【感想・ネタバレ】分断社会ニッポンのレビュー

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Posted by ブクログ

井手先生の著作を何冊か読んでみたが、一般向けにはちょっと読みづらいと感じた。そもそも日本社会のネガティブな現状を直視した分析であるため、読んで楽しくなる本ではない。
その中では、本書は対談書であるせいか読みやすく、主張する内容が理解しやすい。日本社会の現状がリアルに実感できる本だと思った。
前原誠司氏は「不運な政治家」と思っていたが、本書を読みその感をさらに深めた。本書で語る前原誠司は光ってる政治家である。
そもそも民主党政権時代に世界経済が不振を極め、安倍政権になってから世界経済が回復するとは「運」としか言いようがない。
ともあれ、本書は井手英策氏の思想を理解するのに良い本であると思った。

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2020年01月19日

Posted by ブクログ

前原、井手の両氏に対し、佐藤優さんの組み合わせが意外に思えて、読むことにした。結局佐藤さんの立ち位置がはっきりしなかった。佐藤さんの知識があるだけに話が色々なところに飛び、井手さんがいらいらしているように感じた。

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2021年08月13日

Posted by ブクログ

某所読書会課題図書.非正規問題,高齢者問題,子どもの貧困問題,税金問題など重要な解決すべき問題を最適な人材による鼎談で明確にしていくことを試みた好著だ.ただ,個々の問題の議論でお互いに強烈な個性派ばかりなので,敢えてかわざとか論点を微妙に逸脱させることがあって,読んでいたイラつくことがかなりあった.読み返してみると答えを回避しているようにも見えた.確かに数学のようにはっきりした答えが出てこない問題ばかりだが,再読して論点を把握するつもりだ.

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2017年05月06日

Posted by ブクログ

民進党代表選挙に立候補した前原誠司が掲げたコピーは「All for All」だった。「全ての人が負担をし、全ての人が受益者となることで、分断を乗り越え希望を分かち合える社会」こそ、安倍政権との対立軸となる社会像だと主張した。
「すべての人が受益者」というフレーズには、井手英策の影響が色濃い。保守派と言われる前原が、税と社会保障の根本的な転換・変革を訴える財政学者に学んでいることがわかり、これはおもしろい展開だと思った。
本書は、まさにその選挙戦最中に出版された。「井手理論」に出会って多くの気付きを得た前原が、「分断社会」の克服を政策の柱に据えた筋道がよく見える。
当選した蓮舫も、選挙中からこれに共感を示した。政調会長に前原を選べばもっと鮮やかだっただろう。学者の理論と政治家の情熱が力強く合体した政策には希望が宿る。その記録として本書は熱い。

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2016年12月18日

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