佐藤優のレビュー一覧

  • 自壊する帝国

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    ソ連の崩壊を見届けた外交官
    難しかったけどすばらしい作品

    作品の紹介
    ロシア外交のプロとして鳴らし、「外務省のラスプーチン」などの異名を取った著者の回想録。在ソ連日本大使館の外交官として見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る。
    「もともと、人見知りが激しい」という著者だが、モスクワ大学留学中に知り合った学生を仲介に、多くの重要人物と交流を深め、インテリジェンス(機密情報)を得る。ウオツカをがぶ飲みしながら、神学の教養を中心に幅広いテーマで議論を交わし、信頼と友情を勝ち取る。その豊富な人脈と情報収集力を1991年のクーデター未遂事件でも発揮、ゴルバチョフ大統領の生存情報をいち早く入手した。

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    2011年11月15日
  • 日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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    ネタバレ

    日本にとっての大東亜戦争とは何だったのか、日本にとっての大義名分は何だったのかを考えさせてくれた良本。

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    2011年11月08日
  • 野中広務 差別と権力

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    イマドキ、野中さんですか?という感じだけれど
    これがどうして、とても面白い。野中さん自体は過去の人でもあるが、
    今、議会で跳梁跋扈している人の名前も多数。
    (特に小沢一郎の動きは中盤の見どころですね)
    (あと、小渕が想像以上にかわゆい)

    今読んでも、日本議会の流れ、についていくらかの視野を与えてくれる。

    時局上の問題だけでなく、
    この本はあるタイプの政治家についての示唆も行っており、
    野中のような媒介タイプの政治家の威力と限界を検証しているものとなっている。
    (とはいえ、そのような道筋でしか、彼は出自の問題故に政治家たりえなかっただろう)

    総じて、ネタとして面白く、かつ時期を過ぎても

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    2011年11月06日
  • 人たらしの流儀

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    人間関係によってしか鍛える事が出来ないという様々な能力やスキルについて語られており、ビジネスの場での活用できる内容が多い。「相手が何を望んで行動しているのか?」日々考えながら行動することの大切さに納得の内容である。

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    2011年10月29日
  • 獄中記

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    この本は著者が下獄していたときのノートや手紙を元に編みなおした記録です。今回この本を読むのは三度目になりますが、その圧倒的な思索の量と質に驚きをかくせません。

    どうも最近、こういう本ばっか読んでます。僕がこの本を読むのは今回を含めてちょうど三回目のことになりますが、読むたびに作者の強靭さと知識の深さ、量と。思索の緻密さに改めて舌を巻いたしだいでございます。この本は著者が当時、外務省のアフガン支援NGO問題に端を発したもろもろの政治事件に絡んで東京拘置所に下獄していた514日間の記録です。その間に自分のすべてを記録したノートを五分の一に圧縮したそうですが、それでもものすごい量で、これだけのこ

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    2011年10月09日
  • 人たらしの流儀

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    対話形式でまとめられているので分かりやすい。外交官として、国際社会を舞台に活躍していた著者の経験がベースにあるので、現状の自分にとっては、ちょっとレベルが高い人間関係の話もあるが、頭に入れておいて損はないと思った。
    著者が、中村うさぎやだめんず・うぉーかーを読んでいるというのを知って、ちょっとイメージが変わった。ただ、よくよく文章を読んでいると、著者の膨大な知識に圧倒される反面、適度なユーモアも交えられており、納得も出来る。

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    2011年09月11日
  • 自壊する帝国

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    ソ連崩壊の内幕と外交官の仕事について学べるだけでなく、読み物としても秀逸。著者の意図踊り、人間の物語としても完結している。
    また、特に国際社会で活躍するためには深い教養と体系的な学問を核として修めておくことの重要性がひしひしと伝わってくる。

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    2011年08月07日
  • インテリジェンス人生相談 個人編

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    エロから国際政治、インテリジェンスの意味。あっという間に読み終わった。面白かった。著者に興味を持ってしまった。読後、関連書を即注文した。悩み相談への的確な回答と、その指針となる本の紹介があったのがよかった。古今東西、今昔に限らず本人には重大な問題であっても、必ず同じような体験やそれを超えるような経験をしている人が世の中にはいるという事がわかった。強烈な体験をしてしまうと人は本にしたくなるのか。

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    2011年06月16日
  • 野中広務 差別と権力

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    これは力作!
    政敵を葬るためには共産党も利用する、権力闘争とは何かがわかる本。部落差別の歴史もわかりやすく解説されている。

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    2011年06月11日
  • 交渉術

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    ネタバレ

    2011/6/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2015/11/30〜12/15

    佐藤優氏の文藝春秋の連載をまとめたもの。外交官時代の政治家とのかけひきの裏側を披露している。東日本大震災時のことを書いた文庫本のためのあとがきも素晴らしい。
    私自身はこういう腹の探り合いなどが苦手なのだが、来年4月からそういうことをやらないといけない立場になりそうなので、今から憂鬱である。が、本書を座右の書として何とか乗り切りたい。

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    2015年12月15日
  • 野中広務 差別と権力

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    政治家人生の後期(晩年?)しか知らなかったし、テレビを通しての印象としては権力を笠に着たたぬきジジイという印象だったのが、少し変わった。

    出自への同情ではなく、上り詰めるというあくなき執着は一般の社会人に置き換えれば「向上心」とも言えると思う。ただし、その手段が何でもあり、ポリシーも一貫してない、というところにやはりずるさ、汚さを感じてしまう。

    政治家としては基盤をもたない中フィクサー的役割を演じられたすごさと最終的にはよりどころがない故に足元ををすくわれて賞味期限が来てしまったというわかりやすい話だった。

    手法、目的の是非はあれば野中とか亀井とか古賀とかが暗躍しながら「推進力」と「実現

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    2011年05月17日
  • インテリジェンス人間論

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    佐藤優さんは,本当に賢すぎる.そしておそらく正直なんだろう.ただ,賢さのなかに自分を隠す術を持っているので,上手い具合に話を出しているのは何となく見え隠れしている.
    それにしても,スゴイ.こんな人たちが官僚として日本を動かしているのだから,私利私欲に走る人がいるとたちまち世の中がおかしくなりそう.この本から見えてくることは,著者の言葉で言うならば「愛」をもって動くかと言うことかもしれない.

