佐藤優のレビュー一覧

  • 憂国のラスプーチン 1

    φ(❐_❐✧

    伊藤潤二が好きだから買ったわけじゃない。
    内容の全てを知りたくて買ったのだよねん。

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    2022年11月28日
  • いま生きる「資本論」(新潮文庫)

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    同志社大卒の佐藤優さんによる一般聴講生向けのマルクス講座の文庫版。マルクスの資本論を読まずにここまで来てしまったが、過去の古典としてではなく「今を生きる」ための実践的な教養である事がよくわかる。受講生とのやり取りや佐藤優さん独特の例えも楽しめる。学問とは難しい事を平易な言葉で語って初めて理解したという事なのだと痛感。

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    2022年11月21日
  • 日本共産党の100年

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    本書は、日本共産党を分析して批判しています。
    しかもその原因が「民主集中制」と「前衛意識」にあると指摘しているのですから、共産党組織の根源的なものにあるというのです。
    さすが佐藤優氏です。「公式資料や公式文献」に、その組織の内在的論理が埋め込まれているとは、着眼点がすごい。
    通り一遍の歴史観を並べるだけでない切り口に、日本共産党創世記の赤裸々な姿が見える思いを持ちました。
    しかも人物の息遣いが聞こえるような描写には、緊張感が漂っています。
    それにしても、なんと凄まじい時代であったのか。
    日本共産党の結党後の混迷は、後から見ると訳がわからないと思っていましたが、著者のわかりやすい視点には納得する

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    2022年11月21日
  • 自壊する帝国

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    ネタバレ

    ウクライナ戦争でにわかにロシアやクレムリンの論理が騒がれており、積読棚から本書を引っ張り出しました。

    とても面白い作品だと思いました。
    著者の外務省入省から始まり、イギリスでの研修時代を経てロシアに赴任、ソ連崩壊前後を濃密なタッチで描いています。
    イギリス研修時代に出会った裏の顔を持つ亡命チェコ人、ロシア赴任後に出会った知的だが個性の強烈な人々との交流。そしてロシアはペレストロイカを経て崩壊に向けて激動の時代に突入していきます。著者はその当事者として、その出来事を克明に記します。

    内容的にはドキュメンタリーの部類に入るのでしょうが、その筆致は多分に物語調。そして登場人物たちはクセが強い一方

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    2022年11月20日
  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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     このシリーズがこの本で完結するわけだが、現在行われているウクライナ戦争の位置付けが明確になった。読む価値のある本だと思います。

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    2022年11月20日
  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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    シリーズの3冊目。
    このお二人の本の中で最も価値のある本だと個人的には思いました。特に最近の左派、共産党、学生運動的なものについての考察は今までになく感銘を受けました。
    いわゆる革命に対する成就への時間的感覚の差については指摘をされる機会が少ないように思いますが、様々なところで当てはまる根本的な背景であると感じる。
    左派的な活動に親和性があったからこそ内部の実情というか、見えるものがあるのだろうと率直に。
    詳細の名前や出来事は覚えてないし覚えようとも思わなかったですが、家にこのシリーズは置いておこうと思えます。

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    2022年11月19日
  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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    なんと言っても、解説的立場を池上さんが務めるので、左翼思想、労働運動に疎い世代にも、わかりやすい。
    また、佐藤さんの解釈・説明、博学さからの話題の広がりが、面白く、最後まで読み通せました。
    左翼の将来像に薄暗くも灯りを照らして論じる最終章は好きです。
    また、成田闘争の概説、土井元衆議院議長のエピソード、バブル前後でのマスコミ人の急速なエリート化など、興味深いエピソードが散りばめらており、飽きずに読み切ることができるのではないでしょうか。
    組合活動の報告書などで目にしたことのある用語や活動。これらには何の意味があるのか全く理解できなかったのですが、労働運動の残滓であることも、本書で理解できました

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    2022年11月14日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    地政学のあたりは全くついていけなかったので、もっと勉強が必要だなぁと改めて思う一冊でした。

    また、日本の教育についても(著者ほど深くは考えられていないですが)共感する部分は多かったです。

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    2022年11月11日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    「世界史は自分との関わり、現代との関わりを意識して学ぶ」という言葉はその通りだなと思った。
    ビジネス書などで出てくる国がどこにあって今何をしているのかを学ぶ延長線上にその国の歴史があるので、めんどくさがらずに気になる国については歴史から勉強してみようと思った。

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    2022年11月06日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    この時代の特徴として、学生を中心とする社会運動が盛り上がり、良くも悪くも耳目を集める運動(犯罪)が起きたのに比べ、代議制民主主義の場で早くも革新勢力の停滞が始まった事。

    市民は生活に根差した高度経済成長を認めそれを主導した保守勢力を総論で支持し、革新勢力は折々の各論の支持を取り付けるに留まった。

    その社会運動も先鋭化すればする程、各論の支持すら失ってしまう。冷静な判断が出来る間に気付けば戻る事も出来たのだろうが、一線を越えてしまうともう戻るに戻れない。後は破滅のみ。

    谷島屋書店浜松本店にて購入。

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    2022年11月03日
  • 国家の崩壊

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    大変革者だと思っていたゴルバチョフは実は相当な愚物、が当書の基調。

