佐藤優のレビュー一覧

  • 資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ

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    宇野弘蔵の経済学の理論に分析の方法を借り、日本の資本主義の成立を後付け、現状分析をした本。
    本書はさらに、外部がない資本主義下で、個人はどうすべきかについても提言している。

    宇野弘蔵については、全く知らなかった。
    マルクス主義経済学をベースに、資本主義社会の分析をした人の由。

    本書で分析に枠組みとして利用するのは、宇野の「三段階説」。
    資本主義の純粋な形態を明らかにする「原理論」。
    やがて資本主義に国家が介入する時代がきて、その介入の在り方により、重商主義的、自由主義的、帝国主義的資本主義へと移り変わる。
    この状況を分析するのが「段階論」。
    最後にそれらを踏まえての「現状分析」。
    この三つ

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    2018年11月24日
  • 知性とは何か

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    "反知性主義とは何かを定義することから始まる。
    反知性主義とは、実証性と客観性を軽視、もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度のこと。
    そうのような思考に陥らない知性を身に着けるためには、どんなことをすればよいのかを提案している。
    「外国語上達法」千野栄一
    「20か国語ペラペラ」種田輝豊
    は読んでみたい。"

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    2018年11月23日
  • 賢者の戦略―生き残るためのインテリジェンス―

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    インテリジェンスなんてあまりにも自分の生活に関係ない主題なので、特に感想もなにもないのだが、外交とはこう言う思想でやっていくのかと感心はした。読み物としては面白い。

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    2018年11月22日
  • 知の教室 教養は最強の武器である

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    "個人のファンダメンタルズ、基礎をどのように構築すべきか、いわゆる教養をどのように身に着けるかの論考。
    常に知性を磨き続ける努力を習慣づけることに尽きる。"

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    2018年11月20日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    聖書は学生時代に、ざっと読んだし、授業もあったので、なんとなく知っている。(パウロが誰で、どんな経緯からキリスト教徒になったか)
    しかし、反宗教的な立場の本は読んだことがない。ドーキンスの本(「神は妄想である」など)を予め読んでおいた方が、議論のベースが理解できて楽しめたのではないかと思う。

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    2018年11月18日
  • 国家のエゴ

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    2015年現在の世界情勢を掴むヒントを与えてくれるとともに、日本の自衛についてかんがえさせてくれる。世界情勢については、イスラム国をてこに周辺諸国の位置付けやイスラエルの苦悩などを知ることができたのが興味深かった。また、日本系沖縄人という意識が今の沖縄の人々の多数派になりつつあるという認識も新たに得られた貴重なものだった。

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    2018年11月12日
  • 交渉術

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    この本を読むと、日本のインテリジェンス(スパイ術)も結構なものがあるなと思える。ただそれが、外務省にあるのが意外であり、また、主にその力を外交ではなく、自省の権益確保と自らの昇進に消費してしまっているところが残念であった。この本は2009年の本だが、いまでもこのインテリジェンスは保持できているのだろうか?目に見えないことから、意外と保持できているのかもしれない。というか、そう思いたい。

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    2018年11月12日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    日露外交の発展のため、命を賭して戦った佐藤氏と鈴木宗男氏のドキュメンタリーである。国策捜査によって理不尽な獄中生活を送った佐藤氏が、情報分析官として、検察や外務省との当時の記録が具体的に残されている。
    自身の信念を曲げず、国家権力と戦う佐藤氏の姿勢に感銘を受けるとともに、ひたむきに努力を続け、必死に生きる人には、次に進むためのステップが用意されているように感じた。

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    2018年11月09日
  • 「知的野蛮人」になるための本棚

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    "テーマを定めて読書をする。一つのテーマに最低でも2冊の本を読んでみる。
    最初のハードルは低く設定しておく。
    この本に紹介されているテーマ別の2冊の本は、厳選されたものだ。著者の佐藤さんはその倍以上の書籍を読んだ上で2冊に絞って紹介してくれている。こんなありがたいものはない。厳選された書籍を紹介されているのだ。
    よい、ブックガイドの一つである。"

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    2018年11月06日
  • 「知」の読書術

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    "今の時代、世界を俯瞰して眺め、各国の動向を理解し、様々な文化を受容しつつ、育った国の歴史、背景を理解し語れる教養人になるための読書活用法。
    電子書籍で購入する本は、すでに蔵書となっている本で、頻繁に読み返したいような2冊目の本にしなさいとのアドバイスはなるほどと思った。

    岩波の世界歴史
    松岡正剛さんの千夜千冊

    は手元にあるが、引っ越しした時の段ボールの中。
    早く広げたいが、そのスペースを作れずに今日に至る。"

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    2018年11月04日
  • 私の「情報分析術」超入門 仕事に効く世界の捉え方

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    "一般的な情報分析術については、第一章にまとめてある。
    2章以降は、筆者の実践的な分析をアウトプットしたもの。
    読み物としても面白いし、情報の読み解くヒントを得られるかは、読み手次第のところもあるかと思った。"

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    2018年11月04日
  • 人に強くなる極意

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    ・びびらないためには、相手や対象を知り、相手の本質や意図を見極めることが重要です
    ・押し売りのような人間に対して…相手はこちらに断る理由を言わせて、それを一つづつ潰してくる戦略ですから、とにかく断る理由をいわないこと。ただ一言「契約自由の原則に基づいてうちは取引しません」と突っぱねる
    ・「大河の濁流の中を歩いて渡るとか、虎と素手で戦うような人とはつき合わない方がいい」…太平記の中の楠正成の言葉として
    ・自分の行動に壁をつくっていろんな人の誘いを断っていたら、面白い人や自分を成長させる人、場面に出会う確率は確実に減るでしょう。そんな生活を何年も送っていたら、結局仕事も人生もつまらなく、細いものに

