佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日の電通女性社員の過労自殺のはなしから。
女性の進出!地位向上!を叫ぶ連中は、
ついに女性も男性社員と同じく過労自殺する時代だと証明された!これぞ男女平等の現れ!と喜べばいいじゃないか。
都合が悪くなると黙り込むのがむかつく。必要なのは働きたい人が働けることと、人権尊重なのに、そんな声は上がらない。
一億総活躍社会、女性に移民に高齢者にと労働者人口を増やすことで労働生産量を補おうとしているが、
労働生産量=一人当たりの生産能力×労働者だ。増やすべきは前者だろう。
本書によると1899(明治32)年の工場労働者数45万人のうち65%が婦人労働者だった。日清戦争後も依然として劣悪な労働条件の下に置かれた。
産業革命はその犠牲の上に達成されたのだった。
つまり、今を明治時代にまで戻したいらしい。
さて、いっきに学び直す日本史【実用編】は江戸時代後期から近現代まで。
とりあえず、通しで一気に読み通しましたよ。
特に、明治維新から太平洋戦争までは、それまでの日本はほとんど国内のみ、海外とのつながりは、せいぜい朝鮮中国だけだったのが、一気に世界の波に飲み込まれていく。
帝国主義の列強諸国で生き残るには、自らも帝国主義化するしかない。
植民地化される東アジアで唯一列強国として残った日本が孤立するのは、他の列強が帝国主義を反省するのに対して、日本は帝国主義を逆に強めたからだということがわかる。
日清戦争からの流れがわかると、韓国中国が日本を嫌う理由がよく分かる。
倒幕計画が進められていた1887年8月に「ええじゃないか」騒ぎが起こり、各地に広がっていった。(中略)
民衆が踊り狂っている間に幕府は倒れ、気づいたときには新政府ができていたのである。(本書86ページ)
なんかよく聞く話だ。
いっきに学びなおそう!日本史!たぶんなんかに役に立つ(かな?)。
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Posted by ブクログ
今回の大統領選挙についての章があったので、読んでみました。
新自由主義、グローバリズムにより、社会がアトム化し(コミュニティが失われ)している現代。人々の不満は鬱積し、そこにポピュリズムが蔓延る土壌ができる。英国のEU離脱や、今回のトランプ現象はその流れで起きている。
一方で、ポピュリズムに対抗するものとして、歪んだエリート意識が跋扈することが危惧される。エリートが大衆を軽んじて、法的根拠ないまま自分たちの思うままに社会を動かそうとする、ポピュリズムへの反動的な動きを警戒すべきである。
中東、欧州、北朝鮮、日本の政治、核武装について等、どれも鋭い切り口で、なるほどと思わせてくれます。お二人の対談は3冊目ですが、最初の頃よりも話がかみ合って、お互いが張り合うことなく、スムーズに補完し合いながらの話の展開はリズムがよく、読みやすかったです。 -
Posted by ブクログ
労働のコモディティ化、教育格差の問題は間違いなく存在する。各所で指摘されているとおりだ。
これに対して反知性主義は論外として、二つの論陣が張られているように思う。
第一は資本主義の論理に飲み込まれないよう自己啓発、もしくは独立するというもの。これは個々人の能力による。
第二は日本社会全体の改善に向けて社会、政治を変えていこうというもの。
本書では後者の論陣を張る。反知性主義に陥らず、資本主義の構造を知るの重要性を説く。
かつて大学の経済学はマルクス経済学の講座もあったが、現在でマルクス主義は時代遅れと考えられてきた。
しかし、リーマンショックが起こり、これってマルクスの資本論じゃね?という再評価され始めている。
本書では池上彰、佐藤優により反知性主義に立ち向かいつつ、どのように社会をよくしていくかの対談集だ。
最後には「『資本論』を読もう!」で締めくくられるのだが、普通の読書家で読み下すのに三ヶ月かかるという。
げぇ!
というわけで、次に池上彰の「高校生からわかる『資本論』」読むことで勘弁してほしい。 -
Posted by ブクログ
日本史が通しで説明されているから分かりやすい。
特に理系にとっては歴史を本気で勉強することなかったから知らない(覚えていない?)ことだらけなのを自覚した。
そして、歴史は似た事象を繰り返す、ということが読み取れる。
特にそれを強く思ったのが、古代大和政権の朝鮮半島経営について。
大和政権は朝鮮半島の任那にて半島経営をしていました。
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唐新羅連合軍に白村江の戦いでボコされて撤退
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唐文化にかぶれて仏教伝来
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やっぱ和の心大事だよね。日本文化が花開く
なんか明治維新後から現在に続く日本そのままじゃね?
