佐藤優のレビュー一覧

  • いま生きる階級論(新潮文庫)

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     宇野弘蔵『経済学方法論』をもとに資本主義に関する分析を、とりわけマルクスが深堀しなかった「国家」を本書では扱う。宇野弘蔵の思想としては原理論、段階論、現状分析の「三段階論」がベースとなる。原理論は、19世紀半ばのイギリスといった自由主義国をモデルに資本主義の論理を明かしていく。段階論は、重商主義から重農主義、さらに資本主義から帝国主義というように、段階を経ていくという考え方である。現状分析は、現実にいま存在する資本主義を分析する。以上が宇野弘蔵の三段階論の特徴であり、これを念頭に資本主義をひも解くと、たとえ恐慌が発生したとしても崩壊せずに、むしろ資本主義の力が強まることがわかる。
     また本書

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    2024年04月03日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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     CIAを含めて、インテリジェンスには「芸術」と「技術」のいずれか、あるいはその両方が求められる。たしかに、インテリジェンスは理性や論理だけでなく、直観が時には必要となる。しかし、本書で提供されるスキルにはそのような才能は不要である。言い換えると、一定の訓練さえすれば、誰でも技術的に再現可能なのである。したがって、どのような組織に所属した人でも十二分に使える。
     現在、インターネットの発展で、おおよその情報は得られる。とはいえ、なかには情報が一般的には公開されない、秘密裏のものもある。では、これらの情報をいかにしてする収集のか、それは直接的に人間から情報を得るのである。これはある特定の人物との

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    2024年04月03日
  • 対決! 日本史 戦国から鎖国篇

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    ネタバレ

    〈戦国時代の日本は世界の大航海時代の中でとらえなければ理解することができない〉
    目的を持たずに海を渡らない。鉄砲伝来も。日本だけでは火薬は作れないから外国との貿易重要。貿易が盛んになると日本国内の経済構造が変化する。
    「日本がこれからどういう国になるべきなのか」という重大な路線選択が関ヶ原の戦い。

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    2024年04月02日
  • 地政学入門

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    入門と言いながら、示唆に富んだ内容で面白い。
    ウクライナとロシアの対立、トランプが大統領になったなら、など、当時の時世を地政学から読み解く。マッキンダーの著書を読みたいとも思った。

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    2024年03月31日
  • 知的再武装 60のヒント

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    「45歳までにやってきたことしか、その後の仕事には使えない」佐藤は『国家の罠』デビューの年。前年まで獄中で(純外国語本は差し入れ不可で不満)ヘーゲル『精神現象学』など古典二百冊以上を読破、古典ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、チェコ語も学習…
     池上彰はNHKで解説委員となることを希望していたが専門性がないから不可と言われた。「こどもニュース」でお父さん役、ディレクターは子の素朴な質問に困惑する『チコちゃん…』の線を狙っていたが何でも答えた…「首都圏ニュース」キャスター、『TVガイド』のニュース欄担当で猛烈に勉強/早寝早起きの習慣ついた

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    2024年03月31日
  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか

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    ウクライナ戦争について、一般的に民主主義対権威主義の戦いだと言われているが、実は西欧世俗キリスト教対ロシア正教という宗教戦争だという視点。
    西側の民主主義における“人権”は“神権”が変異したもの。つまり“人権”は実は西側の世俗化キリスト教の価値観。それを押し付けられたプーチンが西欧の同性愛やLGBTQをサタニズム(悪魔崇拝)だと言っているのがその表れの一つ。
    もともとはウクライナ東部にすむロシア系住民をネオナチから救うのが目的の戦争が、アメリカ、西欧が価値観戦争と位置付けたため宗教戦争になってきている。
    単に領土の取り合いなら妥協点も見出しやすいが、価値観戦争は双方が譲るのが難しい。
    この戦争

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    2024年03月24日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    ウクライナとロシアの戦争についてこれほど的確な見識を述べた書物は少ないと言える。メディアや一般の作家から出てくることはウクライナが善、ロシアか悪と描かれているが本当は異なることがこの作品を読むとよく理解できる。ウクライナ東部でのウクライナと親ロシア派の対立が、この戦争を引き起こしたことは明らかだが、それ以前の歴史を紐解けば結論を急ぐべきではなかったのである。犠牲になるのは平和に暮らしていた民衆達で、悪は権力を握るウクライナ政権の中枢の人々そしてアメリカである。プーチンが行っていることには賛成はできないが、これに関してはロシアに大義があると個人的に考える。

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    2024年03月09日
  • 世界史の極意

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    歴史をアナロジカルに捉える、ということにどれだけ近づけたかはまだまだとおもうが、おもしろかった。
    一方的な見方や一つの側面でしか、報道などでは語られていないので気をつけたい

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    2024年03月07日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    プーチンを正当化できないが一応国際法上の辻褄合わせはしていること、日本のニウエ承認との比較、ローマ教皇の失言とウクライナ戦争へのバチカンの関与、戦争の経過でプーチンの考えが変わったこと、バラバラなウクライナ軍、情報源としてのISWの評価、ウクライナを勝たせるつもりもなく戦争を管理するアメリカ、今の悲劇の原点であるグルジア戦争、セヴァストポリ軍港を失えないプーチン、バイデンの開戦情報リークは失敗、劣化したイギリスのメディアや情報機関、ウクライナが西部と東部で全然違うこと、ポーランドに落下したミサイルの意味、プーチンがマッドマン的な要素を持ちつつ正気であること、中露が同床異夢ではないこと、停戦につ

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    2024年03月07日
  • 人生、何を成したかよりどう生きるか

