佐藤優のレビュー一覧

  • 新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法

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    同志社大の3泊4日の合宿。日露外交、ゲノム編集、AIをテーマに繰り広げられるディベート。専門性を越えた知を身につけた、将来のリーダーを育てるために、佐藤優、東郷和彦らが講義する。特に日露交渉に関しては手厚い。

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    2022年01月22日
  • 無敵の読解力

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    豊富な知識を持った二人が、テーマに沿った書籍について、縦横無尽に評を述べていく対話形式。読んだばかりの『実力も運のうち』、『人新生の資本論』も第1章で出てきたので、のっけから充分に楽しめた。同じ書籍を読んでも、ここまで感想や考え方に深みが異なるのか、と痛感した。
    日本の政治家の愛読書という、今まであまり考えたことがないような切り口のテーマも秀逸。政治家がなぜ哲学書や思想書を読みたがらないのか、その根幹への想像も説得力があるもので腹落ちした。とはいえ、「菅義偉の『君主論』が愛読者」に対して、衒学的な傲慢さも少し垣間見れたのは残念。
    「タイトルは変えた方がいい」との意見も見られたが、「読解力を育む

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    2022年01月20日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    再読
    人間という複雑な存在を、 多面的に見るから面白い。最後の言葉・文章に納得。

    人間讃歌、この素晴らしき存在。

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    2022年01月20日
  • 「悪」の進化論 ダーウィニズムはいかに悪用されてきたか

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    ネタバレ

    悪には魅力がある(悪人となって、善人ヅラに可罰したい欲求)、往々にして悪は、善を滅ぼして善玉≒「平和楽土」の守護者となる/「神の存在」は「反証可能性」が無いから科学とそぐわない/宗教否定はすでに一つの宗教/進化論の話はソヴェート連邦の建設と崩壊ととも語られる。「同志社大学生はモスクワ大学と同じくらい」素質がある。社会主義崩壊の激動のちまで残る語学だけで一日十数時間学習する(毎日小テスト)伝統/少子高齢化は問題ない。世界史教養と語学と理系知識を兼ね備えた社会の中枢となる人材を供給する教育システムを現在構築中

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    2022年01月13日
  • 日本国家の神髄

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    産経新聞社『正論』2008から翌年まで「日本哲学の考究“回帰と再生と”」と題し連載され、「右翼(皇道派)」と闡明し、キリスト者ながら同じくキリスト者であった母とともに神社に参拝し、カミカゼ攻撃を肯定するなどで読者の反響は大きかったらしい。
     社会契約説に基づく人民主権は、おそらく人工国家であるアメリカ合衆国にしか成立しない。彼は征服と侵略でできた国/どの国も神話が国家の基となっている。古事記日本書紀も読まない者が日本を語るな。
     日本は征服戦争でできた国ではない。大国主大神の国譲り神話が鎌倉幕府、南北朝解消、戦国時代終結、明治維新に踏襲されている。

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    2022年01月13日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    当時は鈴木宗男さんが捕まったというニュースを見た記憶があるくらいで、田中眞紀子氏もモノマネでしか見ていないから、いろいろビックリした。
    世の中の多くのものごとは、どんなに声が大きく聞こえても浅い話にすぎず、当事者が発信しないと伝わってこないものなのかもしれない。
    あと地味にこの当時から日本の実質識字率5%という認識があったことに驚いた。

    いつもなんでそんなによく覚えているんだろうと不思議だったが、記憶の定着のさせ方が出てきたのでなるほどとなった。でも私と認知特性が違うので全然真似できない芸当だったw

    検事さんの様子から察するに、自己保身が当たり前の世界で、信念や長期的視野というものに出会う

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    2022年01月13日
  • 修羅場の極意

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    ネタバレ

    佐藤優氏による著作。
    2014年6月10日発行。
    月刊中央公論に連載した「修羅場の作法」を再構成した本。
    2013年5月号~2014年3月号の連載分

    印象の残った部分を列挙してみると

    絶えず闘争が続いている状況では、普段は見えるはずのものが見えなくなってしまう。
    逆に普段、見えないものが見えるようになることもある。
    国民に愛されるとともに恐れられる国王になることはとても難しい。
    その場合、恐れられた方がいいとマキャベリは主張する。

    修羅場で、守勢になった側での裏切り行為は、ごく普通の出来事だ。
    政党、官庁、企業は、利益共同体(ゲゼルシャフト)なので、人間関係は、基本的に打算に基づいて構築

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    2022年01月10日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    60年安保から学生運動の高揚、新左翼の衰退まで。左翼内の意見相違から内ゲバ化していく経緯が語られているのだが、当時の雰囲気ってそんなものだったのだろうか。

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    2022年01月10日
  • メンタルの強化書

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    モヤモヤとして言語化していなかった自分の思いや考えと合い通ずるものがあった。
    出版当時より2年経った今、書いている内容が身近に迫る感じがあるのかもしれない。

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    2022年01月10日
  • 仕事に悩む君へ はたらく哲学

