佐藤優のレビュー一覧
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小渕政権の官房長官であり、自民党幹事長であったコワモテで老獪なイメージだった政治家野中広務。彼の出自について知ったのは、辛淑玉さんとの対談本である『差別と日本人』(角川oneテーマ21)で、その「いかにも老獪そうなニッポンの保守派政治家」といったイメージの一方、辛淑玉さんとの対談の中で語った、その人生を通しての差別との戦いに圧倒され、第四章は野中氏と辛淑玉さんの二人の言葉に、涙でページを繰る手も止まったガブ。今回、同書を貸した友人から、返礼のように(?)貸してもらったのが本書である。
対談本とは異なり、本書はプロのジャーナリストが綿密な取材と、巧みな構成によって紡ぎ出した、いわば現代政治史ノ -
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現在、具体的な悩みがあるわけでもなく、中島らも他凡百の人生相談本と同じように、多少毛色の変わったエッセイのつもりで読んでいると、途中で号泣してしまった。自分は著者のようなキリスト者ではないし、特定の宗教に帰依しているものでもない、寧ろ多くの日本人と同じように、祈りは日常の中にはほとんど無いのである。その自分が、大げさに言えば、神の愛を地上で実践しようとする人に触れてしまったと考えるしか無い、不思議な体験だった。この本には、下品な描写もあるし、それを不快に思う人もいるだろう。只、実際に悩みの底にいる人に、手を伸ばしさえすれば、助ける人は必ずいるという希望を与えてくれる本であるのは間違いない。
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Posted by ブクログ
ジャンル分けに困る本だった。彼がいろんな雑誌等に書いたコラムとかを集めて手直ししたもの。話題が広くしかも結構突っ込むときもあるのでそれなりに知識がないと理解しきるのは難しい。
国策捜査とか日本の司法の拙さみたいのが垣間見える。これが民主国家かと思うような。
いろんな哲学の話とか全部おもしろかったけど一番心に残ってるのは一級のスパイマスターたちの共通点。それらの人が自国、自民族のために命を捧げる気構えがあるがそれが物語でしかないことも知っている、そして愚行権、他者へ危害を加えないならその人の物語を認めること。
あとは恐慌と戦争を繰り返し生き続ける資本主義を考察する上でマルクス経済学が助けとなるこ -
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元共同通信社記者である著者による、講談社ノンフィクション賞受賞作。
被差別部落出身でありながら、様々な苦難にぶつかりながらも自民党の幹事長まで務めた野中広務という政治家について、その軌跡を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。
野中自身も、この著書の出版にはかなり嫌な思いを持っていたようである。
野中広務といえば、ありとあらゆる権謀術数を駆使して権力を握ってきた印象が強いが、その出自のためか、反面弱者に対する慈しみの思いも強く持っていることがわかる。
部落問題という、腫れ物に触るようにして扱われてきた非常にデリケートなテーマ(私はそうは思っていないが)ではあるが、ジャーナリストとして中立的 -
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国策捜査は時代のけじめ。カネを稼ぐがカチ。カネで買えないものはナイ。そういう行き過ぎは駄目だよって。検察は釣り糸を垂らす。必ず釣ってやるから。って。カエシの鋭利な釣り針ですな。時代を転換するために何か象徴的な事件を作り出してそれを断罪する。運が悪かった人だけが捕まる。もし歯車が噛み合っていれば社会的成功者として賞賛されていた。はず。世論は大きな後押し。怖いよ。ほんと。あの時代、この時代を駆け抜けていった嵐のような象徴的な事件の数々。それが終わると何食わぬ様子であれは一体なんだったんだろうねって。真夏の花火は闇夜に消えて。祭りは終わり。人は散りぢり。ここまででやめておけ。ここまでならいいから。や
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北朝鮮が韓国を赤化統一する、あるいは今年末の大統領選で韓国に保守政権が誕生して追い詰められた北朝鮮が‘爆発’する、あるいは「保守政権が誕生した後に軍事行動を起こして激しい抵抗に遭うよりも親北朝鮮政権があるうちに攻めるほうが有利だと、金正日が決断」して軍事行動に踏み切る、というようなシナリオを想定して、本書の目玉らしい在日の北朝鮮工作員が著者に打ち明けたという「白頭山軍事作戦」という戦争勃発後の北朝鮮の軍事行動計画(在日米軍と原発が最初の標的となっている)や北朝鮮の対日工作活動などを説明している。元軍人の方なのでその方面については詳細で私には真偽のほどがよく見分けが付かないのだけれど、武力にせよ
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はい、池上彰さんと佐藤優さんが日本の左翼史を振り返るシリーズ全3巻の第4弾です!
売れたんだね
思ったより売れたんで、調子乗って急遽つけ足したんだね
そして急遽のつけ足しは戦前を振り返る!
まさに日本の左翼の黎明期でなんだか薄ぼんやりしている
っていうか、飽きた!左翼もう飽きた!w
だいたい4冊読んでめちゃくちゃたくさん人が出てきたけど、誰ひとり覚えてない!w(元々知ってた人は除く)
で、そんな元々知ってた人のひとりが小林多喜二です
戦前の左翼の話だからそれは名前出てくるよね
日本のプロレタリア文学の代表的作家ですよね
代表作は言わずと知れた『蟹工船』ですよ
だがお二人のお話によると、