佐藤優のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
世界史の概説本ではなく、現代の情勢を眺めるために過去の歴史を学ぶ必要性を訴えた本。筆者の主張は世界の歴史をアナロジカル(類似的)に見ることが重要ということ。それによればグローバル主義の行きついた現在は、アメリカの覇権が揺らぎ新たに台頭した国々が力をむき出しにする新帝国主義時代と言え、第一次世界大戦前夜と似たような空気感と評せるとのこと。確かにこの考察は面白いと思った。また、近代ナショナリズムは自然発生的なものではなく、上からの作用もありつつ、集団に共通する過去の物語が見いだされることで形成されるという論説の紹介や、原罪を持つキリスト教と違い、イスラム教は神を信じたとたんにすべてが正当化されると
-
Posted by ブクログ
4巻通じての感想。
この両者の組合せに拒否感を覚える人もいるのだろうが、なかなか面白かった。
特に、戦後左派(第4巻は戦前だが)の潮流を大まかに掴むことができると言う点で良かった。更に詳しい本を読む際の取っ掛かりとしても良いだろう。対談形式で進むのでスピード感を持って読み進めることができる。
途中途中で、左派の運動の方法論が現代でも手を替え品を替えで登場していることにも気づいた。読んでいた時が都知事選真っ只中の時期だったので尚更。
全編通して、敗戦という日本史上の一大転換点のみならず、戦後においても現代の平成生まれの世代とこの時代を生きてきた人の間では思想に対する目線がだいぶ違うという事実に -
Posted by ブクログ
筆者の教養の深さに驚きつつも、話が飛ぶのについていけず、パラパラと飛ばし読み。
・地政 長く変わらない要素を見る
①地理 陸 海 山 資源 気候
②宗教 宗教史 イスラム教 vs ユダヤ教
③人種 モンゴロイド、コーカソイド、ネグロイド
・マッキンダー:ヨーロッパ沿岸地帯である東ヨーロッパを制するものが北のハートランド(ロシア)を制する=世界を制する
・アラビア半島を制するものは、北のハートランドと南ハートランド(ロシア)をも押さえる可能性
・国際情勢で障害になっているところは「山」
・山の周辺地域を巨大な帝国が制圧して、自らの影響下に入れることは難しい
・トラブルは山から生じる
・ -
Posted by ブクログ
読むか迷っていたのだが、佐藤優の「はじめに」を3行読んだところで、これは面白そうだな、と悟る。
おおよそ3時間で読めます。
10代のの頃に読み漁った北原みのりを久々に見かけて買った本。2016年刊行とのことで、ある程度古いのだが、状況はそう変わってはいない。
慰安婦問題から現在の性風俗の、状況や語られ方についての対談。
矯風会、矢嶋楫子、広岡浅子、市川房枝のことが語られているものを、何か読みたいなと思った。坂本龍馬みたいに、もっと、エンタメになっていても良いのに、ってことでもあるよな。
——————
その恐怖と屈辱感。この屈辱感を味わわされることが、そもそも差別の正体だなって。
-
Posted by ブクログ
①資本主義社会に生きる以上、とりあえずは競争に勝ったほうがやりやすい 熟練労働者になる
それだけでは大金持ちにはなれないが、そもそも大金持ちになることが正義なのか?本当にそれがやりたいことなのか? 流行りに流されないこと
②直接的人間関係(カネと離れた相互依存関係)の領域を作ること
本のやり取り、家庭菜園仲間、しじみを飼う、、、
相性の合う友達が10人もいれば人生は充分なのでは
1.恋とフェチズム
●マルクス
①革命家の魂 共産主義を起こしたい
②観察者の魂 資本主義とは?
②を主として読んでいく
●講座派と労農派
講座派は天皇「制」をまずは打破し、資本主義になったところで2段階目の -
-
Posted by ブクログ
この本を読むと、日本の報道がいかに足りないか? を感じて心が痛みます。
世界の価値観が多様化して、世界の中心が明らかに動きつつある現在、日本は過去の成功体験に自惚れて、もはや崖っぷちどころか奈落に落ちてしまっているのに、それを未だ認識できていなようなズレを感じます。
もっとグローバル化された報道の必要性を痛く感じます。
池上さんは最近イスラム世界が今後に及ぼす影響の大きさに言及される事が多く感じます。
その根拠もこの本である程度理解できますし、地上波や新聞等では知りえない情報を知ることができると思います。
この本から自分は、日本において世界の動きは自分から取りにいかないと得られない、、と感じま -
Posted by ブクログ
英知を求める身としてこのタイトルを冠する佐藤優の本は読まないわけにはいかない、と手に取った。
佐藤優氏は時事と、その読み解きのために読んだ(読んでいる)本を結び合わせて新書の形で本を出すことが多いため、時を経て読むと答え合わせをするようにも読める。ただし時事理解のアナロジーとして紹介される本は多くが古典なので時代が経ても参考になることに変わりはない。その点で学ぶ点は多く、賞味期限切れのような印象は受けなかった。
本書の時代背景ではまだ東日本大震災と福島原発事故が収束しきらず、民主党が政権を取っていて橋本府知事が持てはやされていた。そして中国はまだ拡大途中で、イランの動向に注視する時期であっ