佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ジャンル分けに困る本だった。彼がいろんな雑誌等に書いたコラムとかを集めて手直ししたもの。話題が広くしかも結構突っ込むときもあるのでそれなりに知識がないと理解しきるのは難しい。
国策捜査とか日本の司法の拙さみたいのが垣間見える。これが民主国家かと思うような。
いろんな哲学の話とか全部おもしろかったけど一番心に残ってるのは一級のスパイマスターたちの共通点。それらの人が自国、自民族のために命を捧げる気構えがあるがそれが物語でしかないことも知っている、そして愚行権、他者へ危害を加えないならその人の物語を認めること。
あとは恐慌と戦争を繰り返し生き続ける資本主義を考察する上でマルクス経済学が助けとなるこ -
Posted by ブクログ
元共同通信社記者である著者による、講談社ノンフィクション賞受賞作。
被差別部落出身でありながら、様々な苦難にぶつかりながらも自民党の幹事長まで務めた野中広務という政治家について、その軌跡を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。
野中自身も、この著書の出版にはかなり嫌な思いを持っていたようである。
野中広務といえば、ありとあらゆる権謀術数を駆使して権力を握ってきた印象が強いが、その出自のためか、反面弱者に対する慈しみの思いも強く持っていることがわかる。
部落問題という、腫れ物に触るようにして扱われてきた非常にデリケートなテーマ(私はそうは思っていないが)ではあるが、ジャーナリストとして中立的 -
Posted by ブクログ
国策捜査は時代のけじめ。カネを稼ぐがカチ。カネで買えないものはナイ。そういう行き過ぎは駄目だよって。検察は釣り糸を垂らす。必ず釣ってやるから。って。カエシの鋭利な釣り針ですな。時代を転換するために何か象徴的な事件を作り出してそれを断罪する。運が悪かった人だけが捕まる。もし歯車が噛み合っていれば社会的成功者として賞賛されていた。はず。世論は大きな後押し。怖いよ。ほんと。あの時代、この時代を駆け抜けていった嵐のような象徴的な事件の数々。それが終わると何食わぬ様子であれは一体なんだったんだろうねって。真夏の花火は闇夜に消えて。祭りは終わり。人は散りぢり。ここまででやめておけ。ここまでならいいから。や
-
Posted by ブクログ
北朝鮮が韓国を赤化統一する、あるいは今年末の大統領選で韓国に保守政権が誕生して追い詰められた北朝鮮が‘爆発’する、あるいは「保守政権が誕生した後に軍事行動を起こして激しい抵抗に遭うよりも親北朝鮮政権があるうちに攻めるほうが有利だと、金正日が決断」して軍事行動に踏み切る、というようなシナリオを想定して、本書の目玉らしい在日の北朝鮮工作員が著者に打ち明けたという「白頭山軍事作戦」という戦争勃発後の北朝鮮の軍事行動計画(在日米軍と原発が最初の標的となっている)や北朝鮮の対日工作活動などを説明している。元軍人の方なのでその方面については詳細で私には真偽のほどがよく見分けが付かないのだけれど、武力にせよ
-
Posted by ブクログ
著者のキリスト教プロテスタントとしての立場から見たものの見方、ユダヤ人、イスラエルはこれまでの歴史的経緯により特にインテリジェンスの分野では優れており日本はもっと積極的に交流して学ぶべきという著者の対イスラエル観はよく伝わってきた。
世界にはいろいろなルーツや文化的な土壌、宗教などの影響により、立場はいろいろあり一つの事象もそれをどういう視点で見るかにより見える事実やあるべきと考える姿も違ってくると思うが、
キリスト教に根差した考え方の人の一部はこういう思考回路になるんだなぁ、ユダヤ人から見た世界や周囲の国に対する見方はこんな感じなのかなぁと、感じた。
中東に関して言えば、テロ自体は全く容