佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校時代の友人と40年ぶりに再開した後、癌であるとわかったため、2人の子供に自分の痕跡を残すために書いた本。
友情は、たった1年同じクラスに所属して、その後何十年も会わなくても、お互いを信頼し思いやっていれば、決して消えることはないという事が再確認出来た。
人生を最後まで生き抜く極意
1.こんなもんだと思う事。
2.仕事以外に自分の生きる目標を作る。好きな事、やりたい事を見つける事。
3.いい経験をしていると思う事。
4.人的ネットワークを作る事。
5.目標となる人を作る事。
6.チャレンジ精神をもつ事。
7.自分の座標軸を見失わない事。
8.一喜一憂しない事。 -
Posted by ブクログ
予想外だったのは3点。
1つ目は、10年以上も前から既に佐藤優氏の治療が始まっていたこと。
2つ目、さすがというべきか、現役医師との共著でありながら、対談の中で佐藤優氏が主導で医療について語っていること。
3つ目、主治医と患者という組み合わせの斬新さに加え、医師である片岡氏の生き様や思想、文章がまたとてもドラマチックかつ重要な示唆に富んでいて、またその謙虚で真摯な人柄も相まってとても興味深く、共感を得たこと。
1冊の本ではあるが、ジャンルの異なる数冊の全く別の本を読んだかのような不思議な感覚を得た。
最初は佐藤優氏の病気の遍歴や現状について。
他の著書から、食べることが好きで、運動は好きじゃなく、またかつて超長時間労働を業務でこなしていたたこと、またショートスリーパーであることなどは知っていたため、生活習慣病のリスクが極めて高いのが気になっていた。
北方領土問題など、健康よりも仕事を優先してきた、という話が出ていて、なるほど佐藤優氏らしい。
ただ、健康第一、という基本的な部分が欠落していたのは意外で、その要因はなんだったのだろうと思ったがその明確な答えはなかった。
お次は主治医である片岡氏との対談。
医師が実は儲からない仕事であるだとか、大勢の医師たちのボランティア精神によって今の日本の質の高い医療がギリギリで維持できていることだとか、医療業界が新自由主義化していくことによる重大な危険性だとか、多くの面で目から鱗であった。
医師の年収は、少なくとも日本人の平均年収の中央値を超えているため、「儲からない」「高収入ではない」というのは素直に受け取りにくいが、考えてみれば多額の学費と長い学習や下積み期間を超えるという多額のコストを支払っての結果でそのリターンとすれば、確かにショッパイだろう。
とはいえ、重要なのはむしろそこじゃなくて、お金や報酬の多寡によって医師になるかどうか、どの分野を選ぶかという観点自体に問題があって、自発的な貢献の気持ちや、それに見合った社会制度の設計、そしてそのことの周知こそに意味があるのだった。
医者は優しく情熱に溢れながらも高給取りであくどい、という一般的なステレオタイプイメージは、ブラックジャックなどの古い国民的なコンテンツによる影響が大きいんじゃないだろうか。
後半は片岡氏による執筆で、医療や病に対する考え方や経験が述べられている。
これまで医師が書いた本と言えば大体が専門的な医学や健康情報、啓蒙的な情報を主張したものしか読んできていなかった。
なので、一医師としてのこれまでの診療経験談や思想のことを知れたのがとても新鮮だった。
とても良い本だった。
全ての一般の人にお勧めしたい。 -
Posted by ブクログ
1970年代からの労働運動の盛り上がりと衰退、それと連動した社会党の盛り上がりと衰退、が主なテーマ。
お子様(リアルな意味で)だったので総評潰しとしての国鉄民営化という認識はなかったが、総括としては納得できる。
その後の郵政民営化や国立大学法人化と同様に、悪玉として取り扱う世論が作られていたのは覚えている。
労働運動の衰退(明記されていないが連合は御用組合っていう位置づけ)によって左翼は絶滅に近い状態になっているが、揺り戻しはあるというのが2人のスタンスなんだろう。
そのためには「大きな物語が必要」というのは、まあそうなのかもしれないが、いまいちリアリティが感じにくい。
なお、佐藤氏はヴィーガニズム、アニマルライツなどの議論が先鋭化するだろうと予測しており、かなり印象的。
「この思想が引き起こす社会との軋轢が、かつての新左翼に近いものになる可能性も十分あると思っているんです。これは環境問題でもそうですよね。」
ということで対話の重要性を唱える。対話を受け付けないことの末路が新左翼ということですね。 -
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事件当時を思い出します
伊藤潤二氏が割と忠実に作画しているので、元になっている人物のあれこれを思い出します。
事件の当時は吸収合併された先の企業の前近代的な組織運営等の全般に心底ウンザリしつつ、長々時間労働を強いられていて、世の中のニュースもあまり追いかける時間がありませんでした。
マスメディアの劣化、もう当時からかなり進んでいましたからね。
検察特捜部のやり口、もうだいぶ明らかにされてきていますが、未だマスメディア(特にTVや全国紙)止まりでは何も見えないことすら気づかないでしょうね。 -
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佐藤優・斎藤環 両氏の対談本。
コロナ禍において感じた日本人のメンタルについて、様々なトピックから語られています。
特に興味深く読んだのが、「鬼滅の刃」の主人公は”からっぽ”という説と、『会うことは「暴力」である』、というところです。
全体的に面白いなーと思いながら読み進めましたが、個人的に気になってしまったのが、『心の中に「逃げる自由」を確保しよう』という小節での斎藤さんの発言についてです。
果たして女性は、逃げようと思って「逃げている」のか? 果たしてそれは本当に「逃げ」と言えるものなのか?
