佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
民族やナショナリズムの発生過程について、これまでの見方を覆す斬新な視点が提供されていて勉強になった。
民族は自然発生的に生じるものではないが、かと言って人工的に作られるものでもない。そこにはエトニが必要で、エトニの形成には共通語の存在が重要な役割を果たしている。これ以外にも3大宗教や資本主義の理について多くを学ぶことができた。
しかし本書の主題である、アナロジーによる歴史の把握はよく理解できなかった。歴史はsroryであり、『大きな物語』で捉える重要性は解る。ただ著者の主張は、2008年を境に新帝国主義の時代に入ったと言うものだが、米ソ冷戦時代を含めて大航海時代から常に帝国主義が続いているよう -
Posted by ブクログ
著者が東京拘置所で過ごした512日間に読んだ読書の記録や、各種雑誌に発表された文章を収録した本です。
著者は「自由主義的保守主義」を標榜します。これは、「絶対的なものはある。ただし、それは複数ある」という立場で、その一つ柱となっているのが伝統的な公共性への信頼だと言えるように思います。他方で著者は、みずからの伝統への信頼が、他者の信念を否定することになってはならないという寛容の精神を強調しています。このことについて著者は「私はキリスト教徒なので神を信じている。……しかし、人間である私が、それが絶対に真実であると他者に強要することは、人間の範疇を超える逸脱行為だと思う」と述べていますが、キリス -
-
Posted by ブクログ
トランプの共和党候補指名受諾演説の内容を読んで、包み隠さずアメリカの現状を訴えていると思った。
人として受け入れられない部分は多く、実際に人となりがクローズアップされるような報道が多いが(当たり前といえばそうだが)この本を読むと、住んでる場所や学歴などによっては自分はトランプに投票していたかもしれないと思えた。
事実投票した人たちによってトランプは当選したわけで。
分断されたアメリカと盛んに言われているが今に始まったことではないと思う。
トランプの当選で急に分断されるはずがないかなと。むしろ当選によって明らかになったわけで。
どっちみち資本主義?グローバリゼーション?で生まれた負の部分という -
購入済み
知識欲かなり高い人向けの本
池上さんと佐藤優が談話形式でお互いの情報収集法を出し合い、それをどんな人がどのように活用すれば良いかということを一般人向けに提言していくスタイルの本。新聞を一社だけしか読まないと今の時代バイアスの入った情報しか得られず誤った知識を得る可能性があるといったことや、情報を得る手段をとことん突き詰めて電子本にまで言及している。個人的にはいま新聞や読書を継続しているところだが、この本からなるほどと思ったことはあったものの取り入れようという気になるものでもなかった。