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「停滞」と「格差」を生き抜く「武器」を身につけよ! なぜあなたの仕事はつらく、給料は上がらないのか? TPP加盟はほんとうに悪なのか? 橋下徹氏にこの国をゆだねるべきか? こうした問題を解くキーワードが「新・帝国主義」である。食うか食われるかの帝国主義的外交ゲームの中で、少なくとも食われないようにすること。その武器になるのが、「人間の叡智」なのだ。ハイレベルな世界情勢をわかりやすく語りおろした、佐藤優氏、渾身の一冊。
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Posted by ブクログ
(2013/4/18) ロシア通で鈴木宗雄さんと組んでソ連に近づきすぎて、ソ連ロシアと距離を置きたい国内勢力にさされた佐藤優さん。 頭がいい方なのだろう。 話がどんどん進む。 正直ついていけない。 かろうじて2つほどおさえることが出来た。 一つは、帝国主義から資本主義にかわるなど国の体制がかわる...続きを読むのは、 別に反省してそうなったわけではなく、そうしないと具合が悪いから変わるのだということ。 国に善意などない、というところかと。 もう一つは、今の日本のエリートは単に20歳前後の記憶力がいいだけで、 アカデミックさを持っていない。本来のインテリではない。 その程度のレベルで官僚になるから間違いを認めず、上司が国政の判断を誤る。 これはすっきりする考え。 佐藤氏によれば、読書人口は人口の5%。5から600百万人。私も入れてもらってもいいかな。 マラソンもどうにか市民ランナーとしては上位10%には入ってそうだから、 文武両道、いい線行ってるかなと、関係ないけど自画自賛。 橋下、小沢、前原、野田、天皇制、このあたりの批評もあるなど、 大きくは日本全体を語る本ではあったけれど、全体的には私にはわかりにくかったのでした。 第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか 第2章 今、世界はどうなっているのか 第3章 ハルマゲドンを信じている人々 第4章 国体、資本論、エリート 第5章 橋下徹はファシストか 第6章 いかに叡智に近づくか
元外務官僚 佐藤優による、現在の社会「新・帝国主義」について書かれた本。国際関係論、哲学、歴史、情報管理に詳しい著者だけあって、説得力ある内容となっている。著者のものの見方は鋭い。 「旧来の帝国主義も、(現在の)新・帝国主義も「食うか、食われるか」の弱肉強食を原理とする」p7 「新・帝国主義という...続きを読む国際環境の中で、困難な国内状況に直面しているにもかかわらず、日本人も日本国家も生き残らなければならない」p8 「神学の世界には「総合知に対立する博識」という格言がある。断片的な知識をいくらたくさん持っていても、それは叡智にはならないということだ。断片的な知識をいかにつなげて「物語」にするかが、有識者の課題と私は考える。ここでもストーリーテラーとしての能力が必要となる」p9 「日本で工場が閉鎖され失業者が出ることは、中国やタイやベトナムなどで何倍かの労働者が雇われることを意味します」p14 「いまの不況や雇用の問題は、日本人の賃金が中国人の賃金と同じまでに下がらないと解決しないことになります」p14 「国家というのは、国家自身の生き残りを考え、そのためには何でもするものです」p21 「(帝国主義とは)国内の市場が狭くなって投資の可能性に限界がきたときに外国へ出て行き、富を確保することによって生き残るという重商主義の延長」p23 「世界が、弱肉強食の帝国主義的傾向を強めていることを冷静に認識しましょう。帝国主義国はまず相手のことなど考えずに、自国の利益を拡大していきます。相手国が激しく反発し、国際社会からも「いくらなんでもやり過ぎだ」と顰蹙を買う場合には、帝国主義国は協調に転じます。こうした食うか食われるかの帝国主義的外交ゲームの中で、日本が少なくとも食われないようにすることが、政治家の責務なのです。