佐藤優のレビュー一覧
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池上さん佐藤さんの対談はかみ合っている。
理路整然とした語り口で感情的な発言もないので、考えていることが素直に頭に入ってくる。
池上の「いかがなものか?」的な振りに、佐藤が池上に迎合することなく自分の意見を述べる。
お互い、発言内容を補足する情報を加えたり、反対意見を紹介したりと、読者が聞きたいことの答えが的確に返って来る。
右にも左にも寄り過ぎず、どちらの意見も否定せず、視点の違いと共に共通認識の部分も示してくれる。
政治や社会問題については、「権力者のご機嫌を伺いながらの発言しかしない」か「何でも批判しかしない」有識者・評論家が多い。
池上さんや佐藤さんも、気に食わない制度や人間に攻撃 -
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歴史の学び直しの一環として読んだけれど単純に面白かった。何故かこのシリーズを最新の4巻目から読んでしまったけど、この第1巻の方が最後まで学ぶだけでなく楽しく読むことができた。
作中で安部さん、佐藤さんが語られているように「日本史」「世界史」として分けるのではなく、ひとつの繋がりのある「歴史」として学べる環境が学校でも整えられればいいのになぁと思う。子どもの頃は、そんなことを考えずに単にテストや受験を意識して暗記科目として捉えてる部分もあったけど、歴史を学ぶこと自体は楽しかった。でも、他科目との繋がりを気づけずにいてとても残念だったなと。
過ちを繰り返さないためにも、また相手の思考の背景にあるも -
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タイトルの書見、読書術の類か、と思ったが、まえがきにあるように、その実は
「この本で紹介する各本は、各時代の様々な危機に直面しそれを乗り越えることに取り組んだ知識人たちの著作。
今の時代は危機に直面している。
だからこそこれらの本を読み解くことで、現代の危機を乗り越えるための知恵を得るのが目的となる。」
とのことである。
実際、読んだ感想としては逸脱しておらず、また佐藤優ならではの視点や経験、視座から、現代を生き抜くのに有益と思われる本がその推薦根拠とともに紹介されているため、読書人としては得るものが大きかった。
本書ではとりわけ、佐藤優のインテリジェンス・オフィサーとしての視点や思考が前 -
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高校時代の友人と40年ぶりに再開した後、癌であるとわかったため、2人の子供に自分の痕跡を残すために書いた本。
友情は、たった1年同じクラスに所属して、その後何十年も会わなくても、お互いを信頼し思いやっていれば、決して消えることはないという事が再確認出来た。
人生を最後まで生き抜く極意
1.こんなもんだと思う事。
2.仕事以外に自分の生きる目標を作る。好きな事、やりたい事を見つける事。
3.いい経験をしていると思う事。
4.人的ネットワークを作る事。
5.目標となる人を作る事。
6.チャレンジ精神をもつ事。
7.自分の座標軸を見失わない事。
8.一喜一憂しない事。 -
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知識の宝庫、博覧強記の二人の会話形式の本なので、聞いているだけで(読んでいるだけで)勉強になる。何を話題に扱ったか、どう語っているか、今と過去がどう繋がるか。時々、佐藤優が持論をぶっ込んできて、それに対する論拠が分からないからモヤっとするが、オリジナリティがあって、それはそれで面白い。ファクトベースを逸脱しない池上彰と相性が良いとも言える。
苦手分野というか、実体験が無いからこの手の本を読んでも中々記憶が難しい点も幾つかある。それでも、何度もこの手の本を読み、薄ら点と点を繋ぎ、キーワードを頭に定着させる。
例えば難民の話。アフリカのナイジェリアやマリでの紛争から逃れた難民は、最終的にフラン -
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予想外だったのは3点。
1つ目は、10年以上も前から既に佐藤優氏の治療が始まっていたこと。
2つ目、さすがというべきか、現役医師との共著でありながら、対談の中で佐藤優氏が主導で医療について語っていること。
3つ目、主治医と患者という組み合わせの斬新さに加え、医師である片岡氏の生き様や思想、文章がまたとてもドラマチックかつ重要な示唆に富んでいて、またその謙虚で真摯な人柄も相まってとても興味深く、共感を得たこと。
1冊の本ではあるが、ジャンルの異なる数冊の全く別の本を読んだかのような不思議な感覚を得た。
最初は佐藤優氏の病気の遍歴や現状について。
他の著書から、食べることが好きで、運動は好きじ -