佐藤優のレビュー一覧

  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    カジノは賄賂を渡すための場所としても使われる

    佐川問題での国会議論は、事実、認識、評価を混同していた

    時間に耐えられない(ラインなどで返事が待てない)というのは、時間がかかる学習に耐えられないということで、非常に危ない


    池上さんと佐藤さんの対話形式で書かれているけど、この人たちは本当にいろんなことを知ってるな。
    文系と理系が融合したリベラルアーツだったり、世界の見方をわかっている。
    そんな教養をちゃんとつけられる日が私も来るのかなぁ。
    この本はトランプが大統領になった世界を中心に話されている。

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    2018年11月24日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    池上彰氏と佐藤優氏の時事問題に関する対談を掲載したシリーズ第4弾。今回は米朝首脳会談を経た北朝鮮問題、モリカケ問題やセクハラ問題に揺れた官僚と安倍政権、プーチン(ロシア)、エルドアン(トルコ)、トランプにみられる国際協調よりも自国優先を謳う政治家の台頭などを取り挙げています。
    「独裁・独断傾向を強める政治家の台頭の背景には、国際情勢の変化が激しすぎて民主主義的な手続きによる時間のコストに政治が耐えられなくなってきているから」という見方には大変共感を覚えました。
    電気自動車に対する政策の展開の速さなどは中国がかなり先行していますが、これも民主主義的ではなく中国共産党の一党支配だからこそ実現できて

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    2018年09月30日
  • 大日本史

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    ネタバレ

     「将来の出来事をあらかじめ知ろうと思えば、過去に目を向けないといけない。なぜかといえば、時代を問わず、この世の全ての出来事は過去に極めてよく似た先例をもっているからである。つまり、人間は行動を起こすにあたって、常に同じ様な欲望に動かされてきたので、同じ様な結果が起こってくるのである。」これは、15~16世紀のイタリアの政治思想家マキャヴェリの言である。
     同様に、17世紀のフランスのルイ14世の寵臣だった外交官フランソワ・カリエールは、歴史と外交との関連について示唆に富む発言をしている。「事実や歴史に詳しいと言うことは、交渉家が敏腕であるための大切な素養の一つである。何故ならば、理屈と言うも

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    2018年09月30日
  • 牙を研げ 会社を生き抜くための教養

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    主としてビジネス・パーソンの知的研鑽のために取り組むべき教養について論じた本で、著者がおこなった講演の内容にもとづいています。

    宗教の観点から国際政治の動きを読み解き、マルクス経済学の観点から資本主義の問題点を指摘するなど、著者の他の本でも説かれている内容がほとんどですが、とくにビジネス・パーソンに向けて書かれているということもあって、コーチングの観点から著者自身の体験を交えた興味深い話題などもとりあげられており、おもしろく読むことができました。

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    2018年09月29日
  • 知性とは何か

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    スコットランド独立運動を沖縄独立とを重ねた視点で書かれた琉球新報の記事が興味深かった。僕は沖縄は日本の一つの県だと普通に思っていたけど、沖縄の人たちの中には日本から独立(自己決定権の確立)したいと思ってる人もいるそうです。なので、スコットランド独立運動に対する見方が、そういう沖縄の人とそれ以外の人(例えば僕)で全然違うみたい。そういう自分の予想もしてないような視点を意図的に得るのは難しい。けど、大事なことだと思った。

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    2018年09月27日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    表題の答えや結論は導かれなかったものの、キリスト教の発展や現代の宗教の役割について勉強になった。私は竹内くみこサイドだが、「宗教を無くすとしたら、代替案はなにになるのか」という点は宗教を批判する際には考える必要のある点だと改めて思った。

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    2018年09月16日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

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    ふんだんに出てくる小ネタや、少し変わった思考方法に、読んでいる最中は「なるほど!」と思い、面白く読んだが、読後は、不思議なほど何のインパクトも残らない。
    私は、家族(一族)の看取りを何度か経験しているので、「死」の傍観者としては知見があり、余計、そう思うのかもしれない。
    酒席の小ネタになりそうな話がちょこちょこ出てくるので、時間潰しにはいいかなと思う。

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    2018年09月07日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    佐藤氏のオススメの本が参考になる。
    浦和高校が良さそうな事は、良くわかる。生きる力をつける最初が高校という場所だから。
    でも、ご本人も校長先生も、客観性には欠ける内容になってしまうね。

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    2018年08月15日
  • 希望の資本論

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    マルクス『資本論』が説いている内容を手がかりに、日本国内や世界の情勢を推し量っていく。対談している両者のトークがあまりに濃すぎて、一読しただけでは飲み込みきれないインテリジェンスの凝縮感。これは<汗をかきながら読む>トレーニングということか。いずれ再挑戦する。

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    2018年08月11日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    トランプ氏をカリカチュア化せずに、冷静に語ってみようとした著だが、少し古く、当確したタイミングでの書である。今やトランプ氏が口だけではなく、修正はありながらも大枠は有言実行に動いている事が明らかだ。政治家の人となりをコミカルに捉え、政策の本質とは異なる視点でしか報道できない日本のマスコミからは伝わらない考察がここにはある。

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    2018年08月05日
  • ゼロからわかる「世界の読み方」―プーチン・トランプ・金正恩―

