佐藤優のレビュー一覧

  • 「知」の読書術

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    現在の世界情勢を広い視点で見直すのに、本書の第一部は的確な視座を与えてくれる。他の部分も深い教養を養うのに不可欠な知識である。

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    2018年09月02日
  • 「知」の読書術

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    時代を読み解く力を身に着ける為の読書術を紹介する本。
    対象読者は優秀な若者。

    前半は中世~近代の歴史認識を正しくする方法について述べている。
    参考になる本を取り上げながら、時代の区切り方や新自由主義から独裁傾向が強まる理由を解説している。
    麻生太郎や安倍晋三に見られる立場を超えた思い通りに事を運ぼうとする反知性主義も紹介されている。
    興味深いのは「独裁政権の作り方」の様な本が紹介されていて、日本を含め世界各国で独裁や王政に近づいているという事実。

    後半は読書に関するツールの使い方について。
    電子書籍、インターネット、英語教材、リアル書店を取り上げている。

    情報が氾濫しているので、良い知識

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    2018年08月28日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    池上さんと佐藤さんの対談。

    タイトルはキャッチーであるものの、今まで同様、現在の情勢に関する対談という位置づけの本であることは変わりない。

    世間を知るためのインプットとして、また、洞察力を鍛える教材として、なるべく早く目を通しておくに限る。

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    2018年08月26日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    佐藤優氏と池上彰氏の文春新書での対談は4作目になり、本作も世の中の事象を二人の視線で鋭く解説しています。
    佐藤氏の解説に池上氏が補足をしていくような感じで対談は進んでいき、スラスラと読める内容です。
    ただ私は佐藤氏のラジオ出演はよく聞いているので、その時の内容も本書には多く書かれており、内容としては新鮮味に欠けていた気もします。ただ氏も月間に沢山の原稿を出稿しなければいけないので、同じ話が被ってしまうのも仕方ないかな、と。

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    2018年08月23日
  • 宗教と暴力 激動する世界と宗教

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    シンポジウムをまとめる形式の対話型の本。
    なんか評価低いけど、宗教に対するいろんな視点があっておもしろかったけどなー。


    「北朝鮮だからしょうがない」「〇〇だからしょうがない」は思考停止であり分析ではない。

    「殺しあう人数が足りないから紛争が止まらないかもしれない」という分析。第三者の介入ではなく、内部から殺しあうのは嫌だという感情がわかないといけない、というのは衝撃的な考え方。

    エキュメニカルとファンダメンタル

    人間の心の構造はどうなってるかわからないと宗教と暴力の問題は解決できない。心理学が大事。

    テロリストと構成員は異なる。政治的思想を持ち得ない者はテロリストではない。

    宗教

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    2018年08月12日
  • 国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義

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    本を読み、要約/敷衍し、考察する。
    当たり前のようで、現代に生きるビジネスパーソンに欠落しているこれらの能力。

    なぜ重要なのか?
    アクティブラーニングなど能動的学習の土台としては、まずもって知識を身に付けておく必要がある。
    AIの進化が著しい現在、意味理解・考察といった力を身に付けることが生き残りのための武器となる。
    この二点で読者は動機付けられ、
    そこから練習問題を交え国語力を磨く旅が始まる。

    実践編における、高校生が実際に行った要約・考察は衝撃的な完成度で正直、危機感を覚えた。

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    2018年08月08日
  • 人生にムダなことはひとつもない

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    ぜんぜん事前知識なく読んじゃったんだけど、ナイツって創価学会の人だったのね。。。
    宗教嫌いの親に育てられたので、創価学会はヤバイ人、という意識しかなかったんだけど、なにも信じるものがなく人に迷惑かけてる人より、何かしらの信念にしたがって成果を出している人の方がよっぽどいいな、と思った。その信念がなんにせよ。信念を人に強制してこなきゃね。
    やっぱり、何か信じるものがある人は強いわ。

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    2018年07月23日
  • 小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける ―これだけは知っておきたい70のポイント

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    作家の佐藤優氏と政治家の井戸まさえ氏のお二人が小学校の社会科の教科書を使って政治についての基礎知識とお互いの知識経験から裏側までを解説した一冊。

