佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「舌切雀」の「絵本を読んでいる大人のほうは、多かれ少なかれ見た目で大きいつづらを選んで"失敗した"という体験をしているんですね。」に思わず吹き出した。
読ませる本、家庭学習、受験、環境などについて井戸さんの質問に佐藤さんがバンバン応えて行く。
あまりにも内容が多岐にわたって盛り込まれているので消化するのに苦労する。
一度読んだだけではすんなり入ってこない。
というか、佐藤さんが示しているのはあくまでも入り口なのでこれを受けてどうするかと悶々としているというか。
「採用基準」といい本書といい、日本の未来はそうとうに厳しい見通し。
・教養は「読む」「書く」「聞く」「話す」4つ -
Posted by ブクログ
サクサク読めるタイプの本。
*インテリジェンスの中のルールには最低限のルールがあり(嘘をつかない、とかね)、その点については強く同意。
*良質の本を読むこと。インプットも大事だけど、それ以上に大事なのはやっぱり「本を読みっぱなしにしないこと」だな、と改めて思った。そのためには、もちろん大量の本を読むことの重要性については分かるけど、「それをどうやって実行していくか」が重要。それはつまり、「情報の使い方」のこと。
*こんな裏話があったのね、ということも書かれていてその点も面白い。
*情報をどのように有効活用できるかどうかは「国家の力量」にかかっているのだ、と再実感。就職したての頃に感じた -
Posted by ブクログ
作家、佐藤優氏の母の故郷であり、自らのルーツでもある沖縄・久米島。その新垣の杜には世界の中心がある――『おもろそうし』の一節に心を揺さぶられた氏は久米島を『世界の中心』と見立て、国家論を展開します。
本書は、作家・佐藤優氏が自分の母親の出身である沖縄は久米島を『世界の中心』と捉え、そこから世界はどう映るのか?という視点で書かれた異色の国家論です。
そう思うにいたったきっかけは佐藤優氏が文字通り命を懸けてとりくんだきっかけは緊迫を極めた北方領土返還交渉の経験と、琉球古謡集の『おもろさうし』からだそうです。実は本書を読み終えた直後、『おもろさうし』を実際に手にとってぱらぱらとめくってみましたが