そこにしか、日本とあなたが生き延びる道はありません」p40 「(核保有について)世界の核不拡散体制を崩す最初の旗を振る必要はないという感覚が私にはあります」p122 「各国が自国の利益むきだしに帝国主義の論理で行動し、そこにゲームのルールがわかっていない中華帝国や、ハルマゲドンを信じているペルシャ帝国が加わっているのが、今、私たちが生きている世界です」p124 「(戦後の考え方(3つの主義))合理主義:非合理な精神主義が日本をおかしくした、生命至上主義:命よりも国家が大事というイデオロギーが無謀な戦いに導いた、個人主義:国家や組織が個人を押さえつけないといけないという発想が無謀な戦争を起こした。この3つの主義が絡まり合って戦後日本のあり方が基本的に決まっていった」p126 「(城内実衆院議員)天皇は国の象徴であった方が、元首であるより超越的でいい」p135 「衆愚政治になるというのは、言い換えればエリートの否定です。ポピュリズムはエリートを認めない。だから専門知識の欠如した民衆が直接に専門的領域に入ることができると思われてしまう」p137 「新自由主義の弱肉強食の原理は、最強国に有利」p177 「現代でも日常的に読書する人間は特殊な階級に属しているという自己意識を持つ必要があると思います。その人たちは学歴とか職業とか社会的地位に関係なく共通の言語を持っている。そしてその人たちによって、世の中は変わっていくと思うのです」p206 「東大の学生は真面目で優秀です。しかし、言われたことをそつなくこなすばかりで、授業をさぼって好きな小説を読んだり映画を観たり、自分のやりたい勉強をやる学生が少なくなった」p220 「ゼロ成長を前提に成熟社会をなどという議論がありますが、ゼロ成長で安定した社会を求めるのは無理です」p223
"佐藤優さんがわれわれのレベルに合わせて現在の社会を語ってくれているもの。 相互に理解をするには、互いの知識レベルが近くないと中々理解し合えない。優しく書いているとはいえ、手ごわい本である。 佐藤さんと同じレベルに近づける気分になれる本といったほうがよいかも。 他国、他民族を理解するには、...続きを読む歴史、宗教、文化など多面的にとらえたうえで、相手がどんなふうに考えて行動するかを捕まえる必要がある。 今回とても勉強になったのが、イランという国がどんな思想を持っているかを学べた点。 世界を理解するには、宗教、哲学、歴史を肌感覚として理解していないといけないこと。"
[世を生きるには]外交から芸能に至るまで幅広く執筆活動を手がけている元外務省主任分析官の佐藤優が、一般の読者を想定して書き記した今日的日本論であり、今日的文明論。急速にその姿を変えつつある世界の中で国家や個人が生き残る術を説いた作品です。題名の厳かさにひるんでしまいそうですが、記述はわかりやすさに重...続きを読むきを置いているように感じられました。 新書とは思えない程の情報の濃密さ(量というのとはちょっと異なるものです)にまたまた驚かされました。近年の動きを基にしながら、その深部で進む世界規模での構造の転換を救いとっていくあたりは非常に読み応えがあります。その見解に賛否はあると思いますが、一流のインテリジェンスを有する人物の語る言葉として傾聴に十分値するエッセンスが詰まっているように感じました。 上述したとおり、本書はわかりやすさを心がけて作成されており、それが結果として佐藤氏の考えを端的にまとめあげる効果をあげているため、「執筆活動が盛んな佐藤氏のどの著作から手をつければよいかよくわからない」という方にもオススメできる著作です。でもちゃんと濃密な読書体験をさせてくれるあたりが佐藤氏の作品から離れられない理由なんですよねぇ。 〜結局、人間はナショナリズムとか、啓蒙の思想、人権の思想、そういうもので動くのだと思うのです。......ただし、それらの思想は全部まやかしなのです。まやかしだとわかっている人たちが、承知の上でそれらを使っていかにイメージ操作をしていくかというのが課題です。〜 この人の本を読むとなんだかはっぱをかけられているような気に☆5つ
