佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今とこれからの教育についての池上彰氏と佐藤優氏の討論が書かれている。
所謂「いい大学」を目指した受験刑務所の話は面白かったし、現代の子育て世代の風潮を的確に表していると思った。いい高校に入って、いい大学を出て、いいところに勤めるというレールに上手く乗ると将来が約束されるようなものだ。しかし、最近ニュースになる官僚達の誰がみてもアウトの行為を見ると、道徳性や倫理感の欠如が見受けられる。生きる上で習得しなければならないものが教育されていない。上へ上へと目指すのはいいが、根本のゴールを設定していないのに東大に入るケースも増えているらしい。
自分の目的を持った学習が必要だし、それを設定することで、やる気が出てくる。学習は目的を達成するための手段である。これからの教育はどうなるのだろう -
Posted by ブクログ
2019/5/6
ずっと前から気になってた浦和高校について書かれた本。書いてあることにはとても共感できる部分が多かった。自分が浦和高校と似たような高校出身で、浦和高校の内実とかなり共通して重なる部分が多く、現役時代、自分はその高校の仕組みを十分に活かしきることができていなかったんだなと、今更になって考えさせられた。
この本曰く、受験型刑務所学校が増えて、受験産業も大学にこれくらい受かったとか現役合格が、とか大学進学に目的をシフトしていくところが多い中で、学校行事に重きをおく意味、その目的、本当に大切にしていきたい勉強のことなど、この本では教育を手段として考えるのではなく目的として考えることの重要性を訴えているように感じます。
自分も数学や化学が苦手で、というか自分で見切りをつけて苦手意識を持っていて、今の今まで避けて生きてきたけど、この本でも繰り返し数学と英語が重要であり、そうである理由まで明確に述べられていて、過去の自分が恥ずかしくなりました。この本の中に出てきた大学基礎数学キャンパスゼミっていう本は読んでみたいなと思います。
テレビで活躍してる林修先生も国語の先生でありながら、大切なのは数学であると言い切っていますし、そこにも何か共通するものを感じました。
1つの正解にたどり着くのではなく、皆で納得解を考えていかなければならない世の中に変化していて、それに対応していく力をつけることが今後必要になるとのことですが、自分にどんなことが出来るのか考えていかなきゃいけないなーと思わされました。 -
Posted by ブクログ
「佐藤優のつくりかた」
自分は、読書なんて単なる娯楽だ、と思っているため、巷に溢れる、本を読むことによる効用なるものをあまり信用していない。
ある書評家の本のタイトル「本など読むな、馬鹿になる」というフレーズがとても気に入っていて、それ以来、座右の銘は?と尋ねられたら(いまだかつてそんな状況になったことはないが)このフレーズを言おうと思っているくらいだ。
佐藤優氏、広く知られているように、鈴木宗男氏とともにロシア外交を進めていた外務省職員だったのに、国策捜査によって逮捕拘留されてしまった人物。長い拘置所生活の中でもできる限りの情報収集をして、自分の置かれた状況を分析して国家と対峙した。
著者にとっては本を読むという行為は、自分みたいにお気楽娯楽の類いではなく、生き抜く上での必要な力を得るための修練みたいなものだ。自分の読み方とはまるで違う。
第一章 作家をつくる本の読み方
第二章 外交官をつくる本の読み方
第三章 人間をつくる本の読み方
第四章 教育者をつくる本の読み方
第五章 教養人をつくる本の読み方
第六章 キリスト教者をつくる本の読み方
基本的には著書の人生、読書遍歴をもとに展開される読書論なので、どちらかというと若い人、特に学生にとって参考になることが多いと思う。著者も若い頃の読書経験、そして教わった教師の影響が大きかったようだ。出会いって大事。学生の時に難しい本を読んでおくとお得なのは、わからないときに教えてくれる人が身近にいること。頭もまだ柔らかいし。影響受けすぎるというリスクもあるかもしれないが、もっと学生の時に勉強しとけば良かったと思った。
専門家の書いた通俗本を読め、とか、今のマンガのクオリティを侮ってはいけない、とか、危険思想を知ることで知的免疫力がつく、とか、聖書は西洋の歴史や文化への入口、などなど。小節の見出しを拾い読みするだけでも、なかなか参考になる。
佐藤優氏を知らない人が読んでも面白くないと思うが、著書を何冊か読んだことがあって、著者の経歴を知っている人が読めばとても参考になる本だと思う。
という意味で、この本のタイトルは売れる売れないを度外視すれば、「人をつくる読書術」ではなく「佐藤優のつくりかた」としたほうが中身をよく表している。 -
Posted by ブクログ
【日本人横綱誕生】【日馬富士引退】いつも高須と砂かぶりで見ている。「幕内力士全員満身創痍…最も伝統あるブラック企業、『早く引退して欲しいです』稀勢の里の父」。八百長もメールではなく伝言なら証拠が残らなかったのに、「ネット頼りの便利」は殺人の手段の練炭をネットで買ったりなど、国民全般を幼稚化させているのではないか?
ハリウッド「セクハラ告発」といい特殊社会の特殊事情の隠蔽グローバリズムの進展で許されなくなってきた
積水ハウスのように『地面師』に高須も持ち掛けられた。弁護士司法書士は書面を適切と認めた…退蔵金が多いからインフレにならない
/人気連載だが単行本売れ行きイマイチという。佐藤の文章はあまり面白くないから上段小活字で良くないか -
Posted by ブクログ
もともとは受験向けの参考書なんだそうだ。それをかの佐藤優さんが激賞し、監修・再版した本ということらしい。
ポイントは、一人の著者が書いた「通史」であって全体の流れが一気通貫で俯瞰できること。これを縦軸とすると、各トピックの外の出来事との関連性、つまり横軸がわかること。このタテヨコの軸が、なんとか史観とかのバイアスをさほど気にしなくていい、客観的な視点で書かれていること。だと思う。
こういう本を読めば(一度でもいいし、何度でも身になるまで読めばなおよさそう)、確かにスタンダードができようというものである。起こったことのからくりがわかり、それが今につながり、未来を考えるよすがになる。
この近代・現代編はまんま現在につながっているということで、「実用編」と銘打っている。
ところで、日本人(人間)がさっぱり歴史に学んでいないことを思えば、こうして歴史をひもとく意義って何だろう? -
Posted by ブクログ
★★★2019年3月レビュー★★★
ロシア・ソ連の歴史に造詣の深い佐藤氏と、昭和史の第一人者半藤氏の対談。昭和史、主にノモンハン事件~太平洋戦争について語り合う。
佐藤氏がソ連に詳しいので、日ソ関係日ロ関係の話題が豊富。特に感銘を受けたのは、ロシア人と日本人の国境線に対する概念の違い。日本人は、国境を「線」として考えるが、ロシア人は違う。国境は「面」である。他国との間に緩衝地帯がないと落ち着かないのだ。そのような国境観の違いが1939年のノモンハン事件につながったといえる。
さらに刺激的だったのが、ソ連の侵攻がもう少し早ければ北海道東部はソ連に占領されていたかもしれないという事。日本が分割されていれば、北海道東部は北朝鮮のような国家になっていたことになる。考えるだけで恐ろしいことだ。
組織の利益を第一に考える、官僚主義は現在の日本にも根付いていると警鐘を鳴らして対談は終わる。
対談者2人も述べているように、昭和史から学ぶことは多いと思う。やはりそのためには本を読まねば。対談で紹介された本を読んでみようかな。