佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」この8つがこの本の要諦です。
感情のコントロールが出来ていればわざと怒るのはテクニック。
人間は限界のわからないものに対して恐れを抱く。
だからビビらないために知ることから始める。
お金に限界効用逓減の法則は通じない。
お金は国の信用力なんで腐らない。
持てば持つほど安心はできるけど必要以上に持つ必要は僕もないと思う。
逆に返報性の原理があるので人に借りを作らない方が僕もイイと思います。
少なくとも金で借りを作るのは面白くないと思います。
諦めないことと諦めるべきこと -
Posted by ブクログ
佐藤優と中村うさぎの対談集。
聖書そのものを語っているのは最初だけで、宗教や哲学を中心に話はあちこちに展開する。村上春樹をけなし、エヴァンゲリオンを考察する。最後は3.11の震災の問題から、人はどうつながるか、と展開。
中村うさぎという人は初めて知ったが、両者とも知識量とその言語化能力がすごい。
以下は読書メモ:
プロテスタント
カルヴァン派 自分は神に選ばれている
バプテスト派 人間は努力すれば報われる(清教徒)
終末遅延問題 すでに2000年遅れている。
クロノス 座標軸を流れる時間
カイロス 点 事件史
終末はカイロスの感覚では歴史、決まっている未来、だから終末は来ないのではな -
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久々の佐藤優。書中で対談相手の姜尚中が、絶妙な評価をしているが、その通り、佐藤優の視座が時々分からなくなる。単純に、左派なのか右派なのかという事についてさえだ。現政権を批判する論が今作は多い。そして、自らを沖縄人と言った上で、沖縄独立により、尖閣問題は無くなると。茶化しているのではない、何かしらの心理的な動きを感じざるを得ない。これから佐藤優は、どう動いていくのか。
以下、本著で気になった事。
日米の戦争時、敵国において自国の権益を保護するために第三国を指名する。それを利益代表国、あるいは利益保護国という。アメリカの利益代表国はスイスで、日本はスイスを通じてアメリカと連絡をとるようになった -
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[もう1つの「日本の」物語]1941年の真珠湾攻撃の直後から放送されたラジオ講演を土台として大川周明が著した『米英東亜侵略史』。この作品を基に、当時の日米が抱いていた世界観の違い、そして右翼の大立て者という印象の強い大川周明の思想体系に迫った作品です。著者は、本書が自身初めての第三者ノンフィクションということもあり、書き進める上で苦労をしたと語る佐藤優。
『米英東亜侵略史』の全文が、細かな脚注と共に引用されているため、取り上げられている作品をこの一冊で合わせて読み通すことができるという点が良い。大川周明の名前(そして東京裁判で東条英機の頭を叩いたこと)は知っていても、その歴史観や思想につい -
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ネタバレ世界を知る最強コンビが、国際問題を解説する1冊!
テレビなどで多くの信頼を得ている池上彰氏。
ソ連・ロシアの元外交官である佐藤優氏。
世界を知るからこそ読み解ける、世界の紛争、国際関係、歴史問題、民族、宗教、イスラム国など様々な国際情勢を学ぶことができる。
予想をはるかに超える情報量!!
新聞やニュースなどで知る国際情勢をもう1歩深いところまで知ることができました。
本書を読んでいると、わからない言葉や、疑問に思うことがあるので、インターネットなどで調べながら読み進めると、より深く理解することができます。
本書は池上氏と佐藤氏の対談形式。
内容は「深すぎず浅すぎず広く」書かれているので -
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「何千年も変わっていない」地形のような要素を前提に、「政治の動き」を考えるというのが“地政学”と呼ばれるモノである。ここで言う「政治の動き」には、「“歴史”が造られて行く際に作用する何か」というようなモノが色濃く入り込んで行くことになる。それは「紛争の種」、「文化」というようなモノということになる。最近は、それらに「情報インフラの発達がもたらす、質的な変化」というようなことも含まれるのかもしれない。
本書では、1980年代後半から1990年代初頭に旧ソ連諸国や諸地域の行方を考える中、各地の地理と歴史を慮る“地政学的”な考え方を見出したとする筆者が、最近の様々な問題を考えている内容が綴られている -
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ネタバレすごく面白い本だった。
竹内さんが疑問を抱いているように、私も佐藤さんみたいな知性を持った人がキリスト教徒なのか不思議だった。
その点については、やっぱり分からなかったけど、(人の信仰は、理解できないものなのかも)「最初の一撃」という考え方が教養のない私にも分かりやすくて、なるほど!と思った。
後半の竹内さんの動物行動学の話も興味深かったし、読んでよかった。
「『聖書』には、到底できないことを基準として掲げることによって、全員がそれを守れない罪びとであることを認識させる。 」「神が人間をつくったんじゃなくて、人間が神をつくった」とまで言うのに、それでも信仰の揺るがない佐藤さんはすごいな。
表紙 -
Posted by ブクログ
・①学校の勉強、②受験勉強、③自分の人生の問題を解決するような知識をひたすら追いかける勉強、④社会人として知らねばならないことを知るための勉強、⑤実務的な知識と技能を磨くための勉強。
私は③⑤ばかりやってる。④を怠りがち。
・勉強したくなる。ものごとを知り、考えたく、世界のことを理解したいと思う。宗教って何なんだ、政治って何なんだ、世界はどうなっているんだ。私にもそんな時代があったような、なかったような。少し探求し、あまりにも深い世界にちゅうちょして、私は結局実務的なものばかりを勉強してきたのだな。佐藤優という人は、それをどこまでも深追いできる人。憧れる。
・世界は広く、歴史は深い。私たち