非常に面白く読ませてもらいました。佐藤優さんの本でもとても読みやすくて助かりました。これからの日本や世界の動静とともに人としての在り方も参考になりました。これからは少し古典も読んでみたいと思います。
下がる賃金、厳しい就活、ひろがる格差。あなたの仕事がつらいのは、世界がすでに「新・帝国主義」時代に入っているからだと『外務省のラスプーチン』佐藤優氏が『語り下ろし』という手法を使って問いかける一冊。 僕も『国家の罠』に衝撃を受けて、筆者の本は大体読んできたつもりでございます。その中でも本書は『語...続きを読むり下ろし』という形式をはじめてとってあらわしたものだそうで、読んできた中でも屈指のる読みごたえある一冊でございました。 またさらに中学生の息子(娘)や、日本語を理解する外国人が通読できるように作られているので、(筆者の著作の中では)圧倒的に読みやすく、なるほどなぁと頷くことも多いかと思われます。なぜあなたの仕事はつらく、給料は上がらないのか? TPP加盟はほんとうに悪なのか?橋下徹氏にこの国をゆだねるべきか?その根幹にある原因が『時代は「新・帝国主義時代」に向かっている』と説きます。 新聞やテレビ、ラジオのニュースでも明らかだとは思われますが、米露中の大国に始まり、さらにEUと中東にいたるまで、「新・帝国主義」の論理によって行動し、世界を再編し、それぞれの国がまさに生き残りをかけて国家のエゴ剥き出しで戦っている、と筆者は持ち前の知識と論理でわれわれに語りかけてきます。 読んでいて驚いたのはロシアのプーチン政権を下支えするエリート層の中に、かつて筆者が『自壊する帝国』の中でキーパーソンとして描かれていた「リガのサーシャ」こと、アレクサンドル・カザコフの存在があったことでした。彼と筆者が連絡を取ったのは10年ぶりのことらしく、サーシャはプーチン政権のイデオロギーを構築し、自らも親衛隊の責任者という立場なのだそうです。 さらには第3章の『ハルマゲドンを信じている人々』という箇所では日本人には複雑を極める中東のイスラム教派閥の事情を解き明かし、イラン大統領が「ハルマゲドン」を本気で信じているからこそ、核兵器のボタンを本気で押しかねないということを危惧し、『全人類から同情されながら死に絶えるよりも、全人類を敵に回しても戦って生き残る』という国是を持つイスラエルが暴発しかねないことを危惧しておりました。 他にも、『資本論』を革命の書としてではなく資本主義についての解説書として読むことで現代を読み解いたり、橋下徹氏についての考察も筆者ならではのものがありました。 本書にとって処方箋に当たる『どうやって善く生きるか』では最低でも2つの古典を読み込んで生きる指針とせよと説きますが、「マネー教育をしてはいけない」というところだけは若干自分と考え方が違うなぁと重いながら、東京大学が秋入学を決断したのは国家と賭しての生き残り本能だと看破するのは日本と旧ソ連、ロシアで最高クラスの頭脳を相手に教鞭をとってきただけのことはあるなと思いながら最後まで一気に読み終えました。本当に面白かったです。
現在は、世界的な状況(各国間)と個人的な状況も帝国主義的な状況となってきている。 この状況に対する処方箋が書かれている。 非常に有益な書。
筆者が主張する新・帝国主義論を世界各地の状況から帰納的にまとめたもの。ナショナリズムのバイブル。ただ世界情勢の基礎知識がないと難しく感じる。基礎を身に付けた上で再読したい一冊。
冷静に時代を読み解いた本、とも言えるのか。特に日本のメディアでは多くを語られない現在の世界情勢が詳しく解説されていて得るものが多かった。加えて、日本の進むべき道筋、エリートの知的劣化など、鋭い指摘に溢れていたように思う。日本は歴史の大きな大きな曲がり角に既に直面している。刹那的な利益考量ではなく長い...続きを読むスパンの大きな物語こそが今求められているらしい。私もそう思う。
佐藤さんの本はハズレが無い。これまで読んだ他の佐藤さんの本と比べて面白かったのが、維新の会やTPPなど直近の問題に対して多くのページが割かれていることと、分析だけでなく佐藤さんの意見、主張が多く書かれていることの二点。
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