佐藤優のレビュー一覧

  • 聖書を語る

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    佐藤優「先生」の整理された広大な知識を、異色の作家、中村うさぎが引きだしていくという体裁は、よくある対談集だが、対象読者層の知的レベルを、あまり見ないレベルに設定しているのが特色か。専門家でもない、B級でもない。
    まあ佐藤の本でも、一連のハウツー物でない、こういった社会的なものを読んで面白いと思うのは、官僚ならばともかくサラリーマンではごく一部だろう。佐藤の役回りはプラグマティックな現代社会思想家というところだ。
    そういうのを好む読者は、ふだん中村うさぎを読むことは絶対に無いので、この組合せには妙味がある。同志社+キリスト教つながりということだが、文春はうまいことを考えるものだ。

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    2018年10月14日
  • 聖書を語る

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    久しぶりの佐藤本。
    中村うさぎさんとの掛け合いは面白い。所々に冴えたフレーズはあった。
    博覧強記の佐藤さん。相変わらず舌を巻く博識。

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    2014年01月13日
  • 憂国のラスプーチン 1

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    無実を主張する外交官vs罪を捏造する検察官。取調室内の息詰まる闘い。
    真実とは何か?
    検察がシナリオ通りに創りあげたものかもしれない。
    マスコミが世論を煽るために誇張したものかもしれない。
    悪者を罰したい民衆が想像だけで語っているのかもしれない。
    この漫画はある外交官の視点から見た真実です。全てを信じることは出来ないですが。
    情報を鵜呑みにするな、虚実が含まれていると疑え。
    そういうことが良くわかります。

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    2014年01月05日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    佐藤優ってすごい。
    人間、こんなに博識になれるもんなのか〜と改めて思った。
    立花隆との読書ガイド本の時も思ったけど、知識欲がものすごく刺激される本だった。
    紹介されてる本、少しでも読んでみようという気になる本。

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    2014年01月03日
  • 日本人のための新「幸福論」 「NOと言える人」の時代が来た

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    佐藤先生の例えが分かりやすい。
    田原氏が話を中途半端に進めず、そこもっと分かりやすく教えてくれと(たぶん読者のために)言ってくれてるがありがたい。

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    2014年01月02日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    知らないことってたくさんあると痛感した。本書に述べられる、読んでみたい本に付箋を付けていったら、付箋だらけのステゴザウルスになってしまった。早速、丸山眞男について購入してみた。

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    2013年12月31日
  • 動乱のインテリジェンス

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    この二人の組み合わせは幻冬舎新書でもあった気がするけど、ニュースに描かれていない世界情勢の裏事情を教えてくれるという良書。
    2冊めになると前ほどのインパクトはなくなってしまうし、前回以上に喋れないことが多くあるような印象だけど、日本の対して勉強していない新聞記者やニュースキャスターの解説よりもよっぽどためになるのは間違いない。
    現場を知っている人だからこその重みもあるわな。

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    2013年12月29日
  • 国家の崩壊

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    二十世紀と言えば良きにつけ悪しきにつけ社会主義という壮大な実験が繰り広げられた時代。当時、ドイツに居た私は本社から送られれてくる新聞や雑誌を舐めるように貪り読んだ。但、悲しいかな木を見て森を見ず。個々の事象は知り得ても凡人にはソ連崩壊へ至る全体像は把握し得なかった。二十余年が過ぎあれが何であったかを振り返るには良い頃合だと思い本書を手に取る。ゴルバチョフとエリツィンのイメージが鮮やかに反転する。やや不謹慎だがイデオロギーとは別次元の連邦内幕話が興味深い。ところで佐藤優と落合博満が似ていると思うのは私だけ?

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    2013年12月15日
  • 国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」

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    ネタバレ

    以下、備忘録的に印象に残った言葉を記す。

    竹村「(学者というのは)難しいことをやさしくするどころか、やさしいことを難しくいいたがります」「日本のマスコミは一点集中型で同じ話題を「これでもか」と報道する」

    佐藤「語学こそ努力しないと上達しないものです。集中して机に向かう訓練が大事なのです。(中略)この人間は伸びるかどうかを見極めるポイントはたったひとつ、机に集中して向かうことができる能力があるかどうかです」「試験をパスするコツも、机に一定期間集中して向かう能力があるか否かです。集中して記憶をし、それを再現する能力、それは知識人として最低限の能力なんです。試験とは、その基礎能力があるか否かを見

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    2013年12月14日
  • 獄中記

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    ネタバレ

    筆者(私)は、この本の著者(佐藤)があまり好きではない。というのは、①自分の価値観を他人に押し付け、②自分が有している知識をひけらかし、③それを自分独自の考えに発展させず、④他人(読者)にわかりやすく伝える努力を放棄しているからだ。
     換言すれば「俺ってこんなに物事知ってるの。すごいでしょ!俺の考えじゃないけど、○○って偉い人が~って言ってるよ。」というスタイル。佐藤の自己満足(マスターベーション)的な匂いが、私にとって鼻につくのである。
     そんな佐藤に批判的な私だが、「佐藤の本の中では得るところが多い」という意味と語学に対する参考文献の多さで★4つとさせて貰った。

