の向上が必要なのか、
    から始まり、その方法をわかりやすく伝え
    てくれる社会人必読の一冊です。

    特にITを駆使した知的生産力向上活動は
    非常に新鮮であり、この分野では最先端と
    言えると思います。

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    2020年10月22日
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ

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     すぐにでも現在の中学校教科書を読みたくなってきた。

     現在の中学理科のレベルの高さに驚いた。
     特に中学3年の理科で、原子力や放射能について学ぶのか…。燃焼よりも核分裂の方がなぜ放出されるエネルギーが桁違いに膨大なのかは、素粒子のレベルで説明しないと難しいと思うのだが、実際に中学生から質問されたらどうする?

     数学は、中1の最初に「算数」と「数学」の違いに説明されていることが驚きだし、両者ともそれを大いに評価している。
     確かに、自分もそう教わりたかった…といいつつ、自分の数学の先生は「終わりのない円周率を一文字で表せる数学はすごい!」と言っていたのを印象深く覚えているから、自分は運よく

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    2020年10月10日
  • メンタルの強化書

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    ネタバレ

    佐藤優氏の今までの著書のジャンルとはちょっと違っていて、いつも以上に面白かったです。

    折れない心は、堅くて強い心ではなく、しなやかな心。しなやかさを持ち、下品に落ちることなく強く生きるには、内面を強化することと環境を変えること。

    前のめりに生きるのをやめて、立ち止まる。
    心が折れた時には、休む。良質な睡眠をとる。

    ごもっともです!

    自分にとって快適な環境づくりが大事で。
    だから今日も私は昼寝をするし、気が乗らない仕事は後回しにする(笑)。

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    2020年10月07日
  • 対決! 日本史 戦国から鎖国篇

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    久しぶりに面白い本に出会えた

    私は若いときバスガイドをしていて長崎は修学旅行のコースでしたので、鎖国やキリシタンの事を学んでいたので、この本は凄く読みごたえがありました。ぜひほかの時代も対決して欲しい。特に南九州には神和があるので、古事記、日本書紀を読みといて欲しいです。楽しみにしています

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    2020年09月29日