佐藤優のレビュー一覧
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この本は、トッドの大作『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読むための入門本と冒頭で紹介されているけど、それ以上の面白さ。
前述の大作の面白いところをギュッと紹介してくれるだけでなく、現代社会の抱える様々な課題や疑問を家族制度の観点で説明するところにフムフムと読み入ってしまう。
ところどころに見える刺激的なフレーズがまた良い。
意図的に極解した切り取り
■日本やドイツは長男を頭とする直系家族社会。英米の核家族社会とは根本から異なる。
■日本は長男が家を継ぎ、老いた親の面倒を見て家が社会福祉を担った。英米は成長した子は親元を離れ、老いた親の面倒は社会税制が担った。
■日本が硬直化しやす -
Posted by ブクログ
元外交官・佐藤優氏が、その大学時代を回想した自叙伝です。
勉強に学生運動に全力で真っ正面から向き合う佐藤さんの、同じ学生たちや先生たちとの交流が描かれます。それにしても、読んでいてうらやましく感じる大学生活です(この辺は同著者の『私のマルクス』の方がより詳しく書かれていますが)。
前半は同志社大学神学部での勉強と仲間たちとの交流、後半は外交官試験の勉強とその動機・心の揺れを丁寧に記しています。
前半部分について言うと、佐藤さんの学生時代よりちょっと昔の学生運動についても触れられているのですが、これは読みにくかったです。
記録が引用されているのですが、何を言っているのかよく分からなかったです。何 -
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オーディブルで
エマニュエル・トッドの著作は以前いくつか聴いたことがあるのだが、これは「我々がどこから来て、今どこにいるのか?」の邦訳の出版後に、それを読み解き、さらにはその後の特にウクライナとロシアの情勢を受けての世界の現状をどう考えるかについて、トッド氏と、片山杜秀、佐藤優両氏の対談、トッド氏についての片山、佐藤両氏の対談、フィガロ紙のトッド氏に対するインタビューなどなどを載せている。基本、対談やインタビューがベースのものなので、わかりやすいものになっている。
「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」もオーディブルに入っているので、聴こうと思っていたが、こちらはちょっと気合を入れない -
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危ない読書
2025.05.17
危ない読書というタイトルに惹かれて読んでみた。
読書のデメリットについて書いた本なのかと思いきや、「悪書」と定義された一風変わった本やタブーについての本などザラザラしているが読む価値のある本について引用をたくさん使って語られていた。
「パルタイ」という本に一番興味を持った。
大学の講義で社会を変えるにはというテーマで学生運動や社会運動について考察したが、引用部分を読み、別の視点から社会運動を捉えることができた。
あなたの目がひどい斜視であることに気づいた
組織に動かされる盲目的な人々を描くとともに違和感を抱いてそこから離れる一連のリアリティがどんな分野 -
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戦争を煽るのは大衆ではなく知識人
東アジアで有事が起こってもアメリカは守ってくれない。日本は起こさないための外交交渉に力を注ぐ。
北朝鮮の脅威を排除するためには国交を樹立すること。その後に拉致問題を解決する。
核兵器を持っている国には現実を見て対峙しないといけない。
東アジアのパワーバランスは変化して日本は国力から考えて後退戦に入らざるを得ない。リアリズムで対処。
日本の生き残りの道はインドネシアとミャンマー。将来経済大国になるインドネシアと中国のインド洋への道、現代の援蒋ルートを封鎖できるミャンマーは極めて重要。
日本の核武装は構造的、理論的に無理。アメリカは太平洋戦争の記憶は残り、 -
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「郵便番号を書かない」反合理化闘争、異次元すぎる。今のAI時代でもそのような思想が残っているのだろうか?
昔の左翼や労働組合にとって作業の分業化や機械化によってもたらされる仕事の合理化は、人間から仕事を奪い、人間を本来あるべき労働から疎外させる絶対悪だったからです。
「メディアがエリート化しているから、彼らが世の中に異議申し立てしても、腹の底からの言葉でない、とってつけたような批判」に同意。
結局、思想がないんですよ。眼の前で繰り広げられる椅子取りゲームに勝つことしか興味がなくて、その場その場をどう振る舞えば自分にとって得になるかを考えている。