佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【要約】
・相手の内在的論理をとらえる。その上で「正しい行動」をとる。
【ノート】
・アテネ書房で見て興味を持った。
・佐藤氏と編集者の対話形式。読みやすい。
・タイトルには若干違和感を感じる。「人たらし」というのとは、ちょっと違うような印象だったから。著者は本の企画の意図にのっており、自ら「人たらし」という言葉を用いているが。
・ハーバーマスのコミュニケーション理論が出てくるとは...。
・「月に一冊精読できないのならば、書籍から情報を得ることは諦めたほうがいいでしょう。」 一瞬「そんなぁ〜」と思ったけど、ちょっと考えれば当たり前。
・読書術もアリ。ノートと一体となって印象に残った部分を書きとめながら、と。
・その後、置いておいて「発酵させる」というのは外山さんと同じ。 -
Posted by ブクログ
話がバラバラだなぁと思ったら雑誌連載をひとまとめにしたものらしい。
こういう「小ネタの寄せ集め」に「極意」ってタイトルをつけて売るのはなんだかなって思ってしまう。
一冊をつらぬく原理がないのに「極意」とは言えないと思う。
p. 78 その東郷さんに対して、直属の部下として思うのは、そのリーダーシップは非常に立派なものだったということです。当時は外務省の欧亜局長であり、在オランダ全権大使という立場でしたが、どんな若手の部下に対しても「さん」づけで呼んでいました。
まして声を荒げたり怒鳴ったりすることなどありまさんでした。仕事の仕方も命令口調ではなく、「佐藤さん、〜のようにしたいのだけど、どう思いますか?」「どうするのがいいと考えますか?」と、あくまで相談の形で投げかけるのです。東郷さんのような人に相談されたら、やはり部下としてもそれに応じたい、何とかしたいと思うでしょう。部下であろうと相手の人格を尊重して、ていねいに対応する。そしきのひえらるはあっても、それに甘えることなく自他の関係を構築する。そのような自律的な姿勢は、自分のなかに確固として自信と自我がないとなかなかできることではありません。やはり尊敬できるし信頼できる上司であり人物であったと、今でも考えています。 -
Posted by ブクログ
世界史を学ぶことは、過去の出来事のアナロジーによって現在の国際政治の意味を読み解くための武器になるという著者の見立てに沿って、アメリカやロシア、中東の情勢について解説している本です。
著者は冷戦後の世界を、アメリカとソ連という東西の二大覇権国家が衰退することで「新・帝国主義」の時代に入ったと見ており、ヨーロッパ史やイスラム史、あるいは、アンダーソン、ゲルナー、スミスのナショナリズム論や宇野経済学などを参照しながら、著者らしい視点にもとづくクリアな世界情勢の説明がなされています。
著者のこれまで刊行してきた本と内容の重複が目立ちますが、とくに世界史を学ぶことの現代的な意義を説くという観点から議論がまとめられているところに、本書の特徴があるように思います。 -
Posted by ブクログ
池上彰氏と佐藤優氏の時事問題に関する対談を掲載したシリーズ第4弾。今回は米朝首脳会談を経た北朝鮮問題、モリカケ問題やセクハラ問題に揺れた官僚と安倍政権、プーチン(ロシア)、エルドアン(トルコ)、トランプにみられる国際協調よりも自国優先を謳う政治家の台頭などを取り挙げています。
「独裁・独断傾向を強める政治家の台頭の背景には、国際情勢の変化が激しすぎて民主主義的な手続きによる時間のコストに政治が耐えられなくなってきているから」という見方には大変共感を覚えました。
電気自動車に対する政策の展開の速さなどは中国がかなり先行していますが、これも民主主義的ではなく中国共産党の一党支配だからこそ実現できていることを考えると、非常に説得力のある見解であると思います。
