佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
後半失速してしまったけど、とても面白かった。
まとまりがないけど、感想を箇条書きで残しておく。
・論旨とはズレる感想だけど、
ウクライナ侵攻以降、ロシアという国やそこに暮らす人々をより遠く感じる中で、佐藤さんの文章読んで、巨大なロシアの官僚たちが豪快にウォッカ飲んでロシア語で語らって、サウナでも浴びるようにウォッカ飲んで汗かいてるところが目に浮かんで、なんとも懐かしい気持ちになった。ロシアに気持ちの良い人たち(熱くてまっすぐな人が多い)が多いのは事実だよな、と思い出した。
・国策捜査、本当にやることが汚いなあと思った。
官僚の全員が全員そうではないと思うけど、本当に汚くてムカつく。
国政について色々思うことがある中で読んだので余計に腹が立ったり、頭が重くなったり、色々考えたりして、それも後半失速した原因かもしれない。
・川上さんの解説読んでいて良いなあと思ったのは、うのみにしないということ。
情報を一方向から取り入れて終わりにしないで、いろんな角度から取り入れて、自分で考えて判断しようと改めて思った。
・佐藤さんは人を見る目が鋭く、多大なナルシズムは感じるけど、文章表現がきめ細やかで、全体としてとても面白かった。他の作品も読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
まず最初に伝えたいのは、「拘置所生活ってどんな感じなんだろう」くらいの気持ちで本書を手に取ると大変ですよという事です。
この本を読むには、多大なパワーと根気と知識欲が必要でした。
哲学や神学になじみが無かった自分は、読むこと知ること考えること、そして読み続けることが大変でした。
しかし、読む事で地政学や社会学・哲学・政治哲学等について赤ん坊くらいの知識を得るための取っ掛かり辺りには指が伸ばせた気がしました。
チェチェン問題とは何だったのか。ニュースでその単語を見聞きする事はありましたが、本書にてなるほどと思うことがありました。
その他にも学生時代に横目に見るだけで通り過ぎてしまった事柄たちが浮かび上がってきました。
そして著者が獄中生活を送るきっかけとなった当時の事件。前作の『国家の罠』でも読みましたが、本作でも当時の小泉改革とはなんだったのかそしてその評価等について考えさせられます。
国策捜査について詳しく知りたい人はは前作を読まれた方がいいと思います。
なんとか自分も、思考する世論・実質識字率の範疇にいられるようにしたいなと思う次第です。
独房に居るという事。独りになるという事。凄いのだなと感じました。
過去を憂えず、未来を願わず、ただ現在だけを生きる -
Posted by ブクログ
記者も官僚も、一般人たる私としては遠い存在だ。接点がなさすぎる。精々、新聞やニュースを通して記者の存在を知る程度である。
そんな縁のない世界を垣間見えて興味深い。
情報の透明性を重視する私としては、官僚によるオフレコ文化や外務省においてすべての書類が「禁 無期限」とされているというエピソードなどはとても苦々しい。
ただ佐藤氏のいうとおり、代議制民主主義の原則からすれば、我々一般人は選挙を通してのみ政治に関わるのが正しい形なのだろう。しかし権力は暴走するリスクや汚職の可能性を潜在的に孕んでいるため、記者を通して闇な部分は暴露し、国民に不利益がないように適宜評価、ターンオーバーする仕組みは外せないと私も思う。そういった押し引きが、見えない部分で行われているわけだ。
外交から国務まで、与り知らぬ専門分野を全て知ることは出来ないし、知っておく必要もないし、知ることで無用なデメリット、例えば責任などを負うことを考えれば、任せておける環境もまた有難く思える。少なくとも私は生命を懸けて仕事をしたいとは思わない。
本書は対談形式ではあるものの中味が濃く、サラサラとは読み進めにくい。
若手の記者と官僚に向けた提言と、佐藤氏と西村氏の出会いなどの紹介という面が大きいが、「AIによる地殻変動が記者・報道と官僚の世界にどのような変化、影響を与えているか」といった私の問題意識に触れる部分の話などもあり示唆に富んでいる。
AIに関して。AIは学習から生成までの各段階なので加工されてはいるものの、基本は確かに入力したデータが元になっている。本来は出力内容の正当性をユーザたる人間が判断するわけだが、その人間もググらず、読書もせず、体験もしなくなってきている傾向は感じられていることを考慮すると、まともに判断できるのか怪しい部分がある。
AIを使える人と使わない人の間で格差が拡がる、といった論調はこれまでもあったが、この判断力の格差の再生産というものはそのAI活用力の絶対値を因数分解したものと言えそうだ。
AIを適切に活用する人は、そうでない人と比べて、短期的な成果に差も出来れば、自分の頭脳や思考力や知識にも差が出てくる。私個人的には、AIは使うべきだが、AIに頼ってはいけない、というのが簡略的な結論でもある。
当事者でない身としては、記者の世界や官僚の世界でAIを使うべきか否かや使い方の機微は何とも言えないが、それぞれの課題と現状をアナロジーとして自分の業界に当てはめてみるのは面白い。
本書で語られるエピソードは量も幅も大きいため感想をまとめるとなると多くなってしまうのでひとまずここで区切ろう。面白かった。 -
Posted by ブクログ
「教養」というワードに惹かれて手に取った。
なるほどーと納得する主張
分かるけど、でもねぇ…と現実問題ハードル高いと思ってしまう主張
一理あるけど私はこう思うな…と自分のスタンスを改めて自覚させてくれるような主張
など、さまざま。
全てを参考にするというよりは、展開されている話に自分も一緒に考えながら読み進めた。
「子どもの教養を育む」という意識が持てただけでも、読んでよかったと思えた。
それにしても、佐藤さんの多方面からの話の展開力に驚嘆。まさに教養を見せつけられた。
教養を駆使しながら思考を働かせるって、楽しいだろうなぁ。
紹介されている本の振れ幅もすごい。
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Posted by ブクログ
著者は「地アタマ」と記憶力がいい人なんだろうな。
ソ連・ロシアについてはゴルバチョフ・エリツィン・ペレストロイカ・グラスノスチなんて単語は知っていたが、それが何か、当時何があったのかは当作で知ることができた。
また、北方領土がその中でどういう位置づけであったか学ぶことができた。
また、外交官がどの様な働きをするのか、そもそも外交とは何か、興味深く読みました。
そして、国家組織の中にいる優秀な人物であっても、ひとたび国家に目をつけられるとどの様な扱いを受けるのか…恐ろしい。
ムネオハウスという単語が出てきた事件、おぼろげに覚えているがそんな事だったのか。
当然、これは一方から見た意見ではあるが、そんな事があるのかと思わされた。 -
Posted by ブクログ
世界史に興味を持っていて何冊か本を読んでいるうちに、特にヨーロッパの歴史を学ぶ上ではキリスト教の学習は避けて通れないなと感じていました。もともと宗教には興味があるのでキリスト教の本も何冊か読んでみたくなり、キリスト教の考えが分かりやすく書かれている本を探していて本書を読みました。
13歳から、とありましたが、大人の私にも響く内容でキリスト教徒が日常の出来事をどんな風にとらえるのかということがよくわかりました。
イエスの誕生から2000年以上経っている現在で、当時と生活習慣も文化も違う世の中になりましたが、教えは普遍的なものもあるのだと実感。