佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トランプの常識外れの言動に世界は右往左往しているが、彼の内在的論理は何かを理解することで一貫した行動原理が見えて来ると筆者は言う。
トランプは自国の強化、雇用、モノづくりの復権を目指しており、関税はその目的に過ぎない。また民主主義的価値観に重きを置いておらず、力こそがすべてを体現している人物である。アメリカを復権するために民主主義とグローバリズムを捨て、ロシアや中国とのパワーバランスを測る事が今後起こる事。
既に世界中の国に大きく影響を与えており、この流れはトランプが大統領から退いても変わらないと読む。
日本がすべき事はアメリカ追従ではなく、アメリカだけでなく中国、ロシアといった大国とのチャンネルを維持して紛争に巻き込まれないように立ち回る事。また、万一に備えて軍事、経済、食料安全保障を根本的に見直すことである。
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Posted by ブクログ
鈴木宗男20年ぶり自民党復活、なんて話があるが、
その20年前、国策捜査でムネオさんと一緒に監獄にぶち込まれた、
日本のラスプーチン、佐藤優さん。
彼の分析、文章は鋭い。自伝なども読ませてもらった。
そこにきて、元右翼、ある時気づいて「転向」?した、古谷経衡。
最初は胡散臭いと思ったが、語りを聴く限り、まったくもってまとも。
むしろ、「ウヨク」熱から覚めただけに、説得力がある。
歳は20歳以上離れている二人の対談。
まずは北方領土。
本来最初から2島返還とすべきものを、
沖縄返還前はアメリカへの遠慮から、
絶対ソ連が飲まない4島返還を訴えたと。
アメリカより先にソ連が2島を変換してしまったら、
国民感情が反アメリカになってしまう、ということらしい。
沖縄が戻った以上、軌道修正すればいいものを、
一度言い出したら引っ込められないのは日本の得意技。
あの安倍さんが2島を打ち出しても、今さら許さないのがウヨク。
ましてプーチンもしたたか。
結局戻ることはない。
物書きとしての側面、、
国策捜査で職を失った佐藤さんは物書きで生きていこうと決めたと。
それが成り立つのはすごい。
話は教育に及び、古谷さんが幼稚園時代に受けた酷い保母の言動。
そもそも工業化時代の学校教育をなぜ今も続けるか。
「二月の勝者」読んでみたいような、みたくないような。。
外交、スパイ、インテリジェンス。。。話は多岐にわたる。
国は佐藤さんを使わない手はないと思うけどなあ。
知がどんどん国からスピンアウトしていく。
はじめに 佐藤 優
プロローグ ~シンクロする二人の人生~
1 歴史から読み解く日本と世界の今
2 メディア・ネットの渦を渡る
3 生まれて育つ未知の旅路をめぐって
4 カルチャーが映す社会の深層
5 イデオロギーのはざまで
6 混迷の社会を生き抜く
7 インテリジェンスが動かす未来
エピローグ ~二人のこれから~
おわりに 古谷 経衡 -
Posted by ブクログ
本書は所謂一般的な勉強のハウツー本ではなく、イギリスの歴史教科書を「思考の鋳型」(基本的な思考パターン)を鍛えるテキストとして、基礎教養力を身につけ、情報の収集、それらを運用して内在的論理を探り、自身の視座を確立し、いかな状況にも強かに対応していくことを目的としたものである。
アナロジー(類比)、別の言葉や例で説明する敷衍して論を発展させる、正反対の人物をイメージする、共通点と相違点を探すなどの思考のポイントをいくつもピックアップ的に紹介もしており、難解になりがちな話題も、理解をしやすくかつ、深めてくれるようになっている。
今もまさにロシアの侵攻、中東情勢にそこから距離を置く日本だからこそ行える手段があるのではなかろうか。日本には是非とも追従でなく独自の外交力を発揮して欲しいものであるとこの本書を読んで考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
この本は、トッドの大作『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読むための入門本と冒頭で紹介されているけど、それ以上の面白さ。
前述の大作の面白いところをギュッと紹介してくれるだけでなく、現代社会の抱える様々な課題や疑問を家族制度の観点で説明するところにフムフムと読み入ってしまう。
ところどころに見える刺激的なフレーズがまた良い。
意図的に極解した切り取り
■日本やドイツは長男を頭とする直系家族社会。英米の核家族社会とは根本から異なる。
■日本は長男が家を継ぎ、老いた親の面倒を見て家が社会福祉を担った。英米は成長した子は親元を離れ、老いた親の面倒は社会税制が担った。
■日本が硬直化しやすく、英米が変化への対応が速いのは家族制の違いにルーツがありそう。
■大学はいまや人々をランク付けする不平等製造マシン
■宗教は死につつあるが死に果てていないゾンビ
■米国の地政学的基本スタンスとは「我々は正しいし負けない。大西洋と太平洋があるから侵略などされない」
■英米の正義とは絶対正義ではなく金にモノをいわせた訴訟による。米で裁判に負けたら広い国土のどこかに行けばいい。
■米の国土は広いのだから、地道な農地改良や資源節約などそもそも馴染まない。米国な旺盛な個人消費とは、長年培われた浪費主義だ。
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Posted by ブクログ
オーディブルで
エマニュエル・トッドの著作は以前いくつか聴いたことがあるのだが、これは「我々がどこから来て、今どこにいるのか?」の邦訳の出版後に、それを読み解き、さらにはその後の特にウクライナとロシアの情勢を受けての世界の現状をどう考えるかについて、トッド氏と、片山杜秀、佐藤優両氏の対談、トッド氏についての片山、佐藤両氏の対談、フィガロ紙のトッド氏に対するインタビューなどなどを載せている。基本、対談やインタビューがベースのものなので、わかりやすいものになっている。
「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」もオーディブルに入っているので、聴こうと思っていたが、こちらはちょっと気合を入れないと難しいかな?
次は「西洋の敗北」から聞こうかな?
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Posted by ブクログ
危ない読書
2025.05.17
危ない読書というタイトルに惹かれて読んでみた。
読書のデメリットについて書いた本なのかと思いきや、「悪書」と定義された一風変わった本やタブーについての本などザラザラしているが読む価値のある本について引用をたくさん使って語られていた。
「パルタイ」という本に一番興味を持った。
大学の講義で社会を変えるにはというテーマで学生運動や社会運動について考察したが、引用部分を読み、別の視点から社会運動を捉えることができた。
あなたの目がひどい斜視であることに気づいた
組織に動かされる盲目的な人々を描くとともに違和感を抱いてそこから離れる一連のリアリティがどんな分野にも言えることなのではないかと感じ納得した。