あらすじ
著者の預言どおり、世界はにわかに動乱の季節を迎えた。日本周辺海域の波はことさら高い。「北」のミサイル、空母を持った中国、混迷の中東、通貨危機とTPP、そして黄昏れゆく日米同盟――。報道レベルを数段超えたインテリジェンスで「今そこにある危機」を分析しつつ、縮みゆく日本を毅然として回復させる道筋を示す黙示録的一冊。日本最強の外交的知性がぶつかり合った、高カロリー対談。
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この二人の対談集は2冊目ですが、今回も面白い内容盛り沢山です。
いま衆議院選挙真っ盛りですが、TPP参加の是非に関しては、このような安全保障からの切り口があるのかと、あらためて思い知らされました。
近視眼になりがちですが、戦略的思考で長いスパンでみることの重要性を感じる一冊です。
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「インテリジェンス」
自分まで客観視できるくらい考え抜いて答えを出さないとこのレベルに至ることは無いのだと思います。
民主党政権時に書かれてるのですが鳩菅がいかに無能な政権やったかがわかります。
さすがに野田さんはかなりマシやったようですがσ^_^;
あの頃の悪夢に戻るのは嫌ですが現政権で再現されるのももっと嫌です。
まあネットの監視が効く時代ですからあそこまで酷いことにはならないのでしょうがσ^_^;
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「法学部の四年生が万引きするのと、同じ年の普通のお兄ちゃんが万引きするのでは、罪が全然違いますからね。」
海外事情に通じる2人による密度が濃い対談。
非常に内容が濃く、聞いたこともない話も多く、これは本当なのかと思いながら読んだ。
それは、たとえばウクライナの対ロシアにおける重要性や、鳩山元首相のイラン訪問の隠された部分等である。
しかし、彼らの話には強い説得力があり、納得してしまう。
きっと情報は確かなのだろう。
こういう本を読むといかに自分が知らないかについて知ることができる。
ほかにも、
日韓交換公文の紛争についての認識(p.19)
沖縄入りを果たせなかった黄門さま(p.32)
シリアに関するイスラエルとロシアの心配(p.165)
EUにおけるギリシャ(p.204)
等、非常に興味深く読んだ。
内容が時事的なもので将来的には本書の情報価値は下がるかもしれないが、一読をお薦めする。
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様々な政治的・社会的な事件の裏に潜むインテリジェンスの動きについて,存分に書かれた本。インテリジェンスに初めて触れる者でも読みやすく,また読み物としての面白さもある。
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重慶市のホテルで英国人ビジネスマン、ヘイウッドの変死体が発見される。
↓
当局は病死として処理する。
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不審を感じた副市長で公安局長の王立軍が市長の薄煕来に捜査を進言。
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進言した王が解任される。
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王が米国総領事館へ駆け込み、アメリカ、イギリスの当局を巻き込み、薄煕来の妻、谷開来が殺害容疑で逮捕される。
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捜査により薄夫妻が5000億の蓄財をヘイウッドの力を借り海外へ不正送金していたことが判明。
↓
薄氏は現書記長・習近平の太子党の系譜の為、前書記長・胡錦濤の息のかかった安黴省で裁判が行われ、薄氏の妻へ死刑判決が出る。
↓
事件の真相は太子党内で力を付けていた薄氏を警戒した胡錦濤の「共青団」が薄氏の不正を調べ出し、その動きを察知した薄氏側が犯行に及んだものとされる。
しかし薄氏の妻は「ヘイウッドに息子のことで脅されていた」と主張・・・
その後、
イギリスの新聞「デイリーメール」がヘイウッドがMI6の工作員であったことを暴露する。
↓
ヘイウッド自身、次期政権の中枢を担う薄氏と深く関係しすぎた為、「身の危険を感じる」と知人に話す。
↓
更にヘイウッドは重慶でのコンサルタント業の他、北京では車のディーラーをやっていた事が判明。
その車は‘アストン・マーチン’で「共青団」の幹部に販売していた。
↓
要するにヘイウッドは習側と胡側に食い込んだダブル・エージェントだったわけである。
↓
薄氏に警戒を抱いたヘイウッドが「共青団」へ軸を変えようとしていた可能性もある。
薄氏の息子はヘイウッドのルートでオックスフォードさらにハーバードへと進学している。
その後見人はサッチャーの外交アドバイザーだったパウエル氏で、イギリスは薄一家を貴重な‘情報源’に仕立て上げようとしていた模様。
その旨で脅されていたとすれば谷開来の主張が裏付けられる。
米総領事館へ逃げ込んだ王立軍は薄氏の諜報活動の証拠として国家主席らの電話盗聴のテープなどを持ち込み、米への亡命を依頼する。
↓
米政府は総領事館で資料は預かったが「米国側へは渡さなかった」と公式発表し、王立軍の政治亡命を拒否。
↓
現在、王立軍は中国公安当局の拘束下にあり、資料が米へ渡っていれば国家反逆罪で死刑が確定的、処刑が施行されると、亡命を拒否したオバマ政権が批判にさらされるので「それほどの情報は得ていない」とシラを切っている状態。
はてさて20年ぐらいたったら事件の真相がわるるのでしょうか!?
