佐藤優のレビュー一覧
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世界で一番読まれている書物の中の書物らしい。
1巻は4つの福音書と佐藤氏の解説が収められている。
聖書を読むのは初めてなのだけど、
お釈迦様との比較という罰当たりなことをしてしまうと、
お釈迦様の彼岸は現実を認めるところから始まり、
イエス様の神の国は理想に生きるところから始まっている。
お釈迦様のお説きになった事は頑張ればまだ出来るが、
イエス様のお説きになったことをやるのはとても難しい。
なるほど、お釈迦様は真に目覚めた人で、イエス様は神の子だ。
そして神の子の言うことを聞くことが出来ない我々は罪深い。
しかし、入り口は反対側だが、仏教徒もキリスト教徒も同じく、
自分の持ち物を捨てて、 -
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東京裁判の法廷内で東条英機の禿頭をペチっと叩いたことで有名な大川周明。頭がおかしくなったゆえの狂態ともっぱらの噂だが、真偽は不明で詐病説もある。
大川周明は太平洋戦争の開戦時に連続ラジオ講演で、英米の植民地主義から東亜を守るために日本は止むを得ず開戦に至ったと、その経緯を歴史的背景から講義し、国家としての正当性を広く国民に知らしめた。そしてその講演をもとにした著書はベストセラーとなった。
簡単に言うとこうだ。
米国は太平洋制覇の野望を抱いており、日本が植民地化を進めている満蒙を我がものとするために画策している。日本が邪魔でしょうがないから様々な圧力をかけてくる。日本が戦争回避 -
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イギリスの植民地政策、アメリカの東アジア戦略について歴史的経緯と目的がこれ以上ないくらい完結明瞭に述べられていることに驚いた。
軍部の暴走によって引きずられた、大本営発表は国民を騙し続けた・・・そうした昭和の戦争についてのイメージをはっきりとした輪郭を持って規定しなおすことのできる、歴史的事実を踏まえて極めて明確な論理が「英米東亜侵略史」にはある。
大川周明については、A級戦犯だが東京裁判では精神に異常をきたして退廷されられた。ほとんどこれしか知らず、よって国家神道に沿って戦争を扇動した人間のように思っていた気がする。まさに自分の無知を恥じるばかりだ。 -
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ちょうど一年ほど前、民主党政権末期に出された一冊となります。
とても重く難しい論旨で、それだけに非常に読み解きがいがありました。
佐藤優さんによるここ数年間の日本の外交状況を軸にした分析、でしょうか。
私が読んだのは昨年(2012年)末でしたが、ゾクットする内容でありました。
「時期尚早に(第一次)安倍政権が成立してしまい、
日々発生する課題に追われて漂流してしまった」
時期尚早、まさしく本質を突いた言葉と思います。
素晴らしい理念であっても、それを受け入れるキャパも必要なのだと、今であれば。
「日本にとって中国はもはや潜在的脅威ではなく、顕在した現実的脅威である」
これが決 -
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「法学部の四年生が万引きするのと、同じ年の普通のお兄ちゃんが万引きするのでは、罪が全然違いますからね。」
海外事情に通じる2人による密度が濃い対談。
非常に内容が濃く、聞いたこともない話も多く、これは本当なのかと思いながら読んだ。
それは、たとえばウクライナの対ロシアにおける重要性や、鳩山元首相のイラン訪問の隠された部分等である。
しかし、彼らの話には強い説得力があり、納得してしまう。
きっと情報は確かなのだろう。
こういう本を読むといかに自分が知らないかについて知ることができる。
ほかにも、
日韓交換公文の紛争についての認識(p.19)
沖縄入りを果たせなかった黄門さま(p.32)
シリ -
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あの知の巨人佐藤優がチンポだのオマンコだの連呼しながら私達阿呆に分り易く悩みを解決してくれる非常に面白い本。これ程までに直情的な言葉を使っているのに、これ程まで知的に要領よく、かつ納得できるような回答が返せているのが本当に凄い。面白いです。
■『もちろん読書がもたらす弊害もあります。それは、自分の頭で考えることを怠ってしまう危険性です。』
考えたこともありませんでした。
■『小動物は、餌を与え、トイレの掃除をする人間を絶対に裏切りません。』
改めて言葉にすると凄い
■『息子さんは路頭に迷い、恐らく生活保護を受けて糊口をしのぐことになるでしょう。今後、生活保護の水準は下がってくるので、 -
