佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めて地政学の本を一気読みした。
佐藤優さんは監修にて同氏っぽさは薄かったが、内容はわかりやすかった。
最近の世界情勢が、地政学の切り口から解説されている。海洋国家なのか、陸地の国家か。隣国との関係、地形など。
以前もランドパワー理論、シーパワー理論の言葉は聞いたことがあったが、ランドパワー→ハートランドを制するものが世界島を制す、というのはイギリスの学者の立場から。シーパワー理論はリムランドを制するものが世界を制す、というのはアメリカの学者の理論。誰が提唱したかというのは大事と思った。またそもそもはヒトラーにも地政学的な考え方として、生存権獲得、経済圏の拡大を目論むところがあったんだと理解し -
Posted by ブクログ
マッカーシズム(反共主義)は、アトム化した個人(バラバラの個人)を束ねていくという発想がない
アメリカはマッカーシーによって、リベラルな反ファシズムから、反共的でイデオロギーの強い国に変わった。
イランはシーアの12イマーム派
ナチズムは優秀なアーリア人を増やしていくという単純な考え方
ムッソリーニの考え方
1、共産主義はだめ
人はみんな裏でサボる。
それによって生産効率が上がらないから、抑圧政治を始めなくてはならない。
2.資本主義は放っておくと、必ず格差を生じさせ、絶対的貧困層を作り出す。
家庭も持てずら子供も作れない。
教育水準の低下により労働力の質が低下する。
3.国家が資 -
Posted by ブクログ
久しぶりに佐藤優本を読んだが、これは題名より中身が良かった。特に、主にロシアとの激しい外交戦について東郷和彦氏を交えた生々しいやり取りを大学生向けに講義しているところ。北方四島についての交渉は、まだ決着してない、現在進行形の課題であるが、ソ連(ロシア)との交渉の生々しさ、落とし所を探しながら国益を取りに行く姿勢など、最近ではテレビやニュースではほぼフォーカスの当たらない所の裏側だけに、刺激的。経済的な視点だけで、四島を得るメリットがないと言い切る経済学者に対して、それはそう言う立場の人はそう言うだろうとして、これは国として必要な闘いなのだと言う立ち位置など、自身の視点が経済的な観点かつ、本当に
-
Posted by ブクログ
作家で元外務省主任分析官だった佐藤優氏による読書指南本。
「月平均300本」といったワードに度肝を抜かれるが、本文を読むと
「月平均300本以上に『目を通す』」
「『熟読』している本は月に平均4〜5冊」
ということが書かれている。
つまり「いかに数多の書籍の中から読まない本を判別し、目を通すだけの本には最低限の関心を払い、熟読する本に時間をかけるか」が大事だということが書かれている。
超速読や速読についても、書籍や本の中の情報を判別するための技術として見ると、自分にも可能なように感じる。(実際に私はこの本を紹介されていた超速読と速読のやり方を行ってこの本を読んだところ、こうして感想を書くぐ -
Posted by ブクログ
外山恒一による左翼史本を読んだ直後だったので理解しやすかった。
今の若者として、労働運動の盛り上がりってちょっと想像できず、上尾駅での暴動など当時の様子を興味深く思いながら読んだ。
共産党は、社会党の平和路線をうまく引き継ぐことでここまで生き残ってこられたということも理解できた。共産党は今苦しいだろう、ウクライナ戦争勃発の場面で「帝国主義のぶつかり合いだからどちらにも汲みさない。戦争反対」と日本で堂々と叫ぶことは可能だったのかと考えると…
あと少し思ったのが、マルクスは革命には組織された労働者が担い手になると考えていて、そうではない末端労働者は「ルンペンプロレタリアート」といって馬鹿にして -
Posted by ブクログ
ユングによると錬金術師の特徴は、そこにいる人たちの無意識の領域を支配する能力を持っていること。
いかに荒唐無稽なことであっても、この人が言うならば本物だと思うような人間関係を構築し、いわば磁場を変えてしまう力がある。
マッキンダーの理論「ハートランドを支配するためには東欧をしはいしなくてはならない。ハートランドを支配した者が世界を支配する」
マッキンダーが警戒するのは、ロシアとドイツ。そのロシアとドイツにくさびを打ち込むために、東欧に海洋国家(民主主義国家)が必要。
なぜ鎖国中の日本でオランダとの貿易が認められていたのか?
→オランダの宗教がプロテスタンティズム、カルバン派だから。
オ -
Posted by ブクログ
知らないことが多い。こう言う流れでこう言う事が起きたのかと改めて整理出来た。あさま山荘事件とか。テルアビブ空港乱射事件なんて知らなかったし、よど号事件も知らなかった。もっとちゃんと知らないとダメだな。しかしこのエネルギーはどこから来るのか。そう言う時代だったという事なのだろうが、このエネルギーが何処に行ってしまったのかも謎だ。今の若者も政府から過剰なコロナ対策で青春を奪われまくっているが、誰も抵抗しない。革命起こしても良いくらい理不尽に痛めつけられているのに。老人支配国家だし。過度な暴力や内ゲバとか、やっぱり引くよな。支持を失うよ。次の巻も出るようだから読んでみよう。マルクスとか勉強した事ない