佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北朝鮮が韓国を赤化統一する、あるいは今年末の大統領選で韓国に保守政権が誕生して追い詰められた北朝鮮が‘爆発’する、あるいは「保守政権が誕生した後に軍事行動を起こして激しい抵抗に遭うよりも親北朝鮮政権があるうちに攻めるほうが有利だと、金正日が決断」して軍事行動に踏み切る、というようなシナリオを想定して、本書の目玉らしい在日の北朝鮮工作員が著者に打ち明けたという「白頭山軍事作戦」という戦争勃発後の北朝鮮の軍事行動計画(在日米軍と原発が最初の標的となっている)や北朝鮮の対日工作活動などを説明している。元軍人の方なのでその方面については詳細で私には真偽のほどがよく見分けが付かないのだけれど、武力にせよ
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Posted by ブクログ
僕はリーダーシップに興味があって色々な本を読んだりしています。そんな文脈で新・リーダー論というタイトルに惹かれてこの本を読んだ訳ですが、タイトルと内容の不一致が大きいなと思いました。
この本は、各国の政治のリーダーや情勢について、池上氏と佐藤氏がひたすらあれこれ話しているという対談本です。内容は本当に知識豊富な2人が、深い議論をしていて、色々と考えさせられるもので面白かったです。政治経済に関する背景知識がないと理解できないところも多く、普段あまりニュースも見ない、新聞も読まない僕にとっては難しいとも思える本でした。
この本の想定している読者層がどういった方なのか分かりませんが、イントロが無 -
Posted by ブクログ
タイトルから内容がわかりにくい。出版は佐藤氏の腎臓移植とほぼ同時期。一見相容れないような佐藤氏の剛という感じと、片岡先生の柔とが調和している不思議な雰囲気の本。片岡先生のお人柄があちこちに感じられる。
料理に例えると、美味くもない、なんなのかよくわからない、ときどき鈍い苦味のような変な味がする、けど食べた経験が残る、、そんな本か。
新自由主義のくだりが興味深かった。何でもかんでも個人の自由平等を振りまわすのは社会全体のためによくない、と。
「イガイガトゲトゲの多い二項対立の御時世」を佐藤氏と二人で憂い、無駄に希望を持たせない、悲観的な気配が流れている。しかし投げやりではない。諦念というべき