Posted by ブクログ
インテリジェンス通の二人が語る、日本を中心にした世界情勢。周縁の領土がらみの問題が噴出している理由やアメリカ・中国と沖縄やTPPとのからみなど、虚々実々のパワーゲームの中での動きだということが認識できた。
外交機密になるような極秘情報は、当然この二人も正確には知りえないのだろうし、別の視点からの見立てもありうるとしても、この種の情報は世界を認識するうえで有用だと感じられた。
12-146
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佐藤優さんと手嶋龍一さんの、袈裟の下に鎧を隠した感じの対談集、でしょうか。
いや、非常に読み応えがありました、まさしく今の世界状況を読み解く道標かと。
少なくとも年内から来年夏くらいまでの状況は対応できる気に、なりました。
「国家を真剣に守ろうと思えば、情報収集の手段は自前で構築する必要がある。」
これをベースに、自分なりの肌感と軸となる価値観を交えて、意見を確立しておきたいところ。
同じくお二人の対談である『インテリジェンス 武器なき戦争』も読み返してみようかな。
言われてみれば、なんだか妙に違和感を感じる昨今のTPP反対論ですが、
お二人の仰る「経済ではなく安全保障の視座での検討が肝要」とは納得です。
「アメリカは「日本なきTPP」などあり得ないと考えています。
ですから「日米豪」枢軸の安全保障・経済同盟に育てようと構想している」
地政学的にも、海洋国家と大陸国家の衝突はある意味宿命的だと思います。
それが故に、大陸国家が海洋権益を求めて外に出てきているのは、危険な兆候かと。
「帝国主義の本質は、「搾取」と「収奪」にあります。」
ここ数年で「ゲームのルール」がガラリと変わっている(回帰している?)とも思います。
ホント、70年前の第二次大戦前夜に似てきたなぁ、、と改めて感じてしまいました。
「国家の根幹が揺らいでいるいまこそ、近未来を見通して国益を守ることができる指導者に
この国の外交と安全保障を委ねる時だと考えます。」
このタイミングでの〆のこの言葉、さて両氏が示している「指導者」とは、、気になります。
安倍政権の時の日豪安保共同宣言や、麻生さんの「自由と繁栄の弧」を鑑みると、
どう読み解いていくのかが、非常に鮮明に思い浮かべることができました、なんて。
あと個人的には、既存メディアの色眼鏡を通した内容ではなく、
真っ直ぐな視点からの、沖縄と北海道の現況を知りたいですが、うーん。
ん、来月の選挙を前にもう一度読み返しておくべきかと、感じました。
Posted by ブクログ
インテリジェンスに詳しい二人が2012年民主党政権当時の世界情勢について語る。対談を文字に起こしているので、話題があちこちに飛ぶのはやや読みづらい。
悪い二元外交の例として、鳩山元首相のイラン訪問を挙げている。イランのインテリジェンスが、鳩山氏の「NPTが不公平、ダブルスタンダードだ」という言葉を引き出している。
Posted by ブクログ
民主党政権時代の国際情勢を、2人の独特なジャーナリストが分析した対話本です。
5年前の著作ですが、現在に通じる話題が多く、原発事故、領土問題、中国、北朝鮮、イランなどのトピックに対して、報道されない細部や背景を分析されています。
中国が初の空母を購入する際は、はじめにマカオのビジネスマンが洋上カジノを作るためと偽ったとか、鳩山元総理がイランを電撃訪問したのは、イランの諜報部門の成果だとか、興味深い情報が多く楽しめました。
2人の著者は、この本で日本の政治力、外交力の低下を憂いていましたが、この本に書かれている民主党政権時代の施策と比較すると、安倍総理は随分挽回していると思いました。
Posted by ブクログ
日本の周辺の安全保障関連トピック、中国のインテリジェンス、イランと鳩山由紀夫、イランと北朝鮮の核、アジアの政治経済について、インテリジェンス関係に造詣のある2人が対談。この2人の対談本は中身濃ゆいな。
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情報の裏を取る。世の動きの真相を探る。鳩山由紀夫を動かしたように、目的に基づき状況を操作する。インテリジェンス機能が世に無ければ、政治は独善的で、戦争は破滅型となり、外交上の衝突は頻発するだろう。水面下の根回し、対象の俯瞰的かつ正確な理解が出来なければ、全く的外れな判断が横行するからだ。近しい行為は、通常の社会生活や、ビジネスにおいても、当然存在する。勿論、国家間で生じる規模の利害得失には繋がらないのだが。この利害得失が、機密性を要し、尚、インテリジェンスは高度化する。