     私がこの本を手に取った

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    2013年12月07日
  • 自壊する帝国

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    ソ連崩壊を内側から見届けた日本の外交官と、その周囲を取り巻く人間たちの壮大なドキュメンタリー作品。社会主義国としては最大の規模を誇るソ連という帝国が崩壊する過程を、共産党の知的エリートやサーシャなどのインテリらの政情分析を交えて臨場感あふれるノンフィクションとして著した佐藤優氏の手腕は、圧巻の一言に尽きます。
    ただ、私自身がソ連の民族的・宗教的・政治的な歴史には明るくないので、所々分からない部分があり、更なる勉強が必要であると痛感しました。
    社会主義国として最も成功した国であると揶揄される我が国にとって、ソ連の自壊は「良いお手本」であり、「反面教師」でもあることを知るためにも、是非学ぶべきであ

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    2013年11月29日
  • 交渉術

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    交渉のノウハウというよりも、外交官の活動記録(裏対応含む)という内容だった。
    魂を込めて仕事をしていた人だけにリアリティー満載で冒険活劇のように楽しむことができました。
    自分に寄せて考えると、普段の仕事が妙にドラマチックになりすぎてしまいそうなのでどうかなと思いましたが、企業でサラリーマンとして生きていくためにも役立つ術を得ることができました。

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    2013年11月11日
  • 子どもの教養の育て方

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    作家、佐藤優氏にとって初めての育児教育本です。対談がメインで、その相手は5人の子どもの母親である元衆議院議員の井戸まきえさんとによるもので、段階を踏んだ解説がとても参考になるものでございました。

    本書は「知の怪物」の異名を持つ作家、佐藤優氏と、自らも5人の子供を持つ母親である元衆議院議員の井戸まきえさんの2人が、共著で著したもので、佐藤優氏にとっては初めての子育て教育本になるのだそうです。

    「佐藤さんのような教養人にはどうすればなれるんですか?」
    という井戸まきえさんの直球の質問に対して佐藤氏は実に丁寧な形で答えていて、読んでいてとても面白かったです。それも段階的に示されており、本を読む

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    2013年10月24日
  • 子どもの教養の育て方

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    当たり前のことを当たり前にやる。
    わかってはいるけどこれが難しい。
    でも子供のためにやらなきゃいけません。
    メンタルを鍛えましょう。

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    2013年09月23日
  • 交渉術

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    世の中いろんな仕事があるけれど、日本でもこういう仕事をしている人が本当にいるんだなぁと、全く異次元の世界を覗いた気分。政治家、外務省の見方が変わった。他の著作も読んでみたい。

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    2013年09月21日
  • 動乱のインテリジェンス

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    いろいろな観点から外交をはじめとするインテリジェンスの世界を語ってくれていて興味深かった。このようなことを知るとニュースもいろいろと考えさせられる。

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    2013年09月08日
  • 動乱のインテリジェンス

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    佐藤優と手嶋龍一。外交面とインテリジェンスの『裏街道』を歩んできた両氏による国際情勢の『舞台裏』を語りつくすとってもディープな対談です。『あの話の裏側はこうだったのか!』と何度も驚かされました。

    『外務省のラスプーチン』佐藤優氏と国際ジャーナリスト手嶋龍一氏のディープな国際社会の『裏側』をめぐる対談本の第2弾です。

    佐藤氏のおっしゃるように、国際社会は『新・帝国主義』の時代を迎える中、日本は『3.11』の東日本題震災で弱体化し、それを狙って韓国が竹島(独島)を、ロシアが北方領土を。そして中国が尖閣諸島の領有権をあの手この手で主張し始めた事に関する『危機』をめぐるスリリングなやり取りに始まっ

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    2013年08月14日
  • 子どもの教養の育て方

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    子育てにあたり、既に多くのことを実行していた
    それなのでとても共感できます

    特に前半が素晴らしい
    お勧めできます

    ただ、青空文庫の扱いは如何なものかとは思います

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    2013年08月05日
  • インテリジェンス人間論

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    「国家の罠」「自壊する帝国」と重なる部分があるとは言え、面白かった。

    それにしても、これだけ優秀な人間(経産省の古賀氏もそうたが)が、はみでてしまう官僚の世界とは、一体何なんだろう。
    本当に日本の未来が心配になる。

    ご本人はイヤだろうが、何らかの形で、仕事に復帰する事はできないのだろうか、そして、再び日本の為に働いてもらいたいなんて事を真剣に考えてしまった。

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    2013年07月23日
  • 新約聖書 2

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    「わたしはアルファであり、オメガである。」

    今作では、使徒言行録、手紙、黙示録が収められている。その中でも、ヤコブの手紙、ペトロの手紙、ヨハネの手紙、ユダの手紙が読んでいてい面白かった。それぞれ12使徒の一員としてキリストをたたえながらも、それをどのように説くかについて、また、どのような言葉を使うかについて個性が見られたからである。その中でもペトロの手紙が、いかにもキリスト教っぽい内容になっている。ヨハネは書き方が中二チックである(このような言いぐさが許されるのなら)。

    ヨハネの黙示録はとても恐ろしいものだった。7つの天使が吹くラッパは災いをもたらし、裁きを行う。ヨハネはこれを神→キリスト

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    2013年07月17日