佐藤優のレビュー一覧

  • 交渉術

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    個人的に佐藤優氏の著作が好きな所為もありましが、面白い本です。
    特に、橋本、小渕、森、鈴木と著者が関わりのあった政治家の人物評は衆目の価値があり読み応えがありました。

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    2013年07月10日
  • 新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇

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    佐藤優氏が、中央公論に連載しているものから、新帝国主義の時代の情勢分析についてまとめたもの。

    内容は、日本の進路として、大震災の後の日本の方向性、今後の日米同盟、ロシアとの関係、中国との関係と時事関係の事件を元にまとめている。

    基本的には雑誌の連載なので、20ページくらいの分量が、脱稿日とともに載っている。その後、どのようになったのかを検証もできるので、よいまとめだと思った。

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    2013年07月09日
  • 新・帝国主義の時代 左巻 情勢分析篇

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    佐藤優氏が中央公論に連載しているものから、新帝国主義の時代の情勢分析についてまとめたもの。

    内容は、1章に、新しい帝国主義について、2章では、(歴史的に見た)帝国主義と恐慌の関係、3章に、帝国主義への反発例として、北朝鮮、イラン、韓国の竹島上陸、イスラム原理主義や無差ベルテロなどの時事関係、4章国家の生存本能と官僚の本質となっている。

    基本的には雑誌の連載なので、20ページくらいの分量が、脱稿日とともに載っている。その後、どのようになったのかを検証もできるので、よいまとめだと思った。

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    2013年07月09日
  • 人間の叡智

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    今この世界で起こっている事象が、どのような「内在的論理」によって起こっていることなのか。第2章、第3章あたりでその具体的事例が簡単に(とは言えはかなり難解だと思うが)説明されているが、このような高度に政治的な事柄は、本来"エリート"と呼ばれる人たちが考えるべきであって、こうしたエリートを強化すべきであるという主張。ここで言う"エリート"というのが、社会の上層を指す所謂エリートだけでなく、各階層にそれぞれエリートが存在している、という考え方は面白い、というかなぜだか勇気付けられる。
    「国家の存続」という至極根本的な問題を考えていくとき、国民それぞれが考えるよりも、一部のエリートが知恵を絞ったほう

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    2013年07月07日
  • とりあたま事変

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    週刊新潮に連載された「とりあたまニュース」。プーチン・民主党政権等々、09~10年にかけて当時旬だった題を、文章;佐藤優氏、イラスト;西原先生が担当した異色のコラボ。お題は共通ながら、お二人は全く打ち合わせ等行わなかったらしい。それが文章とイラストに微妙なずれ呼び、却って面白い・いい味を醸しています。

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    2013年06月30日
  • 子どもの教養の育て方

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    「構造化されていると、とくに差別をしている側は、自分が差別者であることについて自覚しないのが通常です」ま。男は自分が優遇されてること自体に自覚ないからな。

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    2013年06月30日
  • 人間の叡智

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    外交における視点から、人間の生き抜くためのインテリジェンス指南本。
    著者の作品は難しい外交、現代史、古典作品を主軸に、丁寧にわかりやすく書かれているのでぐいぐい読まされる。
    大学時代フランスの移民について論文を書いたので、国民構成の移民の役割や立場などが特に関心をもって読めた。
    注釈で取り上げられたエマニュエル・トッドの移民の運命も近々目を通したい。

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    2013年06月28日
  • インテリジェンス人生相談 社会編

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    ■『結論を言うと、イサムさんの現在の状況は決して悪くありません。<民間企業で働く会社員やパート労働者の昨年1年間の平均給与は435万円で、前年に比べて2万円少なく、9年連続で減少したことが国税庁の民間給与実態統計調査でわかった。年収別で見ると、200万円以下の人は前年に比べて42万人増え、1023万人と21年ぶりに1000万人を超えた。一方、年収が1000万円を超えた人は9マン50000人増加して224万人となり、格差の広がりを示す結果となった。>という実情に鑑みるならば、手取りで15マネンということは額面で20万円強、しかも住む家があるのだから、東京の感覚で言えば400万円ぐらいの年収がある

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    2013年06月14日
  • 母なる海から日本を読み解く

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    ネタバレ

    母親の出身地である沖縄久米島の歴史を通じた国家論。
    独立国としての成立から、本島からの侵略、首里王府よる征服、薩摩・首里王府の二重支配、琉球処分、敗戦、米軍支配まで。全く知らなかった久米島・沖縄の歴史を知るのは面白い。

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    2013年06月09日
  • 野中広務 差別と権力

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     被差別部落に生まれながら、老獪な政治手法を用い、内閣の中枢に登りつめ、「影の総理」とまで言われた野中広務の姿を描いた一冊。「潮目を読むこと」に長け、一貫した政治姿勢がないようにも見える野中には、弱者への優しいまなざしと差別の再生産を憎む気持ちがあった。
     野中はときに政敵を恫喝し、ときにトリッキーな手法を駆使しして政界を生き抜いてきた。その姿だけをみると、決して評価されるべき政治家ではないようにも思える。しかし、ハンセン病患者らによる裁判での国の控訴見送りは野中の尽力なくしてはあり得なかった。不当な差別を受け続けてきた野中の心には、弱者に対する思いやりと弱者を虐げる社会への強い憤りが生まれて

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    2013年06月05日
  • 自壊する帝国

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    ネタバレ

    佐藤優本はとりあえず「自壊する帝国」と「甦るロシア帝国」を読みましょう。気に入ったら、ほかのも(たくさんあるけど(@_@;))。
     甦るロシア帝国の、〆としてこの言葉 ↓
    「…ソ連崩壊後のロシアで、かつてマルクス・レーニン主義の理論的中心であったモスクワ国立大学の哲学部において、資本主義国の外交官である僕がマルクスについて講義するのか」「それが歴史の弁証法だ」と言ってセリョージャは笑った。
     カッコよすぎるぜえ~~~

