佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『なぜ、男たちは彼女の『毒牙』に次々とかかっていったのか?―』本書は「稀代の婚活詐欺師」「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋被告の100日間にも及ぶ裁判の傍聴記録を筆者からの『女性からの目線』で綴った物です。
彼女の事件については朝や夜のニュース番組で断片的に少し知るくらいでありました。裁判のイラストでの木嶋佳苗の着ている服ですとか彼女の赤裸々なまでの『ヰタ・セクスアリス』についてですとか、『男性からお金をもらうのが、当たり前だと思っていました』などの発言を聞くくらいで、特に関心は払っていなかったのが正直なところでございました。
しかし、こうしてまとめられたものを読むと事件の裏にある男女の深 -
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再読だ。
読み返してみたら、思ったより覚えていた。
そういえば、本書を読んで、俺は『政治家の本棚』を読んだのだった。
名前を知る政治家、政党の党首がどんな本を読んでいたとか、なかなか楽しかったんだよね。
小泉純一郎が、本の感想もざっくりして浅い、とか、長く共産党の委員長を務めていた志位和夫が、意外なほどの読書家でインテリだったとかね。
日本の政治家、官僚のようなエリートは諸外国に対して、あまりにも本を読んでいないという話だった。
例外もいるんだけど、細川護熙とかは一般人はまず読まない古典まで造詣が深かったといいつつ、政治家としては・・・という話になっていたから、まぁ本を読 -
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ネタバレ・むしろ教育的な見地で、意図的に怒鳴っている場合が多いんです。
・芸術には昔からそのような作用があった。ニーチェは処女作「悲劇の誕生」という本で、「悲劇を見ることによって観客は自分たちの内面の不条理やそこから来る悲劇的な結末を昇華する。それがギリシャ悲劇の目的であり、ひいては芸術全体の目的でもある」というようなことを述べています。
・一連の軍事的な行動はそのためのものだという相手の内在的論理が分かれば、必要以上に恐れることはなくなります。
・様々な経験をしておけば、何かにビビるような場面に出くわしたでも、「この人は前に会ったあの人に言動が似ているな」とか、「今の状況はあの本に書かれていたあの状 -
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【第1章 ロシア・ウクライナ紛争の行方】
p. 73 陸続きの大国ゆえ、ロシアは伝統的に、自国の周囲にバッファーゾーン(緩衝地帯)を設定しようとする。ロシア、ウクライナ戦争の原因の1つに、こうしたロシアの『恐怖』に基づく世界観があることは間違いない。(奥山真司『世界最強の地政学』)
p. 74 ロシアにとってウクライナ南部は黒海への出口だっただけに、ウクライナの西側への接近は死活問題。
【第2章 ガザ戦争に潜む殉教と報復の論理】
p. 100 イスラエルという国ができた背景には、第一次世界大戦時のイギリスの三枚舌外交があった。「バルフォア宣言」を根拠として、第一次世界大戦後にユダヤ人は -
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後半失速してしまったけど、とても面白かった。
まとまりがないけど、感想を箇条書きで残しておく。
・論旨とはズレる感想だけど、
ウクライナ侵攻以降、ロシアという国やそこに暮らす人々をより遠く感じる中で、佐藤さんの文章読んで、巨大なロシアの官僚たちが豪快にウォッカ飲んでロシア語で語らって、サウナでも浴びるようにウォッカ飲んで汗かいてるところが目に浮かんで、なんとも懐かしい気持ちになった。ロシアに気持ちの良い人たち(熱くてまっすぐな人が多い)が多いのは事実だよな、と思い出した。
・国策捜査、本当にやることが汚いなあと思った。
官僚の全員が全員そうではないと思うけど、本当に汚くてムカつく。
国政に -
Posted by ブクログ
まず最初に伝えたいのは、「拘置所生活ってどんな感じなんだろう」くらいの気持ちで本書を手に取ると大変ですよという事です。
この本を読むには、多大なパワーと根気と知識欲が必要でした。
哲学や神学になじみが無かった自分は、読むこと知ること考えること、そして読み続けることが大変でした。
しかし、読む事で地政学や社会学・哲学・政治哲学等について赤ん坊くらいの知識を得るための取っ掛かり辺りには指が伸ばせた気がしました。
チェチェン問題とは何だったのか。ニュースでその単語を見聞きする事はありましたが、本書にてなるほどと思うことがありました。
その他にも学生時代に横目に見るだけで通り過ぎてしまった事柄た -
Posted by ブクログ
記者も官僚も、一般人たる私としては遠い存在だ。接点がなさすぎる。精々、新聞やニュースを通して記者の存在を知る程度である。
そんな縁のない世界を垣間見えて興味深い。
情報の透明性を重視する私としては、官僚によるオフレコ文化や外務省においてすべての書類が「禁 無期限」とされているというエピソードなどはとても苦々しい。
ただ佐藤氏のいうとおり、代議制民主主義の原則からすれば、我々一般人は選挙を通してのみ政治に関わるのが正しい形なのだろう。しかし権力は暴走するリスクや汚職の可能性を潜在的に孕んでいるため、記者を通して闇な部分は暴露し、国民に不利益がないように適宜評価、ターンオーバーする仕組みは外せな