佐藤優のレビュー一覧

  • 野中広務 差別と権力

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    元共同通信社記者である著者による、講談社ノンフィクション賞受賞作。
    被差別部落出身でありながら、様々な苦難にぶつかりながらも自民党の幹事長まで務めた野中広務という政治家について、その軌跡を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。

    野中自身も、この著書の出版にはかなり嫌な思いを持っていたようである。

    野中広務といえば、ありとあらゆる権謀術数を駆使して権力を握ってきた印象が強いが、その出自のためか、反面弱者に対する慈しみの思いも強く持っていることがわかる。

    部落問題という、腫れ物に触るようにして扱われてきた非常にデリケートなテーマ(私はそうは思っていないが)ではあるが、ジャーナリストとして中立的

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    2009年12月14日
  • 獄中記

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    国策捜査は時代のけじめ。カネを稼ぐがカチ。カネで買えないものはナイ。そういう行き過ぎは駄目だよって。検察は釣り糸を垂らす。必ず釣ってやるから。って。カエシの鋭利な釣り針ですな。時代を転換するために何か象徴的な事件を作り出してそれを断罪する。運が悪かった人だけが捕まる。もし歯車が噛み合っていれば社会的成功者として賞賛されていた。はず。世論は大きな後押し。怖いよ。ほんと。あの時代、この時代を駆け抜けていった嵐のような象徴的な事件の数々。それが終わると何食わぬ様子であれは一体なんだったんだろうねって。真夏の花火は闇夜に消えて。祭りは終わり。人は散りぢり。ここまででやめておけ。ここまでならいいから。や

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    2011年09月15日
  • 獄中記

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    著者は、逮捕前は国益に殉ずるため多忙を極めていた外務官僚だった。一転、時間の流れ方がまるで違う拘置所の中で、自己の思想の歴史を紡ぎ直し、さらに研鑽すべき知的課題を煮詰めていく。
    著者の提示する哲学的、政治学的?課題は、正直に言ってよくわからない。とはいえ、実践的な知性は、歴史の知識および理解と高い使命感を欠いていてはありえない、というのが著者の考えではないだろうか。

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    2018年10月14日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    とても面白い。佐藤氏がこんなに頭脳明晰、深遠な思考力分析力の持ち主とは新聞報道だけ見ていたら決してわからなかった。文章力も素晴らしい。

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    2018年10月14日
  • 野中広務 差別と権力

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    一般社会の裏側に存在する権力社会と被差別社会
    被差別社会の苛烈な環境で育ったことで身につけた裏側社会での生き方は、
    同じく裏側社会である権力社会で生き抜く術となり、
    野中を権力の中枢へと導いた、のかな
    生々しい政治の世界が垣間見られる良書
    ただし、権力者に認められるクダリがことごとく浅く、さらに裏側があるのではと思ってしまう

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    2009年10月04日
  • 獄中記

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    2009/4/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2012/4/6~4/27

    佐藤優氏が東京拘置所に入っていた514日間の記録。私も今年からライフハックじみたことを始めたが、なかなかここまでは出来ない。確かに拘置所という特殊な空間に居たとはいえ。自分とは全く違う資質を持つ佐藤氏に今後も注目したい。
    文庫版あとがきにある拘置所の細かいルールはとても興味深い。

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    2012年04月27日
  • 自壊する帝国

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    ソ連崩壊時に、筆者は外交官としてモスクワに駐在していた。本書は、ソ連崩壊の過程を外交官の目から記録したもの。Detailが多く流れがつかみにくいきらいはあるけれども、かなり迫力のある記録。

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    2011年07月25日
  • 国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき

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    2008/11/24 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2011/4/18〜4/24
    久々の佐藤氏の本。
    こういうベビーな思想本は大学生の頃に結構読んだが、最近は全く読めていなかった。特に第五章の白井氏との対談は、佐藤氏のバックボーンを知ることが出来て興味深い。我が国もこういうユニークな人材を国策捜査のために失ってしまったのはもったいない。
    私自身は理系であるが、たまにこういう本を読んで視野を拡げないといかんなあ。