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    2018年11月04日
  • 人たらしの流儀

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    ・オウム返し話法
    ・アナロジーとメタファー
    ・小説の読み方…必ずこの中に「生きるヒントがある!」と考えながら読む
    ・人たらしの条件…やるべきことはきちんとやり、やってはいけないことは絶対やらない
    ※修羅場をくぐりぬけてきた人の言葉には説得力がある

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    2018年11月04日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    先日読んだ、池上さんの「知の越境」が面白かったので、積読になっていた本書を引っ張り出して読みました。お二人の視野の広さにあらためて感じ入りました。特に池上さんは、ますます広く深く知識を蓄積されていて、それなのに相変わらずお話がわかりやすい。

    中東、ロシア、アメリカ、中国、韓国。今起きていることを、少し歴史を遡って歴史を確認したうえで、あらためて眺めてみると、きれいに補助線が引かれることが多いですね。日常目にしているマスコミの論調も、その意味では近視眼的なものも多いのではないかと感じました。

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    2018年11月01日
  • 「ズルさ」のすすめ

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    佐藤優による、生き方の指南書。月刊Big tomorrowの連載「佐藤優の人生修行」に加筆・再構成したもの。著者の豊富な経験に基づく、力強い文章に共感できる点が多い。ハッキリとした意見を述べていることに好感が持てる。
    「最初から競争をしない人の中には、負ける自分を認めるのがイヤで外れている人もいます。そういう人の中には、一見飄々としているようで、実は人一倍自尊心が強く頑固な人物もいる。そんな人物の心の根っこには、深いニヒリズムが潜んでいる場合が多いのです。それは、本当の意味で突き抜けた人物とは言えない気がします」p26
    「仕事ができる人は総じて理屈や理論でガチガチの人ではありません」p71

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    2018年10月30日
  • 功利主義者の読書術

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    佐藤優による読むべき本の紹介本。著者が神学者的考え方をすることがよくわかり、紹介されている本を読めば、より理解が深まるものと考える。小説が多いことには驚いた。
    「読書には、大きな罠がある。特に、読書家と言われる人がその罠に落ちやすい。読書はいわば「他人の頭で考えること」である。従って、たくさんの本を読むうちに、自分の頭で考えなくなってしまう危険性がある」p3
    「(旧ソ連)労働によろこびを感じる労働力や農民はほとんどいない。ルーブル紙幣がいくらあっても、人々が欲しい商品がない。カネの力で、労働者や農民を働かせることはできないが、暴力を剥き出しにした国家が脅しあげて、国民を働かせていた。国家全体

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    2018年10月30日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    タイトルは大げさだが、世界史視点で説く読みやすい対談本

    おふたりが持論を断定口調(鵜呑みは要注意)で述べているところが分かりやすく面白い(佐藤氏がやや過激)。
    類似本で中心となる「中国」「沖縄」の章が霞んでしまうほどである。


    「イスラムとは付き合うな」→身もふたもない結論で面白い。

    「ドイツ人は、家具や食器に入れ込むだけの超低欲望社会」
    →外需頼みの経済。日本の上を行く構造なので注目。

    「アメリカでは戦争は公共事業」→まさにそうですねw

    「共和党の議員は大半がパスポートを持っていない」
    「共和党支持層の多い、米南部ではUFOを信じている人が多い」
    →もう、共和党から大統領は出ること

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    2018年10月29日
  • 日本国家の神髄

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    2016年46冊目
    久々に参加した東京の読書会「3B」。6月の課題図書でした。
    「国体の本義」は戦前文部省が広く国民に読ませるために書かれた本であるが、戦後アメリカ占領軍が無かったことにしてしまた本。

    本書では佐藤 優氏がその内容を解説。
    日本人の本質は何ということを考えさせられる内容である。
    当時の文体と佐藤氏の解説が混じり馴染みが無いとかなり読みにくい本ではあるが
    日本人について考えるには大事なことがわかりやすく書かれている一冊

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    2018年10月28日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・実は賞味はペラペラ。そうでなくても薄めの本書の1/7はトランプの演説(ちなみに1/7がトッドのインタビュー)。

    ・しかも実は最近、少し食傷気味の佐藤優。それでも高めの評価なのは、

     知らなかったラインホールド・ニーバーについて少し知ることができた
     田中宇の主張が的外れではないことを確認できた

     から。

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 人に強くなる極意

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    【由来】
    ・大通の文教堂で目にして興味を持った。

    【期待したもの】
    ・特に「どんな相手にもぶれない、びびらない」というコピーに惹かれた。

    【ノート】
    ・一番の関心事であった「びびらない」については、相手の内在的論理を知る、また、自分の限界を知るために、日ごろから自分の仕事は少し負荷のかかるようにしておく、ということだった。「相手の内在的論理」については、佐藤優さんが他でも言ってることだが、負荷をかけておくというのは初見。また、今、自分が考えているアイディアを補強してくれるような内容だったのが収穫。

    第1章 怒らない
    第2章 びびらない
    第3章 飾らない
    第4章 侮らない
    第5章 断らない

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    2018年10月28日