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    佐藤優さん、末期腎不全と前立腺がんを公表。人生の残り時間をどう生きるか。本著は、この報道と程近い時期の出版。そうした心理が著作に影響するか、私には知る由も無い。著作にルサンチマンを吐き出す初期の佐藤優からスタイルを変えて久しいが、本著は圧倒的に優しい。対話形式で、悩みを抱える社会人の疑問に答える。温かい。勝手に著者の状況と著作を重ねてしまう。

    アダムスミスによる分業の重要性から、マルクス、ケインズ。時に大川周明なども引きながら、労働の本質や対価としてのお金の意味を説く。続けて人間関係について。パレートの法則より、2割の人に嫌われるのは仕方ないよ、と。働く事の哲学、果ては、負の感情との付き合い

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    2022年01月10日
  • 「ズルさ」のすすめ

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    著者の本は初めて読んだ。経歴的に、過激なことを書くのかと思いきや、某エンジェル投資家よりもよほど優しい文章な印象を受けた。タイトルに反して良い意味でズルくない。外交の裏話も面白い。他の書籍も読んでみたい。

    以下、印象的な箇所と感想

    人生にとって大切なのは、いかに負けるか、では。不条理な事などいくらでもある。相手に勝とうとするのがアニマルスピリッツなら、負けることから新たな自分だけの人生のテーマを作り出す力こそ、ヒューマンスピリッツと言えるのでは。別の思考や世界観をもち複線化することも、リスクヘッジになる。

    約束は破らない。遅刻や会議延長で人の時間を奪ってないか?
    低信用社会は発達しない。

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    2022年01月08日
  • 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

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    教科書での日本の政治経済歴史だけしか知らなかったので、とても勉強になりました。左派と右派、社会主義と共産主義、講座派と労農派、所感派と国際派など、たくさんの異なる派閥。戦後から数十年の間に熱い革命的な想いを行動に移していた知識人がこんなにたくさんいたとは知りませんでした。どのようにして今の日本の政治が雀荘仲間になってしまったのか、この続きも読みたいです。

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    2022年01月05日
  • 知的再武装 60のヒント

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    毎度毎度対談本を量産しているが、ついつい読んでしまう。わりとぶっちゃけた内容が笑える。色々と逃げきれる世代だからね。

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    2022年01月02日
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ

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    あらためて、地政学の重要性がよくわかる。恥ずかしながら日本の立地を、世界の視点からとらえる。このことが、中学校教育で示されていたことに驚いた。学び直す必要を強く感じる。むしろ見たい、知りたい、学びたい。

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    2021年12月31日
  • ベストセラーに学ぶ最強の教養

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    知の巨人が推薦する読むべきベストセラー集。
    まだまだ読んでいない本が沢山ある。特に第二部の生きる知恵が身につく本をたくさん読みたい。

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    2021年12月30日
  • 日本国家の神髄

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    日本人である限り、日本とは何か、という問いに何らかの回答ができなくては問題である。その問いに正面から向き合った本である。著者の主張は今では極端な右翼と勘違いされてしまうが、そのような昨今の状況こそが問題ではないか。

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    2021年12月30日
  • 無敵の読解力

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    本書は「読解力を育てる」というよりは、著者の読解力を用いた書評である。

    著者の対談についてはすでに何冊も本が出ているが、いずれも知的刺激が得られる良書。今回も時事問題を取り混ぜながら、「書籍」を軸に論が展開されているところが面白い。

    「組織の不条理」など、取り上げられていた中ですでに読んだ本は何冊かあるものの、今回の対談以上のものを私自身が読み取っていたか自信がなく、良い意味での反省点となった。もう一度再読してみようと思う。

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    2021年12月30日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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     共産党の独特の立場については、よく分かった。
     また、学生運動が、若者が政治について考えてなくても良いという言い訳を蔓延させたという点もなるほどと思った。
     
     ただ、戦後の政治史の中で、表面に浮かぶような右翼史は成り立つのか?(そこをギリギリ隠してきたから、どこかの政党は長期化しているのか?)

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    2021年12月30日
  • 見抜く力――びびらない、騙されない。

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    常識・情報・人の本質を見抜き、ビジネスや生活に結びつける力を身につけたい人におすすめ。

    【概要】
    ●見抜く力とは
    ●他人・常識・情報に振り回されない7つの極意
    ●リーダーになる人に知っておいてほしいこと
    ●「考える力」身につく育て方

    【感想】
    ●情報が溢れる現代社会において、その情報の真意を見抜く力が必要だと改めて感じた。
    ●合理性を追求した先に不条理があり、組織に大きなマイナスをもたらすリスクがあることは頷ける。なぜなら自分がいる組織もそのような行動になっているからである。「取引コスト」が発生するために、非効率で不正な現状を維持隠蔽したほうが合理的という不条理が生まれる。わかっていても隠

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    2021年12月29日
  • 佐藤優の裏読み! 国際関係論

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    日ごろ観ている世界情勢のニュースをより関心をもって見ることができるようになる一冊。軍事や、宗教観について見方が変わりました。
    大変勉強になりました。

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    2021年12月27日