佐藤優のレビュー一覧

  • ケンカの流儀 修羅場の達人に学べ

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    佐藤氏は、本や世界事情ないろんなところからケンカの流儀を学んでいる。佐藤氏ならではの視点だと思う。
    拘置所で検察官との感情的にならないやり取りは、まさに高度なケンカだと思う。
    能力あるものは、その能力を他者のために使うべきという考え方は素晴らしい。

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    2015年10月30日
  • 知性とは何か

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    世間に蔓延する(私の周りにも感じられる)「反知性主義」というものについて、その弊害と対策、自身がどのようにしてその時代に生きていくべきなのか。それについて示唆に富む内容が書かれています。反知性主義に対抗するためには、個人的には知性を磨くこと。そのために一番良いのは本を読むこと。それについては非常に納得いきましたし、そのために具体的に何を読むべきなのかについても書かれていて、実践的です。
    反知性主義が主となっている世の中で、それにどう付き合っていくべきなのか。その部分を読み取ることが、ちょっと難しくてできませんでした。

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    2015年10月17日
  • 超したたか勉強術

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    一般的な勉強術の本と違って、即効性はない。
    身につけるためにはじっくり訓練が必要で、だからこそ長く役に立ちそう。

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    2015年10月15日
  • 自壊する帝国

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    著者が外交官としてソ連で過ごした日々を振り返りつつ、国家の崩壊という大事件に関わった人びとの姿を生き生きと描き出した本です。

    前半は、ベルジャーエフやブルガーコフといった「道標派」の思想家を研究しているサーシャという人物との交流が語られています。ソ連の崩壊を予想するサーシャは、バルト三国の独立運動に身を投じ、やがてラトビアで排他的な民族主義の動きが高まってくるとモスクワに戻り、ロシア・キリスト教民主運動という政党を立ち上げることになります。

    その後、著者の交流範囲も広まり、アントニオ猪木氏を通じてヤナーエフ副大統領やイリイン共産党第二初期などの守旧派の人物とのつながりを得て、1991年8月

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    2015年10月13日
  • インテリジェンス人間論

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    元外交官で、キリスト教神学やマルクス主義に造詣の深い著者による、人物論集です。

    著者が深く関わった鈴木宗男氏をはじめ、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗らの歴代総理大臣、さらにロシアの要人たち、さらに、ラスプーチンやゾルゲ、有末精三といった、過去のインテリジェンスに関わった人たちの人物像が分析されています。

    そのほか、カール・バルト、ティリッヒ、蓑田胸喜といった思想家たちの紹介もありますが、基本的には、政治家たちの駆け引きの現場レポートのような内容になっています。個人的には、キリスト教神学、マルクス主義、ナショナリズムを三位一体として捉える著者の思想の方に関心があったので、少しもの足りないという

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    2015年10月13日
  • とりあたま事変

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    お題があって、それに基づいて
    二人が エッセイとマンガを描く。

    佐藤優らしい切り口が 炸裂する。

    西原理恵子の行動力と人脈。
    しかし マンガは へたくそだね。

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    2015年10月13日
  • 帝国の時代をどう生きるか 知識を教養へ、教養を叡智へ

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    理論編と実践編に分かれており、理論編では、マルクス経済学者の宇野弘蔵の理論を見なおすことで、現代の国家や資本主義が直面している問題を解決することがめざされています。

    新自由主義はアメリカ流の啓蒙主義であると、著者は規定しています。それも、ロマン主義との対決をくぐり抜けてきたヨーロッパとは違う、すれっからしの啓蒙主義であり、そこでは自由を妨げるものは徹底的に排除されることになります。著者はこうした新自由主義を克服するための手がかりを、宇野経済学に求めようとします。

    商品にとって第一義的な意味を持つのは(交換)価値、すなわちカネになることであり、資本家はカネさえ儲けることができればいいと考えま

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    2015年10月09日
  • 交渉術

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    「交渉術」というタイトルですが、一般の読者に役立つ交渉テクニックを紹介した本ではありません。元外務官で、インテリジェンスの現場の最前線に経っていた佐藤優さんが、主に体験談を通して、外交における交渉の実態を論じています。

    前半は、カネ、セックス、アルコールなども駆使する交渉術の実態について、詳しく述べられています。後半は、主に北方領土をめぐって、小渕、橋本、森内閣のもとで、エリツィンやプーチンらとの折衝に当たってきた著者の体験を振り返り、当時日本とロシアとの間でどのような駆け引きがおこなわれてきたのかを明らかにしています。

    巻末には、東日本大震災の際に、著者がインテリジェンスの観点から政府に

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    2015年10月09日
  • 超したたか勉強術

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    なんて紛らわしいタイトルのつけ方だ(笑 まず内容よりそこに著者のしたたかさを感じてしまうわけで。論理的思考をつけるために歴史を通して鍛え上げるワークブックのようなもの。この通りに取り組めば本当に頭の働き方が変わってくると思う。本を1章丸ごと暗記すると脳の使える容量が増えるというのは面白い。やってみたいなあ(根性があれば)

    ・自分なりの視座を持つことが大切
    ・『イギリスの歴史/帝国の衝撃』(明石書店)課題図書扱いとする。英国内において新帝国主義時代の今を生き抜く術を記した本。
    ・脳の記憶容量を大きく変える丸暗記の勧め
     前述図書 第9章を日英ver 1か月かけて覚える。ブロックごとに暗記し、キ

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    2015年10月08日
  • ケンカの流儀 修羅場の達人に学べ

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    ネタバレ

    著者の凄まじい体験を基に書かれているだけあって、説得力があります。自分自身の経験とかぶる部分も多く、自信がついたというか、まだまだ自分は頑張れそうだと思いました。

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    2015年10月04日
  • 知性とは何か

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    反知性主義に抵抗しうる知性を身につけよう。そのための近道は読書だ。本作は、さまざまな時事問題に多面的な視点を持つための書評的な一冊。話がかなり飛ぶので、ついていきずらいところもあり。イスラム国、ピケティについてはなかなか難解だったが、知性がついていけるようになったらもう一度読み直したい。

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    2015年10月04日
  • 超したたか勉強術

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    真実を理解するためにはこう考えていけばよいという思考法の指南書。
    挙げられた具体例においては良く理解できるが、自分自身で他の事象を分析するのはなかなか難しい。

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    2015年09月13日
  • 「ズルさ」のすすめ

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     著者のいう「ズルさ」とは、社会で生き抜く「賢さ」のことだ。

     この世は必ずしも公平には作られていない。また、組織の中で勝ち残っていかなければならないにも関わらず、組織の中でうまくやっていかなければならないという、矛盾した状況にある。
     そんな中でよりよく生きていくには、教養と知恵を蓄えることにより直観力を磨く。ビジネスという経済的合理性を求める場以外に、地域、趣味、ボランティアなど仕事以外の場で信頼しあえる誠実な人間関係を築く。複数の価値観を持つことにより、どんな状況にも対応できるしなやかさを持つ。それが、著者の勧める処世術である。

     外交官という、文化も利害関係も異なる二つの国の関係を

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    2015年09月03日
  • ケンカの流儀 修羅場の達人に学べ

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    最近の佐藤優の著作は質が落ちているように感じる。
    「ヘーゲルは、『偉人は他人を満足させようとするものではなく、自分の満足をねらいとします』と断言する。脂ぎった顔をして、自分の利益しか考えない政治家、社長、編集長などのような人が偉人で、歴史の中で理念を推し進めていくことができると、ヘーゲルは本気で思っている」
    とあるが、これには賛同できない。
    「ヘーゲルは、偉人の人生について、『かれらはおだやかな満足を得ることがなく、生涯が労働と辛苦のつらなりであり、内面は情熱が吹きあれている。目的が実現されると、豆の莢にすぎないかれらは地面におちてしまう』という突き放した見方を示している。ヘーゲル個人としては

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    2015年08月28日
  • 超したたか勉強術

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    ネタバレ

    考え方のロジックを定型化することで、効率化や比較化、可視化を行う。当たり前のことかもしれないけど、これを日々実践して真実を見極めることはすごく難しい。読んでいてうなずける部分と、それを実践できていない自分を感じる部分がよく分かりました。

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    2015年08月23日
  • 「知」の読書術

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    これからの社会を乗り越えるための読書法を指南。併せて、読んでおくべき良書を紹介。また、電子書籍の利用方法も解説。

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    2015年08月16日
  • 国家のエゴ

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    現下日本の政治エリートは反知性主義的機運が万延している。
    中国は、新帝国主義で海洋進出が脅威とされているが、中国西方に第二イスラムができる可能性が高く尖閣問題は発展しない。発展しないもう一つの可能性は沖縄の日本からの独立がある。

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    2015年08月16日
  • とりあたま大学―世界一ブラックな授業!編―

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    下世話、お下劣で一杯の漫画を煮詰めると、なぜかはっとするような人生訓が蒸留される不思議。佐藤優氏の文章は、毒にも薬にもならない、良い解説。見事な組み合わせ。

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    2015年08月06日
  • 子どもの教養の育て方

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    子どもの教育をテーマにした、知の巨人・佐藤優と国会議員・井戸まさえの対談。前半は比較的具体的に「書く力」や「読む力」、また「受験」などいくつかの項目に分けてそのポイントを佐藤優が説明する形。後半は『八日目の蝉』を題材に、そこから現代の家族関係の問題点を読み解いている。

    対談という形式だからか、全体を振り返るとなんとなく焦点がぼやけてしまう。けれど個別具体的に詳細を見ていくと参考になる部分も多い。たとえばこんなところ。

    ◼️本は書き込みをしたり、ポストイットを貼るなどして、汚して読むというのが佐藤流読書術でしたね。それでこそ頭に入るのだと。
    ◼️p36-37 理屈で説明するのは難しい民族の特

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    2015年07月20日
  • 交渉術

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    佐藤優の著書をよく読む人なら、どこかで読んだ挿話、論調に気付くかも知れない。本著は交渉術を切り口に、特に外交官時代のインテリジェンスや北方領土問題について、登場人物を実名で語ってくれている。したごころの無い人道支援はあり得ない。外交において鈍さは罪。どれも、共感できる考え方だ。人間とは、生きにくいものである。時に利害を忘れたいが、愚鈍は利用される。我々は、走り続けなければならないのだ。

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    2015年07月17日