佐藤優のレビュー一覧

  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    家族形態から世界を読み解く本!ちょっとあっち寄り  トッドは人類学者、歴史家、地政学者として名高い。特に家族システムをベースに様々な社会現象を読み解くのが得意だ。この本は「我々はどこからきて、今どこにいるのか。」の解説書と考えてもよいだろう。

     核家族は古い家族形態で、日本の直系家族の方が新しい家族形態ということを初めて知った。女性の地位も時代が新しくなるにつれ低くなるのだそうだ。ユーラシア大陸の中央部で新しい家族形態が生まれたが、大陸周辺部は古い核家族が残っているのだそう。ただ、核家族の社会は「革新」を得意とする。だからイギリスから産業革命が生じたのだと。

     家族形態を切り口としてウクラ

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    2026年01月18日
  • イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ

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    とてもわかりやすかった。けど、やはり中東問題は、難しい。状況が理解出来ても、言葉が見つからない。いつもと違って強い感情が出ている佐藤優さんが印象的でした。

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    2024年05月30日
  • グローバルサウスの逆襲

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    グローバルサウスとは西洋民主主義に対する対抗概念。冷戦後世界に広まった西洋的民主主義と自由主義の概念は急速に力を失いつつある。
    今世界は大きく変化しており、今までの常識で測ると情勢を読み誤る。

    ・グローバルサウスの特徴として、国際的協調より自国第一主義、民主主義より権威主義でも強力なリーダーシップ。
    ・G7のGDP比率1986年68%が2022年には42%に低下。グローバルサウスの存在感が高まっている。
    ・ウクライナに対して明らかに侵略行為を行ったロシアへの非難決議に中国、インドを初めアジア、アフリカ、南米の多くの国が棄権した。
    アメリカ、ヨーロッパ先進国に対して明らかに距離を取る動き。

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    2024年05月30日
  • 世界史の極意

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    歴史にはヒストリエ(年代記)とゲシヒト(民族の物語)がある。日本の教科書には後者がなく有事に対応できず外交で競り負ける主因である。《知の3巨人》、ベネディクト・アンダーソンは公定ナショナリズムにより国家は形成され(ただし君主自身も批判にさらされるリスクを負う)。アーネスト・ゲルナーは「ナショナリズムの運動があって、ナ‥の思想が生じる」と説いた(弾圧があってこそ独自国家希求)それはデラシネの民の発生した産業社会以降‥。アントニーDスミスは民族とは想像された共同体で「エトニ」過去にさかのぼって見出されるとする

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    2024年05月26日
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    童話を通じて現代の危機的な分断や戦争の背景までたどり着く。最後に自分を大事にしないが故の社会に対する無関心なニヒリズムを批評している。佐藤さんと池上さんの掛け合いが面白かった。

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    2024年05月26日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    ネタバレ

    橋爪さんはアカデミックながら柔軟に思考を展開できる人。佐藤さんは時々ぎょっとすることを言うので、話は割り引くようにしているが、タブーのない思考実験をする人だと思う。そんな二人の対談集。橋爪さんがテーマをまとめ、佐藤さんが捕捉していく感じで、経済・科学技術・軍事・文明という4つの切り口から大きく変わろうとしている時代の局面をとらえている。

    経済ではアメリカ一強時代が終わり、中国が激しく追い上げている。脱炭素・量子コンピュータ・核融合といったテクノロジーの世界では激しいつばぜり合いや合従連衡が起こっているが、それはこれらの新技術を押さえることが次世代の覇権を握るのに大きく利するからだ。米中対立は

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    2024年05月20日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    ・現代のトランプ現象やBrexitという言葉を知りそこから行き着いたファシズムの概念についてわかりやすく解説してある本。政治に明るくない自分でも十分読める内容にしてくれている。
    ・またヒトラーのナチズムや第二次世界大戦後の経済的回復の背景にもファシズムが関わっているとわかり大変勉強になった。

    以下覚書
    ・新自由主義的なグローバリズムが進行すればするほど、ファシズムへと接近していく。
    ・グローバル資本主義とファシズムのいずれにも陥らないためのシステムを描くと、私たちはユートピア主義に陥ってしまう。すなわちユートピアを目指した社会主義、共産主義、アナーキズム(無政府主義)がうまく行った例はない。

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    2024年05月17日
  • なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか?『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた

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    なかなかマルクスの資本論について難しい本で学ぼうとは思えないが、この分かるやすいシリーズで基本を分かりやすく知れたことは良かった。

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    2024年05月15日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    すべての方法を実践することはできないし、必要もないが、情報の取得について考えさせられた。どの情報も100%信じない。複数比較することの原則を改めて思い知った。これからも多くの本から知識や考え方を吸収したい。

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    2024年05月13日
  • イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ

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    一般市民が犠牲になり、憎しみの連鎖が止まらない。なぜハマスはテロを起こしたのか、そしてイスラエルはなぜ一般市民を巻き込んででも徹底的に攻撃するのか。日本に住む我々には理解が難しいが、2人のインテリジェンスの専門家が平易に説明してくれる。
    読めば読むほど解決が難しい問題。これが第三次世界大戦の引き金にならないことを切に願う。

    以下、個人的メモ。
    イスラエル、特にネタニヤフ首相の内在的論理。
    ・全世界から同情され死に絶えるよりも、全世界を敵に回しても生き残る。
    ・ハマスはユダヤ人という属性を持つものを抹殺するという姿勢を持っており、テロ攻撃ができなくなるまで決定的に掃討を徹底する。

    ハマスの内

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    2024年05月11日
  • 天才たちのインテリジェンス

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    12人との対談をまとめたものなのでそれぞれのボリュームは控えめ。
    また2017年から2023年までの間の対談がまとめられているので、会話の前提にある時事ネタには時差がある。

