佐藤優のレビュー一覧
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21世紀の独裁:民主的な選挙で選ばれたはずの大統領が、自国の憲法と法令に従わず、皇帝や王のように振る舞う
p. 233 キェルケゴールは『死に至る病』において、「何かをめぐって絶望しているうちは、まだ本来的な絶望ではない」、「絶望の最低度」は「それが絶望であることを知ってさえいない状態である」と述べています。今の日本人は(中略)没落する日本と、それを感じ取れていない自身の現状を、等身大に直視しなければなりません。
p. 240 独裁者の嘘を見抜くには読書をはじめ、不断の自己研鑽が必要である。ニヒリズムつまり自分で針路を決められない「破れかぶれ」の心境では、無批判に指導者に従ってしまうか -
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<目次>
まえがき佐藤優
第1章明治篇-近代国家形成の歪み
祭2章大正篇-モダニズムの光と闇
祭3章戦前篇-挫折した近代の超克
第4章戦後篇-大量消費文化の終焉
第5章現代篇-コロナがもたらす大転換
あとがき危機からの再出発 富岡幸一郎
2021/3/22第1刷
歴史、神学、小説の論評を通じて、150年を考える
対談本。2019/12-2020/12群像で掲載したものの
まとめ本。富岡氏の発信を知りたかったので購入した
もの。「あとがき}を読むと全体が理解できる。
以下、抜粋。
p212戦時中の雑誌文學界昭和17年10月号掲載された
座談会近代の超克」は、明治維新から80年に及ぶ
この国 -
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本書で紹介されていた幼児向け本を
息子に見せてみたら、興味ある様子。
幼いうちから論理の力をつけること
が大事。
論理エンジンシリーズがいいそう。
学習面で大きな武器になるとのことでした。
角田光代さんの小説『八日目の蝉』
を題材にした座談会も掲載。
その中で出てきた
『子どもを産んだだけで母親になるものではない。夢中で育てているうちに徐々に母親らしくなる』
という言葉に深く納得。
また、最後に、
教育の究極の目的とは?
という話題で、信頼が大切と結論。
とりわけ、親と子の信頼関係が大切。
10年以上前の本だけども
大切なメッセージに
新しい古いは関係ないなあと感じました。
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年齢を経て、考え方は変化する。
佐藤優さんは、同志社で神学を学び、ノンキャリで入った外務省においてロシア外交で活躍、42歳で逮捕され、45歳で著作を発表、49歳で有罪確定・外務省失職、53歳で執行期間満了。慢性腎臓病に伴う人工透析、がん治療を経て、現在65歳。こんな人が語る話に含蓄が無いはずがない。最近は死の直前を迎えている人の言うことは比較的信頼できると考えている。山崎努さんとか。残された人生で何かを伝えようとしているわけで、まさに命をかけていると思うから。
還暦はまだまだ先だけど、自分も歳をとって考えるのは、自分の残りの人生の期間とまだ続く人生への向き合い方。これまでの人生で、良いことも -
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買った当時に紙の本で買って、読んだ。出たのは2009年とのことだから、もう15年くらい前になるのか。歳をとると、感覚がおかしくなるなぁ。つい2、3年に読んだくらいのつもりだった。
そんな昔に読んだ本だから、ほぼ忘れている。
今回、読み返して次のところにラインを引いた。
「
知的な基礎訓練を受けた人たちが、物語を読み解き、また場合によっては物語ができるようになる必要があります。そうじゃないと、世の中で流通していることの物語性がわからなくなってしまう。物語だからいいかげんなところがあるのは当然なのに、人々が物語を唯一の真実と信じてしまうようになると、社会も国家もとんでもない方向に行って -
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本書は、人生の折り返しを過ぎた世代に向けて、残された時間をいかに使い、自らの経験や知識をどう活かしていくかを考えるための指針を提示する書物である。著者は、50代に差しかかったとき、人は若いころのように時間が無限であるとは思えず、残りの人生を戦略的に構築する必要があると説く。重要なのは、過去に培ってきた「武器」、すなわちスキル、人脈、蓄積された経験を整理し、それを最大限に発揮できる場を選び取ることである。
本書は六つの観点、すなわち「残された時間」「仕事の向き合い方」「職場での人間関係」「お金」「家族や人間関係」「自己研鑽」に分けて論じられている。最初のテーマである「時間」では、人生の残りが限 -
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ヒトラーが書いた『わが闘争』の危険な論理を“ワクチン”として提示し、現代日本の格差・ネット陰謀論と響き合う点を具体的に示した本。
ヒトラーが「生存圏」「生産性」を武器に弱者を巻き込み敵を内側に作るレトリックを追っていく部分は、扇動の手口を実地で学べるという意味で興味深い内容でした。ただ、大衆がナチスを受け容れた心情の分析では、体系的にまとめられているエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』の方が腑に落ちるかなと思いました。また、講演調で読みやすい反面、外交官時代の逸話や雑誌論争への脱線が多く、焦点がぼやける箇所もあった気がします。
一方で、著者の断定的で分かりやすい語り口は、一見リベラルに聞