そのあたりについては、斎藤さんも佐藤さんも深追いすることなくさらりと流し、次の話題に移っているので何とも言えないのですが、もし弱者に対して理解を示しておられる斎藤氏が、女子は「逃げている」(しかも簡単に)と思っておられるのだとしたら、残念だなと思いました。
このことについて、他の点で「社会システムに問題がある」と繰り返し述べておられるお二人がノータッチなのには驚きましたし、社会システムじゃなくて「女子の側に問題がある」と思っている可能性もあるのかな? と思うと(他の説の説得性を考慮してみても)ぞっとします。
簡単に逃げているように見えるのでしょうかね?
それくらい、男性に「逃げ」という行動は恥の意識が染みついていて大変だ、ということを言いたかっただけなのかもしれませんが、女性としては心外に思いました。
どうか私の勘違いであってほしいと願うほど。
それ以外の点では本当に良かったので、
・コロナ禍での人間関係の距離
・人に会えないことで「楽になる人」「萎れた人」
・リモートワーク
・シンギュラリティ論争
・優生思想
・弱者男性
・自助・公助・共助とコロナ禍
・旧態依然とした日本型組織
・マイルドヤンキー
上記キーワードを見て「面白そう」と思った方には、お勧めします。 -
Posted by ブクログ
労農派と講座派の対立から説き起こした左翼の戦後史。
明治維新の評価の差=日本社会の現状認識の差 となったというのが盲を啓かれた感じ。
労農派は維新を封建制を倒したブルジョア革命と定義し、維新後の日本は資本主義→帝国主義段階と考えてダイレクトに社会主義革命を志向した。労農派≒社会党系の認識は、我々一般人にも理解の可能な範疇かと思う。
が、講座派は維新後の日本を半封建社会と捉え、まずは民族主義革命による国民国家の樹立を目指せ!と二段階革命を号令する。この講座派=共産党の強烈な認知の歪みには、びっくり仰天な雑魚なのです。
そして、おそらく正しい認識をしていた労農派≒社会党の現在がほぼ壊滅なのに対し、ヤバめで異常な認識から出発した講座派=共産党は冷戦敗北の試練を乗り越え一周回って党勢は再興。なんたる歴史の皮肉ね。
これはアレですかね、教義は狂ってるほど良いって宗教大原則その1(個人の偏見です♪)が適用される事例なの?と考え込んだり。
鉄の規律と歪んだドグマを金科玉条にゴリゴリと党組織を全国展開し、人材も資金も自前ので調達する共産党の昭和で20世紀な組織戦略が正解だったのか?と想いを巡らせたり、
ノリと勢いに適度なゆるふわを売りに幅広く国民大衆を糾合したけど、党の組織や機能の強化を怠り、理論面は社会主義協会に丸投げで、資金や選挙運動は総評に依存した社会党の、ある意味今風な提携と外注を駆使した戦略は間違っていたのか??と思案したり。
ともあれアウトソーシング全盛の現在に、自己完結型組織の強靱さを示した好例かも。とか歴ヲタとしては考え込んだりするのだな。
何と言うか、時代が一周し戦乱の時代が迫る今こそ、ビジネスパーソンは考えるべきよ♪
あと、革共同系の革マル派の理論家を推してたのが以外だったけども、よく考えてみれば、時代の徒花的に大暴れして玉砕したブント系よりも、曲りなりに今も命脈を保ってる革共同系の革マル派や中核派のほうが、依拠する革命理論とその理論の具現たる組織の骨格も見るべきものがあるって事なのかな?
命脈を保ち元気にテロられても困るが、良いものは良いって認めようってこと?ぬぅ(-_-;)
このあたりの、新左翼運動の勃興と壊滅は次巻のメインテーマになるとおもう。
楽しみなのだ♫