この機能が日本に今要求されるのは、特に、領土問題、安全保障について。この問題を、佐藤優と手嶋龍一が語るのだから面白い。正鵠を射た洞察。確かな見たて。
人間独自のこの機能が、人間関係において損なわれた際、それは、アスペルガー症候群のようになるだろうか。では、何故国家付き合いが上手くいかないのか。そこには、情緒的な建前がなく、剥き出しの利益追求しかないからだろうか。貸し借りも全て、記録に残る。会社では、どうか。情緒的な付き合いが少しはある。これは、仮初めの民主主義で、国の形を暫時選定するシステムと関係していやしないだろうか。
カロリーやエネルギー交換の共通概念をお金とし、我々は自由を交換する。しかし、交換媒体はお金のみならず。情緒も媒体なり得る。国家間で情緒を媒体とし、アスペルガーにならぬシステム。そこには、有効な世界警察と、情緒的関係の成立が不可欠だ。
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最近では定期的となった、外務省のラスプーチンこと佐藤優氏とアメリカ勤務の長かった手嶋氏の対談本。2012年12月発行時点の国際情勢とその意味するところを対談形式でわかりやすくまとめている。
内容は、日本周辺の領土・領海拡張としての沖縄の問題、中国・イラン・北朝鮮との日本外交等をまとめている。時事ネタが多いので、当時はこのような考えだったのかとしることや、全てが終わってから事後に検証するなど読み方はいろいろあるように感じた。
Posted by ブクログ
この二人の組み合わせは幻冬舎新書でもあった気がするけど、ニュースに描かれていない世界情勢の裏事情を教えてくれるという良書。
2冊めになると前ほどのインパクトはなくなってしまうし、前回以上に喋れないことが多くあるような印象だけど、日本の対して勉強していない新聞記者やニュースキャスターの解説よりもよっぽどためになるのは間違いない。
現場を知っている人だからこその重みもあるわな。
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いろいろな観点から外交をはじめとするインテリジェンスの世界を語ってくれていて興味深かった。このようなことを知るとニュースもいろいろと考えさせられる。
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佐藤優と手嶋龍一。外交面とインテリジェンスの『裏街道』を歩んできた両氏による国際情勢の『舞台裏』を語りつくすとってもディープな対談です。『あの話の裏側はこうだったのか!』と何度も驚かされました。
『外務省のラスプーチン』佐藤優氏と国際ジャーナリスト手嶋龍一氏のディープな国際社会の『裏側』をめぐる対談本の第2弾です。
佐藤氏のおっしゃるように、国際社会は『新・帝国主義』の時代を迎える中、日本は『3.11』の東日本題震災で弱体化し、それを狙って韓国が竹島(独島)を、ロシアが北方領土を。そして中国が尖閣諸島の領有権をあの手この手で主張し始めた事に関する『危機』をめぐるスリリングなやり取りに始まって、『民族問題』の萌芽が芽生えつつイある沖縄の問題や、プーチン政権とナって『甦る怪物』となったロシアがめぐらす『北方領土戦略』第二章では中国の『インテリジェンスのゲーム』を無視してあの手この手の『汚い』工作に明け暮れるさまを注視しております。
さらにここでは歓楽街の『ロシアン・パブ』のおねいちゃんがなぜ、ウクライナ出身が多いかについても解説がなされ、思わずニヤリとしてしまいました。
第三章では最悪の外交として各方面からたたきにたたかれた鳩山由起夫元首相のイラン訪問を外交上の評価としては『論外』と切って捨てる一方で、イラン側鳩山首相に仕掛けた『インテリジェンス工作』の手口の鮮やかさを語っております。これは佐藤氏がラジオでも解説しており、当事者であった大野元裕氏をゲストにすさまじいまでの追及を行っている回がYoutube上にありますので興味をもたれた方は一度お聞きになってはいかがでしょうか?
