佐藤優のレビュー一覧
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ネタバレ内村氏の代表的日本人を読みたがったが、なぜか手に取ったのがこの本。
最近全集でこれを同じ講演を読んだが難しく。この本を手に取れてよかった。
佐藤氏の解説もよかった。講演当時と今の日本社会は似ていると書かれていて信憑性が増した。
またこの解説では、いま何をしたらいいのかも書かれており、親切だなと感じた。
内村氏の講演について。
正直、お金の話をしてるのにびっくりした。表題より精神論をキリスト教に関連して講演されているものと考えていたので、お金が大切だと言われ、( ゚Д゚)。キリスト教的な思想はあまり感じられなかったが、聴講者がキリスト教関係者だったからかもしれない。
まずはお金儲け、事業を起こす、出来なければ教育に携わるか本を書くかして思想を残す。できない人はまっとうな生き方をする。と内村氏は勧めている。自分はどれだろうか?
内村氏について、キリスト教関係者、明治時代当たりの思想家、学校設立に関係している、英語ができて海外に日本人の特性を広めた人、ぐらいの知識しかなかったので。あと何冊か読まないとなと感じた。
佐藤氏の解説について。
現代の格差、医療・地域・学歴・情報・世代間・雇用・教育格差を上げられ、教育格差でリアルで学ぶことの重要性を説かれていた。コロナによるリモート学習の弊害から、誰と、誰から、どうやって学ぶか、ニュアンスや学閥での政治学などリアルに学ぶことの重要性が明らかになってきたと。キリスト教プロテスタントの生い立ちが書かれていて、とても勉強になった。お金は卑しくない。3年分の生活費をもつべき、夫婦の場合は別財布にするなど、具体的なことが書かれていて、少し笑った。学生中(時間がある間に)数学検定2級、漢字検定準1級もしくはIELTS。日商簿記2級を取ることも薦めていた。 -
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【1行説明】
インプットは媒体に合った読み方を意識せよ
【趣旨】
インターネットは実は上級者向けのメディアである。
ネット上の情報は玉石混淆であるからだ。
本書では、情報の入手元としての①新聞②雑誌③ネット ④書籍⑤教科書それぞれの活用方法を池上彰氏・佐藤優氏の対談形式で紹介する
【引用文3つ】
①世の中で起きていることを「知る」ためには新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」ためには書籍がベースになる
②読書をする際にはその本との「向き合い方」を決めておく
ex) 娯楽として流し読みか、勉強としてしっかりと読むかetc...
③初々しさを出していい聞き手になる
【感想】
最近までは適当に本を読み漁っていたのだが、「せっかくのインプットチャンスを無為な時間にしているのではないか」と感じることが多くなった。そのため、最近は読書術やインプット術に関する本を読んでいる。
本書では書籍に限らない情報のインプット方法について、現代の知の巨人と呼べる両氏の意見を知ることができた。
本書を読んで一番感じたのは、やはり新聞はまだまだ主要な情報源であり続けるだろうということ。
ネット上の情報は検閲などのフィルターなしに流れ込んでくる。その上レコメンド機能のせいで自分とは異なる主義主張に触れることは困難である。
その点、新聞ではしっかりとした検閲を通過した情報が届き、なおかつページ全体に目を通せば自分の興味の外の情報もインプット可能となる。
ひとまずは紙面ビュー機能がついている毎日新聞のアプリを1か月お試しすることにした。毎日ざっと目を通すだけでも日課にしようと思う。 -
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現代社会の組織で生き延びるための秘策が書かれている。
【概要】
●組織での生き方に困った人の質問8例とその回答
●特定の人物の生き方
乃木希典、田中角栄、ドナルド・トランプ、山本七平、李登輝、オードリー・タン、アウンサンスーチン、ドストエフスキー
●生き延びるための秘策
【感想】
●8人の生き方を参考として、生き延びるための秘策だけでなく、歴史的な教養も身につけることができる。
●究極の目標は「自分が生き延びること」であり、いろいろと経験してきた自分としてはこれに大賛成である。下手に正義感を持ってもしかたがない、しっぺ返しを食らうだけである。 -
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比類なき知識モンスターお二人の対談集。以前にも、この二人の対談集を何冊か読んで面白かったので新作を手にとってみた。
何よりタイトルに魅せられますな。
世界の“巨匠”の失敗に学べ! だって。おっ、なんかおもしろそうだぞ…
サブタイトルがなおよい。‐組織で生き延びる45の秘策‐
サラリーマン、もといビジネスパーソンが好きなやつではないか(笑
本書の巨匠たちは計8人。乃木将軍、田中角栄、トランプ大統領、イザヤ・ベンダサンこと山本七平、李登輝総統、オードリータン、スーチー女史、ドストエフスキー。
