佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この数年ドストエフスキーを読み、Eテレの亀山先生の100分de名著を視聴している。おさらいのつもりで購読。
「罪と罰」小学生のころ、読んだきり。
主人王はシベリア送りの後も反省や後悔はしていないとの指摘。へ~。読まないといかんなあ。
「白痴」高校時代に読み、40年後に読み直す。
ムイシュキンを無垢で純粋なだけの人間とする見方に佐藤さんは疑問を投げ掛ける。攻撃的で、自分の偏狭な価値観に固執し、周囲を破壊していく存在と。
ロゴージンの暗い情熱とナスターシャの破滅志向がこの恐ろしい物語の原因だと思っていたが、佐藤さんはムイシュキンが触媒になっているという。
ロシアのキリスト教の話は面白った。しっ -
Posted by ブクログ
「書く技術」に興味があって読んでみた。
書く技術パートの半分はスケジュール管理のこと。
著者ほど忙しくないので笑、実践するほどのものはなかった。(多忙な人には有効なものもあると思う)
残りの半分が、書くことについての技術。
一冊のノートに手書きするというのが佐藤流。
読書後に「本の抜き書き」と「自分のコメント」を書く。
抜き書きのため、たくさんは書けない。それゆえに大事なところのみを抜き出すことになり、手を動かすことが記憶に残るのに寄与する、とのこと。
参照不可で書くことが、頭の定着度を測るには良い。
複眼思考、というのは今読んでいる苅谷さんの本と類似。
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Posted by ブクログ
地政学に興味があり何冊も本を読んでいる。
とは言え地政学ってやっぱり大きく地理的な条件が変わらないためどの書籍も内容がほとんど同じである。
本書の中で自分が知らず、かつ地理が変わってきたことによる地政学の観点で1点参考になった部分を記載をする。
その内容が地球温暖化により北極の氷山が溶けていることにより北極海の航路が確立されていること。
そのため北海道が地理的に優位となりその部分がまた地政学の観点で日本や他国の思惑によって様々な争いが起こるのであろうと予測されることである。
結局様々な国同士の争いは地政学から大方読み取れる。
それを2020年代になっても続けていること自体にアホらしさを感 -
Posted by ブクログ
いかにもメンタル強そうな佐藤優さんが、メンタルを強化するためのノウハウを語ってくれるのかなと思いましたが、若干異なりました。
ノウハウ本ではなく、現代の状況と考え方をエッセイ風に語るもの。
筆者が、収監された経験でなぜ鬱などにならなかったかというと、鬱になる因子がなかったということと、状況を客観的に把握できたから、とのこと。
宗教の話など、佐藤さんが造詣深い部分の考え方など、面白かった。
以下気になったフレーズ
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人類の歴史は不幸と労苦の積み重ねでもありました。人々はその間、何をしてきたか?不幸や苦しみを、社会を改善し進歩させることで減らすのではなく、ただ神に祈りを捧げ、救わ