第四章ではイランと北朝鮮の各事情について、これまた『裏事情』がたっぷりと語られており、『サード・パーティー・ルール』というインテリジェンス・コミュニティにある『掟』についての箇所が面白く、またためにもなったと思っております。
第五章では東日本大震災でアメリカ軍が展開した『トモダチ作戦』のその『真意』。内閣に様々な「ガバメンツ」ができて『インテリジェンス・サイクル』が回らなかったという話や、情報都市としてのTOKYOが現在斜陽を迎えているという話し、さらには日英同盟がゆっくりと解体に向かっているということや、ギリシャ危機の『真相』は『ローマ法』という概念があの国にないがゆえに深刻であるということ。TPPの是非。アフガニスタン・イラク戦争で国力を使い果たしたアメリカが東アジアにどのような戦略をとっていくのか?さらには日本が意図せずして行った『選択』がプーチン大統領を驚かせた話まで…。新書サイズでこれだけの『高カロリー』な話が繰り広げられるのはとてもすごいことだなと、ただただ、脱帽の一言でございました。
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沖縄、北海道独立。TPP≒国家安全保障。新オレンジプラン。確かに動乱。
本書に参考文献としてあげられていた「日本の領土問題」を読後に第一章を再読。理解が深まる。
Posted by ブクログ
まず日米同盟堅持が日本の国益に叶うという認識で話は進んでいる。領土ではなく権益の拡大と言う新帝国主義がアメリカ、EU、中国、ロシアなどを中心に進み、日本も対抗せざるを得ない。異質なものを取り込み外部とうまくやっていくには沖縄との付き合い方が非常に重要。日米同盟の最後の砦は嘉手納基地で、ここが無くなるとアメリカから見た日本の重要度が低下し、相対的に中国の影響力が増す。両氏ともナショナリストではなく、ドライな外交の力関係から話をしている。
歴史的な認識では例えば孫崎享の「日本の国境問題」を評価しながらもアメリカ陰謀論の孫崎氏とは別のスタンス。
尖閣諸島
中国の目的はまず領土問題の存在を認めさせること。ある程度成功してるようにみえる。日本政府の買い上げは国際的には紛争の存在があるように見える。中国も尖閣は日本領と認めてきた事実はあるけど日本も一度は宮古島より西を割譲する国家決定をしている。(1880分島増約)
普天間
アメリカ上院軍事委員会はもう辺野古はないと見ている。グアム、オーストラリアなどに分散。日本政府がいつまでも沖縄の意向を無視し続け、米軍の非行が続けば沖縄独立論も出てくる。
沖縄独立
ここではあくまで作業仮説。非武装中立国として独立すると、中国との海洋資源共同開発が進む可能性もある。経済的なメリットは有りそうだが今の中国を見てるとお勧めできない。個人的にも中国資本が沖縄の島を買い漁る姿が想像できていやだ。
竹島
日韓国交正常化前の密約が存在する。「両国政府は、別段の合意がある場合を除くほか、両国間の紛争は、まず、外交上の経路を通じて解決するものとし、これにより解決することができなかった場合は、両国政府が合意する手続きに従い、調停によって解決を図るものとする。と言う政府間の交換公文があり、その裏に「双方が竹島を自国の領土と主張したり、これに反論したりすることに異議を唱えない。韓国が占拠してる現状は維持するが、警備隊員の増強や新しい施設の増築はしない、両国はこの合意を守ることを日韓双方の首脳に伝えて裁可を得る。」2007年に政府は紛争に竹島が含まれると"認識"していると回答しているが、韓国政府の認識は含まれないで有る。韓国は密約どころか公文も反故にしようとし始めている。
北方四島
サンフランシスコ平和条約では一度は国後、択捉の放棄を認めているが、その前提で後段で歴史的には日本の領土であったと主張している。例えばイギリスは日本の主張を認めていない。プーチンの引き分け提案は2島返還プラスアルファ、どちらも勝てないから引き分けなのか。ロシアは沿海州に対する中国の圧力を懸念しているので、ツー・プラスアルファで経済協力を進めるのはいい線じゃないかな。
他にも鳩山イラン訪問、北朝鮮ミサイル警報はなぜ遅れたか、TPPなど盛りだくさん。鳩山外交と311で決断(即刻廃炉と海水注入、国外への協力依頼)できなかった菅の責任は重そうです。
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二人の対談形式で進む展開。
実務に長ける者同士の会話なので、ものすごく高度な内容になっている。とても面白い内容でした。