どんな8人やねん、全く脈絡ないやないか、と思わず関西弁でつっこみたくなります。
以下要約なぞしてみましょうか。
第1章 乃木希典 上司が精神論を振りかざしたらどうするか
【生き延びるための秘策1 「限定合理性」の罠にはまらない】
頑張ればなんとかなるという合理性欠如の日本の精神論好きは100年たっても変わらん。
負け戦の時に必死になるな。時を待てば回避できる可能性もある。
すでに一人当たりGDPは韓国に負けている。見たくないものは見ないこの国の悪いクセは忘れるな。
松下幸之助、盛田昭夫、本田宗一郎などの成功譚は普遍性が薄く役に立たん。読むなら米国などの成功譚自伝がおすすめ
■第2章 田中角栄 派閥抗争の中で生き延びる作法
【生き延びるための秘策2 友達を大事にしよう】
田中角栄的謝礼倍返しは案外にも有効
期待を超えた成果物か期限前提出を続けると嫌な上司にも睨まれなくなる。
仕事でき忠誠心なき部下は上司から嫌われる。忠誠心を目に見えて示すことが安全保障。
所属組織が長期安定型か戦国時代型か冷静に見極める。
派閥抗争にはどちらか一方に偏らない。
利害関係ない友が組織内外にいれば良き助言得られる。
■第3章 ドナルドトランプ 部下が使えないと思ったら
【生き延びるための秘策3 人を信用しろ、部下に恨まれるな】
下品力も突き抜ければ生き残る力になるかもしれない。
悪口言う人間には注意。
自分への悪口言う人間には恐怖政治は有効だが自分の力なくなると反撃受ける。
上司の悪口への相槌は禁物。
能力不足な部下でも許容範囲までは信頼して任せる。
どいつもこいつも信用できないと思ったら自分に問題ないか内省。
部下を切る時には要注意。文春砲につながるかも。
■第4章 山本七平 会議で本当の意見を言う方法
【生き延びるための秘策4 ズバリ結論を言わない】
悪い空気に流されないためには自分の頭で考えるしかない。
自分に軸がないと自分頭で考えられず流される。
軸なけれは本を読む。読書でもう一人の自分をつくる。
社内で提案する際はズバリ結論言わず考える材料だけ提示する。
空気と違うこと主張しても相手にされない。
■第5章 李登輝 突然、吸収合併された組織で生き延びるには
【生き延びるための秘策5 「敵」の中に入り込み、「中」から変える】
吸収合併した親会社の幹部とはケンカしない。
上司が一般論と言い出したら警戒する。
社内派閥争いになったときには、7:3。直属上司に7割従い残り3割は別のところに保険かける。
究極目標は自分が生き延びること。
敵中に入り中から会社を変える。
■第6章 オードリータン 世代間ギャップに負けない秘策
【生き延びるための秘策6 自分の常識、価値観が通用しなくなっているかもしれないと自覚しよう】
才能ある部下や後輩には極力触わらず自由にやってもらう。
自分の常識、価値観、知識で理解できない、成果を出す若手は重用する。自分の常識や価値観が使いものにならない危険があることを謙虚に受け止める。
■第7章 アウンサンスーチー 苦しいから逃げたいとき
【生き延びるための秘策7 「逃げない」からこそ勝つこともある】
自分にとっていいことは会社や家庭や社会にとってもいいこと、という自分中心の同心円を描いてみる。歪んで見えたら一歩引き考え直す。
限界がきたり危ういと思ったら逃げる。だが苦しい時に逃げないと神格化されることもある。
■第8章 ドストエフスキー 逆境から抜けだす秘策
【生き延びるための秘策8 自分は誰か。見つめてみよう】
暗い時代にドストエフスキーを読むと学びがある。
多くの声に耳傾ける。
苦境の時にこそカラマーゾフの兄弟を読む。自分は登場人物の誰にあたるのか、どのような生き方を選択するのかの手がかりが見つかる。
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日本左翼史第二弾「激動」
第一弾である「真説」はなかなか理解が難しい部分が多かったが、今回の「激動」は学生運動やよど号、あさま山荘等実際に起きた出来事、事件を題材にしていることもあり、非常に面白かった。
読んでいて思ったが、正直共産党や社会党の成り立ち、歴史等はあまり興味が持てなかったし、分裂や合流が複雑すぎて理解が追いつかなかった。
ただ、左翼という思想を発端にして、いかに学生運動等のできごとが起こったか、そこに至るまでの経緯や思想、考え方についてはある程度理解できたのではないかと思う。また左翼という団体がなぜ過激な暴力という道に進んだのかもなんとなく理解はできた。
左翼という思想が起こした歴史は決して肯定されるものではないが、元は純粋に国の行末を案じての行動だったに違いない。果たしてそれだけの想いをいる大人現在がどれほどいるだろうか。当時の人達が今の選挙率を見たら失望の念を抱かずにはいられないはずだ。この国のことを少しでも真面目に考える一つのきっかけになったと思う。 -
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初めて地政学の本を一気読みした。
佐藤優さんは監修にて同氏っぽさは薄かったが、内容はわかりやすかった。
最近の世界情勢が、地政学の切り口から解説されている。海洋国家なのか、陸地の国家か。隣国との関係、地形など。
