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世界各国でファシズムの足音が響き始めている。国民を一つに束ねるファシズムが社会の不安定化を機に台頭してくるのは、近代以降の歴史で何度も繰り返されてきたことだ。その流れに抗するためには「ファシズムの論理」を正確に理解する必要がある。しかし、日本ではムッソリーニのファシズムとヒトラーのナチズム、そして戦前日本の軍国主義が同一視され、その違いすら理解されていない。佐藤優がファシズムの本質を解説する。
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Posted by ブクログ
ファシズムとは「極右の国家主義的政治形態」ではない。 ムッソリーニのファシズムとは、「イタリアのたてに一生懸命働くのがイタリア人」。従って福祉制度とも親和性が高い。 日本人はファシズムには向いてない。文化的に。 大平洋戦争のときに明らか。 という大まかな内容。 難しい本だったが、トランプや安...続きを読む倍晋三を理解するに良い本。 何事もアレルギー的に拒否してもね。
ファシズムはヒトラーのような独裁主義的なものだと思っていたが、実際は貧困層を国家が介入して止めること、その国で頑張った人が国民と認められること、排外主義をうみだすってことは理解できた。 私の父や友達は中国人がさあとかいう言葉をよく使ったり、外国人移民を受け入れないでとか、この思想は排外主義-ファシズ...続きを読むムに近いものなんだなと思ったり。ちょっと知識が足りず難しかったが、イタリア統一の歴史だったり、資本主義にも色々あるんだなということをまなべた。
元外交官の佐藤優が、ファシズムの由来についてイタリアのムッソリーニを取り上げて書いた一冊。 これまでファシズム=ヒトラーだと思っていたので、ムッソリーニについては全然知らず、勉強になった。
ファシズムの発生の歴史から整理してくれ、似ている言葉たち(ナチズム、全体主義、国家主義)を立て分けて理解できた。 資本主義、社会主義といった固定化された考え方ではなく、流動的な考え方だと感じた。自由経済の中で景気によって、ファシズム的な発想が生まれやすくなっているので、現代を捉えるのに参考になる本...続きを読むだと感じた。
イタリア・ファシズムの歴史と構造を基に、現代社会への警鐘を鳴らす作品 「自民族中心主義」「全体主義」「ナチズム」「独裁主義」などと「ファシズム」は同義語だと思っていた。(全く違った!) イタリア・ファシズムの歴史と構造を紹介しながら、ファシズムの思想と論理を理解し、国内外の情勢分析ができるような...続きを読む力を身につけることが本書の目的らしい。 ファシズムとは本来「国家の介入によって国民を統合し、自由主義的な資本主義が生み出す問題を克服していこうとするもの」なのだそうだ。その意味では福祉国家のイメージと極めて近いと筆者は言う。だから、ファシズムは国家至上主義である。なぜなら、格差などによる国民の分断を是正するには、絶大な国家権力が必要であるからだ。 「日本も他人事ではありません。3・11以降に『絆』という言葉が氾濫したことは、ファシズムへの傾斜が強まっていることを示しています。」(p.126) と、はっきり言い切った筆者の言葉にどきっとした。
ファシズムがナチズムや純血主義等とは異なることを語る一冊。 誤解されたまま嫌悪されるファシズムを正しく紹介し、その本質に対しての警戒を促しています。 他の体制と同じく、ファシズムには善悪が混在しています。 親和性のある主義・制度と良い点を合わせて使えば、ファシズムも有益なシステムになると思えました。...続きを読む 「一人は国家のために、国家は一人のために」も、決して間違いではないのでしょう。
(自分を含め)「ファシズム」≒「ナチズム(独裁政治?)」ぐらいの認識である人は必読な良書。そもそも語源はイタリアのムッソリーニによる「ファシスト党」から来ているし、その歴史や世界観を学ぶことで理解が深まる。 そして「ファシズム」は帝国主義時代の歴史を学ぶ過去のものではなく、現代のいきすぎたグローバル...続きを読む資本主義に対抗する「新・帝国主義」時代に必要な教養である。もともとファシズムの世界観は、合理主義や個人主義、物質主義に対する反発から出現し、それらの精神は現代の資本主義社会にもそのまま当てはまる。 p.s. これを踏まえたうえで、村上龍の『愛と幻想のファシズム』を読んでみたいと思った。
ファシズムとナチズムの違い、特徴はわかった。さらに理解を深めるには経済体制を細かく学習する必要がありそうだ。学んだ上で再度読んでみたい。 イタリアファシズムを率いたムッソリーニが天才であることはわかった。
うーん、まあ、分かったような、分からないような… ナチズムとファシズムを混同してはいけないということは分かった。笑
アメリカトランプ政権の白人至上主義的な「アメリカファースト」政策。 イギリスのEUからの離脱。 フランス、ドイツ、オーストリアをはじめとする欧州諸国での極右勢力の台頭。 筆者はそこに、「ファシズムが入り込んでくる可能性は十分に考えられる」と語る。 日本とて例外ではないのだと。 では、「フ...続きを読むァシズム」とは何か? 多くの違った現象をひとくくりにしてレッテル貼りするような粗雑な理解では、20世紀ファシズムの持つ「魅力と危うさ、そしてその犯した過ち」を正確に評価することはできないのだと。 一般的にあまり知られることのない文献をもとに、ファシズムの本質を解き明かしていく。 そして、現代日本においては「中途半端なファシズムのなかに、本来のファシズムとは別種の危機や脅威が存在する」と説く。 併せて、「完全なファシズム国家」といえる北朝鮮への対応について思慮をめぐらせていく。 「同じ内容の話を違った視点から眺めて知識を積み上げていくことは、学びにとって非常に重要です。これまで身につけた知識と関連する話が出た際に、一度振り返ってみることで、学んだ内容が『重ね塗り』されます。ファシズムの内在的論理は非常に複雑なので、『器に何度も漆を重ねて塗る』ように知識を上積みしていかなくては、理解を正しく深めることはできないのです」 正しい知識とバランスある思考こそが、現在と未来を切り開いていく羅針盤となる。
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ファシズムの正体(インターナショナル新書)
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佐藤優
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