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    ・一方的な論かもしれないが、北方領土問題の理解にはすごく良い。つまり、日本政府はサンフランシスコ平和条約で国後・択捉は一度放棄しており、この二島は復活折衝であること、冷戦時は北方領土問題が解決しないことが国益であったことを認識し、当面は二島返還と、国後・択捉における特別な地位を獲得し段階的な出口論で交渉を進める。
    ・冷戦下は、北方領土問題は解決しないことが国益。なぜならば小笠原も沖縄も返還されていなかった。そんな中、歯舞群島と色丹島が返還されたたらソ連は米国よりもいい国になってしまう。
    ・歯舞群島と色丹島は返還交渉、国後島と択捉島は復活折衝。前者はバカでもできる。
    ・1951の政府見解は「南千

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    2018年10月21日
  • 現代の地政学

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    ・宗教は地政学的要因になる。今のサウジアラビアとイランの緊張や「イスラム国」の誕生は、まさに古代的・中世的なイスラム教の表象から出てきたものであり、それとポストモダン的な要素が結びついて起きたもの。地政学を考えていく場合は、長く変わらないような要素として何があるんだろうということと、変わり得る要素で何があるのかということをしっかり把握する必要がある。

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    2018年07月07日
  • 40代でシフトする働き方の極意

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    まだ40代ではないけど、40代に向かっての進み方のヒントになる。老後のことも考え始めないといけないんだなぁ。

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    2018年06月17日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    20180614 タイトルは具体的な校名だが高校の在り方に踏み込んで日本の高校教育のあるべき姿に繋がっている。私より上に世代にとっては懐かしい思い出でかぶるのではないか。逆にこの40年でどれだけ教育が壊れてきたのかを知ったような気がする。良い高校は知名度だけでなく中身も良いと皆が納得する世の中にならないとやばい。

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    2018年06月14日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    佐高信と佐藤優の対談集。

    読書のジャンルが多岐にわたり、双方の微妙な考え方の違いも含めてとても勉強になった。

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    2018年06月11日
  • 小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける ―これだけは知っておきたい70のポイント

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    税金を考えるとき、高負担高福祉か、低負担低福祉か、という考え方は聞いたことがあった。アメリカは低負担低福祉。高負担高福祉で有名なのは北欧だろう。ちなみに日本は低負担中福祉と聞く。しかしそれは借金で穴を埋めているので、現実的にはいずれ破綻する。佐藤氏は高負担高福祉がよいと思うけど、日本では難しいという。なぜなら、人口が多すぎてフリーライダーが出てしまい、不公平感からシステムとしてうまくいかないから。あぁ、そうなんだぁというのがなかなか蒙を啓かされたところ。

    小学校の教科書を使って、わかりやすく、社会について学ぶことができた。面白かったしね。

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    2018年06月02日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    明治時代の論壇は、江戸時代までの儒教や国学や仏教を中心にした体系知の系譜と、解明欧化思想の系譜の2つがあった。一方は教育勅語や国語改良を、他方は欧米自由主義や社会主義やヘーゲル哲学を見つつ、様々な本が刊行された。

    日本の環境論者は、ほとんどがかつての新左翼のメンタリティを引きずっている。新左翼は、ソ連崩壊に直面して自信を失い、環境問題に向かった(佐藤)。

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    2018年10月31日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    まったく個人的なことだが、僕はあと数年で還暦を迎える。老眼は進むし、集中力の減退を感じる。数はこなせないのだから、読むべき本は、よく考えなければと思う。

    これからの読書の方向を探るつもりで購入。
    最初は、子供の頃に読んだ本などの話があり、平松洋子さんと小川洋子さんの共著「洋子の本棚」を連想したが、‥。

    松岡さんのような、ある年齢層の方たちは、殆どマルクスを体験しているんだな。革マル派の指導者やレーニンの名前も出てくるが、僕が大学の頃、マルクスなんてまともに読む気しなかったもんなあ。
    その後はポストモダンだ、脱構築だと云っているうちに、思想が無くなってしまったと云う。そうなんだろうね。

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    2018年05月29日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    松岡正剛と佐藤優の対談『読む力』を読み終わった。
    佐藤優はいまいちピンと来ないことが多かったが、『知性とは何か』が優れていた。
    あとがきで佐藤優が「松岡正剛学という学術分野が成立すると考えている」と書いているが、松岡正剛がそれほど優れた人物なのか、私には分からない。
    しかし、一人の人間がどこまで本を読めるかに挑戦した人物のように思う。
    また、松岡正剛がまえがきで指摘した3つの「読む力」は興味深い。すなわち、
    ①アナロジー(類推する力)
    ②アフォーダンス(意味を見出す力)
    ③アブダクション(仮説的推理力)
    の3つであるが、この3つの力を鍛えるのが、読書の効能と言えそうだ。
    全体的には、本の紹介が

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    2018年05月22日
  • 亡命者の古書店―続・私のイギリス物語―(新潮文庫)

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    前作「紳士協定」と同時期の著者の回顧録。
    亡命チェコ人の古書店夫婦達との対話・交流を描き、ソ連崩壊前のチェコスロバキア・東欧の空気感を教えてくれる。
    前作のイギリス人の少年との付き合い、厳しい語学研修を受けながら、著者のキリスト教の研究資料探していた、著者のバイタリティには驚く。睡眠時間あったのかと?

    本論ではないが、チェコ料理、所謂ご当地メシの美味そうな描写が、個人的には好きな個所だが、著者は相当食通だと確信した。

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    2018年05月22日