【感想・ネタバレ】小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける ―これだけは知っておきたい70のポイントのレビュー

あらすじ

ありそうでなかった!たった1冊で「政治の基礎知識」がいっきに身につく「大人のための教科書」!
作家・佐藤優氏が、小6「公民」の教科書を使って、驚くほどやさしく「政治の基礎から裏側まで」解説します!

《「憲法改正」「選挙」「国会議員の仕事」・・・・・・きちんと説明できますか?》
●「憲法は何のためのもの?」「9条改正」「集団的自衛権」について、きちんと説明できますか?
●選挙は「どんな人に投票すればいいか」わかりますか?「小選挙区制の長所と短所」は?
●「国会議員の主な仕事は2つある」って、何か説明できますか?

《小6「公民」の内容がわかれば、ほとんどのニュースが理解できる!》
●大統領は選挙で選ばれた「王様」、日本の総理大臣は「国務大臣の中の議長」。だからコロコロ代わる
●「日本国民の義務」は3つしかない。よって「裁判員制度」は違憲の疑いあり?
●政党は本来、「部分の代表」。それを「全体の代表」と思い込んだから、民主党政権は行き詰った

《教科書が書けない「裏の社会科」も満載!「政治とカネ」「世襲議員」「棄権の自由」・・・・・・全部解説します!》
●政治とカネ=権力はたいてい「カネ」に代替できる、だから「あの人たち」は排除された?
●世襲議員=実は世界的にも増えている。彼ら彼女らが「1年目から活躍できる」理由は?
●選挙=選挙で一番大切なのは「内心の自由」。だから「投票しない自由」「選挙に行かない自由」も時には大切

《章末&巻末まとめ付きで「70のポイント」を総まとめ!記憶にも残る!》
●各章末には、テーマごとに「表&裏の基礎知識」のまとめ付き!
●巻末の特別付録では、「70の基礎知識」を総まとめ!9ページですべて復習できる!
●著者・佐藤優氏より「身につけてほしい基礎知識を全部で70にまとめ、通番を付して章末に掲げた。巻末には70すべてを一覧できるようにしたので、記憶を整理するために活用してほしい。」(「はじめに」より)

「表と裏」がいっきにわかる「大人のための教科書」が遂に完成!
この1冊で「知識の欠損部分」を埋めれば、新聞やテレビ、ネットのニュースが面白いほどよくわかる!

発売前から話題騒然!書店からも注文殺到!

この1冊を読んで、「世の中の見る目」と「教養」をいっきに磨こう!

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Posted by ブクログ

基礎を勉強したいと思い、購入。
他の皆さん書いている通り内容が深かった。
個人的に響いたのは、アイザイアバーリンという哲学者の「積極的自由」と「消極的自由」について。近代的な自由権の根本は、内心の自由であり、民主主義の原理原則であるということ。
本の中でも様々な政治に関わる本が紹介されているので是非参考にしたい。

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

分かりやすい内容で政治についての理解が深まった一冊。 近年思うことは、難しい内容を簡単に話す力を持つ人ほど能力の高い人なんだなと改めて痛感。 私も専門分野を深掘りして簡単に話すことが出来るように基礎をおさらいする気持ちにさせてくれた内容です!

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2018年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しく社会について勉強していなかったため、優しく解説されているこの本は読みやすかった。
実際に官庁で働いた人の声も書かれているため面白かった。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

 さくっと読めて、深い内容。
 特に私のように政治法律関係に疎い(が、いま勉強しないといけない)人間には面白かった。


<ほんとうの市民社会の論理>
 国民は政治をやらないで「欲望」を追求するんです。経済活動なり、文化活動なりの欲望を追求する。それで税金を納める。それによって社会が発展していくんだというのが、基本的な資本主義社会、市民社会の考え方です。

<刑事と民事>
裁判というのは、大きく分けると「民事裁判」と「刑事裁判」があります。この教科書でも「争い事や犯罪」ときちんと分けて書かれていますね。
「争い事」が民事、「犯罪」が刑事というわけですね。

<近代社会は複雑性>
 そこで、その複雑なものをいかにらくに解決するかというときに、「信頼」という複雑性の軽減メカニズムが出てくるわけです。

<政治はことばの芸術>
 候補者が、政策や訴えをどう言語化しているかに注目する。

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2018年12月22日

Posted by ブクログ

作家の佐藤優氏と政治家の井戸まさえ氏のお二人が小学校の社会科の教科書を使って政治についての基礎知識とお互いの知識経験から裏側までを解説した一冊。

お互いに佐藤氏は知識面で井戸氏は実績面での角度から政治に精通しているので読んでいて基本的な知識はもちろんながらもっと深いところや裏側の真実にまで知ることができ有用な一冊でした。
また章末や巻末にまとめが掲載されているので本書で書かれている知識を効率よく会得することができました。
また本書では今まで読んだ政治関連の書籍には書かれていない用語(実念論や中間団体といった)も多数登場し勉強になるだけでなく、新たな考え方の視点も得ることができました。
特に政党の考え方である部門の代表や選挙に関する
内心の自由などは読んでいて感心しました。
また、政治の目標が国民が政治について考えずにすむ世の中にすることというのは強く感嘆しました。
そして、他の国の政治や裁判についての制度についても書かれており、日本との違いもわかり勉強になりました。