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    2011年04月24日
  • 野中広務 差別と権力

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    京都出身ということもあり、へえ、あの時はああだったのかと思うこともあり、おもしろかった。政治にそれほど詳しくないのだけれど、これを読むと、政治家は権力闘争や利権争いが本当に好きで、国のことや国民のことを考えてるのだろうか?と思ってしまう。しかし、野中氏には人のために社会を改革するという熱い部分と、狡猾な部分の両方があって、そこが本書の魅力であり、野中広務の魅力なのだろうと思う。

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    2011年09月03日
  • 北朝鮮特殊部隊 白頭山3号作戦

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    北朝鮮が韓国を赤化統一する、あるいは今年末の大統領選で韓国に保守政権が誕生して追い詰められた北朝鮮が‘爆発’する、あるいは「保守政権が誕生した後に軍事行動を起こして激しい抵抗に遭うよりも親北朝鮮政権があるうちに攻めるほうが有利だと、金正日が決断」して軍事行動に踏み切る、というようなシナリオを想定して、本書の目玉らしい在日の北朝鮮工作員が著者に打ち明けたという「白頭山軍事作戦」という戦争勃発後の北朝鮮の軍事行動計画(在日米軍と原発が最初の標的となっている)や北朝鮮の対日工作活動などを説明している。元軍人の方なのでその方面については詳細で私には真偽のほどがよく見分けが付かないのだけれど、武力にせよ

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    2009年10月07日
  • 残された時間の使い方

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     佐藤氏が出演しているテレビを見ていて、佐藤優という人間に興味をもった矢先、妻が佐藤氏の本を買ったので、私も読んでみました。
     月に約70本の締め切りを抱え、1日20冊ほど、月に約500冊の本を読んでいるというのには、ただただ驚きました。
     私も工夫次第で、まだまだ自分の時間が捻出できるなと思いました。

     【心に残ったこと・学んだこと】
    ・この本の最終的なテーマは「幸せになるための時間活用術」だと考えています。人生の究極の目的を、社会で成功するということではなく、「幸せになる」ということに置くのです。
     会社の仕事の時間は、結局のところ「他者時間」が支配している時間となります。その中でどんな

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    2026年02月15日
  • 聖書を語る

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    【あらすじ】
    共にキリスト教徒(プロテスタント)、同志社大学出身の二人が、聖書をベースに宗教・哲学・社会問題と縦横無尽に語りつくす異色の対談集。第一章では、カルヴァン派の佐藤氏とバプテスト派の中村氏が、同じプロテスタントでありながら宗派によって異なる、他力本願と自力本願などの相違点、終末論など神学的な問題を語りあう。第二章のテーマは、村上春樹の『1Q84』とサリンジャーを読む。そして、「新世紀エヴァンゲリオン」など、文学やサブカルに見られるキリスト教の影響を読み解く。第三章は、3・11を契機に激変した日本社会を伝統宗教は救えるのかがテーマとなっている。不安定な世の中にはスピリチュアル的なものが

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    2026年02月12日
  • 愛国の罠

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    講義形式で分かりやすく、最近の世界的な愛国主義的な流れを知ることができた。

    工業社会にはマニュアルを読むため識字率を高める必要があり、そのために国家が必要となる。狩猟採集、農業では必要ない。
    日本の外交はロシアウクライナ戦争の際のウクライナに肩入れしない立ち回りや、アメリカの言いなりになり過ぎない動きを含めてよくやってると分かった。
    愛国主義には「社会に根差す愛国心」「国家に根差す愛国心」の二つがある。社会に根差すと排外主義など思想にまつわる方向に行ってしまうが、国家の仕組み自体への愛国は理論的に行動することができる。これからの日本には憲法遵守など国家に根差す愛国心が求められる。

