佐藤優のレビュー一覧
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日本が大きな変化になるにつれて、一人一人が世の中でいかにどう生き残っていくかをテーマに佐藤優さんの立場から語っている。各章は「怒らない」、「飾らない」、
など8種類の「○○ない」でノウハウを学びます。
「標準的な努力ができる人なら確実に実行できる」と書かれていますが、外務省出身ということもあり、所々に政治や外交にまつわる話が出てくるため、なんとなく親近感がわかず、距離を置いてしまいました。
各章では、「こうしたほうが良い」と提言したあと、その根拠として、著者の経験談を交えて展開していきますので、特に心理的・医学的なものはありません。
わかりやすい文章ですが、個人的にはこういう考え方もあるんだな -
Posted by ブクログ
著者が中学を卒業するまでをえがいた自伝的作品です。
病気にために小学校を休むことになった著者に、無線の手ほどきをしてくれた父親をはじめ、小説のおもしろさを教え、哲学や政治の世界に目を開かせてくれた塾の講師など、著者の知的形成の手引きをしてくれた周囲の人びととのかかわりが中心的に語られています。
著者の早熟にも驚かされますが、といっても「神童」という印象ではなく、むしろ経営をめぐる塾の講師たちのやりとりに耳を傾けている著者の姿や、高校入学前の北海道への一人旅でのエピソードなどに、その後の著者の姿を髣髴とさせるような人間的な胆力を感じました。 -
Posted by ブクログ
池上彰と佐藤優の対談が、一番面白かったかな。宗教と資本主義、現代社会をわかりやすくつなげてくれる。試験登用による官僚制は、宦官とか聖職者の独身制の現代版であるとかね。それはつまり世襲によって、権力の固定化を避けたのだ、と。
資本主義は非常によくできたシステムで、個人がこれにあらがうことは難しい。せめて、というか、お金にならない、何か自分で大切と考えること、後進を育てるとか、見返りを求めない寄付をすることで、社会の重厚さを担保できるんじゃないか、という見方はいいと思う。自分でも、いずれなにか考えよう。まぁ、そう考えたら、自分の子を育てるって、そういうところはあるんだけどね。老後のめんどうをみさ -
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西原理恵子さんのマンガ
佐藤優さんの社会派コラム
同じお題でも斬り方が違うとこうも面白いの!?
いやもう西原さんのほうはお題ムシしちゃってるのもあるし…おもしろすぎ!
高須先生ネタ好きだわ~
愛がある笑いだわ~
佐藤優さんのコラムの方は…
あっ!そうそう
この方のお名前聞いたことあるな~って思ってたら
鈴木宗男さんの事件の時に逮捕されてた方だ~
コラムにもたびたびその事件の話が出るんだけど
今もウツウツとしたものがあるんだろな~
だって何回もその話が出るんだもん。
ちょっとしつこいぐらい!
この二人のバランスがいいのかも。
コラムだけだったらちょっと疲れるかな~
って、佐藤さんすみません -
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蔵書数が1.5万冊の佐藤優と7~8万冊の立花隆という化物二人の書評を元にした対談集かな。
なんかまさに知の巨人といった感じ。
これ位の教養があると世の中の見え方が全く違うんだろうな。
二人の知識の深さと幅広さに終始圧倒されます。
400冊の本を紹介しているけど、歴史、政治哲学方面が多いかな。
ちなみに自分はこの中に紹介されている本を一冊も手にとったことがありません…苦笑
ただ二人共古典を大事にされているそうで、紹介される本も名前くらいは聞いたことがあるような物がよく出てきます。
そういや社会の時間に習ったよなぁ、と思い出しながら楽しく読めました。
やはり古典にも目を向け -
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Posted by ブクログ
佐藤さんの本を読むのは2~3冊目。気鋭の論客という位置にいるようだが、これまでの印象を思い返しても、目からウロコなことを述べるのかと思いきやきわめてまとも。この本も、「人と比べない」「問題から目をそむけない」「頭で考えない」「時間に追われない」「酒に飲まれない」「失言しない」「約束を破らない」「恩を仇で返さない」「嫌われることを恐れない」「人を見た目で判断しない」「上下関係を軽んじない」といった具合に、当たり前のことを当たり前にやること、しないことの大切さを説いている。これ章題なんだが、ある種、小学生の道徳みたい。でもこれをあえて佐藤さんが述べることで価値が出るような気もしないでもない。
本間 -
Posted by ブクログ
難関試験を突破したひとにぎりの超エリートが、政策を作り、政治を動かし、実質、国家を「統治」している。どんなに不祥事を起こそうと変わることのない「全体の奉仕者」の実態とは何か?官僚の裏も表も知り尽くした著者の実体験にもとづく究極の官僚論。
佐藤さんの文章はとても読みやすくて、なかなか普段新書を読まない私でもすらすら読めました。普段官僚とは程遠い仕事をしているので、いまいちキャリアとノンキャリアの違いすら分かっていませんでしたが、住み分けができているから争いは基本的に起こらないという話は興味深かった。自分の仕事でも同じような感じなので、なるほどなと。本来は国のために奉仕するはずが一部の誰かのために