あらすじ
キーポイントは、「“公開情報”
をどう読みとくか」
最新国際情勢を、外交のプロがときほぐす!
混迷の時代を生き抜くための1冊。
日本は情報大国です。日々の国際情勢についての報道や分析について、大量の情報を新聞、ラジオ、テレビ、インターネットから得ることができます。情報の基本は新聞です。インターネット空間には、厖大な情報が流れていますが、そのほとんどのオリジナル情報は新聞です。私はインターネットに関しては、新聞社、テレビ局のホームページ、各国政府機関のホームページ以外はほとんど参照することがありません。それでも国際情勢を分析する上で、大きな支障にはなりません。
出来事に対する見方は、雑誌に掲載された専門家の論考が重要になります。しかし、21世紀に入った頃から、有識者のポジショントークが増えてきたように思えてなりません。(略)しかし、国際関係は生き物です。国際社会で起きている現実の出来事から目をそらして、ポジショントークを繰り返しても、事柄の本質から遠ざかっていってしまうばかりです。(本文より)
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日米や中国、ロシアなど国際関係について佐藤さんの見方はいつも面白い。
地政学はからっきしの私にとって、佐藤さんの本を読みまくって最近ようやく、うっすらと輪郭がわかってにた感覚になってにた。
地球温暖化は全ての国が賛成しているわけではないとはなんとなく思っていたけれど、ロシアは凍土が溶けるからむしろ温暖化を歓迎していると、聞いて目から鱗だった。
よく考えたら当たり前なのだけれど、そんなことにも気づかないくらい、SDGsが正しいと無批判に受け入れてしまっていたことにも気付かされた。
そういう意味で、さまざまな立場に立って物事を見る癖が真に大切なのだと改めて勉強になった。
Posted by ブクログ
日ごろ観ている世界情勢のニュースをより関心をもって見ることができるようになる一冊。軍事や、宗教観について見方が変わりました。
大変勉強になりました。
Posted by ブクログ
前半が白眉。リアルタイムの状況分析として説得力十分。菅政権は外交的に相当良く、したたかに立ち回っているという。また、台湾問題、ミャンマー問題もこう見るのか、という視点の紹介はいつも刺激的。
Posted by ブクログ
足元の国際情勢に関する見解を手際よくまとめている。インテリジェンスのプロとして見解は国際情勢を理解する上で役に立つ。読者の著者への期待を平均的に満たしている。