あらすじ
1人の人間の能力や経験には限界がある。この限界を突破する最も効果的な方法が読書だ。著者は、「読書によって教養をつけるためのコツがある。数学で分数が理解できていない人が、微分、積分に関する本を読んでも、絶対に内容を理解することはできない。それと同じように政治や経済、あるいは恋愛についても、本には読む順番がある」と言う。本書では、当代随一の読書家である著者が、「意味のある読書とは何か」「詐欺師の視点に学ぶ」「格差の本質を知る」「『テロ』を起こす人々とは」「オバマ大統領の戦略」「北朝鮮をめぐる情報戦」など、57の重要テーマについて「真っ先に読むべき2冊」を厳選して紹介。この2冊をきちんと読んでおけば、自分の頭で現在起きている出来事を読み解くことができるようになる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元外務官僚である佐藤優氏による、真の教養を身につけるために役立つ書籍の紹介。
テーマごとに約100冊もの書籍が紹介されているが、どれもこれも魅力的でほとんどすべて読みたくなる。
普段、自分の興味がある分野以外にはなかなか手を広げるチャンスがないが、こういった書評集を参考にして新たな分野に挑戦していきたい。
Posted by ブクログ
1人の人間の能力や経験には限界がある。この限界を突破する最も効果的な方法が読書だ。
著者は、「読書によって教養をつけるためのコツがある。数学で分数が理解できていない人が、微分、積分に関する本を読んでも、絶対に内容を理解することはできない。それと同じように政治や経済、あるいは恋愛についても、本には読む順番がある」と言う。
本書では、当代随一の読書家である著者が、「意味のある読書とは何か」「詐欺師の視点に学ぶ」「格差の本質を知る」「『テロ』を起こす人々とは」「オバマ大統領の戦略」「北朝鮮をめぐる情報戦」など、57の重要テーマについて「真っ先に読むべき2冊」を厳選して紹介。この2冊をきちんと読んでおけば、自分の頭で現在起きている出来事を読み解くことができるようになる。
佐藤流の「知的野蛮人」になるための「書店活用法」「選書術」「読書法」を開陳した、巻頭・巻末の文庫版<紙上特別講義>も必読!
『野蛮人の図書室』を改題・再編集。
Posted by ブクログ
週刊プレイボーイに2008年10月〜2010年3月まで連載され、2011年に単行本化された際、加筆訂正した…連載中の“政権交代”前後に、閉塞状況を打破する政治方針転換を期待した記述はそのまま残っている、本書2014年の文庫化では前後に「特別講義」が入って〈読書ガイド〉としてさらに有益になった。
前編では信頼できる「本読み」として、松岡正剛、斎藤美奈子、鹿島茂、立花隆、佐高信が挙げられている/「本は買って汚しながら読まないと身につかない」
後編では「ネットばかり見ているとバカになる」 「(経験則で)1日の読書時間が60分未満だと意味がない」
56テーマに、“教養とは何より多視点から理解すること”との前提で2冊ずつ挙げられ、うち1冊はヤングがとうてい視野に入れてないと思われる本だったりする。
民主主義の基本は世論形成の「新聞」と「喫茶店」と言われてきた。が、大新聞の影響力は読売ジャイアンツの大衆的認知度並に減退しつつある。さて、すでにあったヤング男性向け週刊誌「平凡パンチ」に追いつき打ちのめした集英社の『週刊プレイボーイ』は、18歳以上投票民ヤングの政治意識への影響力はどうだろうか。
民主主義の良いところは、「失敗できる」こと。失敗して「あんな政治家を選んだ我々のせい」と反省できれば、(太平洋戦争後の東久邇内閣に失望して戦後日本で皇族の政治発言が封じられたように)、教訓を得ることもできるだろう。
Posted by ブクログ
ホストは両者の関係が逆とホスト→惚れた女と惚れさせた男に移ったとたんホスト側の方が強きになる、いわゆる惚れた弱みにつけ込まれる。
ビール、日本のビールはラガービールが、99%、喉越し重視。エールビールは匂いと味。
詐欺師はマズローの5つの欲求をうまく利用して詐欺を行う。
Posted by ブクログ
本当の教養を身につけるために読むべき本をテーマ別に紹介した、読書案内の本。
読書は基本知識を身につけるのに一番適した方法です。何を読むべきかで悩むことがあれば、本書のような読書案内の本を読むのが良いでしょう。
Posted by ブクログ
いわゆる博識。よく物事を知り、考え、自身の意見を持ってる著者だと分かる。京都、学歴ロンダ、就活、戦争、政治、アメリカ、ロシア、国際情勢、資本主義、民主主義など、多彩な話題を取り扱っている。
生産者と消費者の本の読み方が違うらしい、本質的に突き詰めることの大事さが説かれている。
Posted by ブクログ
"テーマを定めて読書をする。一つのテーマに最低でも2冊の本を読んでみる。
最初のハードルは低く設定しておく。
この本に紹介されているテーマ別の2冊の本は、厳選されたものだ。著者の佐藤さんはその倍以上の書籍を読んだ上で2冊に絞って紹介してくれている。こんなありがたいものはない。厳選された書籍を紹介されているのだ。
よい、ブックガイドの一つである。"
Posted by ブクログ
知のオールレンジアタックを垣間見るような感じ。アタックというよりアクセスかな。様々な事柄に対してどのような本を読みどのように読み取ったか。そしてそれがどう役立ったかといったことが書かれている。気になっていた本があれば、あーやっぱり読んでみようかなと思ったりするしいろんな分野に興味を持つきっかけにいいと思う。いいきっかけを提供してくれると思う。
Posted by ブクログ
佐藤優は、軟硬いろんな本をよく読む人だと思う。
これだけの本を読めば博学になるだろうなあ。
少しずつでも掲載された本を読んでゆきたいと思う。
楽しみが増えた!