    とは言う

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    2026年02月12日
  • 組織の掟

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    あらゆる組織には「掟」がある。暗黙の内に共有され、時に法より重んじられ、破れば代償を払わされる。組織で生き抜く極意とは、この掟を熟知して利用することにある。「組織は上司に味方する」「ヤバい話は聞かないでおく」「外部の助言で評価を動かせ」「問題人物は断固拒否せよ」「斜め上の応援団を作れ」「後輩のために仕事をサボれ」……“最恐”の組織、外務省にいた著者が全ビジネスパーソンに贈る「超実践的処世訓」。

    目次
    はじめに
    第1章 組織の活用術 組織は自分を引き上げてくれる
    雑用仕事にも意味がある
    組織は個人にスキルを与える
    相手に合わせた仕事が身につく
    組織に10年いれば一人前になれる

    第2章 組織の

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    2026年02月11日
  • 50代からの人生戦略

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    還暦前の著者が、50代の過ごし方についてアドバイスしてくれている。折り返し地点を過ぎた人生の残り時間について、働き方、職場の人間関係、お金、家族関係、自分磨きなど。キリスト教徒である著者は、聖書を元に説明している所も多々あった。

    納得できない事や理不尽な事は、日常生活や仕事で広く見られます。その時、人生や社会自体がそもそも理不尽で説明不可能なものだという諦観があれば、困難に耐える事が可能になるかもしれません。諦観を持つことで世の中が違って見えたり、人生や人間関係が意外に上手く展開する事もあります。

    人生の逆境はいつ何時私達を襲うかわかりません。ただし、どのような困難であっても、時の流れを見

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    2026年02月06日
  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    朝井リョウ氏が紹介していて興味を惹かれ手に取ったが、肝心の箇所については「?マーク」だらけであった。
    佐藤は「共同体のために死ね」という論理はどこの国でも当たり前にあるが、田辺の論理はそれとは違い、新しい文化の建設(つまり大東亜共栄圏)のために死ねという特殊な論理だと。確かに国を守るのではない戦争に動員するロジックとしてはそういう面もあるとは思うが、ではベトナム戦争やイラク戦争に動員されたアメリカ兵はどんなロジックで命を差し出したのだろう?マクナマラの論理と田辺の論理を比較してそこに決定的な差があるのだろうか?
    また、「統率の外道」である特攻が大西瀧治郎の頭の中にさえ無い昭和14年に、エリート

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    2026年02月02日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    時系列で振り返る世界史ではなく、現代で起きていることから世界史を見ていく本
    この本は導入だと思って他の本でしっかり世界史を勉強したい

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    2026年02月02日
  • 定年後の日本人は世界一の楽園を生きる(Hanada新書 010)

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    純粋に面白かった。ほかの国に比べて日本がこんなに老後が過ごしやすいんだから、これがお勧めだよと言う一冊。確かに介護制度や金融制度、ある程度の資産があれば上手く活用して老後を乗り切れるのはわかるけど。。。

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    2026年01月31日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    ネタバレ

    日本の尺度で話を進めても、どこかで齟齬が生まれるのは宗教という下地から異なることが要因の1つであることには納得した。それにしても15世紀におけるキリスト教の教会は暴力団だという発言には笑ってしまった。

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    2026年01月22日
  • ウクライナ「情報」戦争 ロシア発のシグナルはなぜ見落とされるのか

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    日本のニュースでは伝えられない
    ロシア側からの宇露戦争の内側
    戦争含め政治とはどちらか片方の意見しか聞かないのは危険だと自分は思っているので
    日本人として生きてきて日本は簡単に言うとウクライナ側、ロシア批判のニュースを流してきたなかで、ロシアからみた宇露戦争、ロシアからみた日本、また、安倍首相、岸田首相の日本側からのロシアへの対応の違いというものを知れてよかった。
    戦争というものはどちらが良い悪いではない。ただどちらか片方だけの意見を聞き加担するというのは危険だということを気付かせてくれた。

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    2026年01月22日