佐藤優のレビュー一覧
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購入済み
ピケティとの対談は面白い
私は俄かな佐藤優ファンです。
でもこの本は特別面白い本だとは思いませんでした。
他の佐藤優の本を幾つも触っている人たちには、どこかで見かけた話が殆どという感じ。
池上さんの存在感をあまり感じませんでした。
ただ、ピケティとの対談や、その回顧を語るところは非常に面白かった。
実はピケティはマルクスの資本論には全然興味がないようです。内容も殆ど知らない。
むしろ、マルクスの話を振られること自体鬱陶しがっているような雰囲気さえ感じました。
「21世紀の資本論」なんてタイトルは、本人の意思とは関係ないところでついてしまったのかもしれません。
そこらへんが気になる人には少しおすすめです。
割引で買えるときに買いましょう。 -
Posted by ブクログ
この二人の対談本は、既に何冊も出ているとのこと。
本書は、2013年の末に出たもので、これより新しいものもあるようだ。
佐藤-池上本は読んだが、手嶋さんとのものは、私は初めて。
そもそも、インテリジェンスってなに?という読者である。
超大国の作ったルールが守られないことを許してしまうと、やりたい放題になる。
それはイランの核濃縮でも、北朝鮮の核開発でも同じ、ということらしい。
そういう観点で見ると、オバマ大統領より、息子のブッシュの姿勢の方がマシ、なんて話が出てくると、ちょっと複雑な気分になる。
あと、2013年5月に北朝鮮に行った内閣官房参与、飯島勲さんが携えていたキャリーバッグの中身って?
「この本の読者なら分かるはず」って言われても...。
ともあれ、東京オリンピックや、尖閣問題が、東アジアの安全保障に大きな意味をもつものであるということが、よくわかった。 -
Posted by ブクログ
イギリスで用いられている歴史の教科書などを題材に、心情的な反知性主義に陥ることなく、「新・帝国主義」の時代を生き抜くためのインテリジェンスの能力を磨く方法を具体的に語っている本です。
どういうジャンルになるのか、分類のむずかしい内容です。いわゆる自己啓発本的な読書術でもないし、国際政治の解説書でもありません。しいていえば、著者の専門であるインテリジェンスのトレーニング法とその応用がテーマだということになるでしょうか。
左派の安倍内閣批判とは異なる視点からなされる著者の議論も、興味深く読みました。しばしば保守派が金科玉条とする「リアリティ」が、インテリジェンスの視点から見ると反知性主義的で心情主義的な幻想にすぎないこともあるという指摘はけっしてめずらしいものではありませんが、そうした幻想を克服してリアリティに目を見開くことを、インテリジェンスの能力を身に着ける努力とひとつながりのものとして語っているところに、本書の特色があるように感じます。 -
Posted by ブクログ
貧乏人とは
1・他の誰かよりも貧乏な人
2・生活保護などの公的扶助を受けている人
3・身体を自然に発達させ維持するのに必要なものだけをギリギリまかなえる(貧乏線上にいる)もしくはそれすらも十分に得られない人(貧乏線以下の人)
〜なぜ多数の人が貧乏しているか
生活必需品の生産量が足りないから。
┗ 一部の富裕層と多数の貧乏人が存在する。富裕層は米や下駄を買ってもまだお金が余っており、贅沢品を求める。これは「購買力を伴った需要」であるため、購買力の低い貧乏人の需要(生活必需品が欲しいという需要)は追いやられ、贅沢品が供給され、儲けにならない生活必需品の供給は欠乏する。
┗貧乏な人は生活必需品を購入する資力がないことによってますます貧乏に苦しむ。
〜どうすれば貧乏を根治できるか
1・裕福な人々が自ら進んで一切の贅沢をやめる(贅沢の抑制)
2・なんらかの方法で貧富のひどい格差を縮小する(所得再分配)
3・各種の生産事業を民間人の金儲けの手段にするのではなく、政府が自ら行う(産業の国有化)
→河上の意見は最終的に2,3を否定し、1へ。
〜佐藤優さんの考える貧乏の根治
1・子どもの貧困対策として、教育の原則無償化
┗富裕層も含む。消費税で確保できるはず。
2・河上も唱える、自覚した富裕層による再配分
┗貧困層への贈与。例えばフードバンクなど。
3・友人同士の「相互扶助」
┗お互いに助け合うことのできる友人を作っておこう。そして、食事や酒の時間をもっと楽しもう
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こんな感じの内容だった。
なんだそんなことか、と思えるかもしれないけど、改めて佐藤さんの深い知識に裏付けられた口から出る「相互扶助」の考え方は響いた。
少し前まで、自助努力のみでやってけるのがカッコいい、と思ってた私だけど、自分の実力的にもしんどいと気づいた。
また、ますます少子高齢化する日本。地域ぐるみで互いを見守りあえる温かさが、貧困の恐怖を減らすと思う。
家族のように構ってくれる我が社は、単なる労働者にと資本家の間柄を超えた温かい組織。
感謝しつつ、しがみつかずに働きたい。
それから、特別富裕層かどうかにかかわらず、寄付文化が日本社会により根付くといいな、と思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイタリアのことなら、内田洋子さん
ロシアのことなら米原万里さん。
と言っては軽くまとめすぎ?と思うくらいの
膨大な知識と経験から数多くの本を執筆。
2006年5月死去。
元ロシア会議通訳、作家、
1959〜64年少女の頃プラハのソビエト学校に学び、
日本に帰国後はロシア語で受験できるからと
東京外語大ロシア語学科卒
東京大学院ロシア文学修士課程修了
豊富な知識と、持ち前の読書家で
膨大な知識からの通訳はさぞ国にも大きく貢献したに違いない。
そんな米原さんと、長年交流があり
「上からの声」というほど、信頼していた米原さんの著作から
佐藤優が責任編集。
楽しいと軽く読み進めるばかりの内容ではないが、
なかなか見えないロシアの内情がうっすら見えるような
内容に。
二人の交流にも、興味津々。 -
Posted by ブクログ
米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。
これは、佐藤優氏の編による一冊。
私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。
読んだ事のある文を見つけて懐かしむのもいいな、読んだ事のないものが収録されていたら嬉しいな、そんな気持ちで。
目次は、コース料理に見立てられ、それにふさわしい、米原さんの文章が紹介される。
この、フルコースメニューに沿ってというのは、最近の流行だ。
しかし、そういうオシャレな流行スタイルをとっているにしては、何か政治思想のにおいがする。
作家の傑作選の編者は、普通、最初のご挨拶と、締めのご挨拶くらいしか書かないものだと思っていたが、コース料理の合間合間に、「シェフのご挨拶」が顔を見せる。
つまり、「米原万里」は料理の素材であって、出来上がった料理は、“シェフ”佐藤の作品。
この本は、そういう本だと私は思った。
それをどう捉えるかは、読む人次第だ。
正直に書きます。
私としては、「別に、あなた(佐藤氏)の事を読みたいわけではない」
純粋に米原万里を読みたいのであれば、今だっていくらでも手に入る。
ただ、大学の卒論などはなかなか読めないかもしれないが。
買ったまま、積ん読状態の米原作品が何冊かある。
まず、それらをきちんと読まなくては、と反省させられた。