    対談されている相手の専門が大きく異なるため感想もそれぞれについて違ってくる。
    全体を通しては、「専門性分野の深堀りと浅くも広いその周辺知識を兼ね備えることがとても重要」というのが私としての感想になる。

    これはある意味大澤真幸氏が本書の中で言っている、「人生を豊かに満たすには、やはり自分の井戸を掘り進めて、現実の世界である地下水脈まで掘りつくす覚悟がいる思う」や、同章で佐藤優氏がいう「周辺知識が乏しいと局所的に専門知識に

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    2024年05月10日
  • 小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける ―これだけは知っておきたい70のポイント

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    久しく社会について勉強していなかったため、優しく解説されているこの本は読みやすかった。
    実際に官庁で働いた人の声も書かれているため面白かった。

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    2024年05月09日
  • 人をつくる読書術

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    「言葉によって思考から意志、行動、表現へとつながる」とは、本当にその通りだと思った。三浦綾子の「塩狩峠」も遠藤周作の「沈黙」も好きな作品で、よく記憶に残っているが、キリスト教を理解する上で大切だったと知った。今度は三木清の「人生論ノート」を読んでみたいと思った。

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    2024年05月09日
  • 子どもの教養の育て方

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    特に小学校高学年以上の子どもがいる家庭にはおすすめ。

    子育てに対する考え方・主張がハッキリしているので、「あう/あわない」は分かれるかなと思いますが、「なるほど、こういうロジックで子育てを捉えることもできるんだな。」という気づきや発見が多い一冊でした。

    また、著者の佐藤優さんが圧倒的な読書家で、本書の中で沢山の参考書籍を紹介してくれます。

    このチョイスがとてもセンスフルで、次に読む本に事欠きません。
    これだけでも⭐︎1つ分には相当します。

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    2024年05月06日
  • 子どもを守る仕事

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    「子どもを守る仕事」をテーマに、日本の戦後の復興期から今日まで長年、社会福祉の道を歩んできた遠藤久江氏のオーラルヒストリーを佐藤優氏と池上和子氏による対話的聞き取りを基軸にしつつそこから投げかけられた現実と課題を検討。

    キリスト教の考え方が前面に出てくる箇所がちょこちょこあって、馴染みのない者にとっては違和感を感じた。

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    2024年05月04日
  • 超したたか勉強術

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    超したたか勉強術
    会社だけの生活に行き詰まっている人へ
    著:佐藤 優
    朝日新書 510

    勉強術といっても、章ごとに、体系的にまとまってはおらず、19の思考のポイントをキーワードとしているので、なかなか理解できませんでした

    著書の放った、印象ぶかい一文を拾ってきました

    日本を覆う、「反知性主義」に対抗していくためには、自分の頭で「したたか」に考え続けるほかはない
    感情論ではなく、どんな立場の人とも議論ができる最強のインテリジェンス思考法を伝授とあります

    気になったことは以下です

    ・さまざまな物事について自分なりの視座をもつこと
     そのための技術を身につけること

    ・ビジネスを取り巻く状

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    2024年05月03日
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    寓話や昔話は幼少期に散々読まされ聞かされた。小学校くらいまではそれを真面目に受け止めて、あぁこれはやったらバチが当たるななんて思っていた。
    しかし中高で記憶が薄れていき、同時に幼少期ほど話を間に受けないようになってくると、なんであんな話を信じてたんだと思って、教訓を教えてくれたなどとは全く考えずむしろ大人が私を躾ける一環だったんだなんて考えに行き着いていた。
    しかし数年前に岩波のイソップ童話を少し読んだときに、教訓を得るとか以前にこれは読み物として面白いのでないかと思った。それからまた数年経ち、上司が読んでいるというので読んだのがこれ。
     寓話っていうのはこんなに自由に読めて、なんなら違うスト

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    2024年04月27日
  • 21世紀の戦争論 昭和史から考える

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    両人の非常に多い著作はどれも「読みやすい」「必ず新たな気づきがある」/半藤は長年の調査によって日米戦争に至った内情を/佐藤は『日本の一番長い日』英訳を各国大使館に配って好評だった/米軍は東京など都市部大空襲を重慶爆撃の報復として正当化。太平洋戦争で日本が風船爆弾に毒ガスを使ったら?「必ず数百倍の報復があっただろう」/日露戦争の成功体験が海軍を束縛/「通商破壊」有効性を軽視、船団護衛のため陸軍は独自に空母まで作った参謀本部の企画立案は実質下級官吏が行い、評価は内部で行うので「決断の責任」「失敗の反省」がない。悪弊は外務省に継承されている、と佐藤は語る。
     日本独自の「優位」としては、三八銃は半殺

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    2024年04月25日
  • 世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策

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    歴史上の偉人の生き方を通して、組織で生き延びるための処世術を語った本。

    社会人1年目から3年目の方は本書を読んで、組織につぶされないよう生きる術を身につけることをオススメします。

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    2024年04月22日
  • ニッポン 未完の民主主義 世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点

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    二人が持つ広く深い知識に裏打ちされた問題意識を共有し、我々一般人に問題提起している。基本的に似たような問題意識を持った二人ではあるが、佐藤優が提起して、池上彰が噛み砕いて整理して読者に届けることで意識を高めるという設定がとても上手くはまっていると思う。
    民主主義が絶対的なものではなく、意識して育て、守っていかないと全体主義の方向にスライスしていく可能性を多分に含んでおり、コロナ禍における各国の対応に表れたように、その傾き、ズレは少しずつ生じている。
    日本は、民主主義を勝ち取ってきた国とは少し状況が異なるが、だからこそ日本型民主主義を守り、育てていかないといけないのだろう。
    終戦直後に書かれた民

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    2024年04月14日