佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タネ本を読む事の重要性
現代を語らせたらトップクラスの人がどのようにインプットしているのかがわかる本
・あるジャンルの知識を得たいときは、「タネ本」を読む
・「はじめに」、「終わりに」を丁寧に読む
・古典は読んでない人が悪いと言い切れるから読むべき
・あるジャンルの知識を得たいときは、「タネ本」を読む
どんなジャンルでもその元になったタネ本があり、その本が一番内容が詰まっている
・「はじめに」、「終わりに」を丁寧に読む
一番、意見が出やすく、力を入れて書く場所。ここの質が全体を左右する。
・古典は読んでない人が悪いと言い切れるから読むべき
誰もが読んでいるべき古典は読んでいるだけで差がつ -
Posted by ブクログ
ネタバレソ連・ロシア入門書として、楽しく読める好著。
対談としているが、95%が佐藤優によるソ連・ロシア解説だ。
あの池上をして、ほとんど「なるほどねえ」「そうなんですか」としか言わせない佐藤の圧倒的知識量に感服。ただ、論が高尚になりすぎないよう、話が専門分野に深入りしないよう、池上彰がほどよく、「というと?」と解説を求める合いの手を入れていて読みやすい。
佐藤優の過去の著作や、近年であれば『十五の夏』(幻冬舎)などでも触れられていることも散見されるが、改めてソ連・ロシアを俯瞰的に理解することが出来る。
「ロシア人は、線の国境を信用していない」「ロシア人は屁理屈上手」など、体感的にも理解して -
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Posted by ブクログ
内容要約
学んだことを自分の知識にする方法を述べている。
2章 インプット
とにかく読むことが重要。
高校までの教養はつけておいたほうが良い。教科書を読もう。
読書も良いがほんの質を気にしよう。書店員に聞きましょう。
新聞紙を読もう。ネット記事は使わないほうが良い。
無益なインプットは役に立たないのでやめましょう。
3章 アウトプット
話すよりも書くことが重要。ノートを作ろう。細分化はしないで一冊にしよう。
書くときは、何も参照しないで書こう。思考の強化に繋がる。
感想
全体的に納得はできる。しかし、ネットの情報は嘘が多いから信用するな。というのは現在の環境では合わないように感じた -
Posted by ブクログ
灘高校の生徒たちを相手に、2013年から2015年まで三回にわたっておこなわれた著者の特別講座をまとめた本です。
高校生たちのまっすぐな向学心に著者も真摯にこたえようとしています。また、エリートであることの責務をまっすぐに語りかけるなど、あえてアジテーターとしての役割を引き受けることで、「未来のエリート」たちをインスパイアするテクニックはみごとだというほかありません。ただ、こうした著者の知に対するプラグマティックな態度に、わたくし自身は全面的に賛同できないという思いもあり、著者の話がきわめて巧みであるがゆえに心配もしてしまいます。もっとも、本書に登場する優秀な高校生たちは、著者の知識の広さに -
Posted by ブクログ
大学入試制度の改革。
国語は資料の読み取りから、読み取る力、要約する力、選択する力、表現する力という総合的な能力が試される。これはAIにはできない複雑、かつ総合的な動きではある。
ホモデウスによれば、石器時代の人間のAIよりも、トラック運転手のAIを作る方が簡単であるとのこと。つまり、高度に専門化された職はAIに取って代わられてしまう。現代人は高度に専門化することで、自らAIに近づいている。
複雑かつ総合的な力は、様々な環境要因を照らし合わせて自分なりに思考して組み立てる力だ。それができて視点ができる。
それが必要と提示した点で、国語における大学入試制度の変更は良いと思う。池上さんと同じく。
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Posted by ブクログ
ネタバレ図表が適切に挿入されていてわかりやすい。勢力関係・家系などは特に図で見た方が頭に入る。
解説も、基本は教科書のような事実を述べていくのだが、権力争いの展開など、コトの変遷や人物の狙い・思わくに対する解説が丁寧に感じる。
また、歴史書はそれを作る人物の史観が入るので注意、などという記述も従来の教科書にはあまりないように思う。これらは大学での日本史記述問題で問われそうなポイントで、そこをしっかり押さえた本書はさすがである。
ただ、当然ながら記述には粗密があり、ここをあっさり流してしまうのか、と個人的に残念なところがあった。
巻末の対談が気持ち悪い。本当に最前線のエリートパーソンはあんな会話をし -
Posted by ブクログ
銀行勤めの方の人生が面白く読めたのは、読みながら頭の片隅で自分はこのときどうだったろう、とさまざまな像が浮かんだからかもしれない。考えちゃうよね。そうさせるのが筆力か。
ほとんどが豊島氏という佐藤氏の友人の半生についてのエピソードだった。国策捜査でつかまった佐藤氏とちがい、銀行勤めの会社員であり、特段ドラマチックというものでもないはずだけど、妙にひきこまれた。普通の人生もまた、ドラマチックということか。どんな人でもアップダウンあり、良いときもあれば、つらいときもあるということかもしれない。気がついたとき、末期のがんだったというのも、案外めずらしい話ではないのかもしれない。今ある日常が、それほ