佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回しても生き残る」これがイスラエルの国是だ。世界の政治・経済エリートへ大きな影響力を有す情報(インテリジェンス)大国。中東と世界情勢を分析するには避けては通れない国だが、その実態はあまりにも知られていない。「イスラエルは通常の国民国家ではない」と喝破する第一人者が、イスラエル人の愛国心、さらにそれを支える神理解を読み解く!
最近イスラエルとパレスチナの問題に興味を持ち始めて読みましたが、意外と著者の外交官としての矜持や心持ち、そして信仰のことが多く書かれていて意外でした。イスラエルという国の存在を認めようとしないイランやハマスの恐ろしさを日 -
Posted by ブクログ
ネタバレまとめと一部感想
北方領土交渉
北方領土返還のチャンスを逃して久しいが、返還請求側が交渉では有利なことを前提に、米中関係とロシアの介入等地政学的変化も考慮しつつ引き続き交渉を続けるべき。
国際情報戦
ゴーンの逃亡に際して国際的な共感が得られた背景にキリスト教宗派が関係している。そのあたりの分析する視点がソフトパワー利用には必要になると感じた。
イギリスがファイブアイズをして日本を取り込みシックスアイズにする可能性を示唆している。日本としてはこの体制には情報交換の幅が拡がるのみでなく、イデオロギーや価値観を共有する各国とサプライチェーンを構築できる経済的な連携のメリットがある。一方、同盟国の -
Posted by ブクログ
2章の読書周りの話は、前に読んだ著者の別の本と内容が被ってるので感想は割愛する。
(教養共同体というキーワードは心に残った)
この本の出版からさらに5年経っているが、今も「短い20世紀」の延長にあると感じる内容だった。
世界はどんどん右傾化し、中国はさらに帝国主義を強め、空洞化した庶民はオンラインサロンという中間共同体に依存している。
一方で会社のような組織レベルでは、資本主義社会の問題に対する解を見出しつつあるように思う。
ティール組織は労働者を交換可能な合理的存在として見ずに、非合理な存在として見ているともいえる。
あらゆる分野が多面的に絡み合っているため、今後も雑食的に読書をしていき