佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレフォトリーディング&高速リーディング。
下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:
36:感情を論理的にひもとくメタ認知に関する記述。本書の所々に自省ノート記述の勧めがある事と関連して、著者の人間形成に一役買っているとわかる。
66:太平記の楠木正成の言葉より無謀な人と関わらないことを説く。虎と戦うような人の勇猛さは無謀さとイコールと言うこと。
78:飾らない自分を演出する人。それが飾り。
82:レディース&ジェントルマンのレディーの階級はLordでGentryより上。だから先に呼ぶ。
123-124:一日平均30枚の原稿を書く著者も、かつては一ヶ月30枚がやっとであった。人間は負荷をかければ成長する。負荷をかけないと成長する必要が無いことになる。
155-157:著者はグローバリズム、新自由主義は必然の流れと考える。それゆえに労働の対価で賃金を得る究極の携帯である派遣労働について語る。その未来は搾り取られ削り取られたもの。そうならないための付加価値を追求しないと滅びる。
勝間勝代の言葉で「コモディティになるな、スペシャリストになれ」という説明を、マルクスの熟練工の概念で説明。取り替え可能な労働者ではなく、スペシャリストになる道で生き延びること。
180:目標の期限とあきらめる時期、そして内省ノートの活用。これらによって流されずに生きることを提唱。
192:時間は目に見えないが、ノートを取ることで視覚化できる。
203:公文式を活用するオジサンたちもいるとのこと。
209:鬱になる人の発病前は、案外仕事熱心だったりする。鬱になり「もうだめだ」という感覚が強くなると言うが、仕事をしていた時期のその心理も実はおなじで、「これをしなければ大変なことになる」という感覚からばりばりと仕事をこなしていた。
そういう人には根本の強迫観念の治療、解放が有効。なんとかなる、これでもいいか、というような思いを得る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサバイバル宗教論
民族の生き残りに成功しているのは、土着の宗教があるから
一人一人の具体的な社会生活の中で、仏教を媒介とした生き方を通して影響を与えていく。
自分の考えさえまとまらないんだから、みんなで議論したってまとまるはずはない。
絶対に正しいという調子で外から言われることが現地にとってどれだけ負担になっているのか
多民族国家ロシア
83個の連邦構成主体
人口1億4200万人、182の民族
80%以上は東スラヴ系民族のロシア人、他ウクライナ人、チェチェン人などの非スラヴ系
・ロシア人(ルースキー):民族名としてのロシア人
・ロシア人(ラシヤーニン):ロシア国民としてのロシア人
アファーマティブアクションを行っている
民族を超える新しい思想→プーチンという新たな宗教性を帯びた皇帝の出現
ナショナリズムに関する間違った見方(アーネスト・ゲルナー)
①自然であり、必ずある
②誰かが支配階級みたいな形ででっち上げたにすぎず、これなしで済ませることができない
③本来階級に届けられるべきだったものが誤って民族に届けられてしまった、宛先違い
④先祖の血や土の力が再びあらわれたもの
ビザンティン神学は否定神学で、否定して残余によって説明する。→禅に通じる
水戸黄門沖縄編はない。
印籠は効かないし、助さん格さんは琉球空手に勝てない
天皇神話に包摂されない領域
沖縄があるから日本は帝国
沖縄には易姓革命思想がある
海兵隊はもともと山梨と岐阜にいたが、反対運動がひどくなってきたので沖縄に移した
ニライカナイ信仰
良いものも悪いものも遠くからくる
1880年に宮古島、石垣島、西表島、与那国島の4島を中国に割譲するという分島増約を結ぼうとする
石垣の付属諸島として尖閣がある
日米和親条約のほか、琉米和親条約があり、琉仏修好条約、琉蘭修好条約と3つの国際条約を結んでいる。
これは、琉球が国際法の主体であったということ。
琉球処分の時に琉球王とともに条約も東京に持ってきた。
易姓革命思想があるから忘れていた。
もともと沖縄は独立国だった。国際社会もそれを承認していた。
沖縄は排他的経済水域圏が広く、ガス田もあるので、
独立したらクウェートやノルウェーのように資源で豊かな国になる。
第二次世界大戦のとき、アメリカは日本に攻めてきたが、中国は攻めてきてはいない。
不可能の可能性に挑む
人間は神ではない。しかし、人間が神になれると勘違いしたのが宗教だ。
だから人間は宗教というものを徹底的に批判していかなければならない。
人間は自分が手を触れることができる世界の外側について、どうしても考えてしまう。
そこで重要なのは、人間が神について語ることはやめて、神が人間について語ることに謙虚に耳を
傾けることだ。そして牧師という立場にいる人は、説教壇の上から神の言葉を語るように努力せよ。
天才の時代が終わって使途の時代に帰れということ。
天才は自分の中にある力を外側に出す、使途は力を持たず、外の声に耳を傾ける
言葉の重要性
言葉は信用できない。迷いは言葉から生じてくる。だが人間には言葉しかない。
沈黙も言葉に含まれる。 -
Posted by ブクログ
北原みのり『佐藤優対談収録完全版 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』講談社文庫。
ムムムっ。ヤられた!読んでいて気付いたのだが、『毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を改題し、巻頭に佐藤優との対談を追加しただけではないか。