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下がる賃金、厳しい就活、ひろがる格差。あなたの仕事がつらいのは、世界がすでに「新・帝国主義」時代に入っているからだと『外務省のラスプーチン』佐藤優氏が『語り下ろし』という手法を使って問いかける一冊。
僕も『国家の罠』に衝撃を受けて、筆者の本は大体読んできたつもりでございます。その中でも本書は『語り下ろし』という形式をはじめてとってあらわしたものだそうで、読んできた中でも屈指のる読みごたえある一冊でございました。
またさらに中学生の息子(娘)や、日本語を理解する外国人が通読できるように作られているので、(筆者の著作の中では)圧倒的に読みやすく、なるほどなぁと頷くことも多いかと思われます。な -
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元外交官、佐藤優氏がソ連崩壊直前、直後の混乱するロシアの状況について、著した本。
モスクワ大学でキリスト教神学について講義をした際の学生との交流。ソ連邦の民族問題に関する情報を得る目的で行った、ソ連科学アカデミー民族学研究所の研究者との接触と対話。ソ連崩壊の過程で吹き出していったソ連の民族問題と流血の事態などを中心にソ連崩壊からロシアへの激動を描いている。
ソ連崩壊の危機に際し、それまで抑圧されていた少数民族のナショナリズムが吹き出し、多数の人命が失われた。
この悲劇の原因を佐藤氏は、ソ連が民族問題をブレジネフ時代に解決し、終わった問題として取り扱い、事態の急変に適切に対処しなかった事に求めて -
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重慶市のホテルで英国人ビジネスマン、ヘイウッドの変死体が発見される。
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当局は病死として処理する。
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不審を感じた副市長で公安局長の王立軍が市長の薄煕来に捜査を進言。
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進言した王が解任される。
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王が米国総領事館へ駆け込み、アメリカ、イギリスの当局を巻き込み、薄煕来の妻、谷開来が殺害容疑で逮捕される。
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捜査により薄夫妻が5000億の蓄財をヘイウッドの力を借り海外へ不正送金していたことが判明。
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薄氏は現書記長・習近平の太子党の系譜の為、前書記長・胡錦濤の息のかかった安黴省で裁判が行われ、薄氏の妻へ死刑判決が出る。
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事件の真相は太子党内で力を付けて -
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『有罪が確定した元外交官の作家と、お笑い脱税マンガ家が、最凶コンビを結成!』この看板に偽りなし。佐藤優と西原理恵子の凹凸コンビが世の中のことを斬って斬って斬りまくる一冊です。
『知の怪物』こと佐藤優さんと、漫画家の西原理恵子さんが衝撃のコンビを組んで、週刊新潮にタブーと聖域なき論調を展開しているコラムを書籍化したものが本書です。佐藤優さんの文章と西原理恵子女史の漫画は同じテーマを与えられてこそすれ、まったく別の作品といってもよく、僕は西原女史の漫画を一通り読んだ後で、また最初に戻って佐藤優さんの文章を通読させていただきました。
この本に収録されてあるのは2009~2010年までの時事評なん -
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国家機能を強化するにはどうすれば良いのか?我々は、厳しいこの世界をどう生きればよいのか?この本で記されていることは理論編と実践編の二部構成になっていて、前半部は学術的ですが後半からは俄然面白いです。
現在、筆者の論調が非常に面白く思います。筆者言うところの『帝国主義化』する世界でどう生きていけばいいのか?それをインテリジェンスの力で読み解いていくというのが本書の趣旨かと思われます。
本書の構成は理論編と実践編の二つに分かれていて、前半部の理論編ではマルクス理論とその流れを受け継ぐ宇野経済学とその批判する論調を引用して現在の世界を語るのですが、第Ⅰ部では10章分の内容でかなりこれが難しいの