佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「悪」というテーマについて、キリスト教神学での考え方や小説・映画などに表現された洞察を掘り起こしながら論じている本です。
著者の発想の根幹にあるのは、やはりキリスト教における「悪」の考え方ですが、とくに現代においては「悪」に対する感度が鈍くなっているという状況判断にもとづいて、「悪」の具体的なかたちを例を引きつつ考察しています。そのうえで、「サバイバル護身論」というサブタイトルが示しているように、読者一人ひとりの日常のなかにもひそんでいる「悪」を見抜き、それに対処するための方法についても論じられています。
キリスト教徒ではない読者としては独断的にも思えるような「悪」についての議論を、現代の -
Posted by ブクログ
イスラエルとユダヤ人について、しらないことが多いと思い、勉強のために読んだ。
置かれた立場により、これほどまでに評価が変わるのか、という感想を持った。
読みながら、「本当か?そうは思えない」ということが数多くあった。
筆者は「日本の外交官は、日本国家と国民だけを愛し、国益を考えるべき(要約)」と言い、イスラエルを支持することが国益と考えている。
外交官として、それが正しいということはわかったが、人としてどうかと思う。
外交官は、その考え方と自分の思想が違えば、思想を横において置かなければならず、精神的に厳しそう。入省の時点で心得ていればよいが、そうでもなさそう。
著者は国益と今現在に集中 -
Posted by ブクログ
メンタルがどうこうという話よりも、佐藤氏の時評が面白かった。最低賃金をあげようという流れができているのは知っているし、働き方改革という時短圧力も最近はきびしい。働き手のことを考えてくれているようで、中小企業にはキビシイ。国の狙いは何かといえば、正規労働者の非正規化と、中小企業の淘汰。国の狙いは一部の大企業、競争力のある会社を残してあとはつぶし、行き場のなくなった労働者を非正規化して安く使う。そうしなかれば国際競争力は保てないというのが、国の見方なのだという。怖い話だ。俺なんか、一発で淘汰されそうだなぁ。
そのすべてが正しいと思わないけど、ありそうな話だし、今の流れを説明するうえで説得力がある