佐藤優のレビュー一覧

  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    2015年に書かれた世界の時事問題を歴史的背景を紐解いて解説してくれる論説本。
    2015年なんて最近のように感じていたが、もう9年も経っていると流石に時事問題は古く感じる。2015年はトランプ大統領もバイデン大統領も知らない。イスラム国の衰退も。勿論コロナ禍、米国議会襲撃、アフガン撤退とタリバン政権樹立、中国の国家安全維持法の成立、安倍元総理襲撃事件、ブレグジット、ウクライナ戦争もイスラエルとハマスの紛争も知らない。他にも枚挙にいとまがない。
    思えばこの9年、世界史的に重要な出来事が幾つもあったものだと気付かされた。
    でもそれはおそらく2015〜2024年に限ったことではなく、どの9年を取って

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    2024年02月13日
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    佐藤優さんと池上彰さんの対談本はこれまでにも色々な切り口で出ていますが、どれも視点が独特で面白いものばかりです。

    今回は昔話に焦点を当てた対談とはなっていますが、話ひとつとってもこういった視点で考えることができるのか、といった点は非常に興味深いです。

    昔の価値観に則って記述された物語に対し、思考停止せずあえて現在の価値観から光を当てて解釈していくという作業は、ものを考えるうえでの良い訓練になるのではないかと思います。

    また、読んでいて「ああ、確かになぁ」と思えるものも多く、濃い読書体験となりました。自分にとって納得感が高かかったのは以下の内容ですが、自分の経験に当てはめて読んでみると面白

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    2024年02月12日
  • サバイバル組織術

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    自分の所属する組織に嫌気がさした時に手に取った本。色んな小説の一節をテキストとして取り上げて、組織の論理について説明してくれる。
    複合アイデンティティについての章、もう少し知りたかった。でもこの本のコンセプトとして、そこに取り上げられた小説を読んで、自身で考えを深めていくべきなんだろうなーと。
    そして昭和史に学ぶの章…身に積まされた。うちの組織はまだ昭和から抜け出せていないのか。
    組織で生き残るには、がテーマの本ではあるけどちょっとしたブックガイドにもなっていて、読書熱が高まる。あとがきも良かった。もっと本を読もう。

    ★…4.5


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    2024年02月11日
  • 官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態

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    官僚は社会のどの階級にも属さず、税金の徴収と再分配という本来国がやるべきことを、今の社会はできていないというのが印象的だった。官邸の意向を見て動かないといけなくなったことはやりがいの減少につながり、社会の弱体化にとつながると思った。自分の頭で考えられる人になることが皆大事だと思う。

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    2024年02月10日
  • 大日本史

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    幕末から太平洋戦争まで、日本の近代史について語り合う対談本。

    特に外交面や当時の政治状況、旧日本軍をはじめとした組織のあり方について、教科書だけでは学べないことが書かれています。

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    2024年02月09日
  • いま生きる「資本論」(新潮文庫)

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    佐藤先生の仰る通り自分なら序文で脱落するであろう資本論を先生の膨大な知識から教示頂ける講義。各章の課題もまるで解けなかった。自分の脳が最底辺というのもあるが受講者の方々の知識や見解もレベルが高いように見受けられる。
    本書にあるように論理学からやらねば自分は駄目かもしれぬ事が分かった。

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    2024年02月03日
  • 知的再武装 60のヒント

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    タイトル通り学ぶことのヒントを経験談を交えながら語ってくれるため参考になった。自分の教養不足も痛感した。また年齢を重ねた時に再読したいし、大人だからこそ好きな勉強をしていきたい。

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    2024年01月21日
  • 50代からの人生戦略

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    著者の佐藤さんは五木寛之との対談本で知り興味を持ってこの本を手にしました。広い知識と経験に裏付けされた内容で、苦労人でおられたからこその現実的な対処法もあり今後の人生の糧になるアドバイスが豊富にありました。60歳に近い自分にとってはもっと早く読めば良かったです。佐藤さんの著書の「還暦からの人生戦略」を直ぐに読み始めようと思います。

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    2024年01月21日
  • 組織を生き抜く極意

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    本書は、佐藤優氏の最新のHowTO本、と言えるかもしれない。
    特に、アフターコロナの後、また著者の腎移植後のHowTOの書籍としては、新しい書籍である。
    通常のHowTOであれば、1番になることを目指すが、著者は「1番になることは厳しいかもしれないが、渡り歩くことはできる」といったスタンスで書かれている。その点では、非常に読み手に寄り添っていると思う。
    競争が激しい社会で、またギュウギュウ押しつぶされそうなこの世の中で、さらに拝金教が最高の教えだと思いこまされる世界で、著者は人間とは何か、相違打った部分に踏み込みながら、この社会で生き残るすべを伝えてくれているのように思う。

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    2024年01月20日
  • 世界史の極意

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    「資本主義と帝国主義」「ナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つのテーマとあるように多岐にわたっていて、理解できる個所とできない箇所が混在していた。昔一度読んだときは、理解が薄かった部分が、今回再読することで、より深まった感じがした。改めて、資本主義、ナショナリズム、宗教については、引き続き研鑽し続けていきたいと思った。

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    2023年12月06日
  • 正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授業

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    中学生向けに易しく書かれており、ごく常識的な内容。
    新しい発見はないが、子どもを持つ親にとって頭の中を整理するのにすごく役に立つ。良い意味で佐藤優らしくない本だった。
    うまくいったことより、失敗から多くを学ぶのが人間。
    大切に育てる事が成長の機会を奪うかもしれない。
    ここは難しいところ。

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    2023年11月29日
  • メンタルの強化書