Posted by ブクログ
佐藤優さんが“損をさせない本”をまとめた1冊。
いまの“世界”を読み解くための57のテーマ、
そして、1つのテーマごとに2冊の本を紹介しています。
“優れたインテリジェンスオフィサーは例外なく本好き”
必要な情報を吸収し、教養として昇華していくためには、
そんなヒントがちりばめられているように、思います。
個人的に「教養とは価値観の多様性を認識すること」と考えています。
そんなことをあらためて感じさせてくれました。
直近では「イスラム教」についての本が読みたいな、なんて風にも。
なんにせよ、全部で114冊の本が紹介されているという、
なんとも危険な1冊で、読みたい本が順調に増えてしまいました。。
Posted by ブクログ
遠回りの読書術。
今の自分にはハマらなかった。それは直近で環境が変わり、結果を求められているので、時短で効果を求めすぎているためなのかもしれない。
Posted by ブクログ
【期待したもの】
・どんな本が紹介されているのか。レファ本の一つとして使おうかなと。
【ノート】
・「千夜千冊」的な、本読みのための本を目指したとのことで、使いではありそう。「啓蒙の弁証法」という難解なフランクフルト学派の哲学書が入っている辺り、なかなか侮れないセレクションになっている。ちなみに、著者がよく言及するハーバーマスもこの学派の流れ。
・本書の読みどころは対談形式の「文庫版特別講義」かも知れない。相手を務めている小峯隆生氏はかつて週刊プレイボーイの編集者をやってた人で、J.キャメロンの知己を得てシュワルツネッガーの「ターミネーター2」や「トゥルーライズ」にもチョイ役で出演した編集者。まだ健在だったんだな。対談の中で、いきなり他社の「読書の技法」についての話題を出している辺りが尋常じゃない。さすがと言ったところか。そして、著者自身から「『読書の技法』は出世したい人のため、『人に強くなる極意』は会社で楽しくやっていきたい人のためで、本書は前者と同じグループ」との言葉を引き出してるのが面白い。もしかしたら番宣ならぬ「本」宣かも知れないが。
・「読書の技法」では基本書は意見が分かれた時多数決を取るために3冊読むとのことだったが、本書では2冊だったのが残念。
【目次】
Posted by ブクログ
1日の総読書タイムは1時間以上が良い。(それ以下はあまり意味がない)
読書ノートはハードルが高い。気になった箇所のページの端を折るだけでも良い。(自分が続けられる読書法を継続する)
Posted by ブクログ
幅広い教養の持ち主として知られる著者が、52のテーマに関して、それぞれ2冊程度の本を紹介しています。
世界情勢や新自由主義、マルクスや沖縄といった、著者が深い関心を寄せるテーマはもちろんですが、中には猫やフーゾク、プロレスなど、比較的くだけたテーマも取り上げられており、改めて著者の教養の幅には驚かされます。
ただ、どのテーマについても、それほど突っ込んだ読書案内はなく、少し散漫な内容になってしまっているような印象もあります。
Posted by ブクログ
元々は2011年に講談社からの単行本「野蛮人の図書室」を改題して、冒頭に本屋の上手な活用法、巻末に選書術と毒手法を入れた、PHP文庫版。
正直、元々の原稿は2011年以前の週刊プレイボーイの連載(2008年~2010年)なので、鳩山政権に期待したり、死に体となったブッシュ政権からオバマ政権への期待など、今読むとなかなか厳しい批評のものもある。
ただし、物事の基本を学ぶための読書紹介や当時の雰囲気を知るためには良いのではないだろうか。個人的には「野蛮人の図書室」も読んでいたので、復習がてら読んで、読みたい本が見つかってしまった。この手の本は、たまに読み直すとよい本だと思う。