佐藤優のレビュー一覧
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第二章について(スパイの基本テクニック)
・相手から情報を聞き出す時は、
①知りたい情報を特定②その情報を知るための質問を考える(直接聞くことはできないので質問を複数に設定する)③その質問に会話を誘導する。
第五章について(CIA諜報員は不要な嘘をつかない)
・必要な時しか嘘はつかない。それ以外では倫理的に振る舞う。信頼は資本であり、蓄積可能なもの。ただし、ただやみくもに善行を重ねるのではなく、目標の達成の役立つ善行を戦略的に行う。
(裏の顔があるのがカッコいいとか感じるているうちは論外)
・自分を不当に優位にするための嘘、誰かを不当に排除するための嘘はついてはいけない。これらの嘘は信頼に -
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東洋経済で連載していたコラムを読んで著者を知りました。
すごく勤勉なイメージがある著者の読書法の本です。
価値のある読書の方法や、英語の勉強の仕方、電子書籍の活用法など独自の活用法が書かれています。
読書においては、やはり古典や文学界の有名な本などを読む事が大切なんだなぁと実感しました。
英語も勉強をしては、やめ、してはやめの繰り返しでしたので、また改めて勉強再開します。
本も古典を読む割合を増やします。
勉強に対するモチベーションをあげたい方におすすめです。
下記は読んでみたいと思う本です。
「20世紀の歴史」エリック・ボブズボーム
「ルネサンスと宗教改革」エルンスト・トレルチ
「トレ -
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元は2年前の本となります。
主な題材は2011年から2013年ころの、政局や国際情勢、
国内的には民主党崩壊と第2次安倍政権の始まり辺りまで。
インテリジェンス、対ロシア関係、沖縄問題、特亜関連、、
軸となる視座は他の著書とも相違なく。
知の巨人とも言われる事が増えてきた佐藤優さん、
この方の“考え”を俯瞰するのにちょうどいいかな、と思います。
興味深いのは、心情的に、現在よりも若干“安倍さんより”との点、
これは“時の政権”には常に批判的でいるという感じでしょうか。
それでいて、認めるところは認める、
知識人として、至極真っ当なスタンスかと。
批判的な意見がないとの状況、それは危 -
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第Ⅰ部は読む価値なし。CIAを騙った当たり前のことしか書かれていない。
ところが第Ⅱ部から有益な情報が盛り沢山で一気に面白くなる。それは危機管理や人材戦略の話に及んでいるからだ。この分野は民間企業が意識とノウハウともに弱い部分であり、CIAが異様に強みを持つ部分だからであろう。騙し騙されつつのイメージがある、現に嘘も時に必要と公言する筆者が、協力者に正直で誠実にを口酸っぱく説いているのは面白い。むしろビジネス以上に真摯な態度は徹底しているのかもしれない。
もちろんCIAという組織は特殊過ぎて全てがすべて応用できるテクニックではないが、情報技術が発達し国境がなくなった今、CIAの持つ技術は適 -
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ネタバレ戦後GHQが禁書指定した「国体の本義」の本文を全て掲載しながら筆者が解説する。
国体とは何か、そこに過去から未来まで変わらず存在し続ける日本の真髄こそが国体であり、国体の理解こそが今の日本に必要だと論じる。
というわけで読み終わった。正直、本文は読みづらかったのだが内容は何となく把握した。
戦後70年経った今、国体の本義というテキストには現代人の意識からは乖離した部分があると思うが、現代にも必要とされる思想も書かれている。
読んで思ったことを書いていこうと思う。
まず、国体の前提として、国体の本質は天皇を中心とした祭祀共同体である。そして高天原の御代から日本は神々の国であり続けるとい -
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当たり前の事が、書かれている。
なぜそう感じるかと言うと、常に自らを有利な立場に置こうと、日頃から意識しているからだ。その意味で、本著にはあまり目新しい事はない。自己啓発本や、技術指南書は、このような傾向がある。だからといって、全く無駄だと言うわけではない。そもそも、啓発本を読む目的は、1,新たな視点の獲得 のみならず、 2,既存認識の強化 にもあるからだ。知っているからといって、実行することは難しい。従い、認識を強化することは非常に重要である。
本著に既視感を感じるのは、恐らく佐藤優をよく読む事も関係している。インテリジェンスと言う仕事で重要な事は、かなり共通しているからだ。