佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
当然ながらたまに論理展開で「そうだろうか?」と思う点はパラパラあります。例えば宮家さんは中央アジアの土着のイスラムのアイデンティティを薄く見ている節があって、ISやアルカイダが入ってくれば思想的に侵食されると捉えている感がある。しかし個人的に思想の「原理主義性」と、思想の浸透度は直接はリンクしないと思います。
また佐藤さんは、日本においては左翼よりも右翼の方が危険なレベルにまで過激化する可能性があると捉えている。しかし引き合いに出しているSEELDsとネット右翼の対比に全く説得性はないし、日本赤軍など過去に凄惨な殺人沙汰を起こしたのはむしろ左翼ではなかったか。
ただ、そこそこの地位まで上り詰めた元外務官の2人が語り合うのだから出てくる情報は深いです。
中東、中央アジアあたりは知らないことだらけでした。
直感的に感じるところでは、宮家さんはどちらかと言うと保守性が強くて、中国やアラブで流行った革命連鎖をだいぶ冷めた目で見ている。一方で佐藤さんは社会主義、と言うよりはロシアへの思い入れがなんとなく感じられる(まあ、外務官は程度の差はあれ任地惚れするみたいだし)。
なのでおそらく2人は意見相反する部分も結構あるんじゃないかと思うのだが、そういった記述は見られないのでお互い相手を慮っているんじゃないか。
2人の「主張」に興味があるなら対話モノではない方がいいかもしれない。
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Posted by ブクログ
仕事とは、一言でいえば時間を換金する行為だと思う。
やりがいとか、働きがいとか言われるけど、それらは付帯物であって本質ではないはずだ。
仕事をしていれば能力が上がるのか。
確かに、従事する特定の仕事に対するスキルは身に着く。
しかし、仕事全般に対する普遍的なスキルは身に着くのだろうか?
個人的には、日本語の読み書きが正しくできる基礎代謝が出来ていない人が多いと感じる。
しかし、そういった基礎の部分は、もっはや仕事で身に着けることはできない。
本書の第一章は「独断専行」について書かれている。
旧日本陸軍のマニュアル「作戦要務令」をテキストに、必要な独断専行について作者が解説する。
宗教学、論理学、地政学、資本主義、近現代史、数学をビジネスパーソンの基礎体力に必要として、その勉強法について筆者が語る。
仕事をしていない間の時間の使い方が重要なのではないかと、最近特に思う。
あなたにとって必要なスキルはなんですか? -
Posted by ブクログ
週刊SPA!に連鎖されている『佐藤優のインテリジェンス人生相談』の愛読者だったので、
大体の内容は知っていましたが、こうやって改めて編集したものを読むと、
また違った見方が出来て面白かったです。
佐藤氏は、今では、言論人として活躍し、もの凄く有名ですが、
地に足がついているというか、「本物」だなと、いつも感心してしまいます。
この人生相談も、読者の悩みに対して、かなり具体的な処方を提示していますし、
投稿者が、悩みを抱えてしまう、背景説明・推測が非常に適格ではないかと感じます。
1つの悩みに対して、1冊の本を紹介している所が実に新鮮さを感じます。
「ああ、この人に相談したら、間違いないな」と思わせる力量、
やはり、佐藤氏は、只者ではないと感じてしまいます。