佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
以前一度、内村自身のものを読んだが、本屋で平積みされておりなんとなく手に取った。最近読書をおろそかにしていたので、ハードルの低いものからと思った気がする。
佐藤の現代語訳は大変読みやすかった。内村の豪胆さが感じられ気持ちよかった。コンプライアンス意識がいきわたった現代語訳だが、メタ的にもこの本が掲げている「生き方」としてのメッセージを含むようだ。
後半は佐藤自身の現代を生き抜くためのメッセ-ジと言ったところだが、内村に対して言及している部分は面白かった。内村の信仰は強制されたもの、しかし強制されたものであったがゆえに自分で選んだものよりも内面化した、という柄谷行人の言及を引用しているところは -
Posted by ブクログ
外交官を辞めて専業作家となった著者が、これまでに発表してきた論文、エッセイ、対談、座談会などを集めた本です。
10の「講座」と銘打たれた章で構成されており、著者の知的関心のひろがりをうかがうことのできる内容になっています。塩野七生の『ローマ人の物語』の完結を受けておこなわれた、著者と塩野、そしてイスラム思想の専門家である池内恵の鼎談は、興味深く読みました。塩野自身がみずからの著作における「史観」を語っているところも興味深かったのですが、キリスト教とローマとの関係について著者が塩野とは異なる立場に立ちながらも、キリスト教のうちから一神教的価値観を乗り越える動きが現われていることに触れて、現代の -
Posted by ブクログ
ネタバレAIが発達しても、人間と競合になるってわけではないよ。
分析力があるAIと、総合力がある人間で役割分担をしていくよ。
で、総合力をどう鍛えるには、インプット力とアウトプット力、それに加えてコミュニケーション力が必要だよ!っていう話。(多分)
●わたしにはインプット力の土台の力が足りてないかもしれない…
インプットするには、まず土台が必要。高校までに習う基礎教養。この知識が定着することで理解力が上がる。
その土台があった上で、仕事に使うための具体的なインプットを行う。
…なんだけど、
自分には、基礎教養が足りてないかもなと思った。
理解をするには「あれと似た感じか〜」ってなると早い。だから物 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭と部分的に共感できる内容だった。
(先輩から借りた本)
・ラベリングによる、逸脱者創出への不信感や(ひきこもりが犯罪を犯す等)、プレッシャー(努力しなきゃ負け組に)がある。
・「前のめり」な生き方はつらい、自分はどう生きるか?(総合職として執行役員を目指すのか?)
・アソシエーションに所属することにより、「共助」を持つ(今は自分だけが勝つという生存競争になっていてつらい)
理解できなかったのは、「自己責任」は最近の潮流であり、努力しなかった人に「負け組」の責任があるのはおかしいという論調。
著者は、「努力」は強要されるものではないといい、「自由」と「責任」は表裏であると主張している。その -
Posted by ブクログ
◯表題と佐藤優氏に惹かれて手に取ったものの、この本は一体何がテーマだったのか…?と思うような内容。
◯児童福祉に関係した職種は様々あり、それらの職種について解説及び連携について、児童福祉に関連の深い先生方からの現場に即した話が聞けるのかと思っていた。
◯しかし、内容の半分は先生方の現在に至るまでの経歴(もしもこの先生方の生涯が児童福祉の歴史だ、ということであればそれはそれで良いのであるが、そこまでの傲慢さはこの本にはないと思うと、何故ここにこれだけのページを割くのか…?)、その後の展開は、みなキリスト教とだけあって、やけに宗教的な精神からの福祉に対する姿勢が描かれている。悪くいうつもりはないの -
Posted by ブクログ
ソ連帝国が内部から崩壊していく模様をソ連に深く人脈を築いていた著者の目でそのただ中に生きる人間たちの姿を生き生きと描いている。ラトビア出身でソ連を壊すために決意したサーシャとの交流。またリトアニア独立へ向けた最高会議場の中で共に過ごした日々。エリティンの台頭…。今のロシアでなぜゴルバチョフが嫌われて、むしろあのブレジネフの人気があるのか?それが納得できるように感じた。ソ連において無神論を研究するモスクワ大学の哲学科の学生も教授もほとんど隠れ信者とのサーシャの情報はそうなのだろうと思わせるところがあった。ロシア人の「旅の恥はかき捨て」「避暑地のセックス」という風俗にも驚き。ソ連社会がいかに爛熟し
-
-
Posted by ブクログ
タイトルから、頭がいい人による勉強法講座かと思ったら、全然違う、大学かどっかでの講義の文字起こしを改題したものだった。
別の興味として、ロシア外交や各国の教養レベルや初等・中等教育の話は面白かったけど
タイトル詐欺は結構嫌いなので評価上げられない。
抽象に戻ってくれる事があまりなく、ずっと具体的な事象と背景の話を熱くされてたので、置いてけぼり感が強かった。
信者からしたら、「お前の理解力が足らないからだ」となるんでしょうし、実際それあるんでしょうが。
ベースの教養が足りないと感じたら義務教育の教科書に立ち返るとか、方法論はめっちゃタメになった。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレエリート社員は残業できないと困る。
彼らの間での競争は激しく競争相手に負けないためには所定内の時間では到底追いつけない。
明日できることは今日しない。
先延ばしにできることはできるだけ先延ばしにしよう。
その意味では、図太くズルくなることも大事。
精神衛生にもつながる。
身の回りの環境を整備することで、作業の効率が高まり、自分の頭の中も整理されすっきりする。
今日は引き出しの中だけとか本棚の一部とか、少しずつ進めていくやり方が良い。
一連の流れをパターン化する。
それによって脳を疲れさせず心の健康にもプラスになる。
最悪の事態を想定し、そのシミュレーションをしておけば、どんな事態が起き