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なぜ宗教は争いを生むのか? ウクライナのNATO加盟を巡る対立の裏でキリスト教内の宗教問題を抱える露・ウクライナ戦争に加え、ユダヤ教とイスラム教の確執が背景にあるイスラエル・ハマス戦争が勃発。日本では安倍元総理銃撃事件が起こるなど、人々の宗教への不信感は増す一方だ。宗教は本来、人を救うために生まれたはずなのに、なぜ暴力を正当化しようとするのか? 古代ローマ史研究の大家と国際事情に精通した神学者が宗教に関する謎について徹底討論。宗教が人間を幸福にするのに何が必要かがわかる一冊。
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Posted by ブクログ
宗教に対する固定観念を再構築させてくれる一冊。対談形式でわかりやすく、深くはないが考えさせられる内容で、もっと宗教を学びたいと思わせてくれる。本書も佐藤氏の知の巨人ぶりが遺憾なく発揮されている。
古代の価値観から俯瞰する現代
恥ずかしながら本村さんを存じ上げなかったのですが、とても面白い方でした。 著作を見てみると、数々の古代ローマ本の他に、競馬の世界史なんて本もあったりして、とても興味が惹かれます。 今回の対談でも、そんな本村氏と佐藤優氏の対談で、日頃メディアで聴くような現代的価値観から来る言説とは違った方向から切...続きを読むり込む言葉の数々がとても楽しかったです。 個人的には、またこのお二人の対談は見てみたいです。 以下、私が気になった(気に入った)点です。 ー「第1次世界大戦で明らかになった問題(近代的価値観の限界)が解決されずに現代にまた蘇ってきている」という話。最近は、落合陽一さんなんかもよく約100年前にあたる1920年代を再考する機会が増えていると度々仰っています。そういうことなのかなという理解が進みました。 ーかつて「神権」であったものが近代に「人権」になったが、近い将来これがAIに置き換わってしまうかも知れないということが、こういう所でも真面目に話されるようになってきたということに少し驚いています。そして、それが「中世への逆戻り」と表現されているのが面白かった。AIはかつての神に成り代わるのか? ー「豊かな時代になってからも精神的な気高さみたいなものを維持することに成功した社会は、世界史の中にひとつもない。」と言い切る本村さん。 ー「日本では国会議員の世襲が批判されて「いまは二世や三世が多いからダメなんだ」と言われますけれど、ローマの元老院なんて何世まで続いているかわからないぐらいですよね(笑)」 ー「二分心」の話。「「遠い昔、人間の心は、命令を下す『神』と呼ばれる部分と、それに従う『人間』と呼ばれる部分に二分されていた」というビックリするような仮説」「神々の声が聞こえなくなる過程とアルファベットが普及していく過程が、同じような時期に同じような地域で起きている」 ー「同じ宗教でも、一神教的になったり多神教的になったりする。そういうスペクトラム(連続的な分布)の中で、いまその宗教がどこに位置づけられるのかを見たほうがいいと思います。」「本来は多神教でも、一神教的な要素が高まると通常より攻撃的になるというのはたしかにありますね。」
#カッコいい #タメになる #共感する
ロシアウクライナ戦争はキリスト教内での宗教戦争と言われている。またイスラエルのガザ地区への地上戦の背景にはユダヤ教とイスラム教の対立がある。 千年、二千年前から、人はどうして同じ事を繰り返すのか。 すぐには理解できないが、やはり避けて通る事のできない問題ではある。
ウクライナ戦争について、一般的に民主主義対権威主義の戦いだと言われているが、実は西欧世俗キリスト教対ロシア正教という宗教戦争だという視点。 西側の民主主義における“人権”は“神権”が変異したもの。つまり“人権”は実は西側の世俗化キリスト教の価値観。それを押し付けられたプーチンが西欧の同性愛やLGBT...続きを読むQをサタニズム(悪魔崇拝)だと言っているのがその表れの一つ。 もともとはウクライナ東部にすむロシア系住民をネオナチから救うのが目的の戦争が、アメリカ、西欧が価値観戦争と位置付けたため宗教戦争になってきている。 単に領土の取り合いなら妥協点も見出しやすいが、価値観戦争は双方が譲るのが難しい。 この戦争の終わりが見えず、世界の行方が見えないという事が理解できた。
本書の本村氏と佐藤氏の共通の認識は、複雑な現代を読み解くためには近代的な知識ではなく、前近代的な知識をより活用していくべきだといわれている。それは「近代の限界」はある意味で「人知の限界」なのではないか、という観点から、人知を超えているものへのアプローチとして、宗教についての認識が、改めて必要ではない...続きを読むか、というような内容で展開されていく。非常に興味深く、面白かった。
背景、歴史があって奥が深いなと思いました。また日本人は無宗教というわけでもないんだなということもわかりました。一部の新興宗教等によって宗教という言葉のイメージが歪められているように思います。それは信じることの力がものすごく強いからだろうな。
いやー難しかったな ただ宗教が人間にどういう影響を与えているのか すこし理解ができた 本文の最後あたり 人間の弱さを理解していることが重要 宗教的なものに触れていると人や社会に 過剰な期待をしなくなるという一文が とても心に残った
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宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか
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