そんな本書のなかでも選挙や逮捕された時の対応などは経験者の意見でもあるので説得力があり、知識となりました。
また、高負担高福祉の実現についての条件は勉強になりました。
この2点は印象に残りました。

小学校の教科書で本質を知り、お二人の経験などから深掘りしていく本書は政治についての本質を知ることができ読んでいて大変勉強になりました。
本書で得た知識はこれから政治を考えていくうえで新しい視点を与えてくれた一冊だと感じました。

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2018年07月11日

Posted by ブクログ

新聞読んで時間がかかるのはやっぱり基礎がぽつぽつ抜けているから。。。ということで読みました。ただいまいろいろ基礎仕入れ中です。

さくさく読めるし、大人の社会ということで裏側も知れておもしろい。たださくっと読んだのであまり記憶に残っていないな。まさかの公民の参考書で今勉強しているので、終わったらもう一回読もうと思います。

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2017年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小6社会科の教科書が教える表の社会科と、元外務省主任分析官の作家と経済ジャーナリスト出身の政治家の著者二人の経験も含めた裏の社会科。国会、内閣、裁判所、憲法、三権分立、税金、選挙について、基礎的な知識と興味深いうがった見方も含めた教養に触れることができる。
もちろん著者の立場から本書の情報にも偏向はあると理解しながらも、憲法改正議論や靖国問題などで諸外国がどのように受け止めるのかの想像力が欠けているという主張は、(それだけで十分な訳ではないが)大切な視点だと感じた。
あくまでも基礎なので、より深い情報には参考図書に当たることが期待されているのだろうし、多角的な情報には開かれていない点はやむを得ない。
17-45

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2017年03月25日

Posted by ブクログ

さらっと基本を復習!くらいのつもりで手に取ってみたら、対談形式で、面白かった。
一回、憲法を読んでみようかな…

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

小学校の教科書って優秀だったんだなと見直しました。三権分立や憲法9条など知っているつもりでも、いざ説明しようとすると『はて?』という感じでしたので基本からと思い手に取った一冊。
とても分かりやすく、裏の話しもためになりました。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

池上彰氏・佐藤優氏著『僕らが毎日やっている最強の読み方』の中で紹介されている本。

政治に疎いワタクシ。
小学校社会科の教科書で一気に身につけられるなんて神〜!と、手に取った次第。

まずは三権分立からスタート。
小学校の教科書、優しい文章ながら要点を押さえていてわかりやすい。
小学生のときはそもそも興味がなくて右から左に受け流してしまったのかも。
大人になってから読むと、フムフムな感じ。

ただ、そこからの深掘り度合いが生ぬるくなかった。
本書は外交官の経歴がある佐藤優氏と、民主党衆議院議員の経歴がある井戸まさえ氏による対談スタイル。
テンポよくて読みやすい···と思いきや、まあまあディープな展開に。

教科書には載らない裏の歴史や、
ニュースをみてるだけではわからない世界。
最高裁判所の判事で、法曹資格のない無免許な人がいたとは。(私が無知なだけかもしれんが)

当たり前の世界だと思っていたものが、
実はねじれていたり、おかしくなっていたり。

今後ニュースをみるときの視点として、
これはなんで?ってまずは疑問をもてるようになることが私のプチ目標。

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2023年03月08日

Posted by ブクログ

「主権は国民にある」というのは実は危険な思想で、庶民は不要と思えばオリンピックどころか大学も皇室も政党も廃止してしまうだろう。日本国は馬鹿ヤンキー国のような人工国家ではなく文化的存在だから伝統は尊重されるべき。武装解除憲法と新民法と農地解放(農民窮乏化→工業立国)で変遷したけど/井戸まさえとの対談だけに民主党寄り。「すでに集団的自衛権を認めるという大転換をした上、憲法を改正したら世界中にどう思われるか」(「戦争ができる国になった」と厄介に思うのは侵略者の中国・南北朝鮮だけだろ/議員報酬は高すぎとは思わない

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2021年09月14日

Posted by ブクログ

小学校レベルの社会科の基礎をがっちりとやり直すような本ではなく、教科書の引用は最低限で、かなり応用編の内容ではないかと思う。タイトル通りに受け取って読み始めるとずいぶん印象が違うと感じる。
ただ、内容自体は著者の経験や教科書に現れない裏側も含めた対談形式で普通に面白い。

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2020年06月14日

Posted by ブクログ

公民の基礎を学び直そうという目的にはオススメできません。表の社会科と共に裏の社会科と称して、教科書に記載がないようなテクニカルな部分に触れる。寧ろ、そのテクニカルな部分にページが割かれ、教科書の内容は浅い。いや、元々小学校の教科書は浅く、それなら教科書自体を読んだ方が良いのだから、本著は本著の構成で良いのかも知れないが。

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2019年11月04日

Posted by ブクログ

税金を考えるとき、高負担高福祉か、低負担低福祉か、という考え方は聞いたことがあった。アメリカは低負担低福祉。高負担高福祉で有名なのは北欧だろう。ちなみに日本は低負担中福祉と聞く。しかしそれは借金で穴を埋めているので、現実的にはいずれ破綻する。佐藤氏は高負担高福祉がよいと思うけど、日本では難しいという。なぜなら、人口が多すぎてフリーライダーが出てしまい、不公平感からシステムとしてうまくいかないから。あぁ、そうなんだぁというのがなかなか蒙を啓かされたところ。

小学校の教科書を使って、わかりやすく、社会について学ぶことができた。面白かったしね。

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2018年06月02日

Posted by ブクログ

タイトルとは違って基礎知識を身につけるためという本ではない 。左寄りの本を初めて読んだので、それなりに新しい発見もあった。

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2017年05月17日

Posted by ブクログ

政治の全体像を薄く、部分的に濃く解説している。思った本と少し違う。表題にある政治の基礎知識を身につける感じの本ではなく、教科書に書いてあることを、大人の視点で見るとこうだよね、的な一冊。論点は面白かった。

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2016年08月13日

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小中学校の教科書に立ち返って基礎を見直すというのは大いにアリだと思う。佐藤氏のアジテーター的な発言、井戸氏の野党としての立ち位置での発言が気にならなくもないが、全体的には良い本だと思う。

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2016年05月03日

Posted by ブクログ

世の中の政治の基本を、小学校社会科の内容を踏まえながら学んでいく。
こうやってみると、小学校の社会科は要点を捉えて簡潔にまとめられているなと感じる。これが中高になると重箱の隅をつつくような知識になってくるかな。

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2016年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「選挙」の章は面白かった。「一票の格差」について、投票価値の平等を追求することが本当に正しいのかどうかは自分も疑問に思っていたので、我が意を得たりの感を持った。『ファーブル昆虫記』を最初に日本語に訳したのが大杉栄だったというのも面白い。

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2016年02月18日

Posted by ブクログ

本書は、作家の佐藤優さんと政治家の井戸まさえさんによる、小学校社会科の教科書を用いて、政治の基礎知識を身につけていくことを主眼に置いた対談本です。

今までに大人に向けて、小学校の教科書で勉強を勧める本を見たことが無かったので、その新たな視点に惹かれて購入しました。

内容としては、高等学校の政治・経済の教科書ではなく、なぜ小学校社会科の教科書なのかという理由が書かれた序章から始まり、国会、内閣、裁判所、憲法、三権分立、税金、選挙について、教科書の本分の一部を抜き出し、解説を進めていきます。

この本の特徴としては、それぞれの章で「表の教科書」と「裏の教科書」に分かれており、表の教科書では、教科書本文の解説になり、原則論が多く書かれていますが、裏の教科書では綺麗事なしでそのテーマの現実はどうなっているかが書かれており、ただの教科書の解説に終始しないようバランスのよい説明がなされています。

様々な知識が書かれていることは良いことですが、それでも首を傾げる箇所がいくつかありました。一例を挙げますと、ドイツのリサイクルについての件が書かれていますが、そこでナチスが健康にこだわっていたという例をあげます。国民の身体は総統のものだから、国民自身が勝手に処理していいものではなく、健康体を維持しなければならないという考えが当時あり、これは人間という資源の効率的な利用であり、この考え方がいまドイツでは人間ではなく、ごみに向かっている、と佐藤さんは説明されております。しかし、ドイツにおけるごみのリサイクルというのは、戦後ごみの量が増えてきたために、ごみを仕分けしてリサイクルを行い、ごみの量を減らすという目的で始まったはずです。従って、ナチスが国民を資源として効率的に使おうと様々な方針をあげていたことが、戦後ではごみに向かったという思想的な発想よりも、単純にごみの量の増加が原因で、環境に配慮したごみ処理方法を模索していった結果、リサイクルが一般化したと考えるのが合理的ではないでしょうか。ナチスの健康志向とリサイクルの因果関係が結びつくことに疑問符がつきます。書かれていることを全て鵜呑みにのは注意が必要です。

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2016年02月14日

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