証拠が少ない中での死刑判決。男女の生臭い関係を背景にしたセンセーショナルな事件。
巻頭の対談はオマケ程度で、大したことがない。
女性コラムニストによる木嶋佳苗事件裁判の傍聴記録。週刊誌のゴシップ記事レベルのソフト・ルポルタージュといったところか。
本編では特に男達をセックスと嘘で騙し続けた木嶋佳苗の生々しい記述ばかりで、事件の核心に斬り込むこともなく、上辺だけしか描かれていない。
その点、真梨幸子さんによる解説は独自の視点から事件を客観的に分析しており、さすがだと思った。 -
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民主党政権時代の国際情勢を、2人の独特なジャーナリストが分析した対話本です。
5年前の著作ですが、現在に通じる話題が多く、原発事故、領土問題、中国、北朝鮮、イランなどのトピックに対して、報道されない細部や背景を分析されています。
中国が初の空母を購入する際は、はじめにマカオのビジネスマンが洋上カジノを作るためと偽ったとか、鳩山元総理がイランを電撃訪問したのは、イランの諜報部門の成果だとか、興味深い情報が多く楽しめました。
2人の著者は、この本で日本の政治力、外交力の低下を憂いていましたが、この本に書かれている民主党政権時代の施策と比較すると、安倍総理は随分挽回していると思いました。 -
Posted by ブクログ
民間での実用が先行して規制が後追いしているドローン。これだって
首相官邸屋上のヘリポートに誰も気づかないうちにドローンが停まって
いた事件がなければ、誰かが怪我をするまで考えなかったのだろうな。
アメリカでもホワイトハウスの敷地内に落下し、警戒態勢が敷かれた
のは記憶に新しい。
無人機ドローン。現在は民間での活用やそれに伴う規制がニュースに
なることが多いが、元を辿れば軍事技術の民間転用だ。
戦争はイノベーションの母である。こうして毎日のように利用している
インターネットも、害虫を退治する殺虫剤も、ドローン同様に軍事技術
の研究からの産物だものね。
搭乗するパイロットを必要としない航空機があれば兵士の犠牲を出さ
なくて済む。そんな無人機が作れないものだろうか。始まりはイスラエル
での開発だった。天才的なプランを持っていたイスラエル人の航空技術
者が新天地を求めてアメリカへ渡った。
当初は諜報機関も軍も「玩具じゃないか」とバカにしていた。特に偵察機
や爆撃機を操縦するパイロットたちは自分たちの腕を上回る無人機が
出来るはずがないと、鼻で笑った。
しかし、ボスニア紛争で無人偵察機が実用化されたから開発に拍車が
かかる。そして、アメリカの陸海空軍の間で始まる主導権争い。
偵察機としての役割を満足に果たすことの出来た無人機に、次に期待
されたのは攻撃機としての機能だった。そう、9.11アメリカ同時多発テロ
の後に一躍脚光を浴びた「プレデター」の誕生である。
本書はドローン開発の歴史を詳細に綴っているので、いかに戦争が
様々な技術開発の土壌になっているのかが分かる。
それにしても「プレデター」とはよく名付けたものだ。「捕食者」。それは
ターゲットを発見し、地球の裏側からの遠隔操作でターゲットの命を
奪うことが出来るのだもの。
ただ、これがアメリカ大統領令で禁止されている「暗殺にあたるのでは
ないかとも思うんだよね。CIAがキューバのフィデル・カストロ暗殺計画
を実行しようとしていたことが表沙汰になって、「暗殺はいけません」と
なったはずなのだけれど、テロを未然に防止する為ならば暗殺も単なる
「殺害」と言い換えられるのか?
アメリカの無人機が殺害したうちの9割が誤爆だったとの報道もあった。
開発者にとっては夢の平気だったのだろうが、誤爆された方は堪らない
よね。
アメリカはこの無人攻撃機の輸出に力を入れるらしい。買わされるの
かしらね、日本の自衛隊は。そんな懸念を持ちながら読み終わった。
この無人機の登場で戦争の在り様さえも変化したことまでフォローして
おり、情報量も豊富なのだが翻訳がとことどころ日本語の文章として
おかしいとことがあるのが残念だった。 -
Posted by ブクログ
かっこ悪い自己啓発本こそ役に立つよな、
と佐藤優さんの人生指南書的な二冊を通読して私は思いました。
佐藤優さんが書いている人生指南は泥臭いです。
昨今のスタイリッシュな売れているビジネス書とは違いますね。
だけど、明日からでも、今からでも
やろうと思えば実行できるアドバイスに満ちています。
話は飛びますが出版不況と言われながらも
世間では毎年7万冊の新刊が出版されるということです。
出来るだけ良い本をたくさん読みたい、というのは
全読書好き人間の共通する心理ではありますが
時間的にも、金銭的にも無理がありますね。
できるだけ良い本と巡り合う打率を上げたいと
思うわけですが、著者が本を書く目的を類推して
読む本を選ぶというのもひとつかと思います。
そういう意味でも佐藤さんは信用出来る著者さんです。
逮捕された際も自己の信念を貫いて
512日の勾留を粛々と受け入れ
現在は一回60万円〜80万円の報酬を掲示される
講演依頼を金銭感覚が狂うからという理由で断り
月に1000枚を超える原稿を書き続ける方です。
そんな組織の中で戦い、組織から追い出され
それでも戦い続けた佐藤さんが
組織の力と論理を「侮らず」
それでいて教養を身につけることによって「びびらず」
なおかつ生きているこの世界に対して「畏れを忘れるな」と
様々なケースを使って説いてくれるこの二冊。
カッコ悪いけれど何度も読み返したい本です。
そして佐藤さんがこれだけ大量に書き続ける理由を
いつか理解できれば良いな、とも思います。