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本書は、インテリジェンスの専門家にしてキリスト教神学者である著者が、禅宗寺院の最高峰、京都・相国寺で禅僧を前に行なった連続講義の記録です。目に見える政治や経済の動きを追うだけでは世界はわかりません。民族や国家の原動力となり、実際に世界を動かしているのは、目に見えない宗教であることがしばしばだからです。宗教を知ることは単なる教養のためではなく、今後の世界を生き抜くために必須。本書で著者は、「民族と宗教」、「国家と宗教」という、通常のジャーナリズムや学問の見方では捉えきれない難問に正面から取り組んでいます。とりわけ危機の時代において宗教がもつ重要性を、単なる「教養」ではなく「生きた智慧」として教えてくれるのです。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年03月29日
『国家は悪である。この国家を以って資本の悪を制すると。労働者は怠けることがあるので、雇用は確保するけれどもストライキは禁止する。国家が間に立つことによって全体の調整をして国を束ねる。
この束ねるというのがイタリア語の「ファシオ」なんです。ファシオは日本語に訳すと「きずな」という意味です。「きずな」...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月13日
佐藤優さんのアナキズム的な思考がよく表れている。宗教という信仰としてあるはずのものと社会主義という利他的で相互扶助的な精神的な姿勢がよくかみあう主題だったのだろう。こういった信仰と精神的姿勢はフロイトに言わせれば高度なものであり信仰というものがけっして侮れないものであり救済と希望がそこにあるのだろう...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月17日
まず父の死の話で惹きつけ‥同志社大学はミッション系ではなく、「キリスト教主義」を標榜するだけあって「日本のキリスト教を作るんだ」と神学部の授業には仏教学(本格的)も採り入れられていた。佐藤は「サンスクリット語も学べますか」「金と暇がないと出来ない、君には無理」と有難い教示で脇道に外れなかったが仏教の...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月07日
同志社大学大学院神学研究科出身の佐藤優さんが相国寺で僧職の方に向けて行われた講演会の内容が書かれています。
正直、話の展開が早く、なかなか難しい本でした。
宗教の人類に果たす役割について、神学学者の観点で書かれています。なかなか、話を聞く機会の無い神学者の思考に触れられて興味深かったです。
原...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月10日
本書は、前科一犯・キリスト教徒・同志社大学の神学部出身の佐藤優が、主に相国寺派の僧侶を対照した4回の連続講義をまとめたもの。僧侶を相手に、キリスト教徒であり、神学部出身であり、外交官でインテリジェンスの専門家であった佐藤優が、国家とか国際政治とか民族とか沖縄とかについて、宗教との関係の重要性を強調し...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月18日
佐藤優氏が、相国寺の僧侶100名に連続講義で、現下の機器に対する克服の処方箋という内容で抗議した内容の新書版である。
内容は、1講 キリスト教、イスラム教、仏教、2講 救われるとは何か 3講 宗教から民族が見える(宗教と民族) 4講 すべては死から見える(宗教と国家) の4回分である。内容は今まで...続きを読む
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