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    2011年05月15日
  • 3.11 クライシス!

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    3.11以降に書かれた本が、チラホラと出始めてきている。目立つところでいうと、本書と大前研一・著の『日本復興計画』である。いずれもネット上で話題になった記事や映像をベースにしており、本としての書き下ろしではない。まだ、序章といったところだろうか。

    しかし、本書の切れ味は鋭い。あの状況下で、自分の身の回りのことをケアしながら、よくぞここまで国家的な視点に立って、冷静な提言ができるものだなと思う。本書は3.11以降の激動の三週間、時々刻々と状況の変化する中で、佐藤 優氏がネット記事、新聞・雑誌へ寄せた論考の数々を取り纏めた一冊である。

    数ページめくると「翼賛」、「大和魂」、「ファシズム」、「超

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    2011年04月29日
  • 獄中記

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    この本と「国家の罠」を併せて読めば北方領土問題に関する理解が随分と深まると思います。
    検察官の執拗な取調べが続く中でも読書に耽り語学の勉強に邁進する佐藤氏の旺盛な知識欲に驚嘆させられました。
    「とりあえずドイツ語の辞書を通読しよう」とか、なんかもう辞書を通読という発想からして次元が違うと思いました。
    できることなら牢獄に入らないで済む人生を送りたいですが、読書や勉強に集中できる環境という意味では非常に魅力的な場所だとも思いました。

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    2010年01月18日
  • インテリジェンス人生相談 個人編

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    全てとは言いませんが、参考になるところは各人必ずあると思われる一冊。
    参考文献を読んでみたくなります。

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    2009年10月04日
  • 獄中記

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    戦後最強と言われた外交官佐藤優氏の著書。

    こんな人間がいたのかと驚かされる。独房での時間を自己研鑽の場と捕らえ、ひたすらに読書と語学学習に取り組む氏。大学時代から神学を学び、それを外交に活かし、日本という国を引っ張っていったと言っても過言では、ない仕事をした人物。現在、偽計業務妨害の罪に問われ、起訴休職中。歴史に通じていて、語学が堪能であり、ウォッカをものともしない体質。素敵。この人の著書を読むと、ロシアに興味を抱く。ロシア語始めようかな。

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    2009年10月07日
  • 国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」

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    この値段でこんな本が読めるのはありがたいと思います。勉強法のところは高校生以上なら参考になるかと。
    それ以外の部分も多くの人に読んでほしいですね。

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    2009年10月04日
  • 国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」

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    2008/11/24 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2011/9/16〜10/1
    佐藤優氏と竹村健一氏の対談集。私も昔、竹村氏のラジオを良く聴いていたので、懐かしかった。佐藤氏や竹村氏が、小渕さん、森さんを高く評価しているのは意外であった。マスコミが報道しないので誤解されていたのか。また、佐藤氏の憲法解釈も興味深い。しかし、後書きで竹村氏、解説で中瀬氏も述べているように、佐藤氏を評するのに「知の巨人」という言葉はとてもしっくりくる。

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    2011年10月01日
  • 野中広務 差別と権力

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    このルポの凄いところは、「抵抗勢力」「闇将軍」「影の首相」と呼ばれた野中広務を丸裸にしている点だ。あんな強面の政治家がまさか部落出身者であるとは。田中角栄をミニ版にした感じの、政治の舵取りがとてもよく理解できた。両者に共通するのは、金作りのうまさ・多数派工作の巧みさ、そして意外ことに、と言うよりも、両者の出自から当然のことだが、弱者に対する優しさがある。この作品の中でハンセン病患者たちの厚い信頼が紹介されているが、小泉政権がやったかのように思えた政府の方向転換も、野中氏の仕事を小泉が美味しい処取りしただけだった。よく考えたら、小泉や安倍のように出自の良い二世・三世首相はもともと権力側なので,何

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    2009年10月04日
  • 見えない戦争の正体――米中露が仕掛ける「認知戦」

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    非常に面白かった。

    恐らく本書の契機というか元ネタは、ニューズピックスにおける、加藤浩次氏がモデレーターの対談だろう。

    佐藤優氏と苫米地英人氏の対談本は他になく、コラボしたのはかなり古い出版記念の動画が一つある程度だった。どちらも多読家であり、多作の著作家であり、高い知見を持っている人でありながら、タイプも分野も異なりすぎるが故に協働が見られず、気になっていた組み合わせだ。

    苫米地氏は頻繁にトンデモ系の主張をする。独自の思考回路、主張を持っていて、また意図的か否かは不明ながら、認知を惑わす発言になりがち。

    一方で佐藤氏の方は元々公務員組織やインテリジェンスで活躍していた立場から信頼性が

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    2026年05月17日