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    内村鑑三が1894年夏休みに箱根に若者を集め、講演した内容の書き起こし、「後世への最大遺物」。
    それを現代でもわかりやすい言葉遣いにし、登場人物等にふんだんに注釈を加えた前半。
    そして後半は元外務省主任分析官の佐藤優さんの解説。

    時は明治27年。日清戦争開戦の時代。
    黒人や女性軽視など、違和感のある部分もあるが
    致し方ないのかもしれない。
    内村鑑三の人間的な部分が垣間見える。
    欧米の事業家、思想家の名前もたくさんでてきて
    それに関する注釈を丹念に読むだけでも
    当時の世界の勢いとか情勢が浮き上がるきがする。

    生き方として
    まずお金を儲けなさい
    そして事業をしなさい(=働きなさい)
    それができ

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    2024年03月03日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    とても真っ当で妥当な見方を語り合っている対談ではないでしょうか。お陰でウクライナ戦争に対する理解の整理になりました。

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    2024年03月01日
  • プーチンの野望

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    この本のための書き下ろしではなく、過去の原稿に加筆修正を行ったもの、ということだけど、今の情勢で知っておきたい基礎がおさえられたいい本。それぞれの内容についてより深く知りたくなる。

    特にウクライナ問題については、基本知識が分かりやすく書かれていて現状理解にすごく役立った。欲を言えば地図と年表が欲しい。(特に地図。)

    北方領土問題については、当事者だけあって圧巻の臨場感。読みごたえあった。

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    2024年02月19日
  • 超したたか勉強術

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    ⚫︎タイトルからして、いつものハウツーかと思いきや、かなり無骨な内容。
    ⚫︎イギリスは発想が他民族に比べて異質というのはなるほどなと。気の利いた教科書を使用しているのもすごい。徹底して考えさせる訓練が織り込まれている。たしかにあれだけの植民地を統治していたのは、今となっては物凄いノウハウだし、能力だと思う。
    ⚫︎最後らへんが一般化されたエッセンスだが、中盤も色々あって飽きさせない。

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    2024年02月18日
  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか

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    本書の本村氏と佐藤氏の共通の認識は、複雑な現代を読み解くためには近代的な知識ではなく、前近代的な知識をより活用していくべきだといわれている。それは「近代の限界」はある意味で「人知の限界」なのではないか、という観点から、人知を超えているものへのアプローチとして、宗教についての認識が、改めて必要ではないか、というような内容で展開されていく。非常に興味深く、面白かった。

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    2024年02月17日
  • 国難のインテリジェンス(新潮新書)

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    ネタバレ

    ・日本は資金需要がない(成長のポテンシャルを伸ばすべきでは?)
    ・設計主義は失敗する
    ・エリートを国費で養成する

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    2024年02月14日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    2015年に書かれた世界の時事問題を歴史的背景を紐解いて解説してくれる論説本。
    2015年なんて最近のように感じていたが、もう9年も経っていると流石に時事問題は古く感じる。2015年はトランプ大統領もバイデン大統領も知らない。イスラム国の衰退も。勿論コロナ禍、米国議会襲撃、アフガン撤退とタリバン政権樹立、中国の国家安全維持法の成立、安倍元総理襲撃事件、ブレグジット、ウクライナ戦争もイスラエルとハマスの紛争も知らない。他にも枚挙にいとまがない。
    思えばこの9年、世界史的に重要な出来事が幾つもあったものだと気付かされた。
    でもそれはおそらく2015〜2024年に限ったことではなく、どの9年を取って

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    2024年02月13日
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    佐藤優さんと池上彰さんの対談本はこれまでにも色々な切り口で出ていますが、どれも視点が独特で面白いものばかりです。

    今回は昔話に焦点を当てた対談とはなっていますが、話ひとつとってもこういった視点で考えることができるのか、といった点は非常に興味深いです。

    昔の価値観に則って記述された物語に対し、思考停止せずあえて現在の価値観から光を当てて解釈していくという作業は、ものを考えるうえでの良い訓練になるのではないかと思います。

    また、読んでいて「ああ、確かになぁ」と思えるものも多く、濃い読書体験となりました。自分にとって納得感が高かかったのは以下の内容ですが、自分の経験に当てはめて読んでみると面白

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    2024年02月12日
  • サバイバル組織術

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    自分の所属する組織に嫌気がさした時に手に取った本。色んな小説の一節をテキストとして取り上げて、組織の論理について説明してくれる。
    複合アイデンティティについての章、もう少し知りたかった。でもこの本のコンセプトとして、そこに取り上げられた小説を読んで、自身で考えを深めていくべきなんだろうなーと。
    そして昭和史に学ぶの章…身に積まされた。うちの組織はまだ昭和から抜け出せていないのか。
    組織で生き残るには、がテーマの本ではあるけどちょっとしたブックガイドにもなっていて、読書熱が高まる。あとがきも良かった。もっと本を読もう。

    ★…4.5


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    2024年02月11日
  • 官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態

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    官僚は社会のどの階級にも属さず、税金の徴収と再分配という本来国がやるべきことを、今の社会はできていないというのが印象的だった。官邸の意向を見て動かないといけなくなったことはやりがいの減少につながり、社会の弱体化にとつながると思った。自分の頭で考えられる人になることが皆大事だと思う。

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    2024年02月10日
  • 大日本史

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    幕末から太平洋戦争まで、日本の近代史について語り合う対談本。

    特に外交面や当時の政治状況、旧日本軍をはじめとした組織のあり方について、教科書だけでは学べないことが書かれています。

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    2024年02月09日