世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方

世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方

770円 (税込)

3pt

4.1

どうして「理想が勝つ国」アメリカは、トランプを大統領候補に選んだのか? テロの連鎖はどこまで続くのか? 中国の軍拡は日本を飲み込むのか? なぜ「歴史の終わり」どころか、ポスト冷戦期には想像もできなかった出来事が次々に起こるのか? その変化の本質を知るには、日々のニュースから目を離さず、同時に背後にある因果・相関関係を見抜く本物の「歴史的大局観」が必要になる。そうした離れ業のできる数少ない天才が、国際情勢の原理を知り抜いた佐藤優氏、宮家邦彦氏という二人のプロフェッショナルだ。中東、中央アジア、欧州、アメリカ、中国とまさに「地球を一周」しながら語り尽くされるのは、米大統領選、IS、パナマ文書、イギリスのEU離脱など最新の世界情勢とともに、その裏で地殻変動を起こす「世界史の大転換」である。それがわかれば日本はどうすれば生き残れるのか、という戦略もおのずと浮かび上がるはず。常識の通じない時代で未来を正確に読むために、いま知るべきことがすべて詰め込まれた、圧倒的な密度の一冊。内容例:「プレモダン」「モダン」「ポストモダン」の混在する世界/トランプ現象は世界で渦巻く大衆迎合主義の「アメリカ版」/西側諸国への「世界イスラム革命戦争」がついに始まった/なぜイスラム宗教改革は「振り出しに戻す」運動になるのか/ISの影響が新疆ウイグル自治区に及ぶ危険性/伏流水のように噴き出す欧州社会の「反セム主義」/フランスが二度にわたってテロの標的にされた理由/イギリスのEU離脱と「パナマ文書」が関係している?/「本来のアメリカ人に権利を取り戻す」という言葉の魅力/トランプとサンダースに共通した「妥協を排す純粋主義」/クリントンの特徴はよくも悪くも「ポリティカル・マシーン」/新しい米大統領のもと、米中は新たな均衡点を探る/「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログと民主主義の危機/日本の財界はもっと積極的にアメリカへ投資せよ ほか

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世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年12月10日

    ■中東にイスラム教以外の共通の価値観があるとすれば,それは「部族」。中東の人々は部族を基礎単位として暮らし部族の目で世界を見ている。したがって政治的だけでなく文化的,宗教的にも国境=境界線という発想は乏しい。
    ・国境を線で規定すること自体近代欧州で生まれたここ150年程度の思想
    ・ソ連が成立する19...続きを読む

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    購入済み

    ウクライナをきっかけ

    2022年03月19日

    ウクライナ危機をきっかけに読み直す。あらためて氏の洞察力に感嘆する。歴史を学ぶことこそ知者であろう。

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    Posted by ブクログ 2017年06月26日

    当然ながらたまに論理展開で「そうだろうか?」と思う点はパラパラあります。例えば宮家さんは中央アジアの土着のイスラムのアイデンティティを薄く見ている節があって、ISやアルカイダが入ってくれば思想的に侵食されると捉えている感がある。しかし個人的に思想の「原理主義性」と、思想の浸透度は直接はリンクしないと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月12日

    元外交官でインテリジェンスの2人が語る今後の世界の動向について。

    日本以外の世界の潮流について知ることができた。

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    Posted by ブクログ 2016年10月23日

    元外務省の二人が語る、俯瞰した現代の世界情勢。そのエリアごとに連鎖する変数を読み解く事で、確かな未来を想像させる。国家の欲望はどこに向かっているのか。第四次グレートゲームにおける各国の論理を紐解く。

    対話形式で進む本著は、目で追うだけでも知的刺激に溢れ、飽きさせる事がない。しかし、その対話に自分が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月02日

    中東、中央アジア、中国の1つの見方を提示してくれていてとても参考になる。鵜呑みにすることなく、自分もこれからウオッチしていきたい。

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    Posted by ブクログ 2016年09月04日

    【きっかけ】
    トランプ現象、テロ頻発、BREXIT等から、歴史の転換についての議論が高まってきている中で、俯瞰として。

    【概要】
    世界全体で起こっている現象の見方について対談。

    【感想】
    プレモダン、モダン、ポストモダン、それらの混在という視座から頭の整理にはなった。

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    Posted by ブクログ 2016年08月15日

    元外務省の2人による世界情勢論。
    TPPが単なる貿易協定ではなく、中国に対するブロック経済の形成にあるという点が一番関心を引いた。
    「自由貿易地帯をアジア·太平洋に作って中国を遮断し、日本にとって都合のいい時は中国と交流し輸出を行い、都合の悪いものは入ってこないようにする。」

    「TPPとは経済...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年12月30日

    元外務省のノンキャリアとキャリア、また外務省のロシアンスクールとアラビストの対談が面白い。前に(文藝春秋?)二人の対談を読んだが、その対談では、佐藤氏が細部に議論を持ち込んで、対談をリードした感じがしたが、今回は宮家氏が、「外務省のラスプーチン」に対してさすがキャリアと思わせる知識と理論を組み立...続きを読む

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