北朝鮮のミサイルに対する警戒感よりも、核実験への警戒感をこそ重要視すべきであるなど、マスメディアから受け取る情報をそのまま鵜呑みにすることの危険性も分かり易く指摘しています。これまでの3冊と同じく、期待通りの1冊でした。 -
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ネタバレ「将来の出来事をあらかじめ知ろうと思えば、過去に目を向けないといけない。なぜかといえば、時代を問わず、この世の全ての出来事は過去に極めてよく似た先例をもっているからである。つまり、人間は行動を起こすにあたって、常に同じ様な欲望に動かされてきたので、同じ様な結果が起こってくるのである。」これは、15~16世紀のイタリアの政治思想家マキャヴェリの言である。
同様に、17世紀のフランスのルイ14世の寵臣だった外交官フランソワ・カリエールは、歴史と外交との関連について示唆に富む発言をしている。「事実や歴史に詳しいと言うことは、交渉家が敏腕であるための大切な素養の一つである。何故ならば、理屈と言うものはしばしば不確かであるから、大抵の人間は前例に従って行動し、同じ様な場合にどうであったかを基準にして決心をするものだから」と。
同じ外交官である著者の佐藤氏も同様に過去と常に照らしながらこの先を見つめることが必要だと説く。
本書は、日本史だが、世界史との関連において日本史を見ていくという方法がとられている。日本の歴史の中で最も世界史の動きから影響を受け、かつ日本が世界の中で大きな存在感を示し、影響を及ぼした時代はいつかと言えば、やはり近代、明治以降になる。そこで本書は、近代日本の歩みに軸を置きつつ、そこから同時代の世界の激動を視野にいれて話を進める。
対談形式の書籍の良い所は、2者の考えのよいところとか、違いを考えながら読み進めれることだが、逆にデメリットもあり、それは、お互いが自分の言いたいことを言おうとするために、そして、自分の知識を悪く言うとひけらかすために、対談なのに、会話のキャッチボールが出来ておらず、読者の頭の中を混乱させてしまうところだ。それをしないためには、発行者の力量だと思うが、こと、本書でいうと、私の理解力不足もあるが、後者かなと思う。佐藤氏と池上氏の対談形式の書籍も読んだが、同じ様な感じだった。もう、対談形式の本は、よっぽどのことがないと買わないかな。二兎追うものは一頭も獲ずか。 -
Posted by ブクログ
・一方的な論かもしれないが、北方領土問題の理解にはすごく良い。つまり、日本政府はサンフランシスコ平和条約で国後・択捉は一度放棄しており、この二島は復活折衝であること、冷戦時は北方領土問題が解決しないことが国益であったことを認識し、当面は二島返還と、国後・択捉における特別な地位を獲得し段階的な出口論で交渉を進める。
・冷戦下は、北方領土問題は解決しないことが国益。なぜならば小笠原も沖縄も返還されていなかった。そんな中、歯舞群島と色丹島が返還されたたらソ連は米国よりもいい国になってしまう。
・歯舞群島と色丹島は返還交渉、国後島と択捉島は復活折衝。前者はバカでもできる。
・1951の政府見解は「南千島は千島列島に含む」。つまりサンフランシスコ平和条約にて放棄。1956には「千島列島には国後と択捉は含まない」。二重見解。
・1960のグロムイコ覚書「歯舞群島と色丹島の返還には米軍撤退が条件」により、二島返還すら不可能になったので、安心して四島一括返還キャンペーンができるようになった。いま、プーチンは米軍撤退を条件としていない。
・色丹島に資金を投入すれば数千人用のインフラは劇的に改善。それを国後の人に見せる。択捉の人に見せる。
・なのに宗男事件のといにインフラ整備を止めた。モスクワが援助したときに整備状況を察知し、クリル開発計画を進めて日本化を防いだ。
・二島を取り返して、将来の四島につなげる。最大の問題は、米軍の展開をいかに回避するのか。
・ロシアとはクリミアと尖閣諸島のバーターをうまく進められるか。アメリカの態度をどう抑えることができるのか。