【感想・ネタバレ】ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

読んでいて楽しくなった。旧制高校時代と比べ今のエリートは確実に教養に欠ける。自分自身も高校、大学時代の読書量は少なく、殆どの時間を意味のない暗記に費やしてしまった。これから死ぬまで読書を重ね少しでも失われた時間を取り戻したい。
立花さんのご冥福を心よりお祈りします。

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Posted by ブクログ 2020年06月27日

もっと早く、大学一年生くらいの時期にこの本に出会っていれば良かった…読書を楽しむためではなく、あくまで社会に対しての態度を養うための教養を身につけるための最高のブックガイド。今からでも一冊でも多くキャッチアップしようというモチベーションになる。

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Posted by ブクログ 2020年02月02日

「教養とは何か?」がよくわかる本である。たしかにネットで情報収集しようとしても、基礎的知識がなければ検索ワードさえ思い浮かばない。本書は「知の世界」に入るためにはどのようにすればよいのかのパスポートのように思えた。
小生は立花隆氏の「中核vs革マル」と「天皇と東大」を数十年の時をへだてて読んだが、読...続きを読む後ともに興奮した記憶がある。
立花隆氏はだいぶ前から「知の巨人」と言われていた。そして今、佐藤優氏も同じ評価を得ているが、新旧の「知の巨人」の対談は実に興味深かった。
本書の内容は、マルクスからナウシカまで多岐にわたっている。立花隆氏が「風の谷のナウシカ」を映画版ではなくコミック版を押しているのは面白い。漫画の完全版と比べて映画版は「小指の爪だ!」との評価には思わず笑ってしまった。たしかにコミック版には深い思想性があった。
また立花隆氏の「日本の教育はガタガタで、経済的破綻の根っこには知的な破綻がある」との言葉にはズシンとした重みを感じる。せめてこの二人の著書を読むことにより足下に少しでも近づきたいものだと思った。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

非常にレベルの高い対談をベースに展開していきます。
紹介された本が読みたくなります。
で、自分の教養のなさにショックを受けます

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

"立花隆さんと佐藤優さんの「必読の教養書」、ブックガイドです。文藝春秋でも掲載されていたものを新書化したもの。この二人のインプット量が半端ではない。世の中をいろいろな視点から見つめて自ら考え続けるためには、こんな本を読んできたという体験談ともいえる。付録として立花隆さんの実践で役立つ14条...続きを読むというものがあるので、抜粋しておく。
1.金を惜しまず本を買え。本が高くなったといわれるが、基本的には本は安い。一冊の本に含まれている情報を他の手段で入手しようと思ったら、その何十倍、何百倍のコストがかかる。
2.一つのテーマについて、一冊の本で満足せず、必ず類書を何冊か求めよ。類書を読んでみてはじめて、その本の長所が明らかになる。そのテーマに関して健全なパースペクティブを得ることができる。
3.選択の失敗を恐れるな。失敗なしには、選択能力が身につかない。選択の失敗も、選択能力を養うための授業料と思えば安いもの。
4.自分の水準に合わないものは、無理して読むな。水準が低すぎるものも、水準が高すぎるものも、読むだけ時間のムダである。時は金なりと考えて、高価な本であっても、読みさしでやめるべし。
5.読みさしでやめることを決意した本についても、一応終わりまで一ページ、一ページ繰ってみよ。意外な発見をすることがある。
6.速読術を身につけよ。できるだけ短時間のうちに、できるだけ大量の資料を渉猟するためには、速読以外にない。
7.本を読みながらノートを取るな。どうしてもノートを取りたいときには、本を読み終わってから、ノートを取るためにもう一度読み直したほうが、はるかに時間の経済になる。ノートを取りながら一冊の本を読む間に、五冊の類書を読むことができる。たいていは、後者のほうが時間の有効利用になる。
8.人の意見や、ブックガイドのたぐいに惑わされるな。最近、ブックガイドが流行になっているが、お粗末なものが多い。
9.注釈を読みとばすな。注釈には、しばしば本文以上の情報が含まれている。
10.本を読むときには、懐疑心を忘れるな。活字になっていると、何でももっともらしく見えるが、世評が高い本にもウソ、デタラメはいくらもある。
11.オヤと思う個所を(いい意味でも、悪い意味でも)に出合ったら、必ず、この著者はこの情報をいかにして得たか、あるいは、この著者のこの判断の根拠はどこにあるのかと考えてみよ。それがいいかげんである場合には、デタラメの場合が多い。
12.何かに疑いを持ったら、いつでもオリジナル・データ、生のファクトにぶちあたるまで疑いをおしすすめよ。
13.翻訳は誤訳、悪訳がきわめて多い。翻訳書でよくわからない部分に出合ったら、自分の頭を疑うより、誤訳ではないかとまず疑ってみよ。
14.大学で得た知識など、いかほどのものでもない。社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質、特に、二十代、三十代のそれが、その人のその後の人生にとって決定的に重要である。若いときは、何をさいおいても本を読む時間をつくれ。

何回も読み返しながら、気になる本から類書を含めて探索するべし。
ただし、目的意識がないと続かないので、ご注意を。"

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Posted by ブクログ 2017年02月12日

自分が何を知らないかが解る本。

専門分野について門外漢であると、まず何が解らないかが解らない、何を読めばいいかも解らなくなってしまう。
本書では、分野ごとに本が選ばれ解説も載っているので、自分が興味を惹かれた本・必要だと思う本をピックアップしやすいのがいいと思った。

また、佐藤氏と立花氏のレビュ...続きを読むーの書き方がそれぞれ個性が出ているのが面白い。
佐藤氏は200冊全ての本について、3行~5行でレビューをまとめているのに対し、立花氏は何冊かまとめて一行でレビューを書いているものもあれば、何ページにも渡ってレビューを書いてある本もあるといった調子だ。
佐藤氏の方は「この本はどんな本?」と迷うことがなく、何故選んだのか根拠が全ての本において解り易いと思った。
対して、立花氏の方は、文章の量や論調で、彼のその本に対する感情や息遣いが感じられるようだった。
この400冊のレビューを読むだけでも、かなり読みごたえがあり、何冊か本を読んだような読後感と知識を得られると思う。

レビューの中で、知らない分野について見て行くのも勿論だが、自分の専門分野でどの本が選ばれ、専門外の知識人からどのように評価されているのか見るのもまた興味深かった。そのような見方をするのもまた一つの楽しみ方だと思う。

本書では、本についての両氏の対談も載せられているが、こちらも非常に刺激的で面白いので一見の価値あり。
ただ一方で、ここに紹介されている400冊を全て読んだとしても、両氏のようになれるわけではないのだろうな、と当たり前のことながら思う。
読書にプラスαして体験なりがないと、ここまで真に迫った喋りは出来ないよなあ、と思った。

以下、自分が読むべきと思った本を列挙しておく。読みたいと思った本は山程あるので割愛する。

①自分が読むべき(自分に必要と思った)本:立花氏選
立-20「死ぬ瞬間」キューブラー・ロス→人間の死について
立-25「ヒトの変異」アルマン・マリー・ルロワ→人間の奇形について
立-26「心の先史時代」スティーヴン・ミズン→人間精神の起源について

②自分が読むべき(自分に必要と思った)本:佐藤氏選
佐-23「負け犬の遠吠え」酒井順子→同一律・矛盾律・排中律を見事に駆使して完璧な論理を打ち立てているらしい。佐藤氏にここまで言わせるとは凄い。
佐-118「ウィトゲンシュタイン」藤本隆志→現代の優れた知性の持ち主は、一人の例外もなくウィトゲンシュタインの影響下にあるとのこと。
◎佐-119「精神分析入門(上・下)」フロイト 高橋義孝・下坂幸三訳→確か読みかけで本棚の中にある。
◎佐-188「入門!論理学」野矢茂樹→対談で出て来ていた論理用語が全く解らず絶望(佐-23の3つの単語も何のことか解ってない)。これは必ず読みたい。

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Posted by ブクログ 2016年11月01日

かなり難しい内容でしたσ^_^;
ただ小説も読まなあかんねんなあと思いました。
自分としては濫読を続けてるので知識としては一本スジが通ってきたように思います。
最近は佐藤優さんを中心に紹介されてる本を読んでるような感じです。
前は大前研一さんが中心やったんですがσ^_^;

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

正月の夕べに知的な刺激に浸ろうと本書を手繰ると、古典の読み方から戦争論やインテリジェンス、勉強法まで、知の巨人と知の怪物が繰り広げる縦横無尽の語り合いが、やはり面白かった。
知の全体像を掴むために、巨大書店の書棚をすべて隅から隅まで見て回るのは、本書で立花隆氏が言及したのを読んだのがきっかけで、もう...続きを読む10年前続く私の小さな習慣になっている。
立花隆氏が冒頭に挙げた「東大教師が新入生にすすめる本」と「教養のためのブックガイド」にも、今年は目を通しておきたい。

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Posted by ブクログ 2022年12月29日

第五章が面白い。
日本人に欠けている最大の教養アイテムはゲオポリティクスだと思います。という立花隆の言葉が印象的。

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Posted by ブクログ 2021年10月31日

教養をつけたいのと立花隆の推薦に興味があり購入。実利的には佐藤優推薦の方が良いかも。少しずつ血肉にする。

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Posted by ブクログ 2021年07月26日

大学の教養課程でも、暗黒社会論、悪の現象学的なコースを設けるべき。悪徳政治家、悪徳企業のウソを見破る技法、メディアに騙されない情報を教えることが現代の教養には欠かせません
ガンにも個性があって、どれ1つ同じガンはないということが次第にわかってきました
日本共産党と言う組織は、マルクス主義の特約にやら...続きを読むれた、宗教団体なんですよ
人間の認識と言うのは、すべてが経験・感覚入力の基盤の上に成立するものであって、もし、感覚入力を全て取り去ったら、認識能力そのものが崩壊してしまうと言うことを、たくさんの感覚遮断実験が証明しています
現代語訳般若心経 玄侑宗久

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Posted by ブクログ 2020年09月25日

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書 719)
(和書)2010年02月07日 23:22
立花 隆・佐藤 優 文藝春秋 2009年10月17日


参考になったよ。

メモしていきたい本が何冊かあった。

「外国語上達法」千野栄一著

「デュシャンは語る」マルセル・デュシャン著

いろいろあって400...続きを読む冊は多い。僕の読書能力ではまともに読んだら5年はかかるだろう。

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Posted by ブクログ 2020年01月22日

立花隆さんと佐藤優さんが400冊の愛読書を紹介しながら、「教養」をテーマに歴史や政治、科学などについて語った本。

読書という行為は、本の内容を覚えることをいうのではなく、本を通して自分の頭で物事を考えることをいいます。本書を読むと、そのことを強く感じます。

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Posted by ブクログ 2020年01月13日

著者両氏が、様々な分野から200冊ずつ本を集めて紹介する。
両氏の教養の幅広さと深さに改めて舌を巻く。
教養の全体図を把握するための一助になりそう。

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Posted by ブクログ 2019年01月17日

知識の系統樹を頭に入れておくことは重要。

知の果てを見に行く。
果てが見える地点に立つ。

時間は有限であり
その限られた中でいかに読書を楽しみ成長を楽しむか。
人生は面白い。

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Posted by ブクログ 2018年03月01日

「知の巨人」立花隆氏と、「知の怪物」佐藤優氏の対談本。

サブタイトルとして「必読の教養書400冊」と書かれている。つまり、「知の巨人」と「知の怪物」が、読むべき本としてセレクトした濃厚な400冊が紹介されているのですね。

正直、これだけ「知」を極めつくしたこの二人が対談をするとなると、両者一歩も...続きを読む引くことなく、壮絶な知的バトルが展開されて、収拾がつかないほどの喧嘩になっちゃうんじゃないかと心配でした。

ところがどっこいそんな心配は無用で、このお二方は、とても仲良く対談を楽しんでおられたのでした。

お互いの知を認め合いつつ、むしろこの機会こそ高質の知を相手から得られるチャンスとばかりに、自身の知らない部分はどんどん聞き出し、未知の世界へ食いついていき、そして自身の知との核融合させ、結果として自身の知も相手の知も増幅させるという相乗効果を生み出すことに互いに成功しているように感じました。

もちろん、ここで繰り広げられている対話のレベルは非常に高く、私にとってはむしろ空中で展開されているようにさえ感じました。正直のところ、ここでご紹介いただいた400冊のほとんどは、今さら自分には必要ないと感じています。また、これからの自身の人生において、これらを読むことが役立つかというとそうも感じられませんでした。

読みたいと思った本は、多少本棚に登録はしたものの、それほど増えませんでした。ここでお二方がリストアップされた本は、どちらかというと巨人や怪物にとっての最高の知のエッセンスなのだろうと思います。そこに至るまでに、もっと雑多な中間的な読書を多く経られたのだろう思います。従って、そういう中間的な読書もままならない者にとっては、いきなりこんなのを読んでもまだピンとこないだろうなと思います。

だけど、この本では、それらのエッセンスについて語り合われています。初耳のテーマや聞きなれないキーワードなんかも続出ですが、やはり頭のいい人たちが語ると、難しいこともなんとなくわかるように話してくれるし面白い。ニュアンスが伝わるというか、なんとなく分かったような気にさせてくれる(笑)。ですので、本書を読んだことは無駄ではなく、むしろ有効だったと感じます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月17日

多少考え方に偏りがあり、受け入れ難い部分もありますが
あらゆる分野に精通している教養の塊のような二人の対談で
自分がいかに無知なのかを思い知らされます。
歴史・政治・哲学・科学どれ一つとっても自分の教養が不足していることを
思い知らせてくれるのでここに挙げられている400冊を少しずつでも
読んでいか...続きを読むなければなぁと思います。
この本で取り上げられた400冊で読んだことがあるのは
「細胞の分子生物学」「100万回生きた猫」「沈黙」の3冊くらいですからね。
ただ、この本も2009年に発行されたものであり既にそれから8年近くもの
歳月が経っているんですよね。さらに沢山の本が発行されているわけで
その中には当然読むべき本や読みたい本も沢山あるわけで
そういうことを考えているとちょっと途方に暮れてしまいます。
そうは言いつつも千里の道は一歩からくらいのつもりで
気になった本をリストアップして読んで行きたいと思います。

でも1番魅力的に思えたのは最後の付録として挙げられている
立花隆選・セックスの神秘を探る十冊だったりします。

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Posted by ブクログ 2023年08月20日

読書とは疑似体験であり、着想の助力であり、詰まる所は、ただの言葉である。読み終えた後、何に感銘を受け、どれだけの言葉を拾ったか。ふと判断に迷う時、その言葉を引用できるか。あるいは、感覚として刷り込まれ、受肉されたか。本著はテーマが多岐に渡り、放たれた言葉は多い。しかし、それらを身につけるには至難であ...続きを読むる。

何気ない会話を記憶しているか。友人の発言で容易に生き方を変えられるか。映画を見たからといって、その体験がリアルに生活へ反映されるか。感受性の強弱はあるにせよ、身につくのは知識であり、知識は暗記であり、着想のヒントとし、知恵と変えるには、反復や咀嚼が必要だろう。

立花隆と佐藤勝、一級の知識人の知的刺激溢れる一冊。同じ情報に触れた二人でも、理解の異なる箇所があり、それが面白い。答えなどなく、ただ、物差しがあるのだ。

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Posted by ブクログ 2018年10月31日

政治や国際関係、官僚の裏話などがおもしろかった。取調室で検事を助けてやりたい気持ちになるという話は、恐ろしい。
2人がお互いに相手の話を引き出そうとしている雰囲気が伝わってくる。対談の本も意外に面白いと思えた。

<読んだ本>
古代文明と気候大変動(ブライアン・フェイガン)

<関心をもった本>
...続きを読むる力(勝間 和代)
読書について(ショウペンハウエル)
打ちのめされるようなすごい本(米原 万里)
入門!論理学(野矢 茂樹)
宇宙をかき乱すべきか(F. ダイソン)
パワーズ オブ テン(フィリス・モリソン、フィリップ・モリソン)
元素111の新知識(桜井 弘)
生命を捉えなおす(清水 博)
二重らせん(ジェームス・D・ワトソン)
心の先史時代(スティーヴン ミズン)
人体常在菌のはなし(青木 皐)

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

立花の凄さは感じるのだが、この人が「科学」についてあげた文献を見ると、少し違和感がある。自分の興味の範囲だけ挙げていて、決して科学の全体像を捉えるような視点ではなさそう。

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Posted by ブクログ 2022年05月02日

新緑の中に身を置くと心も体もピッカピカ。今の季節は何処に行っても気持ちいい。静かだとなお良い。

最近は静かなのが心地よい。自宅では意識してテレビを消す様にしている。音を伴う映像を見ると疲れを感じるのはやはり歳のせいか。

なので、本を読む時間が自然と増えてきた。小説が多いけど、ノンフィクションもた...続きを読むまに読む。

小説以外の本を読む時は、適当に選ぶと当たり外れが大きいので、立花隆や佐藤優の書評を参考にすることが多い。

すると、この2人が対談している新書を偶々見つけたので早速読んでみた。知性の塊りみたいな2人だがユーモアがあるし、人間味の温かさも感じて昔からファンだ。

立花隆の書斎「猫ビル」が近隣にあって、ジョギングでよく脇を通った。生前、本人を見かけたこともあるが、家族らしき人の肩に手をかけてゆっくり歩いていた。

佐藤優は著作を読むと超ストイックな印象だが、メタボっぽいし、声のトーンも高くて可愛い感じ。ただ、最近はかなり痩せてきた。遂にダイエットに成功したのかもしれない。

今回読んだ新書「ぼくらの頭脳の鍛え方」は、2人合計で400冊の本を勧めているが、歯応えの強そうな本が多く、全部読みこなすのはかなりしんどそう。

紹介された本は歴史、哲学物が多い印象だが、柔らかい本もある。しかしなんと言っても2人の対談内容がバツグンに面白く、それだけでも読む価値ありと思った。

マルクスやフロイトなど、2人の評価がけっこう違う本も多いし、著作に関するエピソード、コメントが楽しい。立花隆の学生時代の話や、佐藤優の外交官時代の話、刑務所にいた時の話など大変興味深い。

常に傍に置いて、次に読む本の手引き書みたいに使うことにしよう。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

立花隆氏が亡くなったので、私が普段よくその著作を読む佐藤優氏の対談集をなんの気無しに読んで見た。
立花氏の著作を読むのは、学生時代に読んだ「日本共産党の研究」以来だ。
紹介された計400冊のうち読んだことあるのが8冊程度だった。気になる書籍は時間がある時にでも読んでみよう。お二人がすすめる書籍の購入...続きを読むには、転勤族で家も狭く荷物にもなり、少し抵抗があるので図書を利用するが…
戦争もの、軍事ものが意外に数多く紹介されており、二人とも根は男の子なんだなと笑えた。


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Posted by ブクログ 2020年08月17日


「知の巨人」立花隆氏と「知の怪物」佐藤優氏の必読教養書400冊
対談形式である
ブク友さんのレビューをみて気になったのだが…
読む前から圧倒されてしまう
果たして自分が読んでも良いものか、と恐れ多くなるが、怖いもの見たさ的な好奇心から読んでみた

蔵書数ももちろん驚愕なのだが、お二人とも毎月の本代...続きを読むは十数万〜二十万円とのこと(ひぇ〜)

実際読んでみて、(想定内の)知らない本だらけ、対話の内容も、お手上げの内容も多い
しかし、グイグイ引き込まれて読めてしまう
揺るがない確固たる自分を持っている方の底力というのはこういうものか、と、ひたすら圧倒されるのだが、お二人のそれぞれの考え方がそれぞれで面白い(もちろん、それはちょっと…と受け入れがたいものもあったが)
そいういう見方があるのか…とかね

例えば
「カラマーゾフの兄弟」実は神を信じていないドストエフスキーの本心が透けて見える
とし、ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」と考える佐藤氏
また「蟹工船」は労働問題をカリカチュア化されてしまっている とご立腹な佐藤氏

政治や外務省、外交秘話的な話も面白い
大物政治家や、著名人の知られざる一面
凡人には刺激的だ
本を紹介しながら時代背景も対談してくださる

例えば
コーヒー・ハウスが政治的陰謀の場に…
それを把握していたスターリンはソ連全土から無くさせた!
ちなみにロンドンにもあったが、この当時はインド植民地化の前のため、コーヒー文化があったそうだ
コーヒーハウスは喫茶店の原型
現代のスターバックスでは、人に話しかけたりはしない(笑、確かに)

ニセものに騙されないために
スパイ小説でダークサイドを探れ
週刊誌の俗悪記事をたくさん読んでいる人の方が知恵がつく
現代の教養教育に人間のダークサイドに関する情報が欠けている
人を脅したり騙したりするテクニックが発達している世の中

なかなかダークサイドを知る勇気が出ない
つい目を背けてしまう
家人の本棚にある「ルポ西成」「売春島」とか、どうも手が伸びないが…

佐藤氏とロシアつながりの米原万里氏の本が、2冊ほどピックアップされていた
「オリガ・モリソヴナの反語法」については、ロシア人がいかに友情を大切にするか、スターリン主義が何であったか、反語法を学ぶための最良のテキストとしている(ふふ今は本棚で崇めているので読むのが楽しみである)
また優れが書評集とし「打ちのめされるようなすごい本」も紹介されていた
シュライエルマッハーのように「直観と感情」で読んでいるとなかなか褒めておられる(米原さんは佐藤氏の書評で手厳しいことを述べられていたが…(笑))


■立花氏の「教養」の定義
・人間活動全般を含むこの世界の全体像についての幅広い知識
・その人の精神的自己形成に役立つすべてのもの
・現代社会を支えている諸理念の総体
・知っていないと恥ずかしい知識の総体
・各界で教養人とみなされている人々と恥ずかしくない会話を持続的にかわせるだけの知的能力


なるほど
一生かかっても教養人にはなれない…
でも教養は年齢に関係なくいくつになっても、いつでも必要だからこそ、これからも学び続けよう!

■立花氏の「実戦」に役立つ十四カ条の抜粋
・金を惜しまず本を買え→はいそうします
・一つのテーマについて必ず類書を何冊か求めよ→只今実践中です
・自分の水準に合ったものを読め(高くても低くても時間の無駄)→それが理想だが、合った本を見つけるのが至難
・本を読みながらノートを取るな、どうしてもノートを取りたいときは、読み終わってからノートを取るためにもう一度読み直せ
ノートを取りながら一冊読むより、五冊の類書を読む方が効率的→これは難しいのです せめて各章ごとではダメですかね…
・注釈は半分以上の情報が含まれることが有→最近はほぼ目を通します
・本を読むときは猜疑心を忘れるな 嘘、デタラメはいくらでもある→気を付けます!
・何かに疑いをもったら、オリジナルデータ、生のファクトにぶち当たるまで疑いをおしすすめよ→できる範囲で…
・大学で得た知識などいかほどのものでもない
社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質がその後の人生に決定的に重要→量も質も向上させたいものだ


◎今後ぜひ読みたい本リスト
■「二重らせん」ジェームズ・D・ワトソン
■「古代文明と気候大変動」B・フェイガン
■「嫉妬の世界史」山内昌之
■「不思議の国サウジアラビア パラドクス・パラダイス」竹下節子
■「『相対性理論』を楽しむ本 よくわかゆアインシュタインの不思議な世界」佐藤勝彦
■「明治十年 丁丑公論・瘠我慢の説」福澤諭吉

うーん
正直生きている世界が違いすぎるため、あまり読みたい本は増えなかった(汗)

しかしながら、こちらの知識が乏しくても、対談式のため読みやすく、また知らない世界を知ることができ好奇心が満たされる
ためになることも、意外と失礼ながら下らないこともあったりと読み物として楽しめた

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Posted by ブクログ 2020年01月17日

対談本。知の巨人と佐藤優で対談してるのにも関わらず、佐藤優の希有な経歴から来る話題に立花氏は引っ張られてしまうような場面もあった。これは佐藤優氏の話題が良いのか、立花氏の好奇心が強いのか。ロシアのエリートについてはもう少し聞きたかった。
当たり前だが一冊一冊に対してのコメントが少なく、ポンポンと出て...続きを読むくるのでもう少し深掘りして欲しかった。

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Posted by ブクログ 2019年04月14日

ジャーナリストでサイエンス・ライターの立花隆と、元外交官で作家の佐藤優が、合計二百冊の本を紹介しています。また、二人の対談では、いわゆるアカデミズムに限定されることのない幅広い知と教養のありかたとその意義について両者の考えが語られています。

たんなる読書家というだけでは終わらない二人の推薦する本と...続きを読むいう印象です。歴史や宗教についてすでに読んだことのある本についても、そうした視点からとらえることができるということに改めて気づかされたという意味で、興味深く読みました。

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Posted by ブクログ 2019年02月15日

蔵書数が1.5万冊の佐藤優と7~8万冊の立花隆という化物二人の書評を元にした対談集かな。

なんかまさに知の巨人といった感じ。
これ位の教養があると世の中の見え方が全く違うんだろうな。
二人の知識の深さと幅広さに終始圧倒されます。
 
400冊の本を紹介しているけど、歴史、政治哲学方面が多...続きを読むいかな。
ちなみに自分はこの中に紹介されている本を一冊も手にとったことがありません…苦笑
ただ二人共古典を大事にされているそうで、紹介される本も名前くらいは聞いたことがあるような物がよく出てきます。
そういや社会の時間に習ったよなぁ、と思い出しながら楽しく読めました。
やはり古典にも目を向けないと駄目よね。。。



【メモ】
毛沢東は文化大革命のときに、民衆を愚民化して操りやすくするためにはリテラシー、読書能力を落とせば良いと考えた。本を読めば読むほど人間は愚劣になる、余計なことは考えるな、まずは行動せよ、と過去の論文を取り出して説いたのです。

→こういう考えのもと「書物主義に反する」という本が生まれたらしい。
恐ろしいと思うと同時に凄く理にかなっていると思った。独裁者が知識人を真っ先に虐殺し・書籍を処分するというのはよく聞くことだけに、読書の大切さを痛感させられる様な気がした。。。

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Posted by ブクログ 2018年11月20日

政治、宗教、国際情勢など多面的に、本を紹介してくれている。この世界について、そして自分について理解を深めたい人には面白い書。

最初の、佐藤優氏が1万五千冊くらい、立花氏が4万冊以上は本を持っているなど、二人の学びや読書へのスタンスが秀逸であり、刺激的。

佐藤優氏が、何度も、共産主義、マルクス主義...続きを読む、革命、小泉元総理などを批判しているのだが、なぜそれらについて否定的スタンスをとるのか、その論理を深く知りたいと思った。

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Posted by ブクログ 2018年10月09日

2009年10月20日 初版

サブタイトルは「必読の教養書400冊」

立花氏と佐藤氏がそれぞれ200冊ずつ「教養」を身につけるために読んでおくべき本を紹介している。

これを読むと、いかに自分が本を読んでいないのか、が痛烈に感じられる。目の痛い一冊。

基本的に最新の本を読みあさる前に、古典にあ...続きを読むたるべきというのは納得できる。ウェブのブックレビューは新刊をフォローする事が多いのだが、こういう本の案内所はこれからの社会人にとって実はかなり有益であろう。

実際「何を読むか」というのはなかなか難しい問題なのだ、まったく。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

佐藤優が書店に並んでいるのをよく見るが、今まで手に取ったことはなかった。しかし、立花隆との対談であり、書籍の推薦書ということでどんな本を推薦しているのだろうという関心もあり、読んでみた。
立花隆と同レベルの会話ができているし、進めている書物から推察するに、古典や歴史等に詳しい人なのかと思いきや、実務...続きを読む家だったからか、勝間和代や藤原正彦を進めているのには驚いた。立花氏が言うように、俗物過ぎ、他の推薦書と比べると明らかに温度差がある。しかし、氏が薦めるということで、ちょっと読んでみたくなってしまった。

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Posted by ブクログ 2022年02月27日

立花隆、佐藤優の圧倒的な読書量とその記憶力に感動。難解な内容が多く流し読み。読書ガイドブックとなる。

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