以前もランドパワー理論、シーパワー理論の言葉は聞いたことがあったが、ランドパワー→ハートランドを制するものが世界島を制す、というのはイギリスの学者の立場から。シーパワー理論はリムランドを制するものが世界を制す、というのはアメリカの学者の理論。誰が提唱したかというのは大事と思った。またそもそもはヒトラーにも地政学的な考え方として、生存権獲得、経済圏の拡大を目論むところがあったんだと理解した。
温暖化の影響で、今まで冬に航行できなかった北極海ルートが年間で使えるようになったのは驚いた。これにより北極海が、内海となり、北極海を挟んでロシアとアメリカが対峙することになる。地球をより立体的に捉える頭が必要かもしれない -
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マッカーシズム(反共主義)は、アトム化した個人(バラバラの個人)を束ねていくという発想がない
アメリカはマッカーシーによって、リベラルな反ファシズムから、反共的でイデオロギーの強い国に変わった。
イランはシーアの12イマーム派
ナチズムは優秀なアーリア人を増やしていくという単純な考え方
ムッソリーニの考え方
1、共産主義はだめ
人はみんな裏でサボる。
それによって生産効率が上がらないから、抑圧政治を始めなくてはならない。
2.資本主義は放っておくと、必ず格差を生じさせ、絶対的貧困層を作り出す。
家庭も持てずら子供も作れない。
教育水準の低下により労働力の質が低下する。
3.国家が資本家に対して、雇用を確保し、賃金を払えと命令する。
それをやらない時は監獄にぶち込む。
働かざるもの食うべからず。
4.ユダヤ人差別しない。
生まれながらのイタリア人はいない。
イタリア人とは、イタリアのために一生懸命やる人。
ユダヤ人でもイタリアのために一生懸命やるならイタリア人
5.女性の力を社会のために最大限活用する。
婦人参政権の導入
将校に女性を登用
ファシズムはみんなで支え合い、仲間を束ねていくという発想。
現在の北欧諸国
自国民には手厚い福祉政策。
外部を排除
中世のヨーロッパは、神が全権を持っていた。
それが近代以降になると、啓蒙思想がヨーロッパ中に拡がり、神権の思想が人権の思想へと転換した。
植民地の支配では、少数派を優遇するのは常套手段。
多数派の宗教集団を優遇すると、独立運動に繋がってしまう。 -
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社会に出たけどなんとなく"大人"になった気がしない、新聞やニュースに関心が持てない。
若い子に"年金とか政治とかぶっちゃけよくわかんない""なんで選挙が大事なの?"と言われ、これはまずい!と大切さを訴えたいのに自分もちゃんと説明できない…
そんな感じで、今流行りのループもののように学生のころに戻ってちゃんと勉強しなおしたいな~と感じていたのは、自分の知的基礎体力のなさを感じていたからなのかもしれないと思った。
一番新鮮だったのは、義務教育(教科書)侮るなかれ、というのと、大人も受験参考書や英単語帳を読んでもいい(当たり前)ということ。
そしてめちゃくちゃ耳がいたかったのは、「語学に関しては35歳である程度見きりをつけた方がいい」「"教養としての英語"じゃ絶対に身に付かない」という二つ。
このまま一生、漠然と「英語とか喋れたらいいな……」と思いながら生きていくのか?と自問自答した結果、やるならやるでさっさと始めようと思わされた。
ただ、絶対にこの本の内容を一気に実践したら脳が肉離れ起こすので、地道な筋トレだと思って、毎日本を読む時間を確保することから始めようと思う。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに佐藤優本を読んだが、これは題名より中身が良かった。特に、主にロシアとの激しい外交戦について東郷和彦氏を交えた生々しいやり取りを大学生向けに講義しているところ。北方四島についての交渉は、まだ決着してない、現在進行形の課題であるが、ソ連(ロシア)との交渉の生々しさ、落とし所を探しながら国益を取りに行く姿勢など、最近ではテレビやニュースではほぼフォーカスの当たらない所の裏側だけに、刺激的。経済的な視点だけで、四島を得るメリットがないと言い切る経済学者に対して、それはそう言う立場の人はそう言うだろうとして、これは国として必要な闘いなのだと言う立ち位置など、自身の視点が経済的な観点かつ、本当に経済的な理由としての裏付け無く、ただ感じていただけなのかもとか、考えるきっかけになる。『交渉の達人』を並行で読んでいたのだが、ビジネスにおける交渉より、国の在り方すら変える可能性のあるこちらの方が重みが違うなと。
さらにプーチンが、四島について歩み寄りを見せていた事も、クリミア半島併合から、ウクライナへの侵攻も含めて考えると、空恐ろしい人だなと感じてしまった。今の日本で、この複雑系の国際関係のパワーバランスって取れてるのかな?とか無用な心配をしてしまった。
ゲノム編集とAIについての講義もあったが、ロシア外交戦の分量と内容の濃さが際立つ。
世界と戦うための頭脳は、若い人たちだけではなく、おじさんもおじいさんになっても、鍛えておかないといけないですね。