この対談をする際に、手元資料なんかを見ながら会話をしているんでしょうか。それとも何も持たずに!?二人の記憶力の凄さ、物事の思慮深さに感嘆です。
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年明け読書の第一弾。外交、安全保障をさまざまな切り口から考える。第5章「アジア半球の新たな勢力地図」の部分 東日本大震災発生時にアメリカに滞在し、米国の報道を見ていた身としては、「トモダチ作戦の真相」については納得いく部分が多い。
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ニュースの読み解きの視点が高く、自分も偉くなったように感じてしまうが、あくまで一読者として楽しみたい。
テーマが最近過ぎるためか、つばぜり合いが多く、踏み込んで斬っていない感じではある。
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面白かった!尖閣問題に絡めての沖縄の独立シナリオは衝撃的だった。筆者の持つ情報が全て真実かどうかは分からないが、日本でインテリジェンスが活用されているかどうかは外交姿勢を見ていると怪しく感じる。
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イランとかシリアのあたり面白い。それからTPPの読み方も。インテリジェンスとは?という語り口からいくのはちょっとおれおれ詐欺的で好きではないのですが、新書的にはありでしょう。大変勉強になりました
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佐藤優氏と手嶋龍一氏による対談本の第2弾。尖閣や竹島の話題はそこそこに切り上げて、中国共産党の内部闘争や、イスラエルとイランとシリアの関係など、世界における注目度の高い話題に多くのページを割いているあたり、さすがはプロのインテリジェンス・オフィサーといった感じである。国際インテリジェンスの価値観では、今年起こった一連の尖閣問題は「中国の勝ち」となるみたいだけど、あれだけ大騒ぎをしてしまったら中国海軍だって動きにくくなるし、国際世論は完全に敵に回してしまったし、日本にとってそれほど悪い結果だったとは思えない(経済的には痛み分けだけど)。それはそうと、読売新聞に「元首相がきちんと務まらなかった初めての人」と酷評されてしまった鳩山元首相であるが、どうやらイラン電撃訪問の件を指していたみたいだね。佐藤氏も手嶋氏も、この件に関してはイランのインテリジェンス能力を絶賛している。
Posted by ブクログ
鳩山氏がイランに勝手に行ったことの弊害について論じてる部分は非常に勉強になった。
『極端な愛国主義や軍事強硬策の台頭を許してしまうのは、政府指導部が国益を守るために毅然とした外交を推し進めない時なのですから。』という手嶋氏の言葉に深く共感する。
Posted by ブクログ
読んで良かった。論壇ってなんなんだろうと、ほんとに考えてしまった。
著者らは、本当に、人物だと思う。こう言う人にこそ、広告の権利を
適切に与えるべきだと思う。沖縄の苦悩。本当に、涙がこぼれる位、
良く分かった。間違った認識を持っていた。恥ずべき意識を抱いた。
Posted by ブクログ
沖縄の日本離脱機運、幼稚な鳩山元首相のイラン訪問、ナルシスト菅首相の震災采配、野田首相のTPP参加表明の戦略的意義等、両氏の丁々発止とした議論は大変面白い。
Posted by ブクログ
11/1に発行されたばかりの新刊である。本書は、尖閣国有化宣言とその後の中国の動き、中国の空母、シリア内戦長期化、TPP対応問題、などまさに今の外交課題についての著者二人による対談本である。それらは、日本では二国間の外交問題として、或いは経済問題としての報道がほとんどだが、本書では世界全体の中でどう見るか、見られているかの観点での議論が多く、視点がとても新鮮に感じる。特に佐藤優氏は外交の第一線の経験があり、その意見には説得力がある。本書を読むと、政治家も、外交官も、マスコミも勉強不足か世界を知らなさ過ぎると思えるし、自分の視野の狭さも実感してしまう。ホットな話題を扱っているので早く読んで、そしてまた1年後に読み返すとおもしろいだろう。
Posted by ブクログ
現在の国際情勢を踏まえた内容。2人とも海外勤務の経験があり、話にリアル感があり読み応えがあった。この手の新書は、店頭平積みのうちに読まないと新鮮味がなくなる。