【感想・ネタバレ】元外務省主任分析官・佐田勇の告白のレビュー

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文句無しに面白い、実在する人物をモデルにしつつ当人の経験を綴る新感覚の企みである。北方領土返還の経過報告の含みもあり、その所管人事面での危うさ、それを解きほぐすかのような試みを、鈴木宗男事件に絡めて独白していく。佐藤優の著書を読む度、彼の圧倒的な技術力に感銘を受ける。著述の技法ではなく、情報戦の技法。一種、憧れに近い。このような人物は特異な経歴も含め、日本の至宝である。

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2014年01月30日

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佐藤優の代表作になりうる。小説という形を使うことは正解と思う。さらに今までにあまりその他著作で明かされてなかったことが明かされている…ように見えるがフィクションであることを留意して読んで欲しい。建前は大切である。

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2014年01月22日

ネタバレ 購入済み

異能者の小説

この小説は、フィクションという体裁を採っているがノンフィクション的でもあり、北方領土交渉に蠢く欲に取り憑りつかれた人たちの人間の特徴が的確に切り取られていて興味深い。
外務省という組織は、宦官みたいな人がいたり腰巻をしているみたいな人がいたり勿論、国士みたいな人もいて多士済々であるがどこか、異質である。
その異質な世界を異能な才能の持ち主の著者が描く。

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2021年06月18日

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この小説は、元外務省主任分析官の佐藤優氏が、2013年時点での北方領土交渉の進展状況も踏まえ、頭の中で組み立てたフィクションだとされているが、読んだ限り、限りなくノンフィクションに近い代物だと感じた。リアリティがあり小説としても十分面白いが、これまでの北方領土交渉の経緯を理解するのにもよいし、外交における情報分析の実態を垣間見れるという点でも興味深い小説だと思う。著者の人間観察の鋭さには恐れ入った。

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2017年05月25日

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著者の自慢は鼻に付くが、交渉の実情がよく分かる。鈴木宗男氏も佐藤優氏も国はもっと上手く使うべきだった。2島先行で返還交渉することが解決への道筋なのだろう。

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2014年10月31日

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【読書その219】尊敬する知識人の一人、元外務省の佐藤優氏の小説。フィクションとのことだが、その内容はとてもフィクションとは思えない内容。
ロシア外交の最前線で活躍していた著書だからこそ書ける本当に面白い小説。仮名で様々な人物の名前が出てくるが、だれをモデルにしているか、想像が膨らむ。

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2014年07月31日

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ネタバレ

完全なフィクションだとしながらも、現実の事件や報道、モデルを連想させる登場人物から、どこまでが事実でどれだけフィクションなのかがよく分からない。モデルの一人も「ムネオの日記」に怖ろしく臨場感があると、この本を紹介している。北方領土交渉が2島の分割路線に進んでいる状況の理由も理解できた。
インテリジェンス・オフィサーや政治家たちの機微に触れるような世界は、自分にとっては心躍るというよりも、大変そうだから門外漢である幸せを感じていたい。てか、たとえ望んでもムリか。
14-57

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2014年05月06日

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