唐新羅連合軍がアメリカに、和歌やかなの平安文化がクールジャパンに変わっただけで。
そうするとこの後なにが起こるのか、歴史の大きな流れから推測することができる。
佐藤優はビジネスパーソンの最低限必要な知識に必要だ、ということで本書を企画したよう。
別にビジネスパーソンじゃなくても、広く一般人が歴史を知っていてもいいんじゃないかな。
特に読書家にオススメ。
日本史のちょっとした記述でも、この歴史小説の舞台はこの時代なのか、と思い浮かべる。
歴史の流れを知っておけば、歴史小説も二倍にも三倍にも楽しめる。
それにしても室町幕府グダグダすぎだろ。
近世編に続く。 -
Posted by ブクログ
佐藤優と公明党・山口那津男代表の対談。公明党と創価学会との関係性、自公体制における公明党の役割を冷静な目で見つめ直す事が出来た。国民ではなく、大衆と共にという言葉の意味合いは深い。メモ。
1.自分の力を他者のために生かしたい。どこまで行っても人は大衆と共に生きるのだ。
2.イスラム教であれどんな宗教を信じる人であれどういう文化を持つ人であれ、人間一人ひとりに光を当てた人間の安全保障のそ重要です。誰もが教育を受け平和な社会で暮らし、行きがいを持って仕事が出来る環境を整えていく。これこそ政治の大事な役割です。
3.財務省に編集権を与えるのではなく民衆に編集権を取り戻す。これが公明党流の政治的アプローチなのです。
4.大衆を区別しない。大衆を差別しない。これが公明党の発想であり、公明党ならではのモノの見方。
5.財源に対する公明党の考え方の根底には人間に対する楽観主義があります。人間は労働によって自分一人が食べていける以上の価値を生み出せる。労働によって価値創造できる。その価値創造の集積が日本全体の成長につながる。こういう楽観主義です。
6.公明党は全ての国会議員を漏れなく被災地毎に担当を分担させています。
7.公明党は世俗政党、自民党は宗教政党。公明党は理詰めの議論を大切にするし意見の異なる人と話をするときにもケンカになりません。
8.安倍総理は集団的自衛権の議論をするにあたりホルムズ海峡の通航路を守り掃海艇を派遣して機雷を除去する例を挙げてきた。山口代表はそこにあえて踏み込み、外務大臣と総理大臣から紛争中に中東まで出て行くなど現実的にありえない言質を取った。 -
Posted by ブクログ
人間社会が抱える諸問題、特に経済に起因する問題解決に対するアプローチの仕方、考え方、このことについて、いくら時を経ようと、先人の英知を検証し、「知の継承」ということは重要なことであると思う。
佐藤優氏のそのような考え方の下、発刊されたのが。河上肇氏の書いた「貧乏物語」の現代語訳版である。
経済学者として10数年のキャリアで書かれた当該書籍、これはこれで、情報発信するものであり、当時の時代状況で発信された内容を佐藤氏が最後に論評を加えている。
その中で、良質な小説等の紹介があり、早速、2冊を読みたいというカテゴリーにノミネートしておいた。
読書は永遠です(笑)。 -
Posted by ブクログ
昭和史の大家である半藤氏と、国際通の佐藤氏の対談による近代昭和史についての本。タイトルは「戦争論」となっていますが、どちらかというと太平洋戦争の開戦から終戦までの近代史において、当時のソ連がいかに関わって来たのかという部分がクローズアップされてします。そこはさすがロシア通の佐藤氏ならではの分析と情報が満載です。
教科書に出てこない昭和史の重要な一面に触れることができます。かなりの情報量の本なので、近代史の知識があまりない私には難解な箇所も結構ありましたが、太平洋戦争開戦前の日本がいかにソ連の意図を把握できていなかったか、北海道がソ連領となるシナリオはかなりあり得た状況だった、ソ連がなぜ東欧のような衛星国家を設けたのか、などの解説は非常に興味深く読めました。
対談形式なので、中身が濃い割には読みやすい印象です。