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    この世の中、普通の精神では心を折れてしまう
    本書は、あなたのこころを守る「しなる心」を手に入れる法です。

    ■下品化する社会
    ・孤独の中で抱えきれない仕事を負う
    ・膨大な仕事を抱え、成果をあげなけれあばならないプレッシャーと人間関係のストレスの中で、精神的にも肉体的にも追い詰められいるのが現在のビジネスパーソンの姿ではないでしょうか。
    ・繊細で優しい人は勝ち組になれない
    ・下品な三かく人間が出世する社会
     義理を欠く
     情を欠く
     恥をかく
    ・堅いものはいつか折れる。柔らかさこそ本当の強さ
    ・私の考える「強さ」は堅い強さではなく、柔らかく「しなる」強さです。
    ・メンタルを強くするために必要な2

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    2023年11月17日
  • いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編

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    本書は「いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編」を読み終えたあとに読むことをおすすめします。

    時代は江戸時代後期から現代まで。

    列強諸国が日本に大きな影響を与えるこの時代だからこそ、各国の時代背景を解説している本書は、なぜそうなったのかを理解するために非常に有用です。

    歴史は苦手ですが、本書は上記の理由から暗記ではなく理解でき学びを楽しむことができます。読み終えたあとにもう一周読んでしまうくらい素晴らしい本です。

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    2023年11月11日
  • 対決!日本史3  維新から日清戦争篇

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    歴史の学び直し中ではありますが、特に今回の「維新から日清戦争」の流れなどを把握できていないというか知らないくらいだったので読んでいてとても勉強になりました。ふたりの知識と見識の深さに驚かされるばかりです。
    あとがきで佐藤さんが述べられていましたが、安部さんの吉田松陰観には「そういう見方、捉え方もあるんですね」と、松陰をいい面でしか受け止めてこなかった自分としては感嘆しました。

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    2023年10月24日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    日本のメディアで報じられるウクライナ戦争の進捗やロシア批判の論調だけでは足りない情報や視座を与えてくれる一冊。

    ロシアのふるまいは国際法的にも許されるものとは言えないが、
    ロシアが国際社会で孤立しているかというとそんなこともない。

    そしてウクライナ戦争開始にはアメリカやNATOにも落ち度はあったわけだし、
    アメリカとしては戦争が続くことによるメリットも享受している。

    ウクライナ、ゼレンスキーにも黒い歴史があり、今にいたっている。
    ウクライナの兵器、宇宙産業の存在は一つポイントになる。

    プーチンが狂ったかのように日本では報じられるが、基本的にプーチンはプーチンなりの思想でしっかり動いてい

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    2023年10月21日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏と、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏の対談。
    流石外交経験や情報リソースが豊富な二人の会話形式の本なので、ウクライナ戦争で、あまり表には出てこない内容が詰まっていると感じた。

    第1章 アメリカはウクライナ戦争の"管理人"
    第2章 ロシアが侵攻に踏み切った真の理由
    第3章 ウクライナという国 ゼレンスキーという人
    第4章 プーチン大統領はご乱心なのか
    第5章 ロシアが核を使うとき
    第6章 ウクライナ戦争と連動する台湾危機
    第7章 戦争終結の処方箋 日本のなすべきこと

    ロシアの核心は、かつて血を流して獲得したクリミア セバストポリ。ここ

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    2023年10月20日
  • 異端の人間学

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    佐藤優と五木寛之の対談本。
    五木寛之さんがロシアに詳しいということはよく知らなかった。ロシア通として有名な佐藤さんが、五木さんの知識や経験に一目置いている感じがして、共に分かり合える部分と、二人それぞれの経験から見たロシアが紹介されていて、薄い本の割に内容が濃い印象だった。 ウクライナ戦争のロシアを見ていると、昔と変わらず一国で完結の考え方があり、周辺で何が起きようが他国に非難されようがお構いなし、唯我独尊の国という感じがする。だからこそロシアに嵌る人もいるのだろう。

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    2023年10月19日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    ずっと引っかかてたけど知らずに済ませてきたこと。社会党と共産党の違い、新左翼、ノンポリの誕生と政治への無関心など頭の中を整理できた。
    新左翼の失敗を、何もしないおじさんの存在を許す「官僚化」ができなかったことに結論づけるのは新鮮。

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    2023年10月15日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    ネタバレ

    タイトルの帯についている「コロナ禍が教える新たな人間関係の極意」が本書の総括な気がしている。

    人に会うことには暴力性(人に対して何らかの力を発揮するという意味)があるというのは本当にそうって思う。何かしら伝えたいことがある、ビジネスにおいてはゴールがあるということは、他者がどう思っていようがその方向にベクトルを向かわせることになるから。ビジネスにおいては暴力をいかに効率的に出すか、でもいいけどプライベートとかならいかに受け止められる優しい暴力を振るうか、考えないとなぁ…。
    あと最近の脳科学ブームについても確かにと思ってしまった。最近心理学というワードが下火になって、脳科学に置き換わっているけ

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    2023年10月15日
  • 野中広務 差別と権力

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    部落出身の為政者、野中広務の政治動向はイデオロギーよりも政局に注視する。ある時は弱者救済に力を入れ、ある時は政敵の凋落を画策するあまり弱者への視座をやり過ごす。そのバランスは果たして政治能力として一筋縄ではいかない。政(まつりごと)は本来弱者へ寄り添うことが必然であるのに権力という魔物が彼を含めて局面を狂わせる。だが、部落差別をなくすのが自身の政治生命だと語る老獪な為政者は今後この国に現れるのか、このままでは現在腐敗する政局を打破できないのではないかと嘆息する。

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    2023年10月13日