自壊する帝国

自壊する帝国

869円 (税込)

4pt

ソ連邦末期、世界最大の版図を誇った巨大帝国は、空虚な迷宮と化していた。そしてゴルバチョフの「改革」は急速に国家を「自壊」へと導いていた。ソ連邦消滅という歴史のおおきな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか。大宅賞、新潮ドキュメント賞受賞の衝撃作に、一転大復活を遂げつつある新ロシアの真意と野望を炙り出す大部の新論考を加えた決定版!

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自壊する帝国 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月20日

    あっという間に読んでしまった。それほど興味深く読んでいて面白かった。

    特殊な立場に立つ人の心情が、ここまで精微に活字化されると読み応え抜群な作品になるとは思いませんでした。

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    Posted by ブクログ 2022年03月12日

    ー 「もしこのクーデターが成功していたら、ソ連はKGBと軍の影響力が肥大しただろう。ソ連は再びとても息苦しい社会になった。しかし、経済的には市場経済、資本主義の方向へ向かっていったと私は見ている。一種の開発独裁国家にロシアはなったと思う」

    「社会主義を維持することは不可能だったと考えているのですか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    著者の在ソ連日本国大使館勤務時代の体験談が中心。
    著者の視点からみたペレストロイカはもちろんのこと、臨場感溢れる登場人物との会話や、ロシアの文化、特に食文化の記述が大変興味深い。
    人間関係の機微や、示唆に富んだ記述など、得られるものが多い一冊。

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    Posted by ブクログ 2017年06月20日

    2017.6.20
    面白い。外交官としての人脈作り、仕事への姿勢もさることながら、その人脈を駆使して、ソ連崩壊を正確に読み解く力は圧巻。
    ソ連崩壊の過程。バルト三国の独立。血の日曜日事件。共産党にかわるイデオロギーとして、ロシア正教会との連携。かの有名なKGBの存在。実はそれを操る政治が重要。まさに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月07日

    なかなかに読み応えのある本でした。
    ソ連やロシアの実情というか深いところがわかります。
    実際自分が著者ならこの時どうしたやろかと思いながら読み進めました。
    かなり感情移入することができたと思います。

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    Posted by ブクログ 2014年03月30日

    ソ連崩壊を、両側の人間の内側から描かれていて、リアルに心情が伝わってくる。面白い。
    さすが佐藤さんですが、インテリとしてどう生きていくか、その覚悟がカッコいい。

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    Posted by ブクログ 2014年02月19日

    1985年に外交官のスタートとして外務省ソ連課に配属されてから、1991年のソ連崩壊までの、著者を取り巻く人間たちの壮大なドキュメンタリー。

    東西冷戦の東の雄であるソ連という大帝国が自ら崩壊する過程を、共産党の知的エリートやサーシャなどのソ連インテリらとの交流を交えての内部から観察した臨場感は、圧...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月13日

    ソ連邦の消滅という歴史の大きな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか?。筆者が今の日本はこの時期に非常によく似ているという意味が読み終えてなんとなくわかりました。『文庫版あとがき』もいい。

    この記事を書くために再読しました。非常に面白かったのですが、やっぱり難しいです。この本は『外務省...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月15日

    ソ連の崩壊を見届けた外交官
    難しかったけどすばらしい作品

    作品の紹介
    ロシア外交のプロとして鳴らし、「外務省のラスプーチン」などの異名を取った著者の回想録。在ソ連日本大使館の外交官として見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る。
    「もともと、人見知りが激しい」という著者だが、モスクワ大学留学中に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月07日

    ソ連崩壊の内幕と外交官の仕事について学べるだけでなく、読み物としても秀逸。著者の意図踊り、人間の物語としても完結している。
    また、特に国際社会で活躍するためには深い教養と体系的な学問を核として修めておくことの重要性がひしひしと伝わってくる。

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