    見方を変えればそうなるだろうし、後から振り返った当書を読むと確かにそう思わざるを得ない。

    あとがきで、ゴルバチョフと小泉元首相との類似点を指摘しているが、「ペレストロイカ」「聖域なき構造改革」とスローガンは繰り返すものの、なんのためのペレストロイカか、なんのための構造改革か、を国民にきちんと説明しようとしない点も似ている、との記述にはうなずかざるを得ない。

    さらに言えば、エリツィンはロジア社会の底にあるものがわかっていて、同じようにわかっているプーチンに権力を委譲した、というところは、当書を読んだ2022年、非常に説得力

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    2022年10月25日
  • 人生、何を成したかよりどう生きるか

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    ネタバレ

    内村氏の代表的日本人を読みたがったが、なぜか手に取ったのがこの本。
    最近全集でこれを同じ講演を読んだが難しく。この本を手に取れてよかった。
    佐藤氏の解説もよかった。講演当時と今の日本社会は似ていると書かれていて信憑性が増した。
    またこの解説では、いま何をしたらいいのかも書かれており、親切だなと感じた。

    内村氏の講演について。
    正直、お金の話をしてるのにびっくりした。表題より精神論をキリスト教に関連して講演されているものと考えていたので、お金が大切だと言われ、( ゚Д゚)。キリスト教的な思想はあまり感じられなかったが、聴講者がキリスト教関係者だったからかもしれない。

    まずはお金儲け、事業を起

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    2022年10月23日
  • 長期政権のあと

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    山口先生は個人的な関わりからあまり尊敬できない。加えて安倍首相を評価していないことはよしとしても「この世を悪くした罪の重さを命で贖うべき」のよいな発言は学者としての冷静さをあまりに欠いている。反面教師にしたい。この文章は安倍氏暗殺から3ヶ月、書かれてから2年経つ2022年10月に書いている。いずれも遠い昔に思えるくらい、コロナとウクライナ侵攻は、世の中のあり方を変えてしまった。これが、台湾への侵攻などさらなる世の中の激変の前触れとならないでほしいと願いながら読んだ。

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    2022年10月20日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    ざっくりと読めるように工夫されており、読みやすい。自分の読み方が合っているかの確認にもなり、参考になった

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    2022年10月20日
  • 長期政権のあと

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    安倍政権の長期政権の功罪について書いた一冊。

    山口二郎は知らなかったものの、その言説は至極真っ当に感じた。

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    2022年10月16日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    ・二人の読書の仕方が非常にためになった
    ・ジャンルごとに分かれてて読みやすかった
    ・本を選ぶ一つの基準としたい

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    2022年10月06日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    【1行説明】
    インプットは媒体に合った読み方を意識せよ

    【趣旨】
    インターネットは実は上級者向けのメディアである。
    ネット上の情報は玉石混淆であるからだ。
    本書では、情報の入手元としての①新聞②雑誌③ネット ④書籍⑤教科書それぞれの活用方法を池上彰氏・佐藤優氏の対談形式で紹介する

    【引用文3つ】
    ①世の中で起きていることを「知る」ためには新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」ためには書籍がベースになる
    ②読書をする際にはその本との「向き合い方」を決めておく
    ex) 娯楽として流し読みか、勉強としてしっかりと読むかetc...
    ③初々しさを出していい聞き手になる

    【感想】

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    2022年10月06日
  • 世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策

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    現代社会の組織で生き延びるための秘策が書かれている。

    【概要】
    ●組織での生き方に困った人の質問8例とその回答
    ●特定の人物の生き方
     乃木希典、田中角栄、ドナルド・トランプ、山本七平、李登輝、オードリー・タン、アウンサンスーチン、ドストエフスキー
    ●生き延びるための秘策

    【感想】
    ●8人の生き方を参考として、生き延びるための秘策だけでなく、歴史的な教養も身につけることができる。
    ●究極の目標は「自分が生き延びること」であり、いろいろと経験してきた自分としてはこれに大賛成である。下手に正義感を持ってもしかたがない、しっぺ返しを食らうだけである。

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    2022年10月06日
  • 世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策

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    比類なき知識モンスターお二人の対談集。以前にも、この二人の対談集を何冊か読んで面白かったので新作を手にとってみた。

    何よりタイトルに魅せられますな。
    世界の“巨匠”の失敗に学べ! だって。おっ、なんかおもしろそうだぞ…

    サブタイトルがなおよい。‐組織で生き延びる45の秘策‐
    サラリーマン、もといビジネスパーソンが好きなやつではないか(笑

    本書の巨匠たちは計8人。乃木将軍、田中角栄、トランプ大統領、イザヤ・ベンダサンこと山本七平、李登輝総統、オードリータン、スーチー女史、ドストエフスキー。
    どんな8人やねん、全く脈絡ないやないか、と思わず関西弁でつっこみたくなります。

    以下要約なぞしてみ

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    2022年10月01日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    日本左翼史第二弾「激動」
    第一弾である「真説」はなかなか理解が難しい部分が多かったが、今回の「激動」は学生運動やよど号、あさま山荘等実際に起きた出来事、事件を題材にしていることもあり、非常に面白かった。
    読んでいて思ったが、正直共産党や社会党の成り立ち、歴史等はあまり興味が持てなかったし、分裂や合流が複雑すぎて理解が追いつかなかった。
    ただ、左翼という思想を発端にして、いかに学生運動等のできごとが起こったか、そこに至るまでの経緯や思想、考え方についてはある程度理解できたのではないかと思う。また左翼という団体がなぜ過激な暴力という道に進んだのかもなんとなく理解はできた。
    左翼という思想が起こした

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    2022年09月19日