    お互いに佐藤氏は知識面で井戸氏は実績面での角度から政治に精通しているので読んでいて基本的な知識はもちろんながらもっと深いところや裏側の真実にまで知ることができ有用な一冊でした。
    また章末や巻末にまとめが掲載されているので本書で書かれている知識を効率よく会得することができました。
    また本書では今まで読んだ政治関連の書籍には書かれていない用語(実念論や中間団体といった)も多数登場し勉強になるだけでなく、新たな考え方の視点も得ることができました。
    特に政

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    2018年07月11日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    ネタバレ

    文系にこそ数学の教養が必要。同時に理系にこそ社会系科目(哲学、日本史、世界史)が必要。との佐藤氏の意見には私は頭が下がる思いである。
     他には本著で述べている事として「高校のイベント(体育祭等)も頑張ってやっておくと、10年~20年後に自分の役に立っている事に気付く」「大学受験産業はビジネス、踊らされてはならない、だが受験勉強自体は役に立つからやれ」他にもいっぱい良い事を述べているのだが、私に特に強く記憶に残っているのはこの2つである。

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    2018年07月11日
  • サバイバル宗教論

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    同志社大学大学院神学研究科出身の佐藤優さんが相国寺で僧職の方に向けて行われた講演会の内容が書かれています。

    正直、話の展開が早く、なかなか難しい本でした。

    宗教の人類に果たす役割について、神学学者の観点で書かれています。なかなか、話を聞く機会の無い神学者の思考に触れられて興味深かったです。

    原発問題。新興宗教について。イラン問題民族問題。沖縄問題等々

    様々なテーマについて話をされています。

    私自身、特に特定の宗教に対して信仰が有るわけではない、典型的な日本人の宗教観を持っていると思っています。

    自分が死んだとき、何となく仏教式の葬式だろうとおもっています。ただ、かといって仏教につい

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    2018年07月07日
  • 悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論

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    世界のいたるところに潜んでいる「悪」について、聖書を手がかりに、極めてロジカルな視点でアプローチしている。新書とは思えないほど濃い情報量で、一読しただけでは理解が追いつかない。巻末に記された読書法を駆使して、繰り返しのアプローチをこころみてみよう。

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    2018年06月28日
  • 性と国家

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    慰安婦問題からAVの問題まで、対談形式で語られる。女性は欲望の対象であり、その事を前提に社会システムが出来ている。それは、男性が欲求を制御できない事を前提としており戒律や法律で禁止した所で、統制しきる事はできない。北原みのりは、そうした男性的社会を不平等で、作り直さなければならないものと断じ、異常な変態性を軽蔑し、性風俗店をペットショップのように人権無視の上に成立すると言い切る。佐藤優をおおよそ同意しているように見える。しかし、本当にそうか。女性が性の対象となるのは当たり前であり、欲求を満たしたい衝動も、人生に付随する綺麗事ではない側面ではないか。その意味でも、2人は橋下徹の米軍に風俗店が必要

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    2018年06月27日
  • 野中広務 差別と権力

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    ネタバレ

    この本はいくつかに分けることが出来る。
    「野中広務とはなんなのか」「政治(パワーゲーム)」の
    2つに分かれ、実際のボリュームは後者となる。
    ただ、終盤となり権力を失っていく時、野中広務という
    人物が非常に色濃く映ってくる。
    もともと野中広務のことは殆ど知らなかった。
    自民党の、まさに裏で糸を引く人物、という存在だ。
    だが実際のところは「調停役」にすぎない。
    調停するために様々な情報を握る中で結果的に権力を
    握っていくことになる。だが、この著者で何度かでる
    メッセージとして「彼にイデオロギー、政策信念はない」
    「そのためには平気に180度違うことを発言する」
    である。野中広務は与えられた責任、役

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    2018年06月23日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    今を知るためには歴史を知らねばならんと強く思ってます。
    日本史、世界史も受験のためではなく、今を知るために学ばねばならんですな。
    しかし、中共が簡体字を取り入れたのが、過去の共産党支配前の文献を読めなくして、とかの都市伝説的な話もあながち本当かもしれんね。

    ビリギャルのような話がもてはやされているような日本の教育には大きな問題がありますね。小論文と英語の一発勝負で結果方や合格)できただけであり、教養や知識は身についたのか?と疑問を持たざるを得ないですね。頑張れたことはすごいのですが。

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    2018年05月31日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ファシズムがナチズムや純血主義等とは異なることを語る一冊。
    誤解されたまま嫌悪されるファシズムを正しく紹介し、その本質に対しての警戒を促しています。
    他の体制と同じく、ファシズムには善悪が混在しています。
    親和性のある主義・制度と良い点を合わせて使えば、ファシズムも有益なシステムになると思えました。
    「一人は国家のために、国家は一人のために」も、決して間違いではないのでしょう。

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    2018年05月28日
  • 思考法 教養講座「歴史とは何か」

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    勉強になった。普通に読めるほどの知的レベルにはないのだが、理解出来るところを読んでいくだけでも為になった。反知性主義が蔓延しつつあるのは危機感を感じる。

    学校でもっとちゃんと授業を受けていればよかった。それともただ、テスト勉強だけの詰め込み教育に問題があるのか。とにかく一人ひとりが真剣にどうしたら良いか考える土壌があったら今のような世の中にはなっていないのでは。準備して先手で対策うっていかないと後手後手だと確実に大変なことになると思う。

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    2018年05月20日
  • 紳士協定―私のイギリス物語―

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    著者である26歳の日本人外交官と、12歳のイギリス人少年との交流を描いた回想録。
    著者のエグい教養作品とは違った進学や恋愛相談を通じて、生々しく、心温まる交流を描いた文学的な作品だと思う。

    大学出たばっかりの26歳で、自国の文化や歴史を語りつつ、「(イギリス人に対し日本)食は文化だから、食べなくてもいいんだよ」と言えるか?著者の本当のグローバルコミュニケーション能力・才能には、恐れいる。
    海外赴任する人だけでなく、国内転勤族にも、使える実践的知識だと言っても過言ではないだろうか。
    他人との交流のあり方において。

    本作品の時代からは、変化しているのかも知れないが、生活レベルで見た日英の違いも

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    2018年05月18日
  • 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」

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    大学やカルチャーセンターなどでの講義・講演のいくつかを書き起こしてまとめたもの。
    それにしてはある程度網羅的で、かつ章と章に繋がりが見られるのは、ひとえに編集者の力量だろうと思う。
    あるいは、予め書籍化することを合意した上で、編集者が一年くらいついて回って、方々の講演内容についてもプランニングしたり口を出したりしたのだろうか。

    端々に著者の危機意識の現れが感じられる。
    まえがきのパリ同時多発テロからあとがきの安全保障関連法案までそれは貫かれているが、起きている事象それ自体に加え、それを取り巻く政治や言論の側にも、強くそれを感じているようだ。
    政治家も官僚もマスコミも知識人にも、ベースとなる史

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    2018年05月17日
  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    佐藤優 氏の講義「 田辺元 歴史的現実を読む 」を本にしたもの。田辺元氏が 京大生を 太平洋戦争や侵略戦争に 向かわせた 悪魔のロジック(知的操作)を検証している。

    京大生に エリートの自覚を促し、愛する人の救済を約束し、死の恐怖を取り除き、社会的大義を与えている。最後の「国のために死ね」という部分以外は 論理破綻を感じない点が 悪魔のロジックなのだと思う。集団催眠にも近い

    悪魔のロジック
    *人間は なるもの→人間になるために変化して成長せよ
    *未来は 過去に制約されている→未来は変えられる→考える未来は 現在を規定する
    *愛する者のため死ぬ=種族のために死ぬ→他の者も憧れて死ぬ→それこそ

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    2018年05月13日
  • 悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために

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    著者の出身である同志社大神学部の学生に対して行われた、計4回の講義録。

    学びの面白さ、「勤勉さ」の重要性を改めて感じさせてくれる。

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    2018年05月06日