佐藤優のレビュー一覧
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救世主の降誕という人知を超える出来事が起きたことだけを確認すればよくて、誤訳問題には踏み込まない。(佐藤)
つじつまが合わなくなると知らんぷりか、か。(中村)
都合が悪いことについては黙る、というのが優れた神学者に求められる資質です。(佐藤)
政治家みたいだね。(中村)51
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彼がこう言ったんです。ソ連崩壊はいつ始まったか、それはチェルノブイリ原発事故からである。
原発のような巨大システムが事故を起こすときは、必ず国家や社会の機構の不具合もパラレルに起こっているのだ、と。(佐藤)126
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それでいくとナチスは普遍主義。すべてをドイツ人によって席巻しようとするものである、というわけですね。(佐藤)
全体主義と聞けばすぐナチスのことを思い浮かべるんだけどな、私なんかは。(中村)
戦後の言葉遣いが変わったんですね。戦争中までは、多元主義が実は全体主義だったの。(佐藤)193
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元外務省主任分析官である佐藤優氏が、対人術の要諦を講義形式で伝授してくれるということで、読む前からもう興味津々なわけです。
聞き手はジャーナリスト小峯隆生氏ということで、この二人の掛け合いもなかなか面白く、もう一つの見どころとなっています。
諜報・防諜機関の人脈構築術、情報収集や交渉における駆け引きなど、もちろん全てではないにしろ結構リアルに明かされています。人脈づくりなど決して偶然とか成り行き任せではなく、緻密な戦略に基づいて行われているんですね。インテリジェンスの世界って凄すぎです。とても一朝一夕で真似できるものではありません。
ただエッセンスを取り出してみると、決してビジネスの世界から遠くかけ離れたものではなく、むしろ参考にすべき点が多いようです。
・嘘をつかない
・相手に差し出せるものがない時は「教えてください」とお願いに行く
・自分の魅力を向上させるために大切なのは、儲けた銭をばら撒く意思があるか否か。天に宝を積む
全体的に圧倒されっぱなしでしたが、それだけ刺激に満ちた一冊だと思います。 -
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佐藤優さんと手嶋龍一さんの“世界を読み解く対談集”、第3弾。
相変わらずに2匹の獣がじゃれ合うかのような面白さです。
題材は、ウクライナ、イスラム国、東アジア、集団的自衛権、
そしてまっとうな意味での“愛国心”、な感じで。
興味深かったのは、いわゆる“公開情報”を分析するだけで、
国家が生き抜くための“インテリジェンス”を抽出できるとの点。
そして、右派にも左派にもそれぞれに批判を加えながら、
見失ってはいけないのは愛国心であろうとは、なるほどと。
いずれにせよ、ブレない“軸”を作っていかないとなぁ、と。
ん、「イスラム国」の傍若無人さから始まった今年、
この1年を生き抜くためのヒントがちりばめられているのかな、なんて。 -
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元々は2011年に講談社からの単行本「野蛮人の図書室」を改題して、冒頭に本屋の上手な活用法、巻末に選書術と毒手法を入れた、PHP文庫版。
正直、元々の原稿は2011年以前の週刊プレイボーイの連載(2008年~2010年)なので、鳩山政権に期待したり、死に体となったブッシュ政権からオバマ政権への期待など、今読むとなかなか厳しい批評のものもある。
ただし、物事の基本を学ぶための読書紹介や当時の雰囲気を知るためには良いのではないだろうか。個人的には「野蛮人の図書室」も読んでいたので、復習がてら読んで、読みたい本が見つかってしまった。この手の本は、たまに読み直すとよい本だと思う。 -
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マルクスの『資本論』から石原真理子の『ふぞろいな秘密』に至るまで、さまざまな本を紹介し、著者独自の視点でその有効性を解き明かしています。
著者は本書のスタンスを「功利主義」と規定しています。これは、実用書やビジネス書など、直接役立つ本を紹介するという意味ではなく、思想書やタレント本に盛り込まれている叡智を抽出し、最大限に活かすというスタンスを意味していると言えるのではないかと思います。
おもしろいと思ったのは、副島隆彦の『恐慌前夜』(祥伝社)や小室直樹の『ソビエト帝国の最後』(光文社)など、ちょっと評価の難しい本が含まれていることです。「功利主義者」として、活用できるものは貪欲に活用していくという著者のスタンスだからこそ、こうした本の的確な意義が掴み出されたのではないでしょうか。
そのほかでは、ハーバーマスの討議倫理を著者が高く買っていると知って、外交の舞台で現実的な諸条件を勘案しつつもけっして理想を諦めることなく交渉をおこなう外交官としてのキャリアを培ってきた著者に、いかにもふさわしように感じました。