佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の考え、思考が神学から由来している、というのはほかの著書でも何度も記述されているが、今回、はじめてその深掘りされているところを得られたように思う。
考え方や情勢分析など、著者の思考を追体験する形で得るものは多い。また、「スパイ」「ユダヤ人」「ロシア」「外交」といった切り口からの著述は、著者以外には書けず、それぞれが複雑に絡み合っていて深遠さを増している。
新書ではあるものの400ページ近くあり、かつ、記述が難解なところもあるので、人を選ぶ本であるのは事実である。ただ、「毛色の変わった少し難しい本を読んでみよう」という人が挑戦してみる価値は十分にある。
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Posted by ブクログ
「私の考えだけが正しい。自分以外はすべて間違い。」といったポリティカリー・コレクトに見られるように、昨今は相手の価値観や考えを受け入れられない人が多くなり、他者に不寛容になっているように思う。
この本を読み、ヒトラーのように物事を単純化し、感情に訴え、印象論を巧みに操り他人を操作しようとする技法にも注意しなければならない、と感じている。「数字・ファクト・ロジックで物事を判断する」というのは出口治明さんの言葉だが、人の意見を聞くときは、印象ではなく、きちんと実証がそなわっているか、というのも見抜かなければならない、と。
すこし難しい本だが、複眼的に物事を捉える重要性を再認識できるきっかけとな -
Posted by ブクログ
ネタバレ自らが正真正銘の善人だと胸を張れる人はいない。
私も6対4の割合で悪人だ。
現代は悪への感度が鈍くなっているらしい。
犯罪などのわかりやすい悪だけが悪ではもちろんなく、
どの人間にも内在している悪、その本質を
プロテスタントの立場から聖書の言葉を引用し論じる。
「悪は人間によって行われる」という一点が、この書の力点。シンプル。
たしかに、善人・悪人という区別なく、皆が悪を行うものだとすると、人を無闇に断罪し、人に期待し絶望することもない。
私も自分が悪い行いをしがちなのだと念頭においておこう。
そして偽善から善に限りなく近づこう。 -
購入済み
二人の対話で読み易い
外務省のラスプーチンと言われた佐藤優氏が、その神学者の側面をしっかりと出された作品。キリスト教徒である中村うさぎ氏が、佐藤優氏にキリスト教の考えを聞くという内容です。
キリスト教に関する知識が、殆どなくても読めると思います。書名の「聖書を語る」のとおりで、聖書を基本としたキリスト教を語るであろうと思います。プロテスタントに関する知識の入門書です。 -
購入済み
二人の対話で読み易い
「聖書を語る」の続編。聖書を読むとの書名のとおり、創世記、使徒言行録、ヨハネの黙示録を読むもの。福音書は読まれていません。所謂イエスの生涯に関する知識は前提のようです。一般的な仏教徒の日本人は(私もですが)、旧約聖書をちゃんと読んだ人は少ないと思います。良い知的刺激となりました。
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Posted by ブクログ
「聖書を読む」。中村うさぎの対談。うさぎと聖書って似合わないなーと思ったので買ったみたよ。
うさぎは結構理屈っぽい考え方をする人なんだな。もっとぶっとんでらっしゃるのかとw。
うさぎの猫がマツコ・デラックス見て脅えてたというのに「猫にとってマツコさんは巨人族だったんだ」って返すの笑った。P105
時代や社会との宗教の関わりなども話されていて、かなり面白かった。
「聖書を読む」創世記篇まで読む。対談で聖書ってどうなんかな?って思ってたが、読み慣れるとぐだぐだしてなくて、明確に相手に分かるように、つまりは読者に分かるように、の気遣いがあって面白い。
村上春樹IQを無機質な小説と言っていて、と