佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 36/56
'17/02/17 了
この手の本は苦手なのに、本書は一気に読み切ってしまった。
建前論が少なく、内容が主張がストレートなので頭に入ってきやすかった。
この本は今後の人生で読み返す事がありそうだ。
この本は父親から「これあげるよ」と言われて貰った本だが、僕は自分が読みたくて買った本ですら積んでしまって読まない男だ。
人から与えられた本など読むわけがない。
そんなことを思っていたが、かなり気に入ったので食わず嫌いせずにもっと早く読んでしまえば良かった。
「お金そのものがすでに自然物ではないバーチャルなものなの -
Posted by ブクログ
世界史というより、現代社会を歴史の視点から理解しようという内容。
アラブの春によって、イスラムと民主主義はなじまないことがはっきりした。アラブの分裂に乗じて、イランとトルコが帝国として自らの影響力を拡大するチャンスと考え、拡張主義的政策をとっている。
1979年のソ連によるアフガン侵攻の際、アフガニスタン人の難民キャンプにパキスタンはイスラム神学校をつくり、子どもたちに極端な原理主義を叩き込んだ。その学生たちに資金と武器を与えてアフガニスタンに戻らせたのがタリバンの由来。
モンゴルは、13世紀に帝国を築いた時にチベット仏教に帰依した。「ダライ・ラマ」の称号は、16世紀にモンゴル諸部族の指 -
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Posted by ブクログ
外交の裏側が垣間見れて面白い。こんなに書いていいのかと思うくらいだ。読み物として面白く、ためになる。
交渉には3つあるという。
交渉しないという交渉。
暴力で押さえつける交渉。
取引による交渉。
また、取引を行う上でのシナリオ、物語の描き方、登場人物の動かせ方、情報の取り方などなど勉強になる。
そういう交渉術の一方、最後は人間力なんだなとも思わされる。首脳同士の相性によって国家関係はかなり変わってくる。
また、度々出てくる「職業的良心」という言葉が気になった。民間企業でいえば受注確保、利益増大のために奉仕する、ということになるだろうか。
佐藤優の職業的良心が強く感じられる本であった。 -