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    2013年06月04日
  • 人間の叡智

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    「そもそも民主主義について考えた場合、国民一人ひとりが常に政治に関心をもっている体制は、いい体制ではないのです。」

    どのように思考し、行動すれば、国家が生き残れるかについて書かれている。
    あくまで国家に視点が定められており、そこに国民は考慮されていない。
    最近では、個人がいかに生きるか、や、個人がいかに尊重されるべきか、についての本が多いが、そういった類にものではない。

    第6章の「読書人階級を再生せよ」において、小説を含めた様々な種類の本を読む人は、自分たちが特異な人物であることを意識する必要があると述べており、読書人が本を読まない他者よりも優秀であると暗示している。
    教養を身に付けた本当

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    2013年05月27日
  • 日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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    『知の巨人』佐藤優が挑む戦前の知性大川周明の『英米東亜侵略史』。なぜ日本は対米英戦争に踏み切ったのか。『戦わなければならない理由』と混迷を極める現代日本を解説した知的好奇心に満ちた1冊でした。





    本書は『知の怪物』といわれる佐藤優氏が戦前の知性である大川周明の”米英東亜侵略史”の解説をしながら、現在との類似性をたどり、日本の針路への提言をしているものであります。

    大川周明に関しての著作を読んだのは、これが初めてでございました。非常に読みやすく、それと交互に収録されている佐藤優氏の現代事情を踏まえた解説は今読んでも本当に面白かったです。

    佐藤氏と大川周明の共通項は、獄中にて思索を重

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    2013年05月19日
  • 子どもの教養の育て方

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    佐藤氏による子育ての本が読みたかったので夢が叶ったかの様な気持ち。
    以前、氏はクレヨンしんちゃんのママがしんちゃんを自己同一/自己の延長として見ており、そのため家庭への引力が強すぎると看過していたため、氏の子度達への愛情が感じらていた。
    氏には子供はいないが、日本、ひいては世界中の子供達のために勉強を続けられている。
    素晴らしい本で多くの学びになった。
    なお、氏は優しいため、対談相手の政治家・五人の母親である井戸まさえ氏に対して気遣いや遠慮が有り、表現を抑えた箇所が幾つか見受けられ残念。
    いつか佐藤氏ひとりの著作を読みたい。

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    2013年05月19日
  • 母なる海から日本を読み解く

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     著者の母の故郷、沖縄県久米島の歴史を紐解いている。まず、琉球とは何か?さらに、普遍的歴史過程としての統治者と被支配者の関係を説く二つの視点が本書の骨組みとなっている。

     主権回復問題や日中間でのバランスの取り方のみならず、特にペリーによる寄港地開港要求のくだりは注目に値する。また、現在の米軍駐留による諸問題を考察する上で重要なヒントを与えてくれている。

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    2014年09月25日
  • 獄中記

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     7年ぶりの再読は、文庫版で行った。これは、単なる獄中の日記では無い。この分厚い本の中で、外務省の後輩、同志社大神学部時代の友人、弁護団に宛てたメッセージだけを抜粋して読み進めてもよい。それだけで、良質な「思想書」として吸収出来る。特に、プロテスタント神学を志す人への入門の書としても最適。

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    2013年05月12日
  • 子どもの教養の育て方

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    めも:ユーモア
    話す場合はどこかで笑いという間がないといけない。でもそのユーモアを適切なときに、的確なボリュームで効果的に使えるかどうかは、大変高度な教養が必要とされる。
    点数がいいということわ理解できてるということ、頭がいいということは夫々違う。暗記だけしてたら成績はいいかもしれないが、本当の意味での考える力、理解力はつかない。それが長じてその子の生きる力になるか。幸せに繋がるのか。
    暗記だけで乗り切ると、高校に入ってからついていけなくなる。英語と数学は高校で覚えなければならない事項が極端に増える。特に数学で躓くと、論理力が弱くなる。
    受験はさせる。受験勉強で身についた知識は一生役に立つ。

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    2013年05月05日
  • 功利主義者の読書術

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    読書の危険なところは「自分の頭で考えなくなってしまうこと」と言う。確かに本を読んでいるうちにその内容があたかも自分の意見であるかのように感じてしまうことがある。特に内容に共感できるものほどそうなのかもしれない。個人的にはそれでも読まないより全然マシだと思っているし他の意見のいいところをうまく編集して自分のものにすればいいと思っているのだが、佐藤氏はさらにその内容をどのフェーズで使う事ができるのかを意識しながら読んでいると言う。それも全く想像もできない使い方も含まれていて興味深かった。具体的にあげられている本も参考になるが、その読み方自体が参考になると思う。自分も功利主義なのでそういった本の読み

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    2013年04月23日
  • 人たらしの流儀

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    【読書その28】元外務省の官僚で「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤優氏の著書。佐藤氏の著書はいつも非常に得るものが多い。今回も森元首相が新聞をボールペンを片手に読み、気になる部分をビリッと破って書類袋にいれるという箇所が印象に残った。自分自身、あとで読もうと介護関係の業界紙を色々抜粋したり、新聞の切り抜きしたりしているのだが、毎日の仕事で忙殺され、あとで読もうと持ってもなかなか読めず、その情報としての価値を活かせずに終わることが多い。それは本書で著者が指摘していること。結果が出ないと意味がない。何事も記憶として定着することを念頭に進めたい。

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    2013年04月15日
  • とりあたま事変

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    ネタバレ

    311以前の作品なので、今となっては時事ネタがちょっと風化しているところがある。
    サイバラは名言連発。

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    2013年04月02日