あらすじ
世界各地で民族紛争や宗教対立が激化している。かつて覇権争いの主役だった国家は、経済的にも政治的にも巨大なパワーを持つグローバル企業によって存在自体を揺さぶられている。日本も例外ではない。ブラック企業による労働者からの収奪は進み、自由は大企業だけが独占している。沖縄の基地問題はじめ日米関係、官僚支配の問題など政権交代をへても解決の糸口は見えない。世界は激変している。こんな時代に思想のないまま世界に対峙して生きていくことはできない。自分の言葉で世界をとらえ直し、みずからの思想を鍛えるのは読書しかない。ふたりの知の巨人が実体験をひきながら、読書を武器にする方法を説き明かす。【目次】はじめに――「AKB48と宗教」 佐藤 優/第一章 宗教・民族と国家/宗教・民族と国家を読む、必読ブックリスト/第二章 家族と国家/家族と国家を読む、必読ブックリスト/第三章 戦争・組織/戦争・組織を読む、必読ブックリスト/第四章 日本とアメリカ/日本とアメリカを読む、必読ブックリスト/第五章 沖縄・差別の構造/沖縄・差別の構造を読む、必読ブックリスト/第六章 日本・日本人/日本・日本人を読む、必読ブックリスト/第七章 文学・評伝・文芸批評/文学・評伝・文芸批評を読む、必読ブックリスト/第八章 社畜とブラック企業/社畜とブラック企業を読む、必読ブックリスト/第九章 未来を読む/未来を読む、必読ブックリスト/おわりに――異能の人との連帯 佐高 信/佐高 信が選ぶ、ジャンル別・必読「新書」リスト
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Posted by ブクログ
本当に、よく本を読んでいる。
政治、宗教その他の幅広さにびっくりしていたら、
文学の部分では渡辺淳一の初期作品(お勧めは「阿寒に立つ」)を
何作も挙げていくなど、とても敵わない読書量。
対談形式で、微妙にお互いが相反する部分もちょくちょくあり
そこも逆にいいアクセントとになっていた。
「あかんやつら」で盛り上がっていた中で、この二人が「沖縄やくざ
戦争」を沖縄を知るいい題材として挙げていたことも驚いた。
そして、うれしかった。
Posted by ブクログ
佐高信さんと佐藤優さんが自らの思想を鍛えてきた本や実体験などを語り合った本。思想を鍛えるためのブックリスト付き。
変化の激しい時代を生き抜くには「物事の本質」を理解する必要があります。物事の本質を理解するための一番の近道は読書です。
本書は二人の対談を通して、読書から物事の本質をつかむヒントを得ることができます。
Posted by ブクログ
対談集です。知らない本がたくさんありました。知識のある人の会話というのはこういうものなのかと思うと、焦ってしまいます。巻末に「新書」が掲載されているので、そこが入口かなと思います。
ついていけない、でもかっこいいと思いました。
Posted by ブクログ
体裁は読書ガイドで、気になる本は数多あり。それにしても、この博覧強記ぶりは凄まじいですね。ジャンルによっては、交わされている会話の内容が殆ど分からないところもあったり。絶望感に打ちひしがれるだけというのも芸がないから、自分が弱い分野が分かったと前向きに捉えて、そのあたりを重点的に勉強する道標にします。といっても、それがなかなか難しいんですけどね~。
Posted by ブクログ
本がいかに人々の思想に影響を与えているかが分かる。個人的に面白かった章は、文学・評伝・文芸批判。外交官の実態についてもっと知りたくなった。今起きていることには、水面下で思想のぶつかり合いが起こっているということなのだろう。思想を知ることで、国内外の情勢への理解が深まるはずだ。著者のお二人の、歴史的な書物の読書量に脱帽だ。
Posted by ブクログ
佐藤優ってすごい。
人間、こんなに博識になれるもんなのか〜と改めて思った。
立花隆との読書ガイド本の時も思ったけど、知識欲がものすごく刺激される本だった。
紹介されてる本、少しでも読んでみようという気になる本。
Posted by ブクログ
知らないことってたくさんあると痛感した。本書に述べられる、読んでみたい本に付箋を付けていったら、付箋だらけのステゴザウルスになってしまった。早速、丸山眞男について購入してみた。
Posted by ブクログ
佐高信は丸山真男に連なる講座派(明治維新をブルジョワ革命とも認めず否定的な評価の立場)だから、権力を常に危険視する、からこそ「オウム真理教教団への破防法適用」裁判に反対意見を証言したりしたが、丸山には「宗教者は未開という思い上がりがある」と佐藤優は言う。無神論も一つの宗教で。国家(片々の領土問題で何故激昂するのか)、貨幣(金本位制が崩壊して何の裏付けもない)さえ信仰する者あっての存在。まして憲法など。
政治は血の流れる現実、安倍政権が保守という常識路線ではなく「あらゆる力を動員しようとする」危険で両者は一致。
Posted by ブクログ
【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・ここのところ傾倒している佐藤優の対談本。相手は佐高信。
・幾つかの分野に分けて二人が放談しているという構成。各分野毎に必読本リストを挙げているので、参考に転記しておいてもよいかも、という感じ。
・佐藤さんの博覧強記ぶりが印象的ではあるが、それだけ。読みやすいし、読んでて面白い箇所もあるが、「読書術」についての本では絶対にないので騙されないように。帯だけならともかく、タイトルでここまで煽るってのは少しあざとくないか?
・佐藤さんの読書本ということであれば「読書の技法」がベストだと思う。
・以下、印象的だった箇所の抜き書き。
・(佐藤優は)AKBという宗教に好感を持っている
・石原慎太郎は知らないことを知らないと言えるのが利口。
・エスペラントの宗教的側面
・海軍の良識、縄張り意識が強い。陸軍をいじめてた。
・「菊と刀」はトンデモ本。
・孫崎享は極端な歴史修正主義。※そう言えば田母神のことをたしなめた話は正剛さんだったっけ?
・沖縄の守谷ばなし。
・文春という戦犯出版社。丸山眞男の矜持。
・田辺元の「哲学入門」。なお、勘違いしてたが、田辺元と木田元は違う。
・(佐藤優は)鶴見俊輔はずるっこい感じがする。
・(佐藤優は)江藤淳も加藤典洋も小林秀雄もどこがいいのか分からない。
Posted by ブクログ
読書術ったら変だな、佐高信と佐藤優が読んできた本について語る対談本。とにかくハンパない読書量に裏打ちされた佐藤優さんの知識の広がりと厚みが凄い。時間ないから全部はムリだけど、紹介されてる中で興味湧いたのはメモったんでちょこちょこ目を通してみたい。
Posted by ブクログ
対談の著者2名が、共通して興味を持っている分野について、「読むべき」本について語っています。共通している認識が多いはずなのですが、ちょっと違うところもあり、それを曖昧にしないではっきり言っているところは面白いと感じました。
いろんな本の内容の障りを知ることができます。「こんな本があるのだ」と興味を持つことができます。
ただ、ちょっと特徴が有りすぎる本が多いので、多読できる人向けのものが多いと思います。紹介されている本を少ししか読まなかったら、変な方向に影響される危険があるように感じました。
Posted by ブクログ
この対談を読んでいると、自分が如何に本を読んでいないかを実感させられました。
佐藤優氏の一方的な知識からの高度な情報を読んでいるような感じで、私としては少々追いつけない状態でした。
いろいろと本を今後読むことで、再度この本を読むことができたらなと思いました。
Posted by ブクログ
佐藤優の博識に圧倒された。
二人の間で語られる人物や背景など、
9割以上初めて目にしたものばかりだった。
紹介されていた書籍を何点か読んでみたいと思う